予算委員会 第20号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1948/05/18
会議録
○小島委員長代理 ではこれより会議を開きます。 お諮りしたいことがあります。理事鈴木彌五郎君が三月三十一日理事庄司一郎君が四月一日、理事川野芳滿君が五月六日それぞれ委員を辞任されまして目下理事が三名欠員となつております。庄司一郎君は四月六日再び委員となられましたので、このうちとりあえず二名の理事の補充をいたしたいと思いますが、委員長において指名するに御異議ありませんか。
○小島委員長代理 御異議がなければ、庄司一郎君、今井耕君を理事に御指名いたしたいと思います。 —————————————
○小島委員長代理 引続きこれより昭和二十三年度一般会計暫定予算補正第(三号)及び昭和二十三年度特別会計暫定予算補正(特第二号)の両案を一括議題といたします。大藏大臣の説明を求めます。
○北村國務大臣 今回提出いたしました昭和二十三年度一般会計暫定予算補正(第三號)及び昭和二十三年度特別会計定暫予算補正(特第二號)につきまして、御説明申し上げたいと存じます。 昭和二十三年度予算につきましては、諸般の事情により、本予算の編成が遅延いたしましたため、さきに両三度にわたり、暫定予算により、四月分及び五月分の歳入歳出につき御審議を煩わした次第でありまして、内閣といたしましては、六月につきましては、暫定予算による必要なからしめる所存をもちまして、鋭意本予算の編成に努力いたし、その大綱を本月十日閣議決定いたした次第でありますが、関係方面への手続と、予算計数の整理等の事務のため、本予算案の國会提出には、なお若干の時日を必要といたします見込みでありますので、ここにやむなく本年六月分として必要な予算につきまして、昭和二十三年度暫定予算補正第三号)及び(特第二号)を編成いたしまして、提出御審議をお願いいたすことと相なつた次第であります。 この暫定予算補正の編成方針は、さきに御審議を経て成立いたしました本年四月及び五月分の暫定予算と同一の方針によりまして、当面國務の運営に必要なる最小限度の予算を追加いたすこととし、経費の積算は、現行の物價及び給與水準により計上し、歳入につきましては、租税その他一般の歳入は原則として現行制度による年間收入見込額の月割額によつて計上いたしておる次第でありまして、さきに御審議を煩わしました暫定予算と、時期的に当然変更とするもののほかは、格別取立てて申し上げるほどの異動はないのでありますが、以下その概要について一應御説明申し上げます。 まず、一般会計暫定予算補正(第三号)について申し上げます。この暫定予算補正(第三號)の歳入歳出は、おのおの二百五十八億八千四百九十万余円でありまして、これをすでに成立いたしました本年度暫定予算の歳入歳出おのおの四百九十七億七千四百四十余万円に加えますと、七百五十六億五千九百六十余万円と相なります。 歳出追加額の主なる経費について申し上げますると、終戰処理費六十億円、賠償施設処理費三億三千六百万円、價格調整費二十五億円、物資及物價調整事務取扱費三億四千九百二十余万円、公共事業費二十億円、地方分與税分與金三十四億円、地方警察費國庫負担金五億千三百二十余万円、住宅復興資材費一億百三十余万円、復興金融金庫政府出資金四十億円、國債費十七億二千百万余円、同胞引揚費二億五千八百四十余万円、生活保護費四億五千四百三十余万円、國民健康保險組合補助一千万円、失業保險費七千九百六十余万円農地改革費二億二千二百二十余万円、船舶運營会補助三億七千九百十余万円、予備費一億円等であります。 次に歳入追加額の内訳を申し上げますると、租税及印紙收入百七十三億七千二百万円、專賣廳益金五十八億三千三百三十余万円、印刷廳及びアルコール專賣事業益金一億百五十余万円、病院其他官業及官有財産收入四億三千九百十余万円、財産税等收入金特別会計より受入三億円、公團納付金三億三千九百三十余万円、價格差益納付金五億五千八百八十余万円、特殊物件收入一億六千百二十余万円、宝籖等発行者納付金一億二千五百万圓、雑收入二億七千三百六十余万円、前年度剰余金受入三億八千八十余万円、合計二百五十八億八千四百九十余万円と相なつております。右の歳入追加額のうち、前年度剰余金受入三億八千八十余万円は、財政法第六條の規定によりまして、昭和二十一年度において、決算上生じた剰余金を、公債償還財源に充てるために計上いたしたものであります。次に特別会計暫定予算補正(特第二号は、地方分與税分與金ほか二十四の特別会計に関するものでありまして、その歳入歳出追加額の総額は、歳入五百七十六億二千三百余万円、歳出五百六十六億六千二百四十余万円でありまして、これをすでに成立いたしました本年度暫定予算の歳入千百四十一億五千七百十余万円、歳出千百二十五億五千五百三十余万円に加えますると、歳入千七百十七億八千二十余万円、歳出千六百九十二億千八百十余万円と相なります。 歳入暫定予算追加額のうち、開拓者資金融通特別会計におきまして、開拓地入植者に対する營農資金、住宅資金を融通するための財源、並びに國有鉄道事業及び通信事業特別会計におきまして、設備建設改良費の財源については、公債または借入金によることといたしました。その金額は、開拓者資金融通におきまして、六千八百三十万円國有鉄道事業におきまして十二億三千四百五十余万円、通信事業におきまして六億二千九百二十余万円を予定いたしておるのであります。なお右公債または借入金つきましては、國民資金蓄積の現状に顧みまして、総額九億五千万円を限り日本銀行に引受けさせ、または日本銀行から借り入れることといたしたいのでありまして、財政法第五條但書の規定により、御承認をお願いしておる次第であります。 最後に、本年度暫定予算の実行上必要といたしまする大藏省證券の発行または國庫金の一時融通にためにする一時借入金に最高限度額の既定額を、一般会計におきまして二百五十億円、國有鉄道その他特別会計におきまして三百三十一億二千三百万円に改定いたしまして、暫定予算の円滑なる実行を確保することといたしました。 以上をもちまして、昭和二十三年度暫定予算補正(第三號)及び(特第二号)の概要を御説明いたしました。何とぞ早急御審議をお願いいたします。
○小島委員長代理 次にただいまの大藏大臣の説明を補足するために、福田政府委員の説明を求むることにいたします。
○福田政府委員 ただいまの大臣の説明に補足いたしまして、若干附け加えます。お手もとに昭和二十三年度暫定予算補正概要という書類が配付してありまするが、それによりまして御説明いたすことにいたします。 その第一表は六月暫定予算を四月、五月と対比いたしまして、歳入、歳出を概観いたしたものであります。歳入歳出とも四月分に比べますると、六億余万円の増加であり、五月分に比べますると十三億余万円の増加となつておるのであります。 次に第二表は歳入の関係であります。歳入の見積りの方法といたしましては、現行の税制その他現行の法令によつて十二箇月分の見透しを立てまして、その十二分の一の額を計上いたすということは、原則といたしまして四月五月と同樣であります。今回の見積りあにたりましては、主として四月分を基礎として立てておるのであります。ただ今回特殊なものが二つはいつておりますが、それは歳入の最後のページに出てまいります特別会計受入金三億金、これは四月、五月分にはなかつたのでありますが、その後財源税特別会計におきまして、三十余億円の繰入金が可能であると見透されますので、そのうち今回三億円をその財源に充当することにいたしたのであります。それからその最後の欄でありますが、前年度剰余金受入として三億八千万円計上いたしたのであります。前年度の剰余金と申しますと、ここで言つておりますのは二十一年度の剰余金であります。二十一年度の剰余金は、前回御説明いたしましたごとく、当初十六億五千八百余万円あつたのであります。財政法の規定によりまして、その半額は國債に償還に充当し、残りは一般の財源に充当することができるとなつておるのでありまして、半額はすでに一般財源に使用済みであります。残つておるのが、半額の八億二千九百万円でありますが、これは國債償還にのみ使用し得る性質のものであるということが、財政法に規定されておるわけであります。ところが六月におきましては三億八千余万円の國債の償還が行われるのでありまして、その財源といたしまして、今回この金額を計上いたしたような次第であります。 次に歳出面でありまするが、歳出の所管別表というものを第三表として掲げてあります。それからさらにその内譯を第四表といたしまして、事項の性質別に区分したものが掲げてあります。第四表によつて、歳出の大体の計上方を説明いたします。終戰処理費、これは前月と同樣。賠償施設処理費はこれまた前月と同樣であります。價格調整費は、前月よりは五億円増額いたしております。これは六月中に支拂を要する價格調整金の額でありまして、安定帶物資の関係のものが、この中に十五億九千万円あるのであります。なお安定帶物資の五月以前のずれを追加するものが五億五千五百万円、その他雜件が三億五千五百万円はいつているわけであります。物資及び物價調整の経費は、相当減つておりますが、これは前回の経費の中における二十二年度の交付未済額がはいつておつたが、今回はさような二十二年度の関係がないということに基くものであります。次に公共事業費は、前回の二十二億円に比べますと、二億円減額しておるのであります。これは財源の関係等から、二十億円しか計上できないのでありますが、その内容といたしましては、お手もとに配付いたしてあります資料にありますごとく、災害に十三億三千万円、一般の公共事業といたしまして六億六千二百万円、事務費に三千三百万円ということになつているのでありまして、災害関係だけは、前月と同額を計上し、その他の関係で二億円を減額するということにいたしておるのであります。地方分與税分與金は前回と同樣。それから地方警察費國庫負担金は十億ばかりの減額となつておるのでありますが、これは、四月、五月の両月におきましては、前年度の精算未済を計上いたしてあつたのであるが、前年度の関係が六月には全然ありませんから、六月分プロパーのものを計上するということにいたしたのであります。 住宅復興資材費は、前月同樣、政府出資金におきまして、復金の関係で六月に償還期の到來するところの復興金融金庫債券の額が四十億あるのであります。その関係でこれを十五億円増額いたしたわけであります。その他の関係は非常に減つておりまするが、六月中に出資を要するものは二十六万三千円という少額であります。これは皇室から引継ぎました株式に対しまして出資をいたすわけでありますが、三菱銀行、三菱信託、この両社の株に対する出資であります。 次に國債費であります。國債費は先ほど申し上げました通り、今回は國債の償還が行われるのであります。これは昭和十一年に発行いたしました三分半公債に償還期が到來するのでありまして、三億八千八十五万九千円というものが、この中にはいつておるのであります。 次に國債の利子でありますがいわゆる軍事公債の利子というものが、六月一日に期限が到來するものが四億七千百三十七万九千円、十五日に期限の到來するものが五百二十五万円、合計いたしまして四億七千六百六十二万九千円、その他一般の公債につきましては、六月一日に期限の到來するものが七億六千四百四十一万六千円、十五日に期限の到來するものが二千九百八十一万四千円、合計して七億九千四百二十八円というふうになつておるのであります。利子は軍事公債その他一般のものを合わせまして十二億七千八十五万九千円というふうに相なります。 それから次に借入金の利子が七十三万円、藏券の割引手数料が六千八百四十三万八千円、事務費といたしまして十二万二千円、これが今回六月分の暫定予算の十七億二千百余万円の内譯となつておるわけであります。 次に損害保險その他補償金でありますが、今回は計上を必要とはいたしまん。もつともこれは本予算におきましては、相当多額の金額を計上することが必要となつてくるのでありますが、さしあたり取急いで計上する必要がないと考えられるのであります。 同胞引揚費のうち、帰還輸送費につきましては、ソ連からの帰還が相当活発となつてきましたので、これが輸送のために船六隻を増加待機せしめるというための経費が増加してまいつたのであります。その他の関係におきましても、引揚人員の増加に伴いまして、相当の増加を見ておるのであります。 小学校教員給與國庫負担金、新制中学校実施費、盲聾唖義務教育実施費は四月におきまして三箇月分を計上いたしました結果、今回も計上の必要を認めないのであります。 次に生活保護費でありますが、これは五千万円ばかりの減額となつとおるのであります。これは五月分の予算におきましては、一億円の生業資金貸付金というものを計上しておつたのでありますが、これは一時的なものでありまして、今回はこれを計上いたしません関係で、一億円減少する反面におきまして、生活保護関係の支出におきまして四千八百万円を増加して、かような金額となつておるのであります。 次に國民健康保險関係経費は、前月前々月におきましては、一時的な施設をする経費を計上しておるのでありますが、さようなものが減少してまいつた関係上、五月に比べまして、半分となつておるわけであります。 失業保險費におきましては、これは失業保險の当初の見透しと、非常に違つてまいりまして、失業保險金を支給する事例というものが非常に少いのであります。從いまして、今回の暫定予算におきましては、相当の減額した経費を計上するということにいたしておるのであります。 農地改革費に前月通り、それから貿易資金特別会計へ繰入れは、繰入れの必要なし、赤字なしという見通しで、今回はゼロになつております。 次に炭鉱臨時國家管理費におきまては、多少殖えております。これは優秀なる成績をあげました炭鉱に対しまして表彰をするという関係で、少し経費が殖えております。 政府事業再建費、これは四月、五月の分は、預金部特別会計におきまして一般会計から繰入れに必要な経費でありますが、預金部は先ほど申し上げました公債の利拂いが六月に相当多額に行われるという関係上、收支におきまして赤字を生じない見透しであります。從いまして、政府からこれを繰入れることにいたさないのであります。 次に船舶運營会補助は、若干の金額を減額してありますが、これはアメリカ所有の船舶に関係する経費を、終戰処理費に追加いたす関係に基くものであります。 年金及び恩給費は前月同樣。刑務費につきましては、相当減少してありますが、これは五月におきましては、北海道が雪の関係上非常に急速に事業をする必要があるという関係で、北海道の構外作業を特別に計上しておつた分があるのであります。それを減額いたしまして、四月と同樣の経費を今回計上するということにいたしたのであります。 次に予備費でありますが、予備費は五月におきましては三億円のものが、今回は一億円と相なつております。これは五月におきましては、この前御説明いたしましたが、公團の費用の関係がもしきまりましたならば、これを予備金から支出いたすという建前のもとに、三億円となつておるのでありますが、この関係が未だに決定いたしません関係上、これを一億円に減額し、四月と同樣にいたしたわけであります。 次に雜件におきましては、皇室費は前月、前々月同額であります。國会は五月におきましては、自動車の購入でありますとか、あるいは議院会館の設立であるとか、あるいは議員の宿舎でありますとか、さような一時的な経費ははいつておるのでありますが、その経費の必要を六月といたしましては認めません関係上、若干の減少となつております。 裁判所の経費は、相当多額に殖えておりますが、このうち裁判官の俸給の増加、給與改善に関する経費が六千八百四十六万円はいつておるのであります。これが裁判所経費の殖える主たる原因であります。会計檢査院は大体違いがありません。 総理府におきましては、減少となつておりますが、これは経済監視所というものを五月一日から発足するという目標のもとに、五月分の予算にその必要な金額八千四百五十五万円というものを計上してあつたのでありますが、法律案が未だに進行いたさない関係上、かりに六月にそれが実施になつても、五月分の経費を使うという建前のもとに、これを減らしたのでありますその他多少の出はいりがありまして、かような金額となつております。 それから次に法務府でありますが、法務府が若干の増加をしておる主たる内容といたしましては、檢事の俸給を引上げるという問題があります。これは御承知の通りであります。そのために必要な経費が二千百五十一万三千円、それから刑務所の被服をこの際調弁するというために必要な経費が、一千万円この中にはいつております。外務省はかわりなし。 大藏省は若干の減少を來しております。これは徴税におきまして、五月分におきまして、廳舎の整備でありますとか、あるいは備品の整備でありますとか、さような一時的な経費を八千百七十九万一千円計上いたしておつたのでありますが、これが減少するのが一つの原因となつておるわけであります。その他多少の出はいりがありまして、六億一千九百万円という数字になつております。 それから文部省の関係は、育英会に対する貸付金、これが五月分には千四百余万円はいつておるのでありますが、これは一時的なものでありまして六月分にはさようなものがはいつていない関係上、かような金額になつているわけであります。 厚生省におきましては、一億円ばかり殖えておりまするが、これは、D・D・Tを六月に買入れるという関係で一億円増加いたします。その他、多少の出はいりがありまして、かような金額になつております。 農林省におきましては約二千万円の増加となつておるのでありますが、農業技術振興のための経費、農業協同組合法の実施に関する経費、その他多少の出はいりがありまして、かような金額になつております。 それから商工省の関係におきましては、これはごくわずかの増加でありますが、これは統計調査の事務に関しまして、地方に補助金を與える経費が五百三十六万円それから八州ビルというのがありますがこれは現在進駐軍が使用しておるのでありますが、これを改修いたしまして、バイヤーの宿舎にする、八州ホテルをつくるというための経費が五百万円、さようなことで殖えているわけであります。 次に運輸省におきましては、これまた多少殖えておりまするが、これほ政府所有の船舶に乘り組んでいるところの船員の嘱託料というものを支給する関係で、二千二百万円ばかり殖えておるのであります。 それから逓信省におきましては大した違いはありません。勞働省におきましては、ごくわずかの増加でありまするが、職業補導所をさらに増設するという関係で、二千八十一万円ばかりの増加となつておるのであります。以上が大体六月暫定予算の歳出の内譯であります。 次に特別会計におきましては、これは六月分におきましては、特別に申し上げるようなこともないのであります。 次に大藏省證券の発行でありまするが、これは五月の暫定予算に対しましては二百億円の限度を御承認願つたのでありまするが、今回は二百五十億円にこれをお願いいたしておるのであります。予算はかようなことになつて四月、五月、六月の歳入歳出をバランスすることになつておりまするが、実際の歳入というものは、この金額にはるかに及ばないのでありまして、六月におきましても見積り金額二百五十八億円に対しまして、実際の收入は百六十億余万円くらいの程度となつておるのであります。一億歳出の方もこの予算の金額ほどの支出はないのでありまして。七月以降にずれる面もあるのであります。さような面を彼此考慮いたしますると、四月、五月、六月の歳入総額は三百四十九億万円になる見込みであります。他面歳出は五百九十八億円となるのでありまして、差引き二百四十九億円の歳出超過ということになるのであります。 從いまして、今回この大藏省証券の発行限度を二百五十億円に御増額を願うという次第であります。 以上簡單に御説明申し上げます。
○小島委員長代理 本日はこの程度に止めまして、明十九日は午前十時から会議を開いて質疑にはいることといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時四十四分散会