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第2回国会衆議院1948/04/26

予算委員会 第16号

発言数
7 件
登壇者
4 名
会派数
3
開催日
1948/04/26

会議録

川島金次日本社会党

○川島委員長代理 会議を開きます。  これより昭和二十三年度一般会計暫定予算補正第二号及び昭和二十三年度特別会計暫定予算補正特第一号の両案を一括議題といたします。まず政府の説明を求めます。荒木政府委員。

荒木萬壽夫民主党大蔵政務次官

○荒木政府委員 ちようど大臣が司令部の方に参つておりまするので、私から御説明を申し上げたいと思います。  今回提出いたしました昭和二十三年度一般会計暫定予算補正(第二号)及び昭和二十三年度特別会計暫定予算補正(特第一号)につきまして御説明いたします。  昭和二十三年度の年間を通ずる予算につきましては、政府は目下鋭意その編成を進めておる次第でありますが、現下の事態に対処すべき諸般の対策、特に予算編成の基礎となるべき物價の問題等に関しまして、未だ最終的具体案の確定をみないのでありまして、從つてこれらの問題を織りこみまして、年度全般にわたる予算の編成を完了いたしますのには、なほ若干の時日を必要といたします次第でありますので、さきに御審議を経て成立いたしました調和二十三年四月分暫定予算に対しまして、さしあたり本年五月分として必要な予算を追加いたしますとともに、四月分暫定予算につき若干の修正を加えまするため、昭和二十三年度暫定予算補正(第二号及び特第一号)を編成いたした次第であります。  この暫定予算補正の編成方針は、さきに御審議を経て成立いたしました本年四月分の暫定予算と同一の方針によりまして、当面國務の運営に必要なる最少限度の予算を追加いたすことといたし、経費の積算は現行の物價、給與水準を基礎として計上し、歳入につきましては、租税その他一般の歳入は、原則として現行制度による年間收入見込額の月割額によつて計上することといたしました次第であります。以下その補正の概要について御説明申し上げます。  まず一般会計暫定予算補正第二号について申し上げます。この暫定予算補正(第二号)の歳入歳出は、歳入におきまして追加額二百四十五億七千六百三十余万円、修正減少額三千九百万余円、差引補正増加額二百四十五億三千七百三十余万円、歳出におきまして、追加額二百五十億千六十余万円、修正増加額九十余万円、修正減少額四億七千四百二十余万円、差引補正増加額二百四十五億三千七百三十余万円でありまして、これをすでに成立いたしました本年四月分暫定予算の歳入歳出おのおの二百五十二億三千七百四十余万円に加えますと、四百九十七億七千四百七十余万円と相なります。歳出補正増加額のおもなる経費について申し上げますると、終戰処理費六十億円、賠償施設処理費三億三千六百万円、價格調整費二十億円、物資及び物價調整事務取扱費七億五千二百六十余万円、公共事業費二十二億円、地方分與税分與金三十四億円、地方警察費國庫負担金十五億二千六百五十余万円、住宅復興資材費一億百三十余万円、復興金融金庫等に対する政府出資金二十五億四千百三十余万円、國債費七千四百七十余万円、損害保險其他補償金一億円、同胞引揚費二億百四十余万円、生活保護費五億五百六十余万円、國民健康保險組合補助二千万円、失業保險費一億四千三百二十余万円、農地改革費二億二千二百二十余万円、政府事業再建費一億二千二百三十余万円、船舶運営会補助四億千百四十余万円、予備費三億円等であります。  次に歳入補正額の内訳を申し上げますると、租税及び印紙收入百七十三億千百万円、專賣局益金五十八億三千三百三十余万円、印刷局及びアルコール專賣事業益金一億百五十余万円、病院其他官業收入一億四千百三十余万円、官有財産收入二億二千三百二十余万円、雜收入八千百七十余万円、價格差益納付金五億五千八百八十余万円、特殊物件收入一億六千百二十余万円、宝籖等発行者納付金一億二千五百万円、合計二百四十五億三千七百三十余万円と相なつております。  次に特別会計暫定予算補正(特第一号)は地方分與税分與金特別会計外二十三の既設特別会計と、今回臨時物資需給調整法に基いて、國が不正保有物資及び過剩物資の取得、賣拂等を行うため、新たに設置することといたしまして、別途関係法律案を提出いたしました不正保有物資等特別措置特別会計の歳入歳出を通じまして、補正増加額の総額は、歳入四百七十四億七千七百六十余万円、歳出四百八十一億三千七百三十余万円でありまして、これをすでに成立いたしました本年四月本暫定予算の歳入六百六十六億七千九百四十余万円、歳出六百四十四億千八余万百円に加えますると、歳入千百四十一億五千七百十余万円、歳出千百二十五億五千五百三十余万円と相なります。  歳入暫定予算補正額のうち、國有鉄道事業及び通信事業特別会計におきまして、設備建設改良費の財源については、公債または借入金によることといたしましたが、その金額は、國有鉄道事業におきまして八億円、通信事業におきまして、六億三千八十余万円を予定いたしておるのであります。  なお右公債または借入金につきましては、國民資金蓄積の現状に顧みまして、総額五億五千万円を限り日本銀行に引受けさせ、または日本銀行から借り入れることといたしたいのでありまして、財政法第五條但書の規定により御承認をお願いしておる次第であります。  最後に本年度暫定予算の実行上必要といたしまする大藏省証券の発行または國庫金の一時融通のためにする一時借入金の最高限度額の既定額を、一般会計におきまして二百億円、國有鉄道事業その他特別会計におきまして二百六十億三千五百三十余万円に改定いたしまして、暫定予算の円滑なる実行を確保することといたしました。  以上をもちまして昭和二十三年度暫定予算補正(第二号及び特第一号)の概要を御説明申し上げました。何とぞ早急御審議をお願いいたします。

川島金次日本社会党

○川島委員長代理 引続いて主計局長より補足的の説明を聽取することといたします。

福田赳夫大藏事務官

○福田政府委員 ただいまの御説明に補足いたしまして、説明いたします。例によりまして、お手もとに差し上げてありまする昭和二十三年度暫定予算補正概要というのがありますが、それにつきまして申し上げます。  この五月の暫定予算は、五月分の必要経費と、それから四月の暫定予算に対しまして修正を加えたところがあるのであります。修正と申しまするのは、四月以分前の会計におきましては、公團に対する政府の交付金、これを一般会計より支弁しておつたのでありますが、そのうち貿易公團に対する交付金、また食糧配給公團に対する交付金につきましては、これは特別会計の性質に鑑みて、食糧管理特別会計、また貿易資金特別会計において負担することが適切であろうというようなことから、これを特別会計の負担に改めたのであります。從いまして、その負担区分が変りました関係上、公團からくるところの歳入は、また両特別会計の歳入とするということに伴いまして、歳入歳出相当の修正減少をいたしとおります。その他貿易資金特別会計の関係で若干の修正をいたしております。これは後ほど申し上げます。  それから五月分の予算につきましては、大体四月分と同じ方針によつておるのでありまするが、これまた内容といたしましては若干の移動がありますので、これはまた後ほど申し上げることにいたします。  第一表を御覧願いたいのでありますが、これは歳入歳出を予算の部別に区分いたしまして、一覧できるようにごらんに入れたわけであります。それから第二表が歳入であります。歳入につきましては、四月の暫定予算、これは当初の暫定予算に補足いたしまして、六・三制の関係の経費並びにその財源を追加いたしたのでありますが、今回五月分として提出いたしまする歳入予算は、ほとんど四月の当初予算と同じものであります。雑収入等におきまして、その後の見積りの適正化をはかつたというような見地から、ごくわずかな修正をいたしておりますが、大体におきまして当初の四月分の予算の同じであるというふうに御了承願いたいのであります。第三表は歳出予算を所管別に示したものであります。第四表は、今回の暫定予算を、すでに成立いたしました四月分暫定予算と対比いたしまいて、これを重要事項別に区分整備いたしたものであります。これによりまして歳出の大体の状況を御説明いたします。経戰処理費は、四月は五十九億であつたものを、今回は六十億と改定いたします。一億の増加でありますが、これは四月分におきましては、実は六十億というふうに当初考えておつたのでありますが、予算が大体できたあとで予備金を一億円設けたいということから、その予備金に相当する額を経戰処理費から落したのであります。でありますから、いきさつから言いますと六十億ということになつておるのでありまして、実質上同額を今回も計上いたすというわけであります。それから賠償施設処理費は同額を計上いたしたわけであります。それから價格調整費につきましては、これは五月中に支拂いを要する見込額を計上いたしたのでありまして、五億円の増加となつております。それから物資及び物價調整事務取扱費につきましては、このうち公團交付金は先ほど申し上げました関係に伴いまして、すなわちこの公團に渡す金は、四月の予算におきましては一般会計支弁という建前のもとに、この七億百八十二万七千円の中にはいつておるのであります。食糧管理公團、貿易公團、この二つの分でありますが、この二つの分につきましては、特別会計にこれを負担せしむることといたしまして、その額を五月分からは減少いたしておるのでありますが、一面五月分といたしましては、前年度の未交付額があることが発見されたのであります。これを五月分の予算に計上することにいたしまして、全体といたしましては、多少の減額となつておるわけであります。すなわち公共事業費は四月分は十八億二千六百万円でありますが、御承知のごとく、この十八億二千六百万円の中には、六・三制として補足いたしました額が六億四千七百万円この中にはいつておるわけであります。でありますから、一般の公共事業費といたしましては、十一億七千万円ばかりの額になるのであります。今回はそれを約倍額といたしまして二十二億円を計上いたしたわけであります。この四月分の一般の公共事業費といたしましては、当時御説明いたしましたごとく、そのうち四億六千九百万円というものが災害の関係であります。一般の公共事業費といたしましては六千七百六十万円でありまして、事務費が三千三百万円ということになつておるのでありますが、今回の予算で追加いたしまする二十二億円、この内訳といたしましては災害の関係を十三億三百万円というふうに多額に計上いたしておるのであります。その他一般の事業費といたしまして八億六千二百万円、事務費といたしましては四月同様三千三百万円となるのであります。災害十三億といたしました場合におきましては、二十二年度の予算当時より問題になつておりますところの旱害の関係七千万円の経費はこの中に計上いたすことになるのであります。次に地方分與税分與金、四月は二十四億のものを十億増額いたしまして三十四億といたしたのであります。これは地方財政の收支の問題につきましては、ただいま中央地方を通ずる財源の調整措置につきまして、政府部内の研究をいたしておる最中でありますが、そのできる前におきまして、地方財政が非常に苦しい状況にある。そこで四月分よりは十億円の増額をいたしたのであります。それから地方警察費國庫負担金といたしましては、四月分には七億円、今回は十五億二千六百余万円を計上いたしたのであります。これは四月分といたしましては、二十二年度の残額約十五億円のうち、さしあたり半分ばかりということで、七億円を計上いたしたのであります。今回はさらにその残りの五億円を計上し、その他四月、五月の二箇月におきまして必要なる金額十億二千六百万円を計上いたしたわけであります。それから住宅復興資材費、これは同額であります。政府出資金、これは当初の予算、すなわち四月分は二十億百余万円でありまするが、今回は二十五億四千百余万円というふうになつております。復金の分が当初は十五億円、今回は二十五億円、これは五月中におきまして復興金融金庫價劵の償還期の到來する分は、政府出資によりましてこれをいたすことといたしましたことは、四月分と同樣であります。なお其の他の出資金におきましては、相当減額いたしてありますが、五月中に出資を要するものは、帝國燃料株式会社に対しまして四千万円、皇室から引継ぎましたところの株式に対しまして百三十九万円、この二つだけであります。  次に國債費でありますが、國債費は、四月分におきまして二億一千五百余万円に対し、今回は七千四百七十三万余円というふうになつております。この七千四百余万円の内訳といたしましては、公債の利子六百十七万七千円、大藏省証券割引差額が六千四百四十三万八千円、事務費といたしまして十二万二千円ということになつております。利子といたしましては、時殊國庫債券及び四分利復興公債でありまして、いわゆる戰時公債ははいつておらないのであります。  次に損害保險其他補償金、これは損害保險、生命保險等における補償金は、総額二百四十九億というふうになつておるのでありますが、そのうち二十一年度の予算で二百十億円を支拂い、二十二年度の予備金から五千万円を支拂い、差引き三十八億円というふうになつておるのであります。四月分におきまして、さしあたり取急ぐところの分三億円を計上いたしたのでありまするが、今回急ぐ関係のもの一億円を計上いたすということになるのであります。この結果この種補償金の残額は三十四億を残すことに相なるのであります。いずれ本予算において御審議を願うかと思うのであります。  次に同胞引揚費でありまするが、同胞引揚費のうち、帰還輸送費につきましては、これは今回は四月分と同額を計上いたしておりま。すなわち月平均六万人くらいの人が引揚げてくるということといたしまして、同額を計上しているわけであります。しかしながら、実際はなかなか帰つてまいる人が少いのでありまして、これほど多量には支出の必要がなかろうかとも思うのであります。それから其の他の経費といたしましては、これはこのうち元軍人に対する家族渡しの金額が大部分のものであります。この当初の予算、すなわち四月分の予算におきましては、復員関係の経費を、大体年七十六万人ぐらいの人が帰るのであろうというふうに見まして、それが平均に帰つてくるということで、帰還輸送費の方は六万人ということにいたしたのでありますが、その他の関係におきましては、あるいはそれが繰上げて帰つてくるかもしらぬというようなことも考慮いたしまして、当初予算で二箇月分の所要額を計上いたしたのであります。しかるにただいま申し上げました通り、実際はそうは帰つてこないというので、一般の引揚経費は追加の必要がないのであります。今回追加いたしました一億六千百万円というのは、主として軍人の家族に対する家族渡しの金額を計上いたしたわけであります。この計上をいたしまして、四月、五月、六月の六箇月分をこの五月ないし六月の間に支給いたしたいという計画であります。  次に小学校教員給與國庫負担金、新制中学校実施費、盲聾唖教育義務制実施費、これは四月の暫定予算におきましては三箇月分を計上いたしました関係上、五月、六月におきましてはこれが計上の必要がないのであります。  次に生活保護費であります。この四月分の暫定予算五億六千四百万円の中には、二十二年度分の計上漏れ残額があるのであります。それが一億五千万円であります。これが当然減少と相なるのでありますが、その反面いわゆる生業資金、すなわち庶民金庫に交付いたしまして、庶民金庫より生業資金を貸しつけるていう財源といたすのでありますが、この金額を一億円計上いたして、差引五億五百万円ということにいたしたのであります。  次に國民健康保險関係経費でありますが、これは四月分の予算におきましては、二十二年度の残額を計上いたしておるのでありますが、それを落した金額を今回は計上いたして二千万円であります。  次に失業保險費、これは四月分におきましては三億五千六百万円ということでありまして、これは手当制度が四月におきましてはさらになお続いておつたのであります。しかるに五月におきましては、手当制度が保險制度に切替えと相なるのでありまして、その新制度に移りました際には國庫の負担金は三分の一に減少いたすのであります。四月の手当制度のときと同じベースによりまして、五月に要する失業保險の経費をここに計上いたしたというわけであります。  次に農地改革費でありますが、これは四月分の予算におきましては、二十二年度の支出残額が四億ばかり残つておつたのであります。これを落して計上いたしたのであります。  次に貿易資金特別会計への繰入でありますが、これは貿易公團に対する貸付金の利子を從來一般会計において徴收いたしまして、これを一般会計から特別会計に別途その資金の不足額を計上するわけであつたのでありますが、今回これを改めまして、貿易資金特別会計自体におきまして、貿易公團貸付金の利子を徴收し得ることに修正いたしたのであります。これが先ほど申し上げました修正の一つの点であります。その結果貿易資金特別会計といたしましては、一般会計から繰入れを必要とせざるに至りましたので、これを四月分暫定予算より減額いたすことにいたしたのであります。  次に炭鉱臨時國家管理費につきましては、少し減つておりまするが、これは四月石炭局等の開廳の際必要といたしました初度維持費が五月におきましては減少する結果であります。  次に政府事業再建費、これは四月同樣預金部におきまするところの收支の不足額を、一般会計から繰入れようというものであります。  船舶運営会補助費、これまた四月同樣收支の不足額を五月においても一般会計より補填するというものでありまするが、初度費の関係上、金額は少し減つております。  年金及び恩給は、四月におきましては、支拂いの時期の関係上四千百余万円の金額を必要といたしたのでありまするが、五月におきましては、非常に金額が減つております。  次に刑務費でありまするが、刑務費は四月の七千百余万円に対しまして、今回は一億一千六百余万円というように相当殖えております。これは北海道におきまして施行いたしまする構外作業等は、雪の関係上早期にこれをいたす必要上、構外作業に要する経費等を含みここに計上いたした関係であります。  次に予備費は、四月におきましては一億円でありますが、今回は三億円といたしました。その理由といたしましては、一般のものは一億円でよろしいというふうに考えるのでありますが、ここに先ほど申し上げました公團の関係の人件費の問題があるのであります。公團職員は、ただいま千八百円ベース、プラス三割の加給ということで給與を支拂つておるのでありますが、一般政府職員におきまして、二千九百二十円ベースになつたという関係上、これを千八百円ベースから二千五百円ベースまでくらいに引上げる、それにもちろんプラス三割がつくのでありますが、その関係があるのであります。ところがこの問題がまだ関係各方面との打合せが済まないのでありまして、もしそれが済みますれば、この予備金二億円の増加分の中から支拂いたいということを考えておるのでありまして、さような意味合においてこれを三億円といたしたのであります。  それから次に雜件でありまするが、雜件といたしましては、皇室費におきましては同額を計上しております。國会、裁判所、この両者におきましては多少施設の充実等がありますので、経費を増加しております。会計檢査院は同額、内閣におきましては経済監視廳の設置、警察官の緊急増員等の関係上、経費が増加いたしておるのであります。外務省は変りはありません。大藏省におきましては金資金にまた一億円を繰入れるということ、並びに徴税費におきまして若干の増加をいたしております。それから文部省におきましては、少し金額は殖えておりますが、これは博物館に棟列をいたすところの品物を購入しようという金額五百三十一万円ばかりがはいつております。それから厚生省の関係では、金額は減つております。これしD・D・T等の特殊医藥品を四月におきましては購入するという関係があつたのであります。その関係がなくなつたのに主としてよるのであります。それから農林省におきましては、地域調査の経費が四月はあつたが、今回はなくなつたというような関係で、多少これは減つております。それから商工省におきましては、在庫品の調査を四月にやつた。そのための経費がはいつておつたのであります。これを減少したというような関係で、これまた減つております。運輸省におきましては、いくらか殖えておりますが、これは主として海上保安廳を設置するための経費であります。逓信省におきましては大体同じであります。労働省も大した違いはありません。法務廳も大した違いもないのでありますが、多少金額が殖えておりますのは、民間で從來経営いたしておりましたところの少年矯正院的な施設を官において経営するということにいたした結果、その経費が殖えたのが主たる原因であります。  以上は一般会計の歳出でありますが、特別会計におきましては、四月とやはり同様な方針でやつておるのであります。ただ違つた点を申し上げますると、終りの方から五番目のところに、不正保有物資等特別措置というのがあります。これは四月の暫定予算におきましては、この会計はなかつたのでありますが、今回不正保有物資等特別会計というものを設置いたすことによりまして、その五月におけるところの所要歳入歳出を計上いたしたのであります。歳入といたしましては、この会計の主たるねらいは、不正の物資また過剩の物資を民間において保有しておるということを発見いたした場合におきましては、この会計でこれをすべて買い入れるのであります。しかして買入代金は、公債をもつてこれを交付するということにいたすのであります。またその買い入れた品物は、國の物資の配給統制の計画に從いまいて、これを主として復興公團その他の公的な機関に賣り拂うわけでありまして、さようなことをいたすために、歳出といたしましては、その物資を買い入れるために必要な経費、ただしその際におきまして使用いたしますところの公債費、これは別途予算外において支出するのであります。それから会計において歳出として出てくるのは、ごく少額の金額等につきましては、これは現金をもつて支拂う。同時に密告者に対する報奨金等も支拂うのであります。さような事務的な経費が出てきまして三千九百余万円というものになるのであります。それから歳入といたしましては、これを賣拂う代金は、すべてこれを現金でとるという建前で、一億六千二百万円の金額を出しておるのであります。  それからもう一つ違つた点は、國有鉄道事業、通信事業の両特別会計におきまして、一時借入金が非常に増加しておりますが、これは四月分の暫定予算におきましては建設勘定のものは公債金でやる、收益勘定の一時不足金は一時借入金でやるというふうにいたしておつたのでありまするが、その後関係各支面との話合いによりまして、公債金として予定した分も実際は公債金を出さずに一時借入金で支弁いたしていきたいというようなことと相なりまして、一時借入金の額を、その公債金の額だけ増額いたしておるのであります。すなわちここに公債金を掲げてありますが、実行上におきましては、一時借入金の方で全部及ぶというふうにいたすのであります。その他特別御説明いたすこともないのであります。  なお予算の歳入歳出はただいま申し上げた通りになつておりまするが、実際の歳入といたしましては、四月、五月を通じて歳入の実際徴收可能額は百七十一億円であります。それから歳出は、約五百億円の歳出の中で三百七十一億円というふうになる見込みでありまして、從いましてその差額が二百億というふうになるのであります。今般二百億円に大藏省証券の発行限度をお願いいたしておるのは、さような計画に基くものであります。  それからもう一つ、公債の発行予定額は、鉄道会計において八億円、通信会計において六億円、その六億円のうち二億円は交付公債でありまして、実際市中で募集する予定のものは、一般の公債は四億三千万円であります。合計いたしまして十二億三千万円の公債が予定されておりまするが、このうちで消化可能の見込額は、最近の公債実債等の模樣から申しますと、七億円くらいでありまして、從つて残額の五億五千万円ばかりにつきましては、これを日本銀行に引受けせしむるということにならざるを得ないのであります。この点併せて本予算といたしまして、御承認をお願いいたしておるわけであります。

西村久之民主自由党

○西村(久)委員 私は大臣がお見えになつて予算の説明も伺い、また審議にはいるのが順序と考えておつたのであります。しかるに政府委員の方から御説明を願いましたようなわけでありまして、一体この予算を提出する責任者が見えないで審議を進めるということが、私は少し行き過ぎたやり方であろうと実は考えておる次第であります。從いまして、大臣の責任者が見えられるまで審議を中止されまして、そうして責任者が見えられてから審議を続行するということにお取計らいを願いたいと思います。

川島金次日本社会党

○川島委員長代理 ごもつともです。このままで暫時休休憩いたします。     午後二時三十一分休憩      ————◇—————     午後二時四十九分開議

川島金次日本社会党

○川島委員長代理 休憩前に引続き会議を開きます。  本日はこの程度で止めまして、明日午前十時より開会いたし、質疑にはいることとし、本日はこれにて散会いたします。     午後二時五十分散会

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