予算委員会 第8号
- 発言数
- 44 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1948/03/17
会議録
○川島委員長代理 これより会議を開きます。 昨十六日政府より提出されました昭和二十二年度一般会計予算補正(第一五号)、昭和二十二年度特別会計予算補正(特第九号)及び同(第一〇号)の三案を一括議題といたします。まず政府の説明を求めます。北村大藏大臣。
○北村國務大臣 昭和二十二年度特別会計予算補正(特第九号)について御説明申し上げます。 今回提出いたしました補正予算は、この際早急に予算上の処理を必要といたします專賣局ほか二つの特別会計に関するものを補正予算(特第九号)といたしまして、御審議を煩わす次第であります。 この補正予算の歳入歳出は、各会計を合計いたしまして、歳入におきましては、追加額四億五千百十万円余円、歳出におきましては、追加額五億八千五百五十万余円、修正減少額一億三千四百四十万円、差引補正予算額四億五千百十万余円と相なつておりまして、結局歳入歳出おのおの四億五千百十万余円の増加と相なる次第でございます。 まず歳出の内訳を御説明申し上げますと、專賣局特別会計において、專賣益金の確保をはかるため、製造タバコの賣上増進対策として福引券発行に必要な経費七千四百四十万円、製塩用配電停止に伴う塩業経営危機突破に必要な資金を電氣製塩業者に貸しつけるため六千万円、厚生保險特別会計において、標準報酬月額の増加による健康保險給付費の増加等のため一億五千四十余万円、賠償及び償還金等の既定予算に不足を生じたため六万円、労働者災害補償保險特別会計において、保險料の徴収督促に必要な経費四十五万円、保險金支出の増加等のため三億十余万円を追加するとともに、專賣局特別会計におきまして、既定の予備費予算について一億三千四百四十万円を修正減少いたしまして、差引四億五千百十万余円の増加と相なつております。 次に各会計における歳入について申し上げますと、厚生保險特別会計において、標準報酬月額の増加による保險料収入の増加一億五千五十万余円、労働者災害補償保險特別会計において、保險料収入の増加三億五十余万円、合計四億五千百十万余円を追加いたしております。 なお終りに國庫債務負担行為に関する件について御説明いたします。この國庫債務負担行為は、專賣益金の確保をはかるために、タバコ新生の賣上増進の方法として、福引券附販賣を行い、その福引券を昭和二十二年度に発行して、その賞金等の支出は、昭和二十三年度と相なります関係上、國庫債務負担行為をする必要があります。その限度は六億三千九百五十三万千円と相なつております。 以上をもちまして、昭和二十二年度特別会計予算補正(特第九号)の説明といたします。何とぞ早急に御審議をお願いいたします。 それから昭和二十二年度一般会計予算補正(第一五号)及び昭和二十三年度特別会計予算補正(特第一〇号)について御説明申し上げます。 この補正予算は、政府が臨時給與委員会の答申に基きまして、政府職員の給與水準を平均二千九百二十円に引上げるための必要なる予算措置、及び本年度の既定予算の不足を補う等のため、この際緊急やむを得ない必要な経費に関しまして、補正予算(第一五号)及び(特第一〇号)として提出いたしたものでありまして、早急に御審議をお願いいたす次第であります。 まず一般会計予算補正について申し上げます。この補正予算(第一五号)の歳入歳出は、歳入の追加額三億千百九十余万円、歳出の追加額百二十一億六千三十余万円、修正増加額四千二百三十余万間、修正減少額百十八億九千七十余万円、差引歳出補正増加額三億千百九十余万円でありまして、これをすでに成立いたしました昭和二十二年度予算額二千百三十九億四千四百余万円に加えますと、二千百四十二億五千六百万余円と相なります。 以下この補正予算の内訳を申し上げます。まず歳出の追加額のおもな事項について申し上げますれば、政府職員の給與水準を二千九百二十円に引上げるために必要な経費として、一般会計所属職員分十三億千五百二十余万円、地方公共団体補助職員分一億二千三百十余万円、地方警察職員分二億五千七百三十余万円、義務教育職員分六億五千八百九十余万円、計二十三億五千四百六十余万円、船員保險特別会計所属職員分の財源の一部を一般会計において負担するため九万余万円、大藏省預金部、國有鉄道事業、通信事業並びに簡易生命保險及び郵便年金の各特別会計の関係職員の分の財源について、当該会計において調達し得るものを除き、一般会計より繰入れるため、大藏省預金部特別会計へ繰入一億八千余万円、國有鉄道事業特別会計へ繰入十九億百十余万円、通信事業特別会計へ繰入、九億三千百九十余万円、簡易生命保險及び郵便年金特別会計へ繰入一億七千二百六十余万円、計三十一億九千三百九十余万円、地方公共団体の財政の実情に鑑みまして、地方費支弁の職員の給與水準引上げに必要な財源を地方公共団体に貸付けるため二十七億九千九百万円、合計八十三億四千七百五十余万円が、給與水準引上げに必要な経費となつております。政府は給與水準引上げの具体的措置につき、早急成案を得て実施いたしたいと考えておりますが、政府職員の給與の現状に鑑みまして、とりあえず平均月額二千五百円程度の水準までの暫定措置を講ずることといたしまして、別途「政府職員の俸報等に関する法律案」を提出したした次第であります。なお、この暫定給與と二千九百二十円水準との差額については、早急に具体的措置を決定し、支給したいと考えますが、事情により、その決定が遅延し、年度内支出に至らないおそれもありますので、この場合は、この予算の使用残額を翌年度に繰越して使用したい考えでありまして、その御承認をも併せてお願いいたしておる次第であります。 次に本年度の既定予算の不足を補う等のため、緊急やむを得ない必要な経費のおもなものについて申し上げますると、政府職員に対する超過勤務手当の不足二億三千三百三十余万円、船舶運営会補助の増加十四億三千七百五十余万円、刑務收容費の増加一億百四十余万円、徴收超過税金の拂戻及び割増金付郵便貯金の手数料に必要な経費三千三百二十余万円、自家用発電施設の動員に必要な経費一億三千七百十余万円、警察官の緊急増員に必要な経費二億八千九百六十余万円、帝國石油株式会社その他に対する政府出資金の増加一億千九百十余万円、税務施設の充実及び税務特別表彰制度実施に必要な経費一億三千九百二十余万円、農地改革に必要な経費の増加四億二千万円、直轄学校及び附属病院物件費の増加一億千四百七十余万円、航路啓開費の増加三千八百十余万円、在外者給與の支給等に必要な経費の増加一億七千余万円、主要食糧生産確保等に必要な経費九千百七十余万円、炭鉱労務者特別扶助及び石炭増産非常対策実施に必要な経費三千五百四十余万円、登記簿調製に必要な経費三千二百十余万円、法務廳所管土地建物等買收に必要な経費四千五百余万円、その他雜件三億七千四百五十余万円と相なつております。次に修正増加額四千二百三十余万円は、地方統計機構の整備に必要な経費等であります。 次に歳出追加額の財源に充当いたしました既定予算の修正減少額の内訳は、貿易資金繰入の減少四十七億四千万円、復興金融金庫出資予定額の減少四十億円、價格調整費の減少二十億円、賠償施設処理費の減少四億円、引揚援護事業費の減少二億二千万円、掃海管船業務の厚生省より運輸省移管に伴う厚生省所管予算の減少四千四百二十余万円、農業生産調整法不成立に伴う減少一億九千五十余万円、農地証券償却補足金の減少三千六百五十余万円、森林資源造成に必要な経費の減少五千四百万円、帰還輸送費の減少七千八百八十余万円、その他雜件八千六百五十余万円、合計百十八億九千七十余万円でありまして、差引補正増加額三億千百九十余万円と相なつておる次第であります。 この歳出補正増加額の財源といたしましては、漁船登録手数料等の増加による印紙收入の増加三千百四十余万円、物品拂下代の増加二千二百六十余万円、政府出資回收入二千百万円、直轄学校附属病院收入の増加七千八百五十余万円、宝籖等発行者納付金の増加一億四千五百九十余万円、其の他千二百三十余万円、合計三億千百九十余万円と相なつております。 次に特別会計予算補正(第一〇号)について申し上げます。特別会計予算補正は造幣局特別会計外二十一の特別会計に関するものでありまして、その予算補正額は、各会計を合計いたしまして、歳入二百八億六千六十余万円、歳出二百九億四百十余万円の増加と相なつております。 この歳出増加の内訳は政府職員の給與水準を二千九百二十円に引上げるための必要な経費三十七億九千四百四十余万円、右の財源として他会計へ繰入三億五千百二十余万円、政府職員に対する超過勤務手当の既定予算の不足一億四千五百五十余万円、國有鉄道事業運轉資金補足に必要な経費三十億円、造幣局固定資本の拡張及び改良に必要な経費三千五百万円、郵便貯金支拂利子の増加一億千四百七十余万円、大藏省預金部所有金融債券利殖金返還に必要な経費七千五百八十余万円、食糧証券等公債借換に必要な経費百三十七億四百七十余万円、その他雜件の増加五千八百七十余万円、既定の予備費予算等の減少三億七千六百二十余万円、差引二百九億四百十余万円の増加と相なる次第であります。 右のうち、國有鉄道事業特別会計工事勘定所属職員及び通信事業特別会計建設勘定所属職員の給與水準引上げに必要な経費の財源、及び國有鉄道事業特別会計運轉資金補足に必要な経費の財源は、これを公債金收入によることと致しました。その金額は、國有鉄道事業におきまして三十一億三千余万円、通信事業におきまして七千七百八十余万円であります。 以上をもちまして、昭和二十二年度一般会計予算補正(第一五号)及び昭和二十二年度特別会計予算補正(特第一〇号)の説明と致します。本案の性質に鑑み、何とぞ早急に御審議をお願い致します。
○川島委員長代理 福田主計局長。
○福田政府委員 ただいま大臣からの御説明に対しまして、補足いたしまして若干御説明申し上げます。特別会計につきましては、その必要もないかと存ずるのでありますが、一般会計につきまして補足さしていただきます。お手もとに配付してあります一枚刷りの紙がありますが、これによりまして大体御説明いたしたいと思います。 歳出といたしましては、一月以降の給與引上げの額でありますが、これが大部分を占めておるわけであります。この八十三億四千七百余万円という数字は、二千九百二十円をもちまして、一月ないし三月分の一般会計、特別会計並びに地方公共団体の職員の給與に必要な経費、これを全部計上いたしたわけであります。地方公共団体に分は、一般会計から地方公共団体に貸付をいたすことに相なるのであります。もつとも八十三億四千七百万円をただちに支拂うというわけではないのでありまして、二千九百二十円に基礎を置きまして、職階的な思想を入れました新しい給與水準をつくるのでありまして、これが早急には間に合いかねるのでありまして、四月になるというふうに予想されるのであります。その四月の新しい基準ができるのを待ついとまがありませんから、そのうち二千五百円に相当する額を内拂いするのでありまして、その額が約五十億円に該当するのであります。すなわちさしあたり支拂う額は八十三億四千七百万円のうち五十億程度の金額であります。残りの三十三億ばかりの金額は、財源とともに翌月に繰越されて使用することに相なるのであります。 次の超過勤務手当は、当初の予算におきましては、きわめてノミナルの金額が計上されておつたのでありますが、実際上の必要なる額は、相当多額に上りますので、その不足額を計上いたしたわけであります。大体月に一人が十時間くらいの居残りをするという計算のもとに、かような金額を計上いたしたわけであります。 次に船舶運営会補助の不足でありますが、このうち約五億六千万円という金額は、昨年十二月に船舶労働委員会におきまして爭議の裁定がありまして、その結果一月から当時の千六百円水準より二千五百六十円に給與を引上げることになつたのであります。その裁定に從いまして必要なる金額が、この五億六千万円であります。それから同じくこの裁定におきまして食糧費を引上げるという問題があつたのであります。これは十二月から引上げを行うということになつておるのであります。月額七百五十円のものを千九百九十五円といたすのでありまして、それに要する金額が一億四千六百万円となるのであります。それから超過勤務手当が七千八百万円、船の修繕費一億九千百万円、船舶の燃料費は、これは從來の建前といたしましては、関係法面から無償でもつて提供されておつたのでありますが、二十二年九月から有償となつた関係上、これに必要な経費三億七千百万円を計上するのであります。十四億三千七百万円のうち、おもな金額はさようなものであります。 次に刑務所収容費の不足が一億百余万円、これは予算を編成いたします当時におきましては、八万人の囚人を予想しておつたのでありますが、その後実際は、最近の状況では八万四千人くらいに殖えておるという関係で、これに要する食糧費等を計上いたしたのであります。また同時に單價が当初予算におきましては一日六円三十八銭という金額になつておつたのでありますが、今回二十四円十九銭とういふうにこれを大幅に引上げることにして、この金額を補足いたしたのであります。 次に徴収超過税金の拂戻、並びに割増貯金手数料三千三百余万円でありますが、徴収超過税金につきましては、これは実際の見込みが予算よりは若干殖えるということになりましたので、その金額を計上し、また割増貯金手数料につきましては、これは割増貯金を郵便局で実行いたしまして、大いに郵便貯金の増強をはかりたい、これによりまして三十億円を新たに増加しようという計画を立てておるのでありますが、これに必要なる金額を計上したのであります。 次に自家発電施設の動員費、これは御承知のような電力事情でありますので、あらゆる施設を動員いたしまして電力の増強をはかりたい、さような計画に基くのであります。自家発電の施設があるが、これが遊んでおる、それがどうして遊んでおるかといいますと、コストが高いのであります。このコストの高い自家電施設を使うことにいたしまして、発送電から供給されるところの電力より高いその差額を國家において補價しよう、かような計画から出発しておる経費であります。 次に警察官の増員でありまするが、これが二億八千九百万円であります。ただいま警察官の定員は九万五千人となつておるのでありますが、これに三万人増員いたすということに相なりまして、これに必要なる募集の諸経費並びに給料等をここに計上いたしたものであります。 次に各種出資金一億一千九百余万円でありますが、このうち一億一千四百万円は、帝國石油株式に対する政府の出資金の未拂込資金の拂込みであります。これは帝國石油再建整備の関係上、民間並びに政府おのおのに対しまして、その未拂込金の徴収を要求しておるのであります。民間と同率の率によりまして、この未拂込金を政府においても拂込むということにいたすのであります。なおこのうち四百八十万円という額は、恩給金庫に対する同樣の趣旨の政府の拂込みであります。また三十七万円が庶民金庫に対する政府の拂込金額となつておるのであります。 次に税務施設の充実及び報奨制実施の費用でありますが、御承知の通り最近の徴税は、なかなか容易でなかのであります。しかしながら、非常な努力をいたしまして、年末以來ありますところの徴収未済額を、年度未にほとんど全部徴収し得るという見透しもついておるのでありますが、さような徴税推進に必要な諸経費をここに計上したのであります。税務署において必要なる備品類とか、あるいは廳舎模樣替の経費、また廳舎を買収し、税務署を創設するというような経費、それから納税運動、これは議会にお願いして納税運動をやつていただくことになつておりますが、そのための経費、また成績優秀なる税務署に対しまして、特別にこれを表彰するというような経費、さようなものがこの内容をなしておるのであります。 次に農地改革費でありますが、四億二千万円、農地改革につきましては、府縣並びに市町村の農地委員会におきまして、この事業を主宰しておるのでありますが、その経費が相当不足しておるのであります。その不足に対する経費を、この際補填するというので、この金額を市町村に交付せんとするものであります。 次に直轄学校及び附属病院物件費の増加一億一千四百余万円でありまするが、これは直轄学校並びに附属病院におきまして、当初の予算が非常に窮屈で、何とも物件費の支拂いがなしかねるというような状況になつてきた関係上、この経費を追加するというような処置をとつたのであります。 次に航路啓開費三千八百余万円でありますが、この金額は、関門等におきまして、多数の沈められた艦船が、航海のじやまをしているような状況でありますので、これを引揚げるために必要な経費であります。この経費は本予算に計上してあるのでありますが、その後の物件費の騰貴等に伴いまして、その不足額をここに計上いたしたものであります。その他七億六千二百余万円——非常に雜多な経費がこれに計上してあるわけでありまして、総額百二十一億七千三百余万円と相なるわけであります。 この財源といたしましては、まず第一に貿易資金の赤字の減少、これは現在の予算額が四十七億四千万円となつておるのでありまして、この四十七億四千万円というものは、貿易資金の赤字を補填するために、一般会計からこれを補填するに必要な経費であります。しかるに、当初計画いたしましたものに比べますると、その後輸出が非常に不振なのであります。從いまして、輸出材料を買入れるところの貿易資金の金が不要になつてくるというような状況でありまして、この円資金の勘定といたしましては、赤字を生じないというようなことに相なつてきたのであります。從いまして、一般会計から赤字補填のために繰入れることを予想しておりました全額を、ここに減額することにいたした次第であります。 次に復金出資の減少でありますが、復興金融金庫に対しましては、本年度当初予算におきまして百億円の出資を予定いたしておつたわけであります。そのうち三十億円は、これを使用することに相なつておりまするので、残り七十億円というものがあるのであります。そのうち四十億円を本予算の財源に充当するという措置をつたのであります。 次に價格調整費でありますが、價格調整費は、業者の経理の清算の勘定をまちましてこれを交付するのであります。しかるにその経理事務がなかなかはかどらぬために、ここに支拂いのずれというこのが一月半ないし二月くらい出てくるのであります。そのずれに相当する金額を、この際本予算の財源として減額いたすという措置をとつたのであります。 次の賠償処理費の減少もほぼ同樣の性質のものでありまして、賠償の計画は動かないのでありまするが、支拂い賠償の実施が多少ずれている関係におきまして、本年度といたしましては、四億円を減少しても差支えないという結論になりまして、かような措置をとつたのであります。 次に復員費の減でありますが、これは復員が相当これまた遅延いたしておるのでありまして、当初予算を編成する時期におきましては百四十万人の復員が予想されたものが、実際は五十万人くらいしかなかつたような状況でありまして、この二億二千万円というものを減額いたすことにいたしたわけであります。その他各省にわたりまして非常にこまかいものを寄せ集めまして、五億百余万というふうに相なるのであります。 以上すベて歳出の節約となるのでありますが、純粹の収入増加となる金額は、次の雜収入の増加三億一千百余万円だけでありまして、從いまして予算面の全体のかつこうといたしましては、歳出が減りまして、雜収入の増加とういだけの金額に相当する歳入歳出というふうに相なるのであります。雜収入の増加のうち約半額に相当する金額は、これは室くじの収入増加の実際の見込額を計上したわけであります。その他は授業料でありまするとか、病院の収入でありまするとか、あるいは免許手数料でありますとか、さようなものの実際の収入見込額寄せ集めてかような金額といたしたわけであります。以上合計いたしまして百二十一億七千三百余万円とかような結果に相なるわけであります。 簡單でありまするが、内容を説明いたしたわけであります。
○川島委員長代理 これより質疑にはいります。磯崎貞序君。
○磯崎委員 私はこの場合予算委員の一員としまして一言申し上げておきたいのでございまするが、まずもつて、さきの片山内閣当時から聞きました遺憾な点であります。すなわち政府の最も重大な関心をもつて、特に御提議に相なり愼重審議を願わすべき問題である予算案が、先の議会におきまして二百有余日という空前の会期であつたその際でさえ、ほとんど会期の大半が経過しましたときに厖大なる予算案を提示になつたのでございまするが、これに対しまして、私どもは愼重審議をいたしまして、國民に対する責務を果そうという考えでございましたが、その機会を與えられずに、わずかなる期日によつて、ほとんどうのみ同樣な形に予算の審議がなされたことは、まことに遺憾にたえなかつたのであります。ところで片山内閣が辞職せられまして、ここに現芦田内閣に相なつたのでありまするが、ただいま提示せられておりまする予算案件のごときも、すでに前内閣当時におきまして、一應中労委の問題をのみこんで、この問題につきましては、事の緊急性に鑑みて、いろいろお計らいがあつたのでありますが、はからずも首班の工作ないし閣員の選考、そうした関係に、いたずらに日を費されまして今日突如としてこの案件が私どもの手もとに参つたのであります。しかも新聞紙ないし政府当局のお話によりますると、二十日ごろにはこの審議を終えて支給をせなければならぬというような、きわめて急を要した御要請でございますが、この重大なる案件に対しまして愼重審議し、いわゆる官公職員その他に対するすべての問題を解決したいという考えであつたにもかかわらず、本日遅ればせに提案になつたことは、まことに遺憾の至りにたえないのでございます。さらに昭和二十三年度の予算等も横たわつているのでございますが、この問題も、伺いますると、四月になるか五月になるか、その提案さえ予測もできないのであります。先の内閣において聽きましたる私どもの遺憾に思う点が、現芦田内閣におきまして、引続いて抱くようになりますのでは、まことに遺憾の至りにたえませんので、あらかじめこの点につきまして政府に御警告を申し上げ、さらに來るべき新しい予算についても、最も早く、しかもわれわれに愼重審議のときを與えられんことを、まずもつて強く要請を申し上げておきます。しかもこの予算案につきまして、いろいろ御質疑をいたしまする前提といたしまして、総理の施政方針等も拜承しましての上ならではいかぬのでありまするが、しかしこの本案の性質に鑑みまして、二、三の問題を総理に対しまして御質疑を継続せいとするものであります。 まず第一点は、御承知の通りに、日本はすでに敗戰の惨憺たる形に陷り、しかも先の憲法におきまして、惨虐なる戰爭を追放しまして、平和國家、文化國家を建設しようということで、大わらわになつて邁進中でございまするが、しかし終戰後におきまする段階は、殊に最近の國際情勢等を見ますると、まことに容易ならざる微妙な情勢でございます。欧州方面に目を轉じて見ましても、東欧州、西欧州のブロツクの形に、そこに微妙なる國際環境に相なつておる。あるいは中央アジア、極東方面、隣國朝鮮、中國というような方面のさまざまを見まするときに、実に容易ならざる環境にございまするが、この際特にわれわれ日本人が平和國家をつくり文化國家に御報公しようということでいそしみ歩んでおるのでございまするが、この國際環境に対しましては、総理大臣としまして、わが日本の國民に対しましての指導の御方針、この段階におけるところの指導の御方針を、この場合お示しを煩したいと思います。
○芦田國務大臣 磯崎郡にお答えいたします。ただいま種々政府に向つて予算の提出その他機宜を失しない敏速の処置をとるようにという御要請に対しましては、至極ごもつともなる御意見であると存じます。御承知の通り、今日わが國の財政は未曽有の窮状に立つておるのでありまして、國費は日に月に増加するにかかわらず、これを賄うべき財源の発見には、一方ならぬ苦心を要する点もあります。また占領下の日本としましては必ずしも政府の所信の通りに、諸般の問題を解決し得ないような事情もありまして、かたがた明年度の予算編成の時期も、この月いつぱいに來年度予算を提出して御審議を仰ぐことは、あるいは困難な事情にあるかとも思いますけれども、事務当局においても、また内閣においても、極力急速に予算を編成して、國会の審議を仰ぐように苦心をいたしておるところであります。恐らくほどなく明年度予算の暫定的予算を編成して、今月下旬には協賛御同意を守めるような手続をとることと考えております。 次に今日の國際情勢に対して、われわれ日本國民が非常な関心をもつておるその際、政府としては、どういう考えで國民の覚悟を促すのであるかという御質問であります。至極ごもつともな御質問でありまして、われわれが今日の國際情勢から見て、平和の前途に多大の関心をもつことは当然のことであります。現在の環境においては、必ずしもわれわれが國際連合にさえも参加を許される状態に立ち至つていないために、日本國民の平和に対する関心を、直截に世界に訴えることが困難のような事情もあることは、御承知の通りであります。しかしながら、すでに新應法においては、日本國民は一切の戰爭を否認し、陸海空軍の軍備を全部撤廃して、世界に向つてほんとうの平和國民であるという決心を、ここに明らかにしたのであります。この絶対平和、戰爭廃棄という思想は、いかなる環境においても、また何人に対しても、われわれが堂々と披瀝し得る理想であり、信念であることを、私は固く信じているのであります。從つて世界の民族がこの戰爭否認、軍備撤廃の思想に共鳴して、われわれの理想と歩調を合わせることができるならば、われわれはこれに越した人類の幸福はないと信じているのであります。そういう意味において、今後ともわれわれはできるだけの信念を披瀝して、廣く世界に訴え、日本民族の絶対平和の信念をもつて、世界の民族に訴えるということが、この際に処してとるべき途であると考えておりますが、不幸にして先ほど申し上げました通り、今日の日本は普通の環境におる國柄でないために、かような精神を廣く世界に訴える上において、多少の不便のあることは、やむを得ざる次第だと思います。私の考えている点を卒直に申し上げて、磯崎君に対するお答えといたします。
○磯崎委員 ただいま予算案等に対しまして、いろいろ御答弁がございましたが、私どもは政府当局が最も力をいたして、きわめて近いうちに、しかも余裕ある審議の時を與えられんことを特に強くお願い申し上げておきます。 次に総理にお尋ねいたしたいことは、先般総理が就任せられますと同時に、いろいろ談話の形式をもつて世に公にせられましたる問題でありますが、この数ある中のうちにおきまして、いわゆる日本経済の再建、この問題に相当力を入れて談話をされたのであります。そこに日本の経済建直しにお力をいたし、しかも最善の力をいたした後におきまして、特に外資導入という問題に及んで、相当國民に大きな安心感明朗性さえ與える程度の強い御声明等があつたのでございまするが、これは單なる口頭禪に終つてはならない。現在日本の情勢が、長く待望しておりましたる講和條約の締結さえ、どうも遅々としてその時を得ないのでございます。しかも内面におきまして、戰爭による賠償の完了、そうした問題さえまだいたしておりません際、殊にまた内において食糧の困難や、あるいは経済、産業その他に横わる危機、特に財政の破局的現段階、こうした観点からいたしますと、なかなか容易ならざる場合でございまして、これに対しまして、ただちに簡單なる外資導入を求めんといたしましても、なかなか日本の情勢は、外國の信頼を得るような形にはなつていない。しかもこれに対しまして、いかなる形をもつて日本再建に力をいたし、いかなる方途をもつて外國方面からの物資の導入を求めんとするが、しかもその間相当力強い御声明さえあつたのでございまするが、これらに対しまして、いま少し明瞭に、本会を通して國民にお示しを煩わしたいのであります。
○芦田國務大臣 お答えいたします。ただいまの磯崎君の御質問は、至極ごもつともな事柄であると思います。先般組閣早々の際発表いたしました中に、この内閣は外資輸入と申しますか、あるいは外國からの物資の補給といいますか、その問題に全力をあげる考えである。そうしてまた客観的情勢においては、本年は終戰以來いかなる年に比ベても、國民がやや愁眉を開いて、朗らかな希望をもち得る年であるごとく感ぜられるということを申したのでありす。御承知の通りに、今日の日本の時局は、容易に國民が安心をして生活を営み得る時代に達していないことは、磯崎君のお説の通りであります。しかしながら、今日まで國民が耐乏生活を続けてきて、さて食糧の状況はどうであるか。御承知の通りに、本年は意外にも早く所定の三千五十五万石の供出を完了いたしました。昨年の今ごろには、政府の持米はわずかに二千二百万石にすぎなかつたのであります。かような状態から考えてみると、少くも昨年に比ベて、國民は主要食糧に比較的心やすく問題を解決し得る一つの端緒をつかんでおるかに考えられるのであります。また日本銀行の兌換券の発行をごらんになりましても、昨年の十二月を契機として、從來膨張を続けておつた兌換券は、一時收縮を見たこともあります。今日においても、昨年に比ベてはるかに順調な情勢にある。兌換券の発行高は、少くも昨年よりもはるかにその勢いをゆるくしておるという事情も、磯崎君の御承知の通りであります。まあアメリカ國会に提出されておる軍事予算その他のものをごらんになつても、日本に対する食糧補給の経費として、アメリカ陸軍省は、來るベき端境期に対して、一億ドルの予算を要求しております。日本の再建の費用として一億七千万ドルの予算を最近國会に出しております。さらに日本援助のために、四億ドルの予算を組む計画もあると傳えられておるのであります。賠償問題はまだ解決の緒にはつきませんけれども、少くも最近にアメリカ政府がストライキ・コンミツシヨンの報告を天下に公表した。このストライキ・コンミツシヨンの勧告によれば、日本に対する賠償は現在撤去しつつある軍事施設以外にわたつては、一切の産業施設に触れることは望ましくないという意味が書いてあるのでありまして、はたしてストライキ・コンミシヨンの意見が極東委員会その他において容れられるならば、わが國が支拂うベき賠償の額は、今日においてほぼ目安ができておると申しても差支えないと思うのであります。かれこれ事情を考えてみて、少くも過去三箇年に近い耐貧生活に比ベて、本年は日本國民がやや明るい氣持をもつて経済再建に対し得る時期にきている、かように判断いたしたわけであります。むろん政府といたしましては、今日の場合、決して國民にいたずらなる樂観の氣分をもたせたいとは考えておりません。しかし過去のうつとうしい、いかにも陰欝なる國民生活に比ベて、今年こそは比較的明るい氣持をもつて、前途をながめることができるのではないか、かような考え方から、組閣当初の声明を出した次第であります。どうかその程度の声明であつたということを御了承願います。
○磯崎委員 なお続いてお尋ねいたしますが、実は昨年片山内閣当時における外務大臣として、いろいろ未帰還軍人、有外同胞その他に対する御高配等を受けたのでありますが、最近ちまたにおきましては、こういうことを申しております。いわゆる現芦田内閣になりまして、実はかつて外相であられました当時に絶大なるお力添えを願つたのであるが、実に厖大なる未帰還の同砲が、未だ残在しておる。しかも当時力強く、きわめて近いうちに相当な帰還をみるであろうというようなお話さえあつたのでありますが、しかも今日ただいま申すように、未帰還が相当ございます。これに対しまして、あたも今微妙なる國際環境にありますについて、父足におきまして、深甚なる憂慮をしておるのでございますが、これに対しまして総理は、いわゆるさきにお述ベになりましたような力強い形をもつて、それらの未帰還のものをいつごろすベて完了し得るまでの御努力が願えるかどうか、併せてひとつ御答弁をお願いしたい。
○芦田國務大臣 ただいま海外に残留しておりますわれわれ同胞の大多数の者は、主としてソ連地区に残つておるのであります。満州方面の中共地区に止まつておる同胞の数字は、必ずしも正確ではありませんけれども、大体六万程度であろうと推算されるのであります。残る大部分は、一昨年の十二月にアメリカとソ連との間に結ばれた協定によりまして、一箇月平均五万名を日本に送り還すということになつておつたことは、磯崎君も御承知の通りであります。しかるところ、アメリカ側においては、対日理事会の席上において、かつてシーボルト議長が声明したごとく、日本側の受入れ体制は、二週間の予告があれば、月に十六万人の帰還者を受け取ることができる。一箇月以上の余裕があれば、月に三十六万名の帰還を受け入れる体制ができておるという、その計算を基礎にしまして、ソ連代表に対して、切々帰還の促進を求めたことは、当時の新聞発表によつて御承知の通りであります。從つて私が外務大臣に就任しまして約二箇月、八月のころには、アメリカとソ連との間に、一箇月に十数万の引揚げを実行し得る希望をもつ理由があつたわけであります。しかるにその後の情勢は御承知の通り、昨年の十二月、港の凍結を理由として、ソ連制から、当分日本人の抑留者を帰還せしめることは、翌年の三月末日までは不可能であるという通告が、連合軍司令部にまいつた結果、現在のところは、この方面からの帰還者は一人もないというのが現状であります。政府としましては、連合軍司令部がこの問題に対して深い関心をもつて、あらゆる機会にわれわれ同胞の帰還促進に努力をしてくれておることは、私がよく承知いたしておる点でありますが、不幸にしてこの問題は相手があることで、殊に日本としては成規の國交を開始していない今日、ソ連側に対してこの問題を取上げる機会を得ないのであります。一に連合軍司令部の好意的斡旋によるほかに、打開の途がないというのが実情であります。從つて今後も連合軍司令部と緊密な関係をとつて、不幸なる抑留同胞の帰還のために、全力をあげたいと念じておりますが、諸般の事情は、必ずしも政府の希望する通りにいかなかつたという事請は、どうかひとつ御了承を願いたいと思います。
○磯崎委員 特にただいまの所外同胞等に対しましては、総理であり、外相てあられます関係で、先に常に御配慮を願つておつた関係から、力強く御要請を願つて、一日も早く國民の待望せる希望をひとつ満たしていただきたい、特に強くお願いを申し上げておきます。 次にこれは大藏大臣の御答弁を願つて結構でございますが、いわゆる政府が、今回は大いに増産され、さらに從來より供出一割増というような大きな要請を農民に訴えられており、しかもそれら農民に対しまして、幾多の好意ある報奬物資等の資策も示されておるので、大分農民も感謝はいたしておりまするものの、御承知の通り、現在における農業経営というものが、政府の肥料配給とか、あるいは物資の配給等は、ほとんど物の数でございませんで、大体生産資材はやみによつていずれも賄つておるというような関係で、なかなか農家の生産意欲を増させるということには、容易ならざる困難があるのであります。ところがここに特に問題になりまするのは、これらの政府の御要請に対しまして、農村における課税問題でありまするが、こまとに苛斂誅求と申しましようか、きわめて苛酷なる課税が最近かけられんとしており、あるいはかけられております。すなわち農村における所得税というものが、大体におきまして水田おしなべて三千円ないし四千円、畑におきまして四千円ないし五千円というような所得換算によつて課税の対象にしておいでになるのでございます。かくのごとき大きな課税によりまして、今農村では大わらわになつて各税務当局へ殺到して、この無理なる課税に陳情いたしておるのでありまするが、こういうような結果になりますると、いわゆる政府の先にいろいろの施策をしておる、あるいはいろいろの計画を立てられましたる一割供出増というようなことは、思いもよらざる結果に当面するのじやないか。あるいはまた農家としまして、その要請にむりに應ぜんとするならば、どうしてもいわゆる経済のバランスを合わせる関係から、やみの方面にはいりこんで、いろいろ政府にお手数を煩わすというような遺憾な点等も起る。いわゆる現在の苛酷なる税負担というものは、ややともしますると、農家に対する生産意欲を減退するか、あるいはやみ利得に奔命させるか、いずれかの方面に走らせるというような形になつておりまするが、ただいま申しまするような課税の根拠というものは、これは当面からいろいろ各地にお示してなつたのでありましようか、この点について御答弁をいただきたいと思います。
○北村國務大臣 磯崎委員の御質問にお答えいたしたいと思います。ひとり農業関係の租税ばかりでなく、税制全般にわたりまして、これはぜひ再檢討いたしたい。皆樣にお諮りいたしまて——今日のような日本の状況でございますから、税源を捕捉することがきわめて困難な状態でありまするが、これを正しく捕捉いたしますること、それから課税の公正性を確保いたしますることは、これはいかにいたしましても、税に関する根本的な観念でございますから、これに基きまして現在の税制というものについて、十分再檢討いたしたいと考えておるのであります。あるいは勤労大衆の課税負担が多いというような声も聞いておりまするし、ただいま税に関することで、いろいろ各方面から、実は率直に申しますと、お小言を頂戴しておるのでありまするが、この点につきましては、改むべきものは十分に改めたい。税の公正性ということをどこまでも保持していきたいということを、切に願つておる次第でありまして、こういう観点から、現在の税制全般にわたりまして、再檢討いたしたいと存じております。ただ御承知の通り、これは敗戰國に共通した一つ現象といたしまして、どうしてもまず第一に、從來の財産所得というものは、非常に減少するということが、共通の事実であります。第二には事業所得というものが非常に減少するというような敗戰國共通の事実をもつている。從つてそれらのものが、結局勤労所得にかかつていくという傾向は、これはひとり日本のみでなく、敗戰國共通の現象でありますけれども。さればといつて非常に國家負担の多いものを勤労者の勤労所得に求めていくということは、いろいろの点において無理のあることでございまして、さような点につきましても、十分檢討いたしまして、御期待にそうようにいたしたい、かように存じておる次第であります。
○磯崎委員 ただいまの農家所得の問題で、特にひどい実例は、全然農家の耕作反別と背馳した数字を根拠に、ただいま申しまするような不当と申しましようか、やみの財産と申しまじようか、おそらくそうした形を課税の根拠にしておられるように伺つております。殊に昨年の陸稻のごときは、ほとんど收穫皆無の地点といえども、やはり相当の収穫があつたとして、これに課税せられる。あるいは蔬菜類につきましても、ほとんどやみの價格を根拠にかけられておるような形になつておりまして、業者から猛烈な非難の声さえございます。こういう情勢でありますから、特にひとつ当局からそうした苛斂誅求に陷らざるように、嚴重なる戒告を願つておきたいと思います。 いま一つ最後に伺いまするが、現在二千九百二十円の給與に対する予算が出ておるのでございまするが、これに対しまして、あるいは國鉄方面におきましてすでにこれをのんでおるとか、ある方面ではのまざるとか、いろいろまちまちのことでございまするが、要するにこれが議決になつた曉におきまして、この問題はすべてそうした労組の方の問題も円滑にいくという確信があられるかどうか、これをひとつ伺いたいと思います。
○北村國務大臣 お答え申し上げます。今回の給與につきましては、これは政府が一方的にきめたものではございませんで、各労働團体にも呼びかけまして、その参加を求めまして、中央労働委員会の調停並びに示唆に基きまして、きわめて民主的な方法によつて檢当いたしたのであります。不幸にして國鉄以外の参加を得られなかつたのは残念でありまするが、方法しとては、あるいは從來にかつてない民主的な方法であつたと申してよいと思うのでございます。そうしてこれが國会通過の上は、すべて現在の労働情勢が円滿な状態になるかどうかというような趣旨のお尋ねでございまするが、私どもはそのことを非常に期待しておるのであります。まず國鉄につきましては、すでに御承知の通りでございまして、その他におていなお問題は残つておりますけれども、これについては極力平和的な解決をいたしまして、これでまとまるように、労働情勢がひとつこのこと通じて一轉いたしますように、努力を続けております。これはもつとも皆樣の非常な御支援をいただかなければならぬ問題でございますけれども、今のところ、一部には相当に平和的な解決を見られそうな傾向もございます。なおこれを私ども一層努力しなければならぬと存じておりますが、今のところはこれ以上申し上げにくい情勢でございます。
○磯崎委員 最後に伺いますが、政府の措置に対して万々一了承せざる方面がございましたならば、これはやはり從來の給與によつて行う。しかしそれに対しては断固たる立場に立つて進むという力強い政府の心構えがあるようでございますが、この観点からいたしまして、私はこの案件必らず政府の力においてなし得られるものとは思いまするが、もし再びこうした問題において、いわゆる再度の追加を求められるようなことがあつたならば、重大なる責任を感ぜられておるであろうということを申し上げまして、最後の質問を打切ることにいたします。
○川島委員長代理 中崎敏君。
○中崎委員 最初総理大臣にお尋ねいたします。本予算案を審議するに際しまして、一應首相の施政演説を承つた方が都合がいいかと考えるのでありますが、この審議は相当に急いでおられるとも言われておりますので、やはりその首相の施政方針演説とにらみ合せて審議を進めるベきであると思いますが、大体いつごろその施政演説をやられる方針であるか、伺つておきます。
○芦田國務大臣 政府の方から両院の運営委員会で協議を遂げてもらいまして、二十日の午後より両院において施政演説をすることに了承を得たようであります。さよう御承知を願います。
○中崎委員 先ほど総理のお話によりますと、本年は相当明るい氣持をもてるような情勢だというように述べておられます。なるほど日本の経済の根本的打開は、一にかかつて外資の導入にあるものと考えられます。この面においては、先ほど説明の点においてはいささか愁眉を開くに値する点もあるわけでありますが、何しろこの問題にしても將來にかかるまだ相当に漠然とした形のものでありまして、われわれの心配しておりまする点は、現在の國内におけるインフレの高進による國民生活の不安、さらにまた物價高による賃金の引上げ、さらにこれを原因とする物資の引上げと、次から次へと賃金と物價との惡循環が考えられ、さらに労働攻勢も相当の程度で強く進んでおるとも考えられまして、あながち樂観を許さない面が多々あるのではないか。殊にまたわれわれの最も大きな関心を拂つておる二十三年度の予算の編成さえも、未だに十分の見透しがついていないではないかということも基因いたしまして、相当に暗い面があるわけであります。今の外資等の輸入と関連いたしまして、國内における経済財政並びに國民生活等の問題と関連して、われわれはまたきわめて暗い一面をもつわけでありますが、これらの点について、もう少しはつきりした意味においての御説明をお願いしたいと思います。
○芦田國務大臣 ただいま中崎君の御説は、私としましても、必ずしも手故しに日本の現状を樂観していいとは考えていないのであります。ただいまいろいろお話になりました賃金と物價の惡循環のごときも十分警戒をして考えなければならぬ問題であることは、全然私も同感であります。先ほど來、本年は多少明るい氣持をもつて対処し得る年だと言いましたのは、実は昨年の暮までは、どの方面でも、何一つ國民が明るい氣持をもち得る点がなかつた。それに比ベて今年は、内外の情勢に鑑みて、比較的明るい氣分をもち得るのであろうという程度の論であります。今後國民が十分の覚悟をもつて経済突破の諸施策を講じなければ、容易ならぬ難関が山積しておることは、全然中崎君の御心配の通りに考えております。しかしながら、何を申しましても、長い戰爭の結果インフレにかかつたのでありますから、その根本の治療は、やはり生産を増強するということ以外に対策はないかと考えております。ただ通貨面その他の処理については、むろん手を打たなければなりません。浮動購買力をどうして吸収していくかという面についても、十分の策を立てなければ、生産の増強はそう三月半年で目的を達することができないのでありますから、その期間さしあたり外國から物資を輸入して、不足の物資を補うということによつて時をかせぐ、そうしておもむろに生産の増強をはかることが根本の対策であると思うのであります。それと同時に、また二千何百億に上る通貨のうちで、浮動購買力をどういう方法で吸収していくかという問題があるわけでありますが、これらについても、目下研究を重ねております。そう遠からざる時期に、何らかの具体案を國会に提案して、御審議を願う時期がくると思いますけれども、ただいまのところでは、これ以上具体的にその点についての説明をすることは差控えたいと思います。
○中崎委員 インフレの一面を示すところの日本銀行券の発行高についてお尋ねしますが、先ほどの総理大臣の御説の通りに、昨年の年末に実に驚異的な日銀券の増発があつたわけであります。その後租税等の順調な收納によりまして、漸次日銀券も收縮の傾向をたどるようでありますが、大体三月、四月に政府予定の税金の完納が終りましたならば、また兌換券は漸次進んでいくものと考えるのであります。大体におきまして、これらの通貨の発行が無制限に増発されるということは、國民経済の上において、きわめて憂うべき事態ともなると思いますが、一面これを人為的にと申しますか、適正な方法によつて、この通貨の増発をできる限り制限する必要があるかと思うわけであります。政府においては、この通貨の最高額を制限するというようなことを考えておられるかどうかをお伺いしたいのであります。
○北村國務大臣 お答え申し上げます。ただいま御説のように、昨年末は日銀券が非常に膨張いたしたのでありますが、これは主として專賣益金の予定收入に非常に欠陷を生じたことと、税収入がどうも芳しくなかつたというようなことに原因をもつておつたのでありまして、これもただいま中崎君からお示しのありました通り、さいわいに租税完納運動等が顯著な成績をあげまして、それがために日銀券の増発が抑止せられたような状況であります。どうしてもインフレーシヨンを克服いたしますためには、いわゆる健全財政主義をどこまでも堅持していかなければならないと存じております。從つて通貨の膨張を來すような面には、相当力を入れなければならぬと思うのであります。同時にこのことは、またいわゆる健全金融と一環のものであると考えるのでありまして、その面におきましては、必要なる生産資金はむろん出しますけれども、しかしそのことからくるインフレを防止する資金が、効率的に生産性をもつもの以外については、できるだけこれを抑止するというような方法で、いわゆる健全金融に努力しておる次第でございます。 通貨の限度と今後どう抑えるかというお言葉がありましたが、これはなかなかむずかしい問題でありまして、さいわいにただいま通貨発行審議会ができておりますので、この方面において大よそ最短期間の予測を立てまして、これに基いて、それと一方事業金融の面等々と勘案いたしまして、みだりに金融の面からインフレーシヨンが起つてこないように、その点を今後十分警戒しながら、努力いたしたいと存ずる次第であります。
○中崎委員 先ほど総理のお説にありましたように、日本の経済財政の状態が、非常に困難な情勢にありまして、本予算も今にまだその見透しがつかぬということになつておるわけであります。さらにまた日本の現在おかれておる國際的立場をも併せ考えれば、これはまたやむを得ないこととも思うわけでありますが、すでに國会も相当の時日を経過しておるわけでありますし、なお三月末もすでに迫つておるというふうな状態にもあるわけでありまして、一應われわれは國民の代表的立場において、政府側からこれらについての見透しを、粗末ながらでも、全貌を知つておく必要があるのではないかと思うわけであります。そこでまず第一に暫定予算として、とりあえず政府の考えておられるその案の内容について御説明願いたいと思います。
○福田政府委員 暫定予算の内容というお話でありますが、暫定予算は四月一箇月分を切り離しまして、これを提出いたす予定であります。その物價基準につきましては、人件費は二千九百二十円ペースをとります。物件費につきましては、現行の單價を採用いたします。それから予算の内容といたしましては、大体二十二年度の予算が十三箇月に延びたというような観念によりまして、新しい支出はごく特殊なもの以外は、これを計上いたさないというふうな行き方をします。総額は大体は二百三十億台というような見当をつけております。これに対する財源といたしましては、現行の税制、現行の政府賣拂物品價格によりまして、二十三年度十二箇月分の収入の見透しを立てて、その十二分の一に相当する額を計上いたします。それが大体歳入歳出同額となるのであります。收支月額は、これを借入金その他公債によるというようなことはいたさないつもりであります。
○中崎委員 二十三年度の暫定予算を除いて、その次の予算に対しては、どういう態度をもつて進まれるのか。さしあたり四月分の暫定予算が組まれておるようでありますが、たとえばまた五月になつて——その次に五月分の暫定予算というふうなことになるのか、あるいはまた五月分以降は一箇年分としてまとめていかれる見込みであるのか、この点をひとつ明確にしていただきたい。
○福田政府委員 お答えいたします。暫定予算は一箇月でありますが、並行いたしまして十二箇月分、すなわち本予算の準備をただいま進めておるのであります。この本予算は十分の審議期間をおいて、四月中に成立し得るように努力はしておるのであります。ただいま日夜その目標に向つて努力いたしておるのでありますが、万一これが成立準備がその通りにいかぬという際におきましては、万やむを得ざる場合におきまして、さらに一箇月分の暫定予算を編成する、すなわち五月分につきまして暫定予算を編成する、かようなわけになると思います。
○中崎委員 一箇月分の小刻みの暫定予算については、十二月分をさらに一箇月分ずつ延ばされたということについて一應これ以上の質問はしないことにいたしますが、全体の予算といたしまして、まず考えておられるのは、賃金基準は二千九百二十円を土台にして引続いてやられる考えであるか、さらにその際におきまして、一般の物價をどういうふうに考えられるか、千八百円ベースの建前のもとにおける物價が二千九百二十円に引上げることによつて、相当に大きな影響を物價に齎すということは考を得るわけでありますが、これについてどういうふうな構想のもとに、一般的の予算を考えておられるか、説明願いたいと思います。
○福田政府委員 お答えいたします。二十三年度の予算を編成する場合におきまして、御説の通り、その際の物價水準をいかにきめるか、また給與水準というものをいかにきめるかということは、最も重大なる問題であります。ただいま編成の準備といたしましては、二千九百二十円ベースによりまして、人件費を編成いたしております。それから物件費につきましては、現行の單價によりまして編成いたしておりますが、本予算を全部まとめてこれを議会の御協賛に付するという際におきましては、それに対しまして、ただいまのお話の通りの調整を加える必要があると思います。この調整の基準をどの辺に求めるかということが問題なのであります。しかしてただいま安定本部を中心にいたしまして、物價の水準ということを研究いたしておるのであります。これはどういうことかと申しますと、ただいま千八百円の基準を中心にいたしまして、昨年の七月に設定いたしました價格というものが、その後非常に実際は動いておるのであります。この動いた実態に應じた物價を設定いたしませんと、産業の赤字というものが非常に大きくなつていくのであります。この産業の赤字を拂拭いたしまして、健全なる経理ができる程度の水準を設定する必要がふるのであります。同時にただいま考え得る問題は、政府の財政の健全化というような見地から、鉄道料金、通信料金、また船運賃というものの改訂の問題があるわけであります。この二つがおもなる原因でありますが、これに対してどういう措置をとるか、ある程度の補給金を出して、この基本物資の値上りを調整するというようなことも考え得られるわけでありますが、それにいたしましても、相当程度の物價の高騰、價格の改訂ということは、やむを得ないというふうに考えられるのであります。その價格の改訂が、一体人件費にどういうふうにはね返るか、すなわち生計費にどういうふうにはね返るかという問題が、また給與の問題に響いてくるわけであります。ただいまその生計費のはね返りを考えます場合に重要なる要素となるのは、政府が予算に計上するところの補給金の額をいくらに見ましても、そうしてその基礎物資の價格改訂をいかに最小限に食止るかという問題と、もう一つは、先ほど大臣からお話のありました通り、勤労者等の税金の負担をどういうふうに調整してまいるかという二つの問題にかかるかと考えます。さらに実質的には、いわゆる実質賃金の充実というような方途もあろうかと思うのでありますが、これは非常に困難なる問題であることは、御承知の通りであります。さような措置をいろいろ講じてまいりまして、物價の高騰が生計費にどういうふうにはね返るか、私どもの氣持といたしましてはなるべくこの二千九百二十円、すなわちいわゆる三千円ベースというものが、そうまた設置して直後に動くというようなことは、これはなるべく避けるような方向をとりたいというふうな氣持がいたすのでありますが、これがただいま申し上げました補給金、それから税制の問題、また実質賃金の問題というような問題と関連いたしまして いかなる結果になりまするか、未だに結論は得ておりません。しかしながら、これが非常にただいま予算編成の途上におきまして、最も重大なる問題であるというふうに考えて、鋭意これが研究を進めている、かようにお考えを願いたと思います。
○中崎委員 二十三年度の予算の総額は、およそどういうふうになる見透しであるか、併せて終戰処理費が、今二十三年度にはどういうふうな見透しになるかを、お説明願えれば好都合だと思います。
○福田政府委員 二十三年度の予算がいかなる金額になりますかという問題につきましては、まだ内閣成立早々のことでありまして、閣議におきましても、正式に檢討を始めておらないのであります。事務的にはいろいろ檢討はしているのでありますが、ただいまここで正式に申し上げるという段階になつておらないのであります。終戰処理費の問題につきましては、御承知の通り終戰処理費のただいまの月額は八十億円であります。そのうち約半額四十億円が進駐軍に関連します経費、すなわち進駐軍宿舎であるとか、兵舎であるとか、その運営に要する経費であります。経常的なものであります。それから残りの半分四十億円に相当する金額が、これが宿舎でありますとか、兵舎であるとか、道路であるとか、かようなものの建設に要する経費であります。前者すなわち維持管理に要する経費は、これは物價騰貧その他のことに伴いまして殖える傾向はありますが、減ることは予想できないのであります。しかしながら、建設費の関係は、これは司令部関係方面の計画に伴いまして、あるいは殖えますか、あるいは減りますか、まだ関係方面と十分なる建設計画の打合わせがとれておらないのであります。まだこの機会に申し上げる段階になつておりません。
○中崎委員 次に鉄道並びに郵便料金等の値上げにつきましては、すでにこの前の追加予算を審議する際においても、一應値上げの予定のもとに進められたものであります。今回の追加予算の上程に際しても、この値上げの問題が実際に計上されないで済んでいるという形になるわけでありますが、今後追加予算に関する限りにおいては、鉄道、郵便料金等の値上げは考えられないのであるか。さらにまた今後の二十三年度の本予算を編成するにあたつては、鉄道郵便料等の官業の料金を値上げされる予定であるかどうか。もしそうであるとするならば、この範囲、程度はどういうふうなものであるか。さらにその際においては國会に法律として提案される考えであるかどうかを、お尋ねいたしたいと思います。
○北村國務大臣 ただいまの中崎君の御質問にお答えいたしたいと存じます。それはさきに申し上げました二十三年度の本予算について、まだ明確に申し上げ得る段階にはいつておりませんので、さつきの政府委員の答弁同様に、ひとつ御了承を願いたいと存じます。ただこれは別な意味で、鉄道通信ともに非常に赤字を出しておりまして、独立採算制をどうしてもはつきりさせなければならぬ、そういう観点から、今の現状で続けることはできない状態にあるということだけは、ひとつ御了承を願いたいと存じます。この程度に御答弁を制限いたしたいと思います。御了承を願います。
○中崎委員 官業の独立採算制の建前において、ある程度の値上げは考えられるわけでありますが、その際において、人員の整理等をも併せて実行される考えであるかどうかを、お尋ねいたします。
○北村國務大臣 これは前にもちよつと申し上げたことがあると思うのでありますが、現業廳の問題は、業務量と併せまして考えなければなりませんので、現在この業務量というものは、一般行政官廳と違いまして、現業官廳においては、業務量をまず勘案しなければならぬということで、労働基準法等が実施されることになりますと、それに從つて相当の増員を要するという状態になつている。それでここで非常に具体的なことを申し上げることはちよつと困難でございますけれども、まあ一層職場規律を嚴格にして、能率的に運営をするということは、これは既定の方針でございまして、そういう面において、できるだけの経済的効果をあげるようにいたしたいということは考えておりまするが、一層具体的なことは、二十三年度の本予算と併せて、その場合にひとつお譲りを願いたいと思います。それから先ほどお尋ねの國会の承認を経るかというお尋ねに対しては、当然さようになると考えております。
○中崎委員 次に税制に問題についてお尋ねしますが、現行税制におきましては、殊に勤労者に対する課税の軽減、あるいは法人に対する課税の軽減等も考えられているようでありますが、何しろ國家の財政的需要も、相当大きなものに上る、こういうことも考えられるわけでありまして、一面また現在までの課税が、必ずしも公平じやない。また非常に負担が重きに失するというふうなことも考えられるわけでありまして、これらの点を勘案して見ても、当然税制の改革に進むベきものだと思うわけでありますが、その際において、相当大きく財政的の需要に應ずるために、さらにまた税制によるところのその不足を他に求めるというふうなことも、必要となつてまいるわけでありまして、その際に、どういうふうな新しい税制を考えておられるかを、お話し願いたいと思います。
○北村國務大臣 税制全般にわたりまして再檢討しなければならぬことは、先に御答弁し上げた通りでありますが、いかなる新税があるかというふうなことは、しばらく答弁を後日にさせていただきたい。今ここではつきり申し上げることは困難でございます。さよう御了承願いたいと思います。税制全般にわたりまして、殊に勤労所得税等につきましては、あるいは法人税等につきましては、どうしても改正しなければならぬということは考えております。この程度で御了承願いたいと思います。
○中崎委員 國家の財政も非常に困難でありますが、地方の財政もこれに劣らず非常に窮迫を告げておるように思うわけであります。この地方財政の確立のためには、中央地方を通じて税制の改革が必要であると思うのであります。その際において地方分與金によるところの制度を改めていかれる考えがあるかどうか、お尋ねしたいと思います。
○北村國務大臣 地方の財政を確立しなければならぬことはお話の通りでありまして、それがためには、ただいま地方財政委員会でいろいろ御研究を願つておるのでございますが、分與税等につきましても、地方財政委員会において現在取上げられて、相当御研究が進んでおるように思います。お話のごとく、分與税について改正を行うというようなことになると思つておりますが、ただいま地方財政委員会において、せつかく御檢討中でありまして、必ずや適当な結論を得ることであると、かように信じております。
○中崎委員 次に今回の租税は相当に重いために、相当に困つておる面も多々あります。また一面において不当な課税だと考えられるような向きも多々あるわけでありますが、そういうものに対しては、今後適当な処置を講ぜられるように希望を申し述ベておくわけであります。 さらに元來租税によつてインフレを食い止めるというふうなことが、一つのねらいでもあるわけでありますが、実際に租税が拂い切れぬというふうなことから、いきおい融資を仰いで、その融資によつて納税をするという面も、相当にあるのではないかと思いますが、これではかえつて一面また金融の面からインフレを激化するというふうなことも考えられますので、納税のための融資というものを極力避くべきものと思うわけでありますが、現在納税のために融資されている金額がどの程度あるか、相当に私はありはしないか。殊に石炭等についても、相当多額な融資が予定されているというふうにも聞いているわけであります。大体その範囲をひとつお示し願いたいと思います。 マル福納税のために特別に融資をいたすということは、やつておうないのであります。しかしながら重要事業を維持存続せしむるというような関係から融資をいたしておりますが、実際上それが納税にまわるというようなものは、若干はあろうかと思いますが、建前といたしまして、納税をするために融資をいたす、さようなことはやつておりません。
○中崎委員 次に復金の拂込み四十億円を減少しまして、そうしてこの補正予算の財源としておられるわけでありますが、聞くところによりますと、すでに復金の金もほとんど枯渇して、すでに数百億の増資案を考えておられる。そうしてこれを國会に提案されるというふうにも聞いておるわけでありますが、はたしてそうであるとするならば、この四十億円をむしろひつこめる、この予算の面において減少していくということはどうかと思うわけであります。この点についてお尋ねいたします。 マル福復興金融金庫におきましては、現在資本金が七百億円くらいあります。この七百億円のうち、政府の拂込みと、その政府拂込みと資本金との差額は、債劵を発行するということによりまして、その資金を調達いたすのでありますが、この七百億円の資金をもちまして、今年度内の需要は十分賄い得ます。しかしながら、ただいまお話のような資金が非常に足らぬというのは、來年度すなわち四月以降におきまして、当然引続いて資金を必要といたすのであります。この資金も至急法的措置を講じませんと、四月以降の資金が出なくなるというような関係がありますので、早急に復興金融金庫の増資方をお願いしなければならぬ、かような状況にあるのであります。今年度といたしましては、七百億円の資金をもちまして、十分間になつておるのであります。この政府の出資四十億円を節約いたしたのでありますが、これは本年度は百億円出資をいたすということになつております。そのうち二月に十五億円、三月に十五億円をすでに出資いたしまして、残額が七十億円となつております。さらに今回そのうちから四十億円を節約いたしましたから、残りがさらに三十億円あるのであります。政府が拂込みをいたすかどうかという問題でありますが、二月、三月におきまして実行いたしました三十億円の拂込みは、復興金融金庫の償還に必要な金額を政府から拂込みいたしたわけであります。本年度といたしましては、償還に必要なものを拂いこまないことにいたしますれば、三十億円の余裕がさらにあるというふうに御承知願いたいのであります。この三十億円の余裕を残しておくということは、どういうことであるかと申しますと、ただいま税の方におきましては、大体予定通りの收入をあげ得るものと考えているのでありますが、タバコの資金におきまして、相当多額の歳入欠陷を生ずるというような見透しがあるのであります。この歳入欠陷のきまして、復興金融金庫出資三十億円が全体の一部分といたしまして、これを留保した、かううな措置をとつているわけであります。
○中崎委員 今のところお急ぎのようですから、最後に一つお尋ねいたします。 片山内閣のときにおきましては、水害対策費と六・三教育実施に必要な経費を、追加予算として計上するだんどりになつておつたように承知しておりますが、今度の追加予算には、これが見当らぬわけであります。これはどういうふうになつたのか、どういうふうに処理されるのか、お示し願いたいと思います。 マル福で、予算に計上方を計画いたしました金額は、水害におきまして二億円、旱害におきまして七千万円、合わせて二億七千万円に上るのであります。これをこの追加予算に計上することをい、いろいろ努力してみたのでありますが、いろいろな関係で、それができないようなふうになりますとともに、かりにこの予算に計上いたしましても、もう年度が非常に切迫いたした関係もありまして、來年度の暫定予算にこれを計上することにいたすのと、大差ないというような状況ともなつてきたのであります。ただいままだはつきりした見透しはつかないのでありますが、暫定予算にこれを計上いたしたいという方針のもとに、関係方面等と十分協議を進めている、かようなことになつているのであります。
○中崎委員 私の質問はこれで終ります。
○川島委員長代理 明日は午前十時より開会いたすことといたしまして、本日はこれにて散会したします。 午後五時十五分散会