P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
2回国会衆議院1948/02/05

予算委員会 第6号

発言数
25
登壇者
8
会派数
5
開催日
1948/02/05

会議録

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 たいへんお待たせいたしました。これより会議を開きます。  昨日の黒田寿男君の質疑の継続を行いたいと思います。

黒田寿男日本社会党

○黒田委員 私は昨日の質問に引続いて、本日政府に質問を継続したいと思つておりましたが、本予算の性質から、速やかに本予算に対する本委員会の態度を決定する必要があると思いますし、第二には、昨日まで私が大藏大臣等から承りました御答弁によりまして、そしてまたその後の情勢によりまして、政府の方針も、大体はつきりわかつたと思いますので、私はこれ以上質問を継続いたしますのも無用であると考える。そこで本委員会の態度を速やかに決定していただきたいという希望を附しまして、私の質問はこれで中止したいと思います。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 なほあと一人、二人質疑のお申し出がございまするが、この際暫時休憩いたしたいと思います。休憩の時間は午後六時まで、午後六時には必ず再開いたしまして、議事を続行することにいたしますから、それまでお帰りにならないように、ぜひお願いいたしたいと思います。

黒田寿男日本社会党

○黒田委員 なお單に続行するだけではなくして、今日中に本委員会の態度を決定せられるということに、ぜひお取運びをお願いいたしたいと思います。それを私は希望して賛成いたします。

野坂參三日本共産党

○野坂委員 黒田君の最後提案ですが、ただ六時まで待つて、きのう、おとといと同じように、ここで意味のない討議をやつてみたり、あるいはただ待つだけでは、再開に賛成できません。この際大藏大臣がおられますから、大藏大臣が六時までこられる。そして政府の態度もまだ決定されていないということを聞きますが、その態度をはつきりされるなら、われわれは再開に賛成いたしますが、そうでない限り、いつまで待つて、いつ始まるかわからない状態では賛成できません。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 ただいま野坂君の御意見がございましたが、私の了解しているところによりますと、野坂君の御希望のように、六時までに政府の態度を明確にされるものと私は信じます。從つてそういう観点から、六時まで休憩いたしたいと思います。

野坂參三日本共産党

○野坂委員 それなら、きようの議場を見ますと、たとえば、ここなんか全然がらあきです。だから委員長の方で、六時までに全員を招集していただきたいと思います。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 ただいまそういう手続もとつております。  それでは六時まで休憩いたします。     午後五時十四分休憩      ————◇—————     午後七時三十九分開議

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 休憩前に引続き会議を開きます。山花君。

山花秀雄日本社会党

○山花委員 質疑は大体出盡したと思いますから、この程度をもつて質疑を終了されんことを望みます。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 ただいまの山花君の動議に御異議ありませんか。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 異議ないものと認めます。御異議がなければさよう決定いたします。質疑は打切られました。

黒田寿男日本社会党

○黒田委員 予算案の撤回を求むるの動議を提出いたします。動議の内容を朗読いたします。昭和二十二年度一般会計予算補正(第十三号)及び昭和二十二年度特別会計予算補正(特第七号)の財源として計上した國有鉄道事業及び通信事業の料金値上げによる政入増加の措置を撤回し、これに代るに別途の諸財源をもつて歳出に充当することとし、一般会計予算補正(第十三号)及び特別会計予算補正(特第七号)を撤回し、速やかに組替をして再提出の上本委員会の審議を求むベし。これが動議の内容であります。何とぞ御賛成を願います。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 ただいま黒田寿男君から予算案の補正第十三号及び特第十七号は、政府においてただちにこれを撤回し、組替をして再提出の上、速やかに本委員会の審議を求むべしという動議がございました。この動議について御意見があれば、この際発言を許したいと存じます。上林山君。

上林山榮吉日本自由党

○上林山委員 私は日本自由党を代表いたしまして、ただいま提出の動議に賛成するものであります。もちろんわれわれは社会党有志委員諸君とは、幾分立場を異にするものでありまするが、本案に対する反対の理由としては、すでにわが党は反対声明をしたところであつて、その趣旨は明らかであるのであります。今これを要約すれば、國会を無視せる態度をもつて本案を提出し、しかも〇・八の生活補給金のごときは、二箇月以前より支拂われねばならぬことはわかつていたのにかかわらず、支拂い直前の一月二十九日にこれを提出して、自己の政治的責任を痛感することなく、一方的に決議を強要するの態度に出たことは、民主議会を無視したものと言わねばならぬのであります。殊に國民大衆の生活に密接なる関係のある國有鉄道及び通信事業の大幅値上げを、單に安易なる方法による予算のやりくりのために財源をこれに求むるということは、健全財政の建前上絶対反対するところであります。かかる値上げのごときは、言うまでもなく健全なる企業の合理化を前提として、しかも新給與体系及び新物價体系とを調節し、もつてインフレ防止のために愼重に考慮すべき大問題であつて、現政府のごとき行き当りばつたりの態度をもつてなすべきものではないと思うのであります。よつて一般予算の節約、所得税のはね返り、前年度の剰余金、ないしは不用財産等の処分等によつて、これが組替を要望する意味において、本動議賛に成をするものであります。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 野坂參三君。

野坂參三日本共産党

○野坂委員 私に日本共産党を代表しまして、社会党の黒田君の動議に全的に賛成するものであります。ただいま自由党の方からも賛成の御意見がありましたが、私の方とは多少違うところがありますので、簡單に私たちの賛成の趣旨を申し述べたいと思います。  私たちの趣旨の第一点は、この補正予算の〇・八の補給金というものの中に、政府は税を込めておる。これに対して、私は今日までここの会場においても反対してきております。これからは明らかに税を除くべきである。こういうことを私たちは主張した。この意味において本予算にわれわれは反対するものであります。  第二点は、これもすでに本会議場で各政党の大多数の方が質問の形で申し述べましたが、これは明らかに政府が政治的な陰謀をもつておる。政府はすでに一月三十一日が期限である。これに急ぐためにこういうふうな財源を求めなければならないということを、しばしば申されましたが、しかしながら、實際この予算は、すでに去年の十一月からの問題になつております。二箇月間の余裕がありながら、しかも今政府は百数十億の追加予算を出している。この百数十億の追加予算の中には、まだ豊富な財源があるはずです。この財源をとらずに、わざわざ人民に負担をかけるところの鉄道運賃、通信料金、これの値上げによつて、この〇・八の補給金を賄おうとしている。これは明らかに官業労働者と一般市民との対立を予想し、これによつて人民の反感を、給與を増額するところの官業労働者に起させる。こういう明らかな政治的な陰謀がはいつておる。この意味におきましても、私たちはこれに徹低的に反対しなけばならぬ。これは單に私たち共産党だけではありません。昨日共産党、第一議員倶樂部、農民党、全農派議員團この四つのいわゆる小会派の名前によつて、この予算案の撤回をわれわれは声明しております。この意味におきまして、私はただいま共産党の名前で、ここで賛成演説を申しましたが、おそらく他の小会派も同様な立場をとられるのであろう、こういうふうに私は予想しております。その意味において、私は黒田君の動議に賛成するものであります。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 しばらくお待ちください。まだ発言の通告がございますから……。工藤鐵男君。

工藤鐵男同志クラブ

○工藤委員 動議は成立いたしましたが、私はこの動議に賛成するものであります。その理由は、歳出については、私どもはこれを背定せざるを得ない。しかしながら、その歳入の点につきましては、常に大衆に負担を加重するような方法は、この際断じて避けなければならぬということを考えておるのでおります。しからばこの歳入を否定したる以上は、何かこれに代るところの財源がなければ無責任ではないかという設を聽くのであります。われわれは政府の責任をみずから負う必要はありません。また與党の徳義上負うベき立場には立つておりません。從つて政府がこの案に対して速やかにこれを組替えて、さらに提出するということについては、私は賛成するものであります。從つてこの案の返上論には賛成しまして、黒田君の動議に賛成の意を表します。(拍手)

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 次は東井君。

東井三代次第一議員倶楽部

○東井委員 私は第一議員倶樂部を代表して、ただいまの動議に賛成をするものであります。理由に鉄道運賃及び通信料金の値上げについては、るる述べられたごとく、大衆課税的な性格を帶びている。かかる性格を帶びているのにかかわらず、また一般の物價体系との見合いも、これはつけていかなければならぬ。しかもその性格において、かかる重大な性格を有しているという意味において、國会の承認を得て、かかる大衆課税的な値上げをするということならば、われわれは承服はできますが、その手続は法律上に、財政法の第三條がまだ施行されておらぬからという理由において、ただいま突然にこれを値上げするというようなことは、政治の道義性から考えても、承服はできないのであります。かかる意味において、第一議員倶樂部を代表して、本動議に賛成するものであります。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 加藤シヅエ君。

加藤シヅエ日本社会党

○加藤(シ)委員 私は社会党の第三党大会の決議に基きまして、黒田委員の動議に賛成の意を表するものであります。元來このたびの補正予算の財源を、鉄道料金の値上げ、あるいは通信料金の値上げ等による大衆の負担においてこれを求めるとういようなことは、政府においてはなはだ誠意の足りないものであると、私どもは認めておるのでございます。鉄道の運賃の改正というような問題は、私どもはあくまでもこれを鉄道の独立採算制の立場において、將來新しくこれを檢討するならばよろしゆうございますけれども、最も安易なところにこの財源を求めるというようなやり方に、絶対に賛成ができないのでございます。そこで私どもはこの黒田氏の動議に賛成をいたしますが、このことによりまして、〇・八の補給金の支拂いが遅れるということが予測されますので、私はこの動議に賛成すると同時に、政府におきまして、この二月分の給與を速やかに先拂いででも拂つていただくという希望條件を附しまして、動議に賛成いたすものでございます。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 討論は以上をもつて終結いたしました。これより黒田君提出の動議について採決いたします。予算案の撤回を求むるの動議に賛成の諸君は起立を願います。

鈴木茂三郎日本社会党

○鈴木委員長 起立多数。よつて動議のごとく決しました。  本日はこれをもつて散会いたします。     午後七時五十三分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗