文化委員会 第2号
- 発言数
- 9 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1948/02/06
会議録
○福田委員長 それでは会議を開きます。 印刷局の爭議のために御承知の通り公報が、謄写版刷りとなりましたので、その作成に手間がかかる都合上、いきおい掲載記事が簡略となり、かたがた常任委員会の議題も掲載を省略されることとなりましたので、あらかじめ御通知ができない結果となつたことは、非常に遺憾と存じております。しかし本日の議題は、一昨日開会の理事会において決定したことでありますので、同僚諸君には、おそらく理事よりすでにお聽及びのことと存じております。すなわち議題は二つあります。一つはユネスコに関する問題であり、他の一つはわが國に在留する外國人、殊に外國人学生を相手とする文化対策の問題であります。 今日の日程第一のユネスコに関しましては、本委員会は國内のあらゆる運動に率先して、すでに昨年すなはち、昭和二十二年七月八日の開会の第一國会における第三回打合会におきまして、十分研究を重ね、続いて九月五日には、本委員会提唱のもとに、中華民國ユネスコ代表程天放氏を國会に迎えまして、衆参同院の文化、文教、外務三委員会が同氏を囲んで懇談会を催したことは、諸君御承知の通りであります。その後國内各地に澎湃として興つてきたユネスコ促進運動も、政府との連絡のもとに、よくこれを調整助長して今日までまいつたのであります。われわれの念願とするところは、一刻も早くわが國がユネスコに参加することに存するのでありまするが、本日は政府委員より、ユネスコ本部のその後の動向、特に過般アメリカのメキシコ・シテイーにおける大会の模樣を聽き取り、併せて國内運動その後の状況について御説明を願いたい、かように存じておつたのであります。さいわい本日は外務省情報部長與謝野秀君の御出席を願いましたので、まず與謝野政府委員から、一應前申し上げましたところの御説明をお願いいたしたい、かように考えます。外務省情報部長與謝野秀君、お願いいたします。
○與謝野政府委員 昨年七月、当委員会の打合会におきまして、外務省の係官より御説明申し上げましたその後のユネスコの活動の状況につきまして、簡單に御説明申し上げたいと存じます。 ユネスコは、昨年の十一月七日から十二月四日に至るまで、メキシコ・シテイーにおいて、第二回総会を開催いたしたのでありますが、新しく加盟した國を含めまして、三十六ケ國の参加のもとに、盛大に挙行されたのであります。ユネスコの事務総長ジユリアン・ハクスレー氏は、十二月八日の閉会式の席上、われわれはここに平和の保障となるべき世界的協力の新しい精神の基礎を築いた。ユネスコはわれわれの期待したすべての実を結び得ないとしても、多くの國の人々が親善の空氣のもとに互いに知り合う機会を與えたと述べたのでありますが、この総会においても、國際情勢を反映いたしまして、ユネスコにおきましても、いわゆる二つの世界というものが反映されたことは、この言葉の中にも認められるのでありまするが、同時にユネスコ関係者のこの精神の貫徹によつて世界平和を達成しようとしておる熱意と希望を物語つておると思われるのでありまして、ここにこの第二回総会の大体の経過と、その事業につきまして御説明申し上げます。 まず十一月八日に、新しい加盟國の承認が行われまして、オーストリア、ハンガリー、イタリア、スイス、この四つの國が新たに加盟を承認せられたのであります。ただアメリカ合衆國は、ハンガリーの加盟に対しましては、目下ハンガリーがソビエトの統治下にある、從つて國民の代表とは認めがたいとの理由で、投票を棄権したのであります。続いて総会の議長の選挙が行われたのでありますが、メキシコの文部大臣マヌエル・グアル・ヴイダル氏が議長に選ばれました。また副議長に関しては、フランス代表がこの会議進行におけるラテンアメリカの重要な役割ということを理由といたしまして、ブラジルを指命したのであります。 ジユリアン・ハクスレー事務総長は開会の辞におきまして、一九四八年度の事業計画として、第一に教育、科学、文化の標準を高めること、次に思想の自由交流の促進、次に國際的理解のための教育、また國際的緊張の研究及び現代世界人に対し環境の及ぼす影響の研究、ユネスコ計画の政府及び國民による計画遂行等をあげたのでありまするが、ハクスレー氏が特に強調したのは、次の諸項目であります。第一に、戰災國の荒廃地区の復旧再建、次に文化、科学、教育再建という廣い範囲の計画の樹立及びその実施に要する実質的の財源格保のため、國際連合と接近し、その関係を強化するということ、次に相互の利益幸福のために、國家間のいろいろなサービスを交換するということの諸点であります。 また事務総長は前年度の事業報告を行つたのでありますが、戰爭によつて荒廃した諸國に対して、書籍、学用品、教育設備等総額一億ドルに上る額を昨年の十一月一日までに供給したと述べて注目をひいたのであります。またポーランドとチエコ・スロヴアキア、フイリピン等には、科学研究及び教育施設復興助成のためこれに必要な一そろえの資材及び資料を送つた。また教育による平和促進のためには全世界にわたつてほとんど各要所に対して活動を開始し、ユネスコの第一年度は成功であつたと述べたのであります。 続いて各國代表の演説が行われたのでありまするが、現在の非常に機微な國際情勢を反映しまして、いろいろと興味のある言明が行われたのであります。たとえば、インドの代表は、その演説の中に、少数者の手に政治権力を集中することは、人類の奴隸化を紹くが、これには富の力によつて富裕者の手にも獲得されるものである、経済的独裁もフアシスト的傾向であろう、こういうことを述べたのであります。またポーランドの代表は、非然に強力富裕なる國が、自分の政治的観点からユネスコの計画を支配しようとしていると、暗にアメリカを非難する言葉をはいたのであります。またアメリカのユネスコ代表者ベントン氏は、合衆國は、世界の人々に対して、いわゆる二つの世界の恐怖というものを言われているのに対する回答として、心、良心及び全世界的市民性、これに参加するよう要請する、アメリカの國民は絶対に支配しようと欲しているものではないと述べているのであります。また、できるだけ早くユネスネは眞の全世界を代表するものになることを希望するということを述べまして、ソビエトの参加ということに呼びかけているわけであります。 各國代表の演説が終りました後に、総会はいよいよユネスコ運動の実質的の討議に移りまして、各委員会においていろいろ活溌なる論議が行われましたが、この総会におけるおもな決議及び提案の採択されたものは次にあげる通りであります。 第一に教育に関する問題。ユネスコ計画委員会は、教育的職業から性、有色人種等による差別待遇を除去するため、世全界の教育者を包含する組織の設置に関するフランスからの提案を採択したのでありますが、これは特に中國及びフイリピンの強い支持を受けたのであります。また最も興味のある提案は、一九四八年つまり今年度中に、ユネスコの計画をドイツに拡張しようとするものでありまして、管理及び渉外委員会の勧告に基いて、ユネストはその事業をドイツに拡張する方法手段の確実性をはかるために、一九四八年内にドイツ占領連合軍当局と協議せよという提案を十七対一票で採択したのであります。この一票という唯一の反対投票はポーランドの代表によつてなされたのでありますが、ポーランド代表は、ドイツの再教育は必要ではあるが、われわれにはまだ戰争の痛手というものがあまりになまなましい。ポーランドとドイツとの直接の接触ということは、時期尚早であると主張したのであります。米國の代表は、この決議を支持いたしましてドイツ及び日本の再教育は、平和の根源に対する要請であるという見解を声明して、他の代表の賛同を得たのであります。 なお日本につきましては、中國代表から、第一に、日本の教育の現状及びその傾向に関する情報蒐集を事務総長を通じて極東委員会にはかる。第二に日本人に平和教育を與えるために、ユネスコ事業予算で、どの程度金額を支出し得るか、研究の上報告を提出するようとの提案がなされたのでありまするが、この案提は起草委員会にまわされたまま、まだ具体的の結論は見ておらないのであります。 次に一九四八年度のユネスコ事業の第一位を占めます文盲一掃計画は、世界人口の過半数である文盲が、世界平和の実現えの役割を果すため、基礎教育を受ける必要がある。中國、インド、アフリカに特別に学校を設立して、男女に対し國際的理解促進のための教育を施すこととしているのでありますが、これに必要な調査、研究は経済的寄附を仰ぐことにする。十二月二十九日の総会の席で、カナダの代表は、戰災地域内の教育設備再建費として、二十万ドルの寄附を発表したのであります。またユネスコとして、現在の教授法に関する適切なる情報の蒐集及び配布並びに加盟国によつて使用される教育資料作成の責任を負つて、一九四八年のユネスコ事務局の事業とされたのであります。またユネスコの教育及び再建の計画の範囲内において、亡命スペイン兒童及び生徒に対して救助するようにというウルグアイの提案も、総会で採択せられたのであります。以上が教育に関する件であります。 次に、言語に関する件につきましては、スペイン語もユネスコの第三の常用語としようとする提案が、アメリカの代表ベントン氏の反対によつて否決されたのであります。ただ中國代表より、この問題を他の國際連合会の諸機関と協議するため、事務局に送付しようと提案しまして、これは二十票対す票で採択されたのであります。 第三に、戰爭の宣傳排撃問題でありまするが、十一月二十七日、特別小委員会におきまして、フランス、ポーランド、オーストラリア等より、戰爭挑発に関する協議案と、またブラジル、カナダ、中國、インド、メキシコ、オランダ、アメリカ等より、戰爭挑発に関する決議案というものが、それぞれ提出さられたのでありまするが、九票対二票で、フランス側が出しました決議案が採択されたのでありますまた「全世界の神学者、教育家、藝術家、作家及びジヤーナリストは正義及び平和持続を脅かす思想及び行動と闘うために全力をあげ、あらゆる方法を講ずる。」という点を決議案中に修正採択したのであります。 次に、予算に関する問題でありまするが、総会の決議事項の一つとして、次の年度すなわち一九四八年度予算全額七百六十八万余ドルを、ユネスコ事業計画並びに運営に一般サービス実施費として採択したのであります、この予算細目を見ますると、一九四八年度ユネスコ事業計画の全貌は、大体明らかになりまするので、あらましの数字をここに申し述べておきたいと思ひます。 事業計画の実行費は、総額四百九十七万三千二百五十七ドルでありまして、生活費及び物價の高騰を見越しまして、予備金三十五万ドルを備えております。また運営及び一般事務費には、レバノンのベールートで開催される第三回の総会費を含みまして、総計百九十八万一千四百四ドルを充てておるのであります。その他おもな割当は、施設再建のための費用六十一万六千ドル、基礎教育費二十五万ドル、大衆機関、新聞、映画、ラジオ、百万ドル、アマゾン流域におきます科学的計画に五万五千七百五十ドルを予定しております。また予算中の特別の割当には、再建計画の項に、ユネスコ自身のために購入する設備品の費用として、十七万五千ドルが計上されており、またマス・メデイヤつまり新聞、映画、ラジオでありますが、これの項の中には、新聞、映画、ラジオ製作單位創設費として三十六万ドルが含まれておるのであります。この提案はイギリスの代表からなされたのでありまして、当初五十万ドルを要求されたのでありますが、予算委員会で三十六万ドルに削除されたのでありまして、ほとんど全部の代表がこれをバツくしたのであります。またその他こまかい割当は、全世界の著作権会議の研究及び準備の費用として二万八千ドル、公共図書館緊急事業継続費として二万五千ドル、中國、英領東アフリカ、ハイチ及びペルーに設立が予定されております啓発教育費十万ドルであります。 ただいま申し上げましたところが、第二回総会の経過のあらましでありますが、この議会の席上、南アフリカ主席代表ロバーツ博士が、日本、ソ連ドイツのユネスコ加盟の早からんことを希望したことと、インド代表が、ユネスコとして前枢軸系の國を承認する以上、イタリア、ハンガリア、オーストリアに次いで、ドイツ及び日本の加盟を承認すべきであると述べていることは、わが國のユネスコ加入の前途に光明を與えるものとして、喜ばしい次第であります。もちろんわが國は、なお連合國の管理下にありまして、講和條約が締結せられなければ、國際連合に加入できないように認められておりますし、國際連合非加盟國としてユネスコに加盟するためには、ユネスコ執行委員会を通じて、総会の三分の二の承諾を得た上に、さらに國際連合経済社会理事会の同意を得るという手続が、必要になつておるのでありますが、ただいまの情勢では、早急にユネスコに加入するということは、イタリアやハンガリア等の例を見ましても、なお困難が認められるのであります。ただわが國の加入はございませんでも、ユネスコの事業がわが國に及んでくることは、第二回総会討議の際にも明らかにせられた通りでありまして、わが國といたしましては、ユネスコ加入前におきましても、民間の協力團体の結成、ひいては國内委員会の成立を見ることによつて、加入の準備を着々と進めなければならないと考えております。 なお、ついでに現在のわが國におきますユネスコ協力会の状況について、御説明申し上げます。 ユネスコの精神に共鳴しまして、その事業を積極的に展開しようとすることを目的とした、民間のわいゆるユネスコの協力会は、昨年の七月、仙台のユネスコ協力会の設立以來、全國各地に設立されつつある現況であります。今日までわれわれが承知しております協力会設置の状況を申し上げますと、第一に、仙台ユネスコ協力会が昨年七月に創立されたのであります。これは東北大学総長佐武安太郎氏を会長といたしまして、東北大学の教授、終戰連絡事務局、縣廳代表者等を理事者として、活動を開始しておるのであります。また昨年の九月京都ユネスコ協力会が設立されまして、同志社大学総長湯淺八郎氏を中心として、学界、官界、文化界等の代表者がこれに加わつて活動を開始しておるのであります。次に、本年の一月二十二日ついせんだつてでありまするが、大阪にユネスコ協力会が設立せられまして、大丸の社長の里見三郎氏を会長として、実業界、官界、学界の有力者を中心に結成されたのであります。その他神戸、和歌山、名古屋、靜岡等の諸他にも、ユネスコ協力会が結成されたという報道を得ておるのでありまするが、その活動の構成等については、われわれはまだ正式に詳しいことを伺つておらないのであります。 次に地方に続々ユネスコ協力会が結成されつつあるのでありまするが、わが國の中心地たる東京に協力会のないことは残念なことであるという説が各方面に起りまして、東京ユネスコ協力会の設置が提唱されていたのでありまするが、東京にはいろいろ複雜な事情がありまして、なかなか急には実現を見なかつたのでありまするが、昨年の十一月の末、東京におきまして、ユネスコ運動全國大会が地方の協力会と東京の有志によつて開催されたのであります。これが機縁となりまして、東京ユネスコ協力会を設置しようという機運が漸次具体化してまいつておりまして、近く協力会が結成の運びとなるだろうと見られておるのであります。その他東京を初めといたしまして各地に、学生の間にユネスコ運動が漸次高まつておるのでありまして、学生の間におけるユネスコ協力團体が那次結成されつつあるのであります。われわれといたしましては、わが國のユネスコ加盟がいつの日に実現するか、まだはつきりとは断言できないのでありまするが、ユネスコ加盟に万全の準備を整えるために、適当な時期に加盟準備委員会というような機関を設けまして、わが國におきまするユネスコ運動の総合的な調整をすることが、必要ではないかというふうに考えているのであります。 はなはだ簡單でありまするが、現在のわが國におきまする状況を申し上げました。
○福田委員長 諸君に申し上げます。諸君が非常に御関心をもつておられましたユネスコ問題の、殊にメキシコ大会の模樣を、本日與謝野情報部長より詳細に知り得たことは非常に御同慶と存じ、私も委員長として、與謝野情報部長に衷心から敬意を表します。諸君も、この大会の詳細の模樣、あるいはまたわが國内におきます協力会の概況を知り得たことと存じまするが、もし御質問がありますれば、これを許します。御質問ございませんか。
○竹尾委員 大体三つばかりお尋ねいたします。今、與謝野さんの御説明によりますと、第一、藝術家あるいは昨家等等によつて、戰爭に反対するような決議をされた。戰爭を挑発するような思想に対する反対の決議をされた。それが具体的にはどういうふうになつておりましようか。第二は、ソ連に対してユネスコ参加の運動を起したというような御説明でございましたが、それに関連して、ソ連で現在行われておりますヴツクスの運動、これがユネスコ運動に対してどういう関係になつておりますか。第三は、本年度の計画といたしまして、アマゾン河の科学的調査をするというお話でございましたが、その科学的調査の機樣、内容と申しますが、そういう点をおわかりでしたら、御説明願います。
○福田委員長 今の竹尾君の御質問に対して、情報部渉外課長の松井清君に御答弁願います。
○松井説明員 戰爭排撃の話につきましては、ただいま與謝野情報部長から言われた以外に、実はほとんど情報がないのであります。戰爭排撃に対するポーランドの決議というものが否決されることになりましたのは、これはアメリカとポーランドとの間に、若干意見の相違があつたということで、アメリカ側からは、國連においてもすでに採択されておりまする戰爭宣傳排撃に関する決議というものを、いまさらユネスコがもう一遍やる必要はないじやないかというようなことを言いまして、その点が多少論議されたということだけがわかつておりますが、それ以外に、どういう論議が繰返されたかということは、実は私の手もとには、まだ一切わかつておりません。 それからソ連の活動とユネスコとの関係、これは全然不明なのでありまして、むしろポーランドの代表の発言などから見ましても明らかな通りに、ソ連には、やはりソ連的な考え方がありまして、同じ文化問題に対しましても、米・英的の考え方と根本的な考え方の相違から、むしろこれにはいらないという立場をとつているように見受けられるのであります。先ほど機微な國際情勢を反映して、ユネスコの中にも二つの世界が看取されたというお話を情報部長がされましたが、ポーランド代表の演説の中で、それが非常にはつきりしているのであります。言葉をくだいて申せば、アメリカ的な文化宣傳ということは、やはり隠れたるアメリカの帝國主義的な政策を文化によつて裏づけるという行き方があるんじやないかという、非常な壊疑的な思想をもつて、ポーランド代表はこれに反対をしているのであります。ポーランドと申しましても、これはやはりソ連の考えを反映しているのものと見られますので、どうも現在までのところは、ソ連がユネスコに参加する模樣は全然見えないのであります。アメリカとしては、ペントン氏の言明にもあります通りに、ソ連を何とかして引入れようという呼びかけをやつているわけでありますが、どうも現在のところは、むしろ対立の関係になりはせぬか、これがほかの機関と同樣に、ユネスコの内部においても、二つの世界の悩みがあるんじやないかということが言えると思います。 それから、アマゾン河の計画にしましても、これも私どもの方には、情報が全然はいつておらないのでありますが、むしろこれからどんどんやる計画ではないか、現在のところでは、まだ調査程度ではないかというふうに判断しております。非常に簡單でございますが、一應御質問にお答え申し上げます。
○福田委員長 他には御質問ございませんか、御質問がないようでありますから、日程第二に移る前にこの際ごく簡單に一言申し上げます。 先ほども私が申し上げましたように、われわれの念願とするところは、一刻も早くユネスコにわが國が参加するということであります。それにつきましては、かねがね政府側より、また民間側より、國会の強い推進運動が要望せられておりますが、われわれ自身としましても、このことは、つとに痛感しておつた次第であります。過般來、わが委員会としまして武藤專門調査員をもちまして、その方式の研究を委嘱いたしておりますので、多分休会あけ、すなわち三月末日ごろには準備ができると存じております。その上は委員諸君の御協力を仰ぐとともに、殊に政府においては、民間側と緊密な連絡を十分おとりくださつて、そうしてわが委員会に御協力あられんことをひとえにお願いいたします。 —————————————
○福田委員長 次は日程第二の、本邦存留外國人特に外國人学生を相手とする文化政策の問題でありまするが、これにつきましては、わが委員会としても、かねがね重大関心を抱いておつたのであります。たまたま去る一月十二日東京都主催のもとに、都知事の公舎で開きました、いわゆる留日外國人文化対策懇談会、そこで本邦在留外國人学生の約八割を預かつておりまする東京都当局より、いろいろ訴えられるところがあつたのであります。当日はあたかも國会は休会中でありましたが、國会側より私と武藤専門調査員、政府側より岡崎前外務次官が出席せられまして、東京都安井知事並びに大木、山田両副知事より、ぜひとも國会がこれを取上げて輿論を換起してほしいという、ごもつともなる切実な要望があつたのであります。われわれとしては、これを議題に拂つておつたところでありますので、本日、日程第二として、これを議題に供した次第でございます。順序といたしまして、まず東京都側から、その体驗に即した実情の報告と、併せて御希望を開陳願いたい。続いて政府側の説明をお願いいたしたい。そうして研究してまいりたい、かように考えます。 ちよつと諸君に申し上げます。この問題は相当重大な問題であるから、一應ここで速記を止めて、委員会はこれで終了して、打合会の形式でもう少し腹藏なく意見の交換をいたしたい。こう思いまするが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福田委員長 それではさようにいたしまして、一應委員会はこれで散会いたします。 午前十一時四十三分散会