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2回国会衆議院1948/01/24

水害地対策特別委員会 第2号

発言数
32
登壇者
10
会派数
3
開催日
1948/01/24

会議録

山崎岩男民主党

○山崎委員長 これより会議を開きます。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 会議を開会いたしますにあたつて、この水害復旧事業に関する予算の問題につきましては、実は今日まで水害対策委員会が昨年八月以來しばしば開かれ、その間各関係大臣あるいは関係政府委員との間に質疑應答があり、また種々の言明を聽いてまいつたのでありますが、その言明と、現実に先般計上せられました第一次追加予算、さらに今回上程されようとする第二次追加予算の内容ははなはだ懸隔があります。特にこのたびの第二次追加予算の計上の中には全然水害復旧工事に関する予算が計上されていない。こういう状態を知つて、われわれは実は唖然とし、かつ愕然としておる次第であります。ついては、ここに出席の政府委員から、所管事項についての今日までの経過の概要、並びに交渉の見透しと申しますか、成行きについて御報告を聽取したいと思います。

阿部美樹志建設院総務長官

○阿部政府委員 それでは私から災害復旧國庫補助額に関しまする経過を一應御報告申し上げたいと思います。  昭和二十二年度の災害復旧の工事費は総額として約百五十億一千万円ほどに上ります。これに対しまして國庫補助額を計算いたしますと百九億六千余万円となるのでありまして、これに対して國庫は一億四千二百八十万六千円を融雪の災害に対して、それから八億八千二百七十五万円を一般風水害に対しまして、合計十億二千五百五十五万六千円というものを支出することに決定しておるのであります。またこのほかに資金の融資方法によりまして六億六千万円の支出を準備中であります。この支出が確定いたしましても、合計は十六億八千五百五十五万六千円にすぎませんで、昭和二十二年度の災害復旧國庫補助総額百九億六千余万円に比較いたしますと、わずかにその一割五分にすぎないのであります。こういう状態で進みますと、二十二年度の災害復旧全部を完了いたしまするには、今後七年間を要するということになるのであります。しかもこの融資すらも現下の金融状態では画に描いたもちに終るのではないかと懸念せられることは、大藏省銀行局当局の見解でもややうかがわれるのであります。災害復旧工事が食糧増産、民主安定などに及ぼしまする影響はきわめて大であることはいまさら申し上げるまでもございません。昨年の災害は大阪府を除く全國にわたつておりまして、その出水により農耕地の損害をあげてみますと、流失埋沒いたしました耕作地は七万一千余町歩、浸水区域は五十一万二千余町歩にわたつておるのであります。この災害耕地の復旧の遅い早いということは、一に災害復旧工事の成否にかかつていることでありまして、これが遅れますとその影響はきわめて甚大であります。つきましては当局といたしまして、少くとも三年ないし四年間にこれを完成せしめる方針のもとに工事を促進してきたのであります。地方におきましてもまたこの方針に呼應いたしまして、あらゆる苦難を排して促進に努めて今日までまいつたのであります。しかし國庫財政の関係上國庫補助金が僅少になりましたために、支拂の方法に行き詰り、復旧工事は中途で中止しなければならぬというような状態に差迫つてまいつたのであります。もしこの上國庫助成が不能となるようなことがあり、工事を中止しなければならぬということになりますれば、関係全國にわたりまして、食糧増産などにきわめて重大なる関係が生じてまいります。復旧工事をここで中止せしめるというようなことになりますと、これは容易ならぬことになると思うのであります。当局といたしましては、さきの追加予算決定の際、六・三制実施及び災害復旧のため、なお不足する金額については一般会計予備費の支出などの方法によつて、極力別途の措置を講じたいという趣旨を決定いたしたのでありまするが、本年度内にはさらに十八億四千万円の増額を要求いたしておるのであります。前記の六億六千万円の融資が決定いたしましても、なお十二億円程度の不足を生ずるということになります。政府はさきに官吏の越年資金の支出にあたりましても相当額の追加予算を決定いたしましたが、災害復旧工事費國庫補助は右樣な支出にまさるとも劣ることはないというような重要な措置と考えておりますが、この点を十分審議なされまして、工事の促進ができますようにお骨折りを願いたいと思います。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 若干お尋ねを申し上げたいのですが、本年度内に要求せられている十八億四千万円の金額についての大藏省との交渉の経過、大藏省のそれに対する意見というか、態度というものについてお伺いしたい。

岩澤忠恭総理廳技監

○岩澤説明員 ただいまの石田さんからの御質問につきまして、今日まで事務当局がとりました交渉の顛末を一應お話し申し上げたいと思います。今年度の災害費は、先ほど総務長官から申し上げました通りに、百五十一億一千余万円でありまして、その補助額は百九億、これを何箇年でやるかということによつて、年々の補助額が変つてくるのでありますが、現下の情勢からみましても、食糧増産あるいは民生安定というような点からみまして、われわれといたしましては、できるだけこれを急速に復旧したいという念願でありますけれども、何分にも國家財政の窮乏した折柄でありますから、こういう多額な補助金を一時に出すことは不可能と考えまして、大体の目途といたしましては、三箇年にこれをやり、特に被害激甚な縣に対しましては、大体これを四箇年で完成するという方針のもとに、補助金の割当をいたしたのであります。從つてこの二十二年度の当初の年度においては、大体各府縣とも折衝をいたしまして、まず補助金として二十八億ぐらいの金額が要るのじやないかという考えで進んでおつたのであります。ところが今年度は、すでに御存じの通りに復旧措置、並びに七月及び九月の風水害に対する緊急措置といたしまして十億二千余万円を支出しておりますから、われわれが当初考えておりましたものよりもなお十八億何がしというものが不足をいたしておるのであります。しかしながら各府縣におきましては、この緊急性を十分に認識せられて無理に無理をして、この資材難の折柄、あるいは金融難の折柄にもかかわらず、非常に工事は進捗いたしまして、現在といたしましては支拂その他において非常に縣当局はお困りのようなことで、これは当然の帰結であろうと考えております。そういうような関係から、われわれといたしましては、昨年の國会が終了いたしました後に、大藏事務当局と折衝いたしまして、この十八億を必ず、閣議の申合せ事項もあることだから、六・三制と並元的に、二次予計に計上してもらうということを折衝いたしたのでありますが、政局方面におきましては何分にも財源が乏しいから、六・三制も沒になるし、また從つて災害復旧第二次追加予算もほとんど事務当局では期待できないというようなことを申しておつたのであります。そうして遂に六億六千万円の予算外國庫補助を内務省の方で認めてくれ、そうして一應の肩替りしてくれというようなことは申したのでありますけれども、これが前議会の最終の対策委員会において、すでに御存じと思いますが、大藏大臣がその席で説明せられた通りに、すでに地方の起債の認可が百二十億ばかりあつて、これが全然資金化せられておらない。その上になお予算外國庫契約の内務省の六億六千万円、また農林関係の二億数千万円のものをやつてざつて九億八千万円のものを追加するということになれば、資金化ということはほとんど不可能だということを一應申されましたけれども、そのときの大藏大臣の話では、この融資は優先的にやるようにすればいいではないかというようなお話を伺つておるのであります。しかしながらわれわれといたしましては、この六億六千万円の予算外契約というものを、一應認めましても、これが完全に資金化し得るかどうかということを非常に疑問をもつておるのと、また先ほど申しましたように、この六億六千万円がかりに政府の確実なる保証ものとに資金化するといいましても、なおこの十二億というものが縣の今の工事の進捗状況に比べて非常に不足を來しておるので、この十二億というものをなお今次編成されつつある二次追加予算の中に計上してもらうように、極力事務当局といたしましても盡力いたしておるのでありますけれども、われわれの微力のいたすところで、遂にその目的を達せずして、今日皆様の非常な御心労を煩わすことに相なりましたことについては、深くおわびを申し上げなければならない立場に相なつたのであります。以上申し上げました通りに、建設院といたしましてはこの不足額の十二億というものは極力二次追加予算かあるいはまた何らかの方法によつてこの実現をするように今後も十分努力いたしたいと考えております。

松井豊吉民主党

○松井委員 この機会にちよつと伺いしたいのですが、群馬縣の一億七千万円の國直轄工事に対しては、どの程度まで進行されておりますか。その点についてちよつとお伺いいたします。

岩澤忠恭総理廳技監

○岩澤説明員 前の追加予算において議決になりました國直轄工事についての今の松井さんのお話は、多分渡良瀬川方面のお話だと思いますが、それは今着々進行いたしまして、少くともこの春水には支障のないように工事は進めつつあります。

松井豊吉民主党

○松井委員 その工事関係については、もう請負業者との入札関係は済んでおりますか。

岩澤忠恭総理廳技監

○岩澤説明員 これは地方建設事務所で直轄をやつておる箇所と、それからまた一般業者の方に御協力を願う箇所がありまして、これは全部手配は済んでおります。

山口好一日本自由党

○山口(好)委員 建設院関係でもいろいろと御盡力になつておるようでありますが、聞くところによりますれば、知事さんや各縣の議長さんが非常に心配して、かくも熱心に陳情に参られましたのは、從來議会においては水害対策委員会があつて熱烈にわれわれが要望して、また関係当局でも非常に骨を折つておるにもかかわらず、今度の追加予算には、これが計上されない。そうして工事を中止しなければならなくなつた。それでこの知事さんが上京されたときには、その中止命令を各縣に向つて出す一歩手前であつた。こういうことでありますが、さような中止をいたすことに相なつておつたのか。またそれを皆様は肯んぜずして、そうして中止命令を出さんとしておつたか。この間の事情をお伺いしたいと思います。

岩澤忠恭総理廳技監

○岩澤説明員 ただいまの工事の中止命令を出すというようなことは、私は初めて聽くのでありますが、当局といたしましては、あくまでも初志を貫徹するように、この工事の中止命令を出す意思は毛頭ありません。

山口好一日本自由党

○山口(好)委員 ただいまの答弁では、中止命令を出すことにはなつていなかつたというが、先ほどの阿部総務長官の答弁には、これを中止しなければならなくなつておつたというような言葉があつたのであります。はたして中止する考えでなかつたか。どこまでもこれを遂行するという考えであられたのか。その点をはつきり阿部長官からも伺いたい。

阿部美樹志建設院総務長官

○阿部政府委員 先ほど申し上げましたのは、もしこの追加予算なり、その他の補助額が増額しないようであれば、今日まで極力進めてきておつた仕事でも、あるいは中止しなければならぬようになるかもしれないという懸念を申し上げたのでありまして、これを中止するという考えを申し上げたのではないのであります。どうか誤解のないように願います。

淺利三朗日本自由党

○淺利委員 私少し遅れて出ましたから前に発言があつたかもしれませんが、今國土局長の御意見を伺つてみましても、建設院当局は非常に努力しておるけれども、微力のいたすところでなかなか思う通りにならぬ。こういうお話であります。この問題は根本的には大藏省が十分に認識して、大藏省にわれわれは当らなければならぬ問題だと思うのであります。しばしばこの対策委員会が開かれておつても、今日までわれわれの希望するだけの効果をあげないということは、要するに大藏当局が、この問題に対して熱意が乏しいと思うのであります。しばしば建設院当局だけをここに呼んで聽いても、解決はつかぬのでありますからぜひとも大藏当局に、これに対する対策の問題を聽き、また責任ある答弁を願うように委員長から格別のお計らいを願いたいと思います。

山崎岩男民主党

○山崎委員長 承知いたしました。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 農林省の総務局長がお見えになつておるようでありますから、次に農林省関係の事項につきまして、今までの経過の概要、交渉の見透しその他について一應お伺いしたいと思います。

平川守農林事務官

○平川政府委員 農林省関係におきましては、開拓の関係、林野の関係及び漁港、船だまりに関する施設の関係全体を合しまして、復旧費といたしまして概略六十八億円ほどの費用を要する見込みの調査ができ上つておるのでありまして、これに対しまして開拓に関しましては初年度に約三五%の事業を促進いたしたい。林野関係におきましては林道において三〇%、林地の復旧において一五%漁港、船だまりにつきましては約二〇%事業を本年度において施行いたしたいという計画を立てたわけであります。そういたしますと本年度の所要工事費といたしましては、総額約二十一億円に相なる見込みでございます。これに対しまして補助金といたしましては、現在安本等において一應の目安といたしまして、最低の率を計上いたしております。この率によりますと、これは大体耕地関係において六割二分五厘、林野水産方面においては約五割見当の補助率を一應最低のものとして見ておるわけであります。実際問題といたしましては、縣の財政なりあるいは災害の程度の大きさに應じまして、これよりもさらに高率の助成になるわけでありますが、その最低の見積りといたしましても、約十二億円の補助金が必要に相なるわけであります。およそ通常の從來の慣例から見まして、要求ということになりますと、おそらく十五六億円の補助金をこれに対して必要とすることと存じますが、先ほど申しました最低の基準で一應裁定いたしましても、約十二億円ほどの補助金が必要となつてまいるのであります。これに対しまして從來までに認定を受け、あるいは追加予算として承認をせられました金額は約五億四千四百万円ほどでございます。從いましてかりに最低の補助金を想定いたしましても、約七億円ほどの金額が補助金として不足をいたしておるという状況に相なるわけであります。これに対しまして昨年年末におきまして大藏省の方では予算外國庫契約をもつて、約二億五十万円の金額を補助金の額といたそうというプランでありました。從いまして、かりに十二億円の裁定ですから、五億四千万円とさらに二億五千万円、これをかりに全額融資等の関係が十分にまいりましても、約八億円になるわけでありますから、なお四億六千万円は不足である。補助金の率を毎年の慣例によりまして、相当高度にまでもつてまいりますと、総額約十五、六億円の補助金を本年度内において必要といたします。從いまして約十億くらいの金がなお不足である。予算外國庫負担契約の分をとりましても、なおかつ七、八億円の額は不足である、こういう状況に相なつておるわけであります。これに関しまする大藏省、安本方面との折衝の状況は、國土局上面と同一歩調をとりまして、一緒にお願いをいたしておるような状況であります。

伊藤佐農林事務官(開拓局長)

○伊藤(佐)政府委員 ただいま総務局長から御説明申し上げましたが、私の方の関係を多少補足して申し上げたいと思います。  開拓の関係におきましては、関東、東北の本年度の水害の被害の総額でありますが、その後最近までの数字によりますと、ただいま総務局長から申し上げましたよりも殖えておりまして、現在のところ事業量といたしまして約七十二億になつておるのでございます。これの復旧につきましては、三箇年以内に復旧をいたす、御承知のように食糧増産がきわめて緊急に要請されておる窮状に鑑みまして、二年あるいは三年、遅くも三年間に全部復旧をいたす、こういうことでまいつております。しからば本年度内にどれくらいの金額を必要といたすかと申しますと、各府縣の方からいろいろ御報告も出ておりますが、最低事業量といたしまして十八億円、それに対する補助金といたしましてわれわれの方で要望をいたしておりますのは約十五億円でございますが、それだけのものはどうしても本年度内に必要である。それでは予算の方面でいかになつているかと申しますと、そのうち約四億九千万円が先般の第一回國会で追加予算として通過いたしたわけであります。それに予算外國庫負担の契約といたしまして二億一千万円、会計約七億の金額が一應認められておるのであります。先ほど岩澤説明員からお話になりましたように、予説外國庫負担の契約の現実の資金化ということにつきましては、私の方といたしまして、これが確実性につきまして多大の不安と申しますか、非常な危惧をもつているわけでございます。從いまして本年度確実な方法といたしましては、先ほど申し上げました十五億のうちから約五億を差引きました残りの十億円を、本年度の追加予算あるいは何らかの方法によりまして、ぜひ本年度内に支出をいたすような運びにいたしたいと、事務当局といたしましてはかように考えて、すでに昨年の十一月末に予算を要求しておるわけでありますが、先ほど岩澤説明員からも申し述べになりましたように、はなはだわれわれの力の足りませんためにいろいろと御迷惑をかけ、また現状かくのごとき状態になつておりますことを、恐縮かつ遺憾に存ずる次第でございます。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 ただいま開拓局長と総務局長とのお話の間に、そうすると若干金額の増減が出てまいりますが、開拓局だけで十億の要求をされておる、農林省全体として十億要求されておる中で、開拓局関係が十億というと、他の耕地その他の関係の費用が出てまいらぬわけでありますから、その場合それはどういう関係になりますか。

平川守農林事務官

○平川政府委員 これは開拓局長からの答弁はごく最近のものをお集めになつたようでありますが、私の方では一應全体としてつり合いがとれておりますから、さきに各局から集めました数字で申し上げますと、全体の復旧費が総額六十八億円ほどになつておりまして、そのうち開拓の方が五十二億円ということになつております。それに対しまして林野関係が、林道が五億九千万円、林地の復旧の関係が八億六千万円、それから漁港船だまりの関係が一億五千万円ということでありますから、大部分が開拓になるわけであります。それに対して本年度の補助額として一應最低の基準としてあげておりますのは、開拓が十一億、林道の関係が八千五百万円、林地復旧の関係が五千二百万円、漁港、船だまりの関係が千四百万円、合計いたしまして約十二億六千万円の総額になつております。これは開拓の方でまだ調査をときどき訂正いたしておりますから、その分で増減があると思います。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 これはもちろん第二次追加予算にぜひとも計上してもらわなければならない費用でありますので、その金額の調整は至急やつてもらわなければならぬ性質のものであると考えるのであります。しかも後刻御相談申し上げなければならぬことでありますが、議会運営の実情から考えまして、きわめて早い時期において、少くとも私どもの方では月曜日まで程度にその間の調整をせられたものをお教え願いたい。もう一つは、念のために伺つておきますが、開拓関係予算というものの中には耕地修復費というものがはいつておるわけですね。次にどなたかにお伺いしたいのでありますが、漁港船だまりの関係はわかりましたが、一般港湾の水害による災害の復旧は建設院でやつておるのでありますか、その点をお伺いいたします。

岩澤忠恭総理廳技監

○岩澤説明員 それは運輸省です。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 その額の大体の推定はわかりませんか。

岩澤忠恭総理廳技監

○岩澤説明員 今ちよつとわかりませんむれども、大体港湾は御存じのように、内務省からわかれた関係上災害に関係したものは多分運輸省で全体やつておるのではないかと考えます。それもよく調べて御報告申し上げます。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 種々事情も聽取いたしましたが、この水害復旧工事というものは、單に被害地の民生の安定、あるいは同胞救助という建前から必要であるという消極面ばかりでなく、それ以上に翌年の生産を確保するという意味におきましてもきわめて重大なものである。しかも水害地の諸君は、この水害の復旧を望むのあまり、またそれに対する國家の補償、当局の補償を期待、信頼して、各府縣とも、他の方害を受けない地域に比べて、きわめて迅速かつ確実に供出を完了しておられるのであります。こういう実情に鑑みまするときに、何はさておいても追加予算に計上しなければならぬ性質のものであるにかかわらず、政府は第二次追加予算に、この問題に対する誠意の片麟だに示していない、きわめて認識の不足なものを、われわれ自身が過去半年にわたるこの委員会の審議の経過から見て、かつまた昨日及び一昨日の首相との交渉の経過から考えまして、非常にその感を深くするものであります。ここにわれわれはわれわれがぜひとも必要と信ずる水害復旧予算を、必ず必要額だけ十分に第二次追加予算に計上せしむるために、院議をもつて決議案を上程いたしたいと思うのであります。この動議を提出いたしまし前、各位の御賛同を求めたいと思うのであります。  なおこれについて附加いたしておきたいことは、二十二日第二國会休会明け劈頭開催せられました議院運営委員会におきまして、私からその旨を各委員にお諮りをいたしましたところ、各委員がすべてこれに御賛同をお願いできたのであります。この点も附加いたしまして、できるだけ速やかにこの水害復旧を完成する決議案を緊急上程せられるよう、動議を提出いたしたいと思うのであります。

大島義晴日本社会党

○大島(義)委員 ただいま群馬縣知事初め政府委員諸君のいろいろの説明によつて、この水害復旧がいかに急を要するかということは明瞭な事実なのであります。さらに今石田君から、本委員会の名において決議をなして、必ず第二次追加予算に織りこむようにというお話でありましたが、これまたごもつともであります。しかし私は実は農林委員会におきまして、かつて農業災害補償法を通過せしめる際に、水害地に、関係のある人々は、いずれも熱心に主張いたしたのでありますが、水害のないとこにおいては、必ずしもこういう関係になかつたのであります。從つてこの委員会が総急に單独に決定するということなくして、これ案も最も確実に実行するという意味におきましても、この際委員長から適当員数の委員を指名して、この委員の折衝により、その金額、方法等をよく相談されて、しかもその案を各党にもち帰つて、各党の党議をまとめて、一度ここで決定した以上は必ずこれを実現するという建前に立つて、本案を取扱いたいと思いますので、本日委員長から適当な員数の委員を御指名願つて、そうして原案を作成願つて、月曜日に委員会を開き、その委員会において決定し、火曜日の本会議に緊急上程していただくように、特別に御配慮願いたいと思いますので、この動議を提出いたします。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 私の動議を撤回し、大島君の動議に賛成いたします。

山崎岩男民主党

○山崎委員長 大島君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山崎岩男民主党

○山崎委員長 御異議なしと認めまして、それでは小委員をここに選定いたしたいと存じます。選定の方式はいかがに取計らいましようか。

石田博英日本自由党

○石田(博)委員 委員長に一任いたします。

山崎岩男民主党

○山崎委員長 ただいまの石田君の動議に御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

山崎岩男民主党

○山崎委員長 それでは委員長から指名いたします。    馬場 秀夫君  石田 博英君    松井 豊吉君  野本 品吉君    外崎千代吉君  田中 健吉君    本間 俊一君  河口 陽一君    山口 好一君  以上九名に委員長が加わりまして小委員を決定いたしました。  ほかに御意見のある方はございませんか。——御意見なしと認めまして、本日はこれにて散会いたします。     午後零時五十五分散会

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