P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
2回国会衆議院1948/02/19

治安及び地方制度委員会 第8号

発言数
17
登壇者
6
会派数
3
開催日
1948/02/19

会議録

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 本日は、坂東委員長が公務のために都合があつて出席できませんので、私委任を受けまして、代りまして本日の会議を進めたいと思います。これから治安及び地方制度委員会を開会いたします。  日程の順序に從いまして、まず競馬法に関する件を議題としたいと思いますが、本件につきましては、さきに一回檢討もいたしましたし、さらに中央及び地方の競馬は、本來馬匹改良の趣旨によつて行われておりますけれども、この事業は純然たる営利事業のようになつておりますので、從つてこれを一部の團体に独占せしむべきものでないと思いますから、両者を一丸とした法律を制定して、そうして都道府縣、市町村等をして行わしめることが適当であり、また地方公共團体に財源を確保せしむるためにも必要であると考えられますので、これにつきましては、まず政府側の見解を聽きまして、後に委員諸君の御意見を御発表願いたいと思います。

緒方繁農林事務官

○緒方説明員 競馬制度の改正につきましては、ただいま研究を進めているのでありまするが、まだG・H・Q内部の関係方面の話合いもついていないのでありまして、この構想でよろしいという段階に達していないのであります。のみならずG・H・Qの了解を得ない以前に、内容を発表してはいけないというような、附け加えもあつたような次第でありますので、実は競馬法の改正の内容はまだ未確定でありまして、発表するところにまでは至つていないのでありますので、どうかこの点御了承を願いたいと存ずるのであります。ただしかし、こういうことははつきり言えると思うのであります。現在の競馬の主催者は不適当である。つまり競馬法による競馬は日本競馬会が行い。地方競馬法による競馬は都道府縣を中心とする馬匹組合連合会が行つているのでありますが、日本競馬会は官でも民でもない、これは特殊の法人である、そういう中間機関が行うのはよろしくない。それから馬匹組合連合会は、戰時中できた強制加入の團体であるから、これは各種團体と同じように、現在在存する必要を認めない、そういうものに競馬をやらせてはいかぬ。それで競馬の主催者について別途法的措置を講じろというような指令がございまして、先ほども申しました通り、競馬の制度を研究しているわけであります。しかし、まだ関係方面とも了解がついておりませんので、その辺で御了承を願いたいと思います。

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 それでは、これは地方財政にきわめて重要な関係をもつておりますので、地方財政委員会の荻田事務局長の、これに対するお考えを伺いたいと思います。

荻田保総理廳事務官

○荻田政府委員 地方財政委員会で地方財政強化の問題を審議しているのでありますが、その中におきまして、地方の財源を充実するという意味におきまして、競馬の開催を地方團体が行うということは、馬事の関係からいたします面さえよければ、地方財政としては最も勧迎するところであるというように、委員の意見が一致しております。このことは農林省にも申し上げてありますが、ただいまお話しになりましたように、農林省でもたまたま競馬法の改正が進行しておりますので、その際はそのようにお取計いを願いたいということを申し添えているような状況でございます。

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 どなたか御意見がございますか。

川橋豊治郎日本自由党

○川橋委員 競馬法につきましては、ただいま両君から、最近の農林省の方針並びに地方財政委員会の審議の過程における状況についてお話がありましたので、大体了解できましたが、ただいま申されました通り、馬匹改良組合あるいは畜産組合、これらは戰時に設置されましたいわゆる戰時遂行上の一つの機関と申してよろしいのでありまして、今日の状態は当時と全然すべての情勢が変つております。殊に一昨日東京都の方から伺いました通りに、いろいろな方面からこういうことについてはよく檢討いたしまして、地方財政委員会の審議の線に沿うて、この委員会においても愼重に審議をしなければならなぬと考えております。また地方財政の面から見ますと、最近地方財政委員会で、あるいは國税の委讓等についても、いろいろな方面についての審議がありましたが、地方財政は非常に窮乏の極に達している。そうして、この財源に彈力性をもたせることが、最も必要と考えております。この点からいたしまして、こういつた事業を地方自治体に当然やらすということが適当だと考えております。そこでこの次に議題になつておりまする競犬法と申しますか、その法案につきましても、今申しましたような意味から十分檢討いたしまして、なるべく地方自治体にこれをやらすといつたようなことが必要と考えております。但しこういう点につきましても、競馬法と競犬法とは、おのずからその性質が違つておりますので、競犬法のごときものは、これが次の議題に出るわけでありまして、今先走つた申分でありますが、こういう点につきましても、全面的に、全國的に、これを一斉にやらすかどうか、こういう点につきましても、相当考えなければならぬ余地があると思います。要するに、この競馬法なるものは、委員会におきまして十分愼重に審議しまして、今申し上げましたように、その筋の意向も尊重し、また地方財政委員会の審議の過程、並びに地方財政の窮乏の現状から考えまして、愼重なる檢討を要すると考えております。次に議題になります競犬法とよくにらみ合せまして、十分愼重なる檢討を遂げたいと存じますので、この問題は適当の機関に、すなわち本委員会の小委員会でも設置して、そこで十分研究したい、こういう考えをもつております。私の意見を率直に申し上げます。

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 ほかに御意見の方ございませんでしようか。——それではお伺いいたしましよう。この件は、今川橋委員からの御意見のございました通りに思いますが、一應これを保留しておきまして、次の議題になつております競犬法といいますか、これに関する打合せのために、東京都の方から説明にきていただいておりますので、これを議題とすることに御異議ございませんでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 それでは次の議題になつております、仮称ではありますが、競犬法案に関する打合せのために、わざわざお出でを願つております東京都の副知事であります大木さんから、これの内容についての御説明を願いたいと思います。

大木操東京都副知事

○大木説明員 私東京都の大木副知事であります。実は從來からこの委員会に誉まして、いろいろ地方財政その他の充実のために、委員の方々から絶大なる御支援を賜わり、また御高配を賜わつておりまする点につきまして、厚くここにお礼申し上げておきたいと存じます。実は今川橋委員からもお説のありましたように、地方財政の窮乏ということは周知の事実でありまして、私が昨年東京都へはいりましてから財政部門を担当いたしまして、つぶさにその内容を見ますると、何としても新憲法下におきまして完全なる自治体を——形式的には盛られておるのでありますけれども、それを裏づけするところの財政が、きわめて貧弱である。地租、家屋税、営業税等地方税に委讓はされたのでありますけれども、これをもつてしてもなおかつ、とても現在の経済状況に即應するところの財政は保てないというような現状でありまして、しかもこれに、物件費も相当の高騰を見ておるのであります。また給與、人件費等も、さらに上るといつたような次第でありまして、これは全國の問題でもありますが、おのおの自治体を、いかに発展せしめたい、事業を十分にやりたいといつても、どうしても財政が伴わない。もちろん税というものは、限度でいえばほとんど満度に達しておるような状態でありまして、何としても他の面におきましても財源を求めなくてはならぬというので、財政委員会においても、今いろいろ御心配を願つておるのでありますが、ここに競馬法同樣に競犬法、この法案を何らか具体化して、都の財政の窮乏の一端を補いたいという趣旨で提案したわけであります。もちろんこれは、まだ法的措置が、競馬と違いまして、今回初めてこれを提案するような運びになつておりますので、骨子はやはり、小競馬同樣な建前で、都道府縣から委託したものをして施行せしめるというような骨子になると思います。都の方の見積りのこれによる收入と申しますか、これの組立方にはいろいろあります。また将來これは御檢討になつて結構でありますが、目途といたしますのは、四、五億程度のものは見ているというような状況であります。法案並びに附則のひな形のようなものも用意はいたしておりますが、これはまた事務当局から説明してもよろしうございます。どうかこれを本期通常國会におきまして、皆樣方の御盡力によつて、ぜひとも通過せしめるように、何とぞ御配慮をいただきたいと、こう思うのであります。どうぞよろしくお願いいたします。

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 それでは引続きまして、財政委員会の方の意見をお聽きしたいと思います。

荻田保総理廳事務官

○荻田政府委員 先ほどお述べになりましたように、競犬法の制定につきまして、財政委員会に対しましても、都道府縣知事会議の会長であられる安井東京都知事から意見書が出ております。これにつきまして、地方財政委員会でも檢討されたのでありまするが、委員一同、現下の地方財政の状況から見て適当な措置であるから、こういう法案が議会に提案されるようなことになれば、成立を希望するという意見にきまつております。

中島茂喜民主党

○中島(茂)委員 先に議題になりました競馬法に関する件と、ただいま議題になつております競犬法に関する件とを一括いたしまして、先ほど川橋委員から御意見がありましたように、非常に重大な問題と思いますので、この際小委員会を設けて、その審議を継続されんことを、動議として提案いたします。委員の数につきましては、委員長において適当に決定せられんことを望みます。

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 ただいま中島委員から御発言のありましたように決定してよろしうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 それでは委員の数を十名ぐらいといたしましてよろしうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 これの指名の方法についてお諮りいたします。     〔「委員長一任」と呼ぶ者あり〕

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 それでは委員長に一任をしていただきまして、委員長から指名することにいたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

門司亮日本社会党

○門司委員長代理 ではさよう決定いたします。競犬法についての打合せ会をこれから行いたいと思います。  本日の会議はこれで散会いたします。     午前十一時二十一分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗