財政及び金融委員会 第1号
- 発言数
- 31 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1947/12/11
会議録
○早稻田委員長 ただいまより会議を開きます。 政府職員に対する一時手当支給に関する法律案、大藏省預金部特別会計、國有鉄道事業特別会計、通信事業特別会計並びに簡易生命保險及郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における歳入下足補填のための一般会計からする繰入金に関する法律の一部を改正する法律案、右二案を一括して議題といたします。両案に対する政府当局の説明を求めます。
○小坂政府委員 ただいまお話のございました政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案につきまして、また大藏省預金部特別会計、國有鉄道事業特別会計、通信事業特別会計並びに簡易生命保險及び郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における歳入不足補填のための一般会計からする繰入金に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 最初に政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案について、御説明申し上げたいと存じます。全逓その他官公職員労働組合からの提訴にかかりまする生活補給金即時支給の要求に対する中央労働委員会の調停案は、この際政府職員に対してその月収の二箇月八分に相当いたしまする一時金の支給を勧告しておるのであります。政府は中央労働委員会の調停案をでき得る限り尊重いたしまして、その趣旨にこたえるために、さきに第一回國会の決定を経まして月収一箇月分に相当する一時手当を支給することといたしたのでありまするが、今回さらに職員の生計の実情に鑑みまして、その生活を維持するともに、民間給與水準との権衡をも考慮し、これに影響を與えない範囲内において、追加支給の措置を講ずることとし、平均して月収一箇月分に相当する一時手当を、前回分に対し追加して支給いたそうと存じまして、この法律案を提案いたした次第であります。この法律案によりまする一時手当の支給の基準となる給與の範囲、その他手続は、前回決定を願いましたものと変りはございませんが、ただ支給率の点につきましては、地域による生計の差異等の案をも考慮に入れまして、月収の七割ないし十三割の範囲内で計算した額を支給することといたしております。この措置によりまして、支給を実施するに必要予算額は、おおむね一般会計所属職員分十億四千九百余万円、特別会計所属職員分十九億七千二百余万円、合計三十億二千二百余万円でありまして、この金額は、本國会に提案いたしました一般会計予算補正第十二号及び特別会計予算補正特第六号に計上いたしてあります。 本案につきましては、政府職員の生計の実情をもおくみとりくださいまして、御審議の上速やかに原案通り御決定あらんことを希望いたします。 次に大藏省預金部特別会計、國有鉄道事業特別会計、通信事業特別会計並びに簡易生命保險及郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における歳入不足補填のための一般会計からする繰入金に関する法律のを一部改正する法律案提出の理由を御説明申し上げます。 大藏省預金部、國有鉄道事業及び通信事業の各特別会計並びに簡易生命保險及郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における収支の状況に顧み、さきに第一回國会におきまして、一般会計から所要の繰入金を行い、これら特別会計の歳入不足を補填することといたした次第でありますが、今回政府におきましては、政府職員に対する一時手当を前回議決を得ました金額に、さらに一箇月分を増加支給することと相なりましたのに伴いまして、これらの特別会計において、その経費の増加支給をいたしまするに必要な金額をさらに繰り入れる必要があり、第一回國会において議決を得ました法律に所要の改正を加えることといたした次第であります。なお本措置による繰入金は、これらの特別会計の性質に鑑みまして、当該各特別会計において健全な財政状況を招來いたしました暁には、前回と同様、各特別会計において、それぞれ一般会計へ返償する予定になつております。以上がこの法律案を提出いたしました理由であります。何とぞ御審議の上速やかに賛成あらんことを御願いいたします。
○川合委員 この議題となりました両案に関しまして質疑をいたします。まず最初に委員長に希望を申しあげておきます。これは前國会においても、周東委員並びに私からもよく前委員長に希望を申し述べておいたのでありますが、かような予算委員会と密接な関連のある法案に関しては、ぜひとも合同審査をいたして、時間の節約とお互いの労力を節約をし、そして審議の有効適切なる運用あらんことを切に希望しておきます。私はただいままで予算委員会を傍聽しておつたのでありますが、なるべくそれと重複しない範囲において、政府に伺いたいと思います。政府の御説明によりますならば、中労委の裁定を尊重するというような趣旨のもとに、本法律案が提案されることになつておるのでありますが、問題の根本は、依然として物價に賃金が追随していく、これを政府が認めざるを得ないという根本的の問題のように、私は思わざるを得ないのであります。そこで大臣もおいでになりませんから、あるいはお答えが願えないかもわかりませんが、予算委員会においても、大臣の答弁はあつたのでありますが、本委員会としても、その所信を問う意味において、明らかにしたいと思いますが、一体かような政府職員に対するところの給與の問題というものは、帰するところ、政府の発表したところの六十五倍の物價の安定帶も崩れたというような結果ではないか、その結果として、政府職員に対するところの賃金を上げなければならぬというように思わざるを得ないのであります。そこで問題の根本は、六十五倍の物價という安定帶をどこまでも維持するかということと、現実に崩れるという事実を認めるかどうかということを、根本問題として先にお尋ねしたいと思います。
○小坂政府委員 今回のこの措置は、ただいまお話のございましたように、中労委の裁定の二箇月八分というこの裁定を、政府が尊重するという建前で、いろいろ考えてまいつたのでありますが、諸般の物價状況、あるいは生活の状況をも勘案いたしまして、これを採択することが適当と考えまして、そのうち二箇月分は、本年に出そう、すなわちさきに一箇月分御協賛願つておりますから、残りの一箇月分を本年出す、さらに残りの〇・八箇月分は、今後適当な機会を見まして、財源とにらみ合せて、また國会において御協賛を願つて支出しよう、こう考えているものでありますが、そういうようになりました根本の問題は、政府のインフレ対策にあるのではないか。インフレ対策というものは、一應政府がさきに物價を基準年次の六十五倍というところに安定帶を設けて、それにさや寄せしようとしたその考え方が間違つておるのではないかというようなお考えであります。この点に関しましては、私どもとしては、六十五倍ということが、必ずしも未來永却そのまま崩されないというように考えて採用したのではないのでありまして、一應このインフレーシヨンの段階において、物價が浮動していく、それをある一点においてとらえてこのインフレを断ち切るような一連の施策をやつたらよいじやないか。それにはまず大体の目途を六十五倍というところにおきまして、その範囲内において経営できるようにしたらよいじやないかということで、この問題を取上げておるのでありますが、これはいろいろな前提條件があるのでありまして、前提條件の中では、かなりまだ不確定なものが多いのであります。この際において、その前提條件があくまで普遍なものでないのである以上、六十五倍という問題は、全然将來ともかえないということは必ずしも申上げられないのじやないかとも思いますけれども、一應現在のところでは、さらにこの六十五倍の線にさや寄せせしめようという努力を放棄しようというふうにまだ考えておりません。物價全体をできるだけ調整して、六十五倍に何でもかでもはめてしまおうというようなことでなくて、他とにらみ合わせてこれを調整するということは、考えられると思うのであります。しかしながら、今までの安定帶への考え方を、全然放棄するというような考え方は、目下のところもつておらないのであります。
○川合委員 政府が六十五倍の安定帶を維持せんとする懸命な努力に対しては、われわれは敬意を表するようなわけでありますが、しかしながら、今日中労委員の裁定になつたところの二・八箇月分というような生活補給金は、実際において千八百円のベースというものを、すでに割つたということを意味するのだというように思わざるを得ないのであります。ところでわれわれが過去における政府からの説明、あるいはわれわれの理解によれば、六十五倍の安定帶というものは、千八百円ベースの上に立つたものであるというように、われわれは理解しておるのであります。ところが、今言つたような事情、あらためて言いますれば、千八百円べースでは食えないという事実、しかもそれが民間の賃金というものが、実際において千八百円ベースを上まわつておるというような事実が、今回のような法律案を政府が提出するに至つた理由だろうと思うのでありますが、そういつたような点を考えた場合は、六十五倍の安定帶というものは、その構成の要素に重大なる変化が生じたと、われわれは見るべきであるというように思うのであります。そこで私はただいま政務次官の御答弁の中に、情勢の変化に應じては考えるけれども、根本的なものは変化がないというような御趣旨の御説明があつたのでありますが、すでに六十五倍の安定帶というものが轉換すべき段階にきておるのではないかというような氣がするわけであります。殊にこういうようなインフレの高進期においては、一應の價格政策というものが、半年の期間にわたつて維持されるということは、世界のインフレーションの史上において、きわめてまれであります。その意味において、私は六十五倍の安定帶という價格政策は、一應成功したという実績は認めざるを得ないと思うのであります。問題は六十五倍の安定帶という價格政策が、まさに轉換すべき時期に到達しておる。その轉換すべき時期の一つの先駆的な現象として、民間の賃金というものが千八百円べースを上まわつておる。それに現在の官公吏の賃金が追從していくに過ぎないというように理解することができるのではないかと思われるのであります。言葉を簡單にして言いますれば、六十五倍の安定帶の確立要素であるところの賃金は、民間の賃金によつてすでに変化しておる。その変化を考えたときにおいて、六十五倍の安定帶というものは轉換期にはいつたというように、われわれは思つておるけれども、それに対する政府の所見はどうかということを、お尋ねいたしたいと思います。
○小坂政府委員 六十五倍の安定帶の構成要素が千八百円だということは、おつしやる通りだと考えております。千八百円基準を政府は政府職員について非常に厳格に言うたのでありますけれども、それ以外の一般企業につきましては、その当事者間の團体交渉によりまして、無理のない方向に妥結点も達したから、それを認めるという方針をとつてまいつたのであります。それで企業において大体六十五倍の構成要素が千八百円でありますから、千八百円に理窟通りに考えればきまるわけでありますが、御承知のように、はるかにこの基準を民間企業においては上まわつておる状態であります。政府において考えております点は、それじや大体六十五倍というところにおいて考えてきめたこの價格が、相当にゆとりのあるものであつたかということも考えて見たぼでありますが、必ずしもそうでない場合も多いようであります。そういたしますれば、その企業において相当建設費勘定を食いこんでいるか、あるいは資材あるいはその生産された商品が不当の方面に流用されているか、あるいはまた價格差納付金というようなものが十分に納められていないのじやないか、そういう点も考えていろいろと調査しております。しかしながら、箇々の商品についてみますと、まだ相当に余裕があつてきめられているようなものでございますから、その箇々の商品の物價というものは、今後調整期にはいつて、これを調整すべき段階にあると思つているのであります。で政府が今回支出しますことを決意いたしました二・八箇月分というものは、これは今の私どもの考え方を率直に申しますと、私どもはやはり基準は千八百円である。しかし二・八箇月分をもつて調整するので、基準全部を動かすという考えは、まだ今のところもつておりません。ただこれが諸般の情勢からみて、調整をやるということは、基準は一應そこにおいて、ときどき調整するという考え方をもつているのであります。で何分にも敗戰後の非常な混乱した経済秩序のときでありますので、なかなか明確に核心を捕捉することは困難でありますけれども、私どもとしては、一應きめた建前はあくまで建前として守つていきますが、この現実の面において、いろいろと不合理を生じているようなことですから、その都度々々調整していくという考え方をもつて至当とすべきではないかと考えております。これを全般的に動かすということになりますと、非常に大きな変動がくるので、この一波は次の万波を呼ぶおそれもありますから、私どもの考えとしては、ただいまの基準は基準として、その上の調整をはかつていくというように考えて、この問題を取上げている次第であります。
○川合委員 ただいままでの私の質疑に対する政府当局の御答弁は、まだ私としては不満足ではありますが、この両案の審議は急速を要しますから、根本的な問題は私はこれをもつて終りとしますが、これと関連して考えねばならない問題は、地方の公吏に対しても同様の措置が講ぜられると思うのであります。ところが地方の財政というものは、御承知の通りに、中央の財政以上に緊迫しているのであります。しかも中央の財政の健全化をはかるというような見地からいたしまして、行政整理は必至の運命にあると思うのであります。そこで私は地方においても同様に行政整理ということが必然的なものでなければならぬと考えるのであります。地方財政というものは、現在の監督機関と申しまするか、指導機関と申しますか、そういうようなものは、内務省の解体、それから臨時に設けられたところの地方財政委員会というものによつて、指導または監督が臨時的に講ぜられておるようでありますが、今後おそらく監督ということはできないとしても、指導的の立場は大藏省が握るだろうと思うのであります。そういうことを考えて、すなわち地方財政の健全化を考えるという場合には、私は地方の行政整理をこの機会に断行する必要があるだろうと思うのであります。その地方の行政整理というものは、地方財政の指導機関において相当イニシアテイヴをとつてやる必要があると思うのであります。これらに対する現在並びに將來におけるところの地方財政の指導機関として立つべき大藏省の考え方は、どういうものであるかということをお尋ねいたします。
○小坂政府委員 地方機関に対しまして、その財政を大藏省が指導していくという考え方は、まさに御指摘の通り、われわれもそうありたい思つております。今回の政府職員の一時資金の問題にいたしましても、商工業團体に対しましては、一時的にこれを貸付けるという建前をとつております。貸付ける以上これは返済してもろうのだ、すなわち返済してもろう以上、その地方行政の面におけるいろいろなただいま御指摘の行政整理の問題とか、あるいはその能率的な運営の問題であるとか、そういうことに関しては、重大な関心をもつているわけであります。地方行政のみならず、一般の行政整理の問題でありますが、われわれといたしましては、行政整理ということは軍に歳出を減すということだけから考えますと、一時的には必ずしも効果をあげ得ないという点を今考えているのであります。申すまでもなく、一時的には退職金を出しますことによつて支出は殖えるのであります。しかもこの一、二年の期間が重要なので、その期間に行政整理をやつて、非常に摩擦を起す割合には、歳出の面は著しく減つてこないという点が一つの問題であります。だからそういうことをしても、さらに効果があるということにするには、やはり行政機構全体の問題を取上げて、これを能率的な簡素化した形のものにして、その一環として人員の問題を考えていかなくちやならぬのではないかと、私どもは考えております。ただ地方自治の原則を堅持いたします建前におきまして、中央からただいたずらにこうしろ、ああしろという指令は、これは発せられない建前でありますが、要するにこれは國民全般の世論の問題として中央でもつて立てた方針は、一貫して地方にも及ぶようなことになると思います。大藏省といたしましては、この一般歳入の面から、苦しい中を國民に租税を負担してもらいまして、そしてその中から地方へ貸付けているのでありますから、この面におきまして、地方財政を一日も早く健全化してもらうように、重大関心をもつていくつもりでおります。
○川合委員 ただいまの御答弁は、私はしごくごもつともと思つております。けだし從來の行政整理というものは、まつたく形式的な行政整理に終つているわけであります。たとえば現在各省で三人の定員の不足があつたときに、一人の補充を許すというような方針が指示されているようでありますが、これは一應の方針としてはごもつともでありますが、ところがある局、あるいはある課によつて一人づつ定員が不足しておるという場合において、どの課に、あるいはどの局にこれを充当するかということが相当問題だろうと思うわけであります。從つてこの三人の不足のときに一人を補充するというのもなかなか至難な問題があるし、また行政整理というものが、名目的な行政整理に終るということは、今政務次官の言われる通りに、退職金を一時的に出す、その結果一時的に財政支出が多い。その間一年経つた後にまた官公吏が殖えていくというのが、過去の行政整理であります。從つて私は行政整理のやり方というものは、実質的な効果をぜひともねらつてほしいということを、この機会に強く当局に要望したいのであります。それから地方の財政の健全化をはかる。その地方財政の健全化は、單に支出を民主化するというだけではなくて、むしろ歳入の面においていろいろな考うべき点があるだろうという点は、おつしやることがしごく妥当と思うのでありますが、問題はまだ日本の地方自治制度というものは、精神的な面において一般的に納得されてない。その程度までに私は水準が進んでいない。殊に地方自治團体の首長というようなもの、あるいはまた各地方議会の議員というようなものが、眞に新しい地方自治の制度なりを了解し、あるいは地方自治精神というものをはたして了得しているものかどうかということを考えた場合においては、財政の面において今回のように、地方貸付金の財布の紐をもつている大藏省が、今後そういう面において指導をもつばらやつていただきたいということを希望申し上げます。 次に私は一番この問題の根本は、この一時手当の支給というものがいつ拂われるかということが一番問題だろうと思います。今回政府の要望に從つて、國会が召集日のあくる日、この問題を審議し、これを支出しようというゆえんのものは、要するにこの一時手当金というものが年内に拂われて、そして過去における赤字の補填、あるいはまた越冬資金に使われるということが、そのねらいだろうと思うのであります。ところがこれはよく今井局長に聽いてもらいたいと思うのでありますが、この前の一時補給金のときもそうだつたのでありますが、地方の末端においては、大藏省の指令がなかなか浸透しないために、四十日も五十日もかかつているのであります。実は私は昨日來から地方の連中が來て、会つているのでありますが、もし政府がこれを親心をもつてやろうとするならば、これを支拂う時期が問題であります。同時にまた技術的に考えた地方の支出官、各会計課の人たちが、月給袋に入れて渡すといういろいろな時間的な面を考える。しかも現存時間外勤務手当というものは、各省の予算にないわけであります。大藏省は時間外勤務の予算がどうなつているかわかりませんが、時間外勤務手当がないために、定時退廳ということが相当行われているわけであります。從つておそらく地方の役所におきましては、各会計の人たちが時間外勤務手当をもらわずに働かなければならぬというようなことを、それと同時に各官公吏の人たちが当然年内にもらえると思つているにかかわらず、大藏省からの指令あるいは命令がないために、年内に抑えないではないかというようなことを私は危惧せざるを得ないのであります。從つてこれは單に中央の官公吏だけではなくて、地方の最末端におけるところの官公吏にまで、必ず年内に、しかも年内に餅代も必要でありましようし、今言つたような赤字補填金も必要でありましようから、そういうようなことをして地方の末端の人までも、この政府の意のあるところをぜひとも実践の面において現わすように取計われるかどうかということをお尋ねしたいと思うのであります。
○今井政府委員 先だつてこの委員会で、地方において支拂時期がおくれるという問題を伺つたのでありますが、私ども数府縣にわたりまして実地に調査をいたしました。私どもの方で調べたおもな例は、大部分縣から町村までのリレーが非常に遅れているようであります。極端な例を申し上げますと、家族手当なんというものは、昨年千二百円ペースになつた場合に、それがまだそこまで行つていない。未だに昔の七月案そのままでやつているというような例も、実はつかまえまして、関係各省の間におきまして、こういつた通知の傳達につきまして、ひたすら御趣旨に副うような具体的な措置を目下打合わせております。ただ公吏の問題に相なりますと、財源、金繰り等の関係から、通牒だけが早く行きましても、実際にまた予算はありましても、現金がどうとか、あるいは予算そのものがさらに府縣会の承認を要するとかいつたような問題から、今度の新憲法の建前と絡み合いまして、政府の職員と同じようにはまいらぬ面が若干はございます。しかし御趣旨のありますところは、私どもも日ごろ苦慮しているところでございます。今後も鋭意努力したいと思います。
○小坂政府委員 ただいま川合さんの御指摘の点について局長からお答えいたしましたが、私どもといたしましては、その支出の趣旨にも鑑みまして、でき得るかぎり末端に早く届きますよう最善の注意をいたしたいと思います。なおこれは申し上げるまでもなく全部消費資金でありますので、これが一時に放出されますときは、年末を控えて物價の面において相当な高騰を來す原因ともなりますので、またこれを使われる方もできるだけ生活をくふうして、適当な方法においてその支出をしていただきまするよう期待をいたしておるわけであります。 なおこの機会に、この支出の裏付になります歳入の点について御説明を申し上げておきたいと思います。歳入は三十四億七千四百万でありまするが、その内訳は、所得税収入におきまして八億円を見込んでおります。これは一般の所得の増加のはね返りを見ておるわけであります。さらに「ひかり」を自由販賣にいたそうということを考えております。これは現在一億五千万本の「ひかり」がございますが、これを自由販賣して、五十円にいたしまするが、それによりまして六億八千百万円を予定しております。さらに配給タバコをそれぞれ値上げいたします。朝日を一箱六円のものを十五円にいたします。これは二十本人でありますから、十本單位で換算いたしますると、三円が七円五十銭になるわけであります。さらに「みのり」を二円のものを五円にいたします。「のぞみ」を二円のものを五円にいたします。そうすることによりまして、合計いたしまして十九億六千四百二十五万円の増収を見込んでおります。さらに前年度の余剰金がございまするが、これは二千九百七十四万円でございます。これだけ見込みまして、合計いたしまして三十四億七千四百九十九万円というものを予定しておるわけであります。
○佐藤(觀)委員 ただいま御説明がありましたが、われわれが一番心配するのは、政府職員に対する一時手当の——現在の苦しい生活のことはわかりますけれども、財源をどういうところに求めるかということが、一番重大だと思うのであります。結局こういうことは、今政府委員からいろいろ聽きますと、大衆の負担になる。「ひかり」を高く賣ることは、今でさえ高いタバコを結局民衆に賣りつけて、その財源を求めてやるということが非常にむずかとい問題になるのじやないかと思うのであります。そういう点について、これは政府としても、財源がないと言えばそれまででありますけれども、一方がよければ一方が悪い、官吏の給與の値上げをするために大衆が結局それを背負うというような結果になることを非常におそれるのであります。そういう点について、財源の問題をよほど当局は勘案されまして、大衆課税にならぬように、たださえ今大衆課税の問題が——たとえばはがきの値上げとか、あるいは鉄道の値上げというものもありますし、もう差迫つた民衆の怨嗟の的になつております。そういう点について、今後おそらく本年度の予算におきましても、相当これが問題になると思うのでありますが、一体政府はどれまで大衆に税金をかけるかという根本問題をよほど考慮していただかなければ、結局國民は、一部は俸給を上げるけれども、大衆が背負うという結果になりまして、これが非常におもしろくない結果になるのじやないかということをおそれるのであります。そういう点について、政府の見解をひとつこの際述べていただきたいと思います。
○小坂政府委員 まことにごもつともな御指摘であると私ども考えております。私どもとしては、タバコに手をつけるということはまことに心苦しいので、実は先般の追加予算を出しますときも、配給タバコは値上げしないということを堅持したような次第でありますが、ただいまのところ、ほかにこれといつて財源もないのでありますから、まことにやむを得ずこのような処置をとりました次第であります。しかしながら、問題は國民が全面的に現下の苦しい日本の國情を十分理解していただきまして、耐乏の生活をしていただく。タバコは非常に必要なものでありまするが、ある面から申しますと、嗜好品的な性格ももつておるように思いますので、要するに國民の生活態度として、こういうものを値上げしたことが直接生活にはね返つてこないようにしていただくことができるのではないかということを期待して、こういう措置をとつておるわけであります。ただ今御指摘になりました、それではどこまで一体こういう大衆の負担になるものを考えておるか、言いかえてみますれば、直接税と間接税の割合をどれぐらいまで一体もつていく気持でおるのかという御質問でありますが、この点はきわめて重要な問題と思うのであります。この追加予算におきまして、專賣収入をも加味いたしますると、大体直接税と間接税の比は半々になつております。私どもといたしましては、大体この程度のものをもつて一つの段階にしたいというように考えておるのであります。しかし逆に考えますと、こういうものが非常に歳入の面において重要度をもつていかなければならぬということは、一方から申しますと、國民の経済秩序また流通秩序に対する考え方が非常に今乱れておりますので、例を申しますと、國民の所得は大体分配所得において九千億と言つております。あるいはまた國民総支出の面から申しますと、一兆を超えるかと思うのでありますが、その点明確な税の対象として考えられます面は四千二百億程度かと思つておりますが、そういつた面、すなわち半分ぐらいしか税源として考えられない。あとはやみである。九千億から四千二百億を引いた残りが全部やみであるという意味ではもちろんないですが、相当多くの部分が收入として確定しないものである。こういう点が改正されてまいりませんと、どうしても間接税というものか殖えていくと思うのであります。それからもう一つ、歳出の面をやはりできるだけ減少させるように努力しなければならぬと思うのであります。この意味におきましては、なるだけ國民の負担にならない能率的な安い政府といいますか、國民の負担に直接行政費がかかつていかないような政府をつくり、そういう行政機構を確立しなければならない問題があると思つております。はなはだ問題が重要でありますので、こういうふうに政府はもつていくということを、明確にお答えする。お答えにならないと思いますが、大体の考えを申し上げておきます。
○佐藤(觀)委員 ついででありますが、実はタバコの課税というのは、日本の政府が一番世界で高いそうでありますが、そういう点について、將來これ以上タバコを上げるかという問題について、大藏当局はどういうようなお考えをもつておるか伺いたい。
○小坂政府委員 タバコというものは、政府の専賣品であるから、政府が勝手に價格をきめられ得るかというと、必ずしもそういうことではないのでありまして、大体國民の世論がこれに対してあまり強く反揆すれば、これは政府がなし得ないことが一つ、またあまりに高ければ國民は買いませんから、ある意味において段階があると思います。大藏省といたしましては、今回全般の物價とのにらみ合わせもいたしまして、タバコの價格というものをきめてまいりたいと思つておるのでありますが、相当これは今の段階においては、限界に近づいておるのじやないかというふうに思います。もつとこれを品質的に改良するとかまたいろいろ研究してみる余地が多いと思うのであります。またタバコの生産能率をもつと檢討して、生産費を安くする。また同一の生産規模において製造数量を増す。そういう問題をいろいろと取上げていかなければしらぬと思つております。ただいたずらに要るに任せてタバコを上げていくという考え方は、嚴に愼しむべきことであると思つております。
○周東委員 一、二お尋ねしたい、また御意見をお伺いしたいのであります。これは私がさきに申し上げたいのでありますが、政府を責めるよりも、一緒に御研究を願いたい。私は先ほど川合君からお話がありました千八百円のベースを変更するかどうかという御質問に対して、政府は今日ただちに変更することは言いにくいであろうと思いますけれども、変更することが必至の状況におかれているというふうに、私は思うのであります。と申しますのは、川合君は、ともあれ千八百円べースと物價体系の決定は、ある程度成功であつたように思われるがというお話でありますが、私は実は実際上においては、これは不結果に終つておるように考えるのであります。と申しますのは、私は一番最初の案が策定されたときに、安定本部長官に対して、今日の状況において、インフレの防止のために、物價と賃金の悪循環を断ち切る方法として、いろいろな方面から考えまして、物價を六十倍ないし六十五倍の線にくぎづけ、そしてその基礎をなすべき千八百円の賃金ベースをくぎづけにするということは、私は理論的には一つの見方であり、正しいいき方であり、政府のお考えに対して敬意を表するものであるが、このことが実効をあげるについては、少くともいろいろな條件がこれに附帯しておつて、その條件が同時に並行されていくことによつて、はじめてこれは効果をあげるのだ。ところがその條件のおもなものについて考えてみるに、まず第一に考えておられる物價というものに対して、あらゆる物資について同時決定が行われることが、まず必要であると思う。また第二番目には、決定された以上、その決定されたものの生産は、事業においてその價格をもつて十分に生産費を償うに足るだけの原料資材、資金が潤沢に供給されて、一定の計画に基いての生産量がつねに確保されること。第三には、その生産形態の内容においては、つねに企業の独立採算制ということで進められることが前提になつておらなければならぬのであつて、その生産された價格が六十倍ないし六十五倍に決定された價格において生産がされ、その生産による収入によつて総所得から総支出を引いて、その企業内部において独立ができる程度に、企業の自主性並びに企業の健全性が確保されるということが、前提にならなければならない。從つてそのことは、言いかえれば、企業に対する合理的な整備が徹底的に行われることが必要であるということが前提になるのであろう。從つてまたその物價の裏づけとなつておる賃金ベースについては、当然その賃金を賄い得るだけ生産され、また食糧等に対する確保が行われることが前提になつてこなくてはならない。こういうことを申し上げて、これらについては、大体すべての見透しがついて、これが決定されておるのかどうかということをお尋ねしたときに、大体その通りであるようなことをお話がありました。私はそのときに、その点はいささか意見を異にするものとして、そこまでいつておらないのじやないか、もしこれがひとたび崩れてくると、おそらく当然將來において改訂せざるを得ない要因をすでに胚胎しつつ進んでおるのだということを申しあげておいたのでありますが、今日の事態は、これは政府でもお認めになるはずだと思います。おそらく日本の生産企業において、日本の生産量がそれほど殖えたとは、ほとんど考えられないのであります。しかもその上に物は殖えずに、特殊なことの必要に予算が非常に増加して、この三月ごろに組まれた予算以上の予算が今度決定されてくる。こういうことになると、あらゆる諸條件は加味されざる上に、悪い條件がきておるのだから、私は当然にこの千八百円ベースなり物價の体系は崩れているのみならず、政府が企図せられた——從來の政府におきましては、少くとも物價の値上げ等は三割、四割、非常に多かつたので七割いくらの値上げがあつたと思いますが、その当時においてすら、價格の引上げはインフレーシヨンを促進するものだ。そういう政策はいかぬということであつたのでありますが、今度は一つの目安はあつたにしろ、三倍、四倍というような倍数的な値上げが行われてきた。これはわかりやすく言えば、三倍々々という値上げを五、六回繰返すと千倍になるわけであります。そういう含みをもつた大幅の値上げは、國民生活が自然に傷を治すというか、適應性を発揮するには、あまりに急激な値上げであつたということは、一般の心理に非常なインフレーシヨンの加速度的な高進を與えた結果が残つただけであつて、本來の物價と賃銀の悪循環の断ち切りによるインフレーシヨンの防止ができなかつたのみならず、むしろ促進に非常な拍車をかけた結果になつておるとしか思えないのであります。こういう立場においてやはり政務次官は、はたして今後もこれを守つていけるとお考えになるかどうか。私はほんとうに國を憂える立場から、その場限りの答弁でなく、明確に御所見をお聽かせ願いたいと思います。
○小坂政府委員 周東さんから、きわめて有意義なる御質疑がございまして、私もその場限りの答弁ではなく、私の考えを率直に申し上げたいと思います。 政府が一應物價と賃銀の悪循環を断ち切ろうとした考え方は、私は理論的に正しかつたと思います。しかしそこには先ほども申し上げましたように、前提條件が多くありまして、その前提條件が中の相当大きな部分は、日本國内のみにおいては決定できない点があるのでありまして、アブノーマル・フアクターが多かつた。この点の比重をどうとるかによつて、この政策が遂行できるかどうかということに、相当大きな関連をもつてくると思うのであります。私はこの際この考え方を今ただちに放棄するとか、あるいは違うレベルにおいて考えるとか、そういうことはしない方がいいと思います。プライス・コントロールという考え方を、インフレーシヨンの非常に大きなレメデイであるというように考えるのは、私は必ずしも適当ではないと思います。インフレーシヨンを考える場合に、物價を統制していつてインフレーシヨンを退治するという考え方と、全般の財政政策の上からいつてインフレーシヨンを抑えていくという考え方と、二つの考え方があると思うのであります。私どもは両方をとるわけですが、どちらをさらによく大きく見るかという点で、健全財政主義をとつていくということの方を、物價統制によつてやつていこうという考え方よりも強く見るわけであります。この追加予算の策定におきまして、物價統制的な考え方から申しますと、タバコというようなものは、絶対にいじつてはいかぬ。これは賃金に相当強い刺戟になるものですから、タバコの値段をいささかでもいじつてはいかぬという考え方もできるわけでありますが、私どもは別の観点から、健全財政主義、すなわち財政収支の均衡を合わせるということをもつと大きく見まして、タバコの一部の自由販賣品の値上げをいたしました。その意味は、一般歳入において、そういつたタバコでもなんでもいじつて歳入を殖やしていくことになりますと、國民の実際の生活は、それによつて確かに影響を受けるのです。そうかといつて、いつまでもそんなことばかり言つていないで、やはり財政全般に対して批判的になつてきて、そういうものをできるだけ節約していくというような考え方にもなつていくので、すなわち耐乏生活によつてこのインフレを乗切つていこうという考え方が強くなつてくるように思われますので、タバコの値上げは健全財政主義の前には、多少考え方をかえてもいいのではないかというように考えまして、あのような措置をとつたわけであります。私どもそんな考え方で、ただいまのところ考えておるわけであります。今おつしやいましたように、生産は確かに上つておりません。正確に申し上げますと、たしか三割三分くらいだつたと思います。そういう生産の状況において、價格をどこまでもくぎづけにし、あるいは賃金をどこまでもくぎづけにしておくという考え方を固執しておるよりも、全般的に財政状態を健全化しておきまして、諸外國との関連を考えながら、このインフレーシヨンの問題に対処していく。できるだけインフレーシヨンの歯車を早くまわらせないようにしておいて、このインフレーシヨンを乗切る態勢をつくつていくことを、ただいまの政策にすべきではないかと思うのであります。一方物價と賃金をくぎづけにしておいて、その間の悪循環を断ち切るという考え方は、もちろん全面的に捨てらるべきものではないと思います。賃金をくぎづけにすると申しましても、先ほど川合さんのお話の中に出ましたように、政府の賃金だけをくぎづけにしておいたのであつて、一般の賃金は必ずしもくぎづけにしておらない。そういうことから、すぐ次にはね返りが起きてくるのでありますから、こういう考え方をいつまでも、非常に固定的な意味において考えていくことは、妥当でないのではないかと思います。周東さんのお話の中にありましたように、統制價格を全部同時決定するという條件は必要であります。しかしそれには今の統制品目が非常に多くて、そういうことができないということであれば、統制品目をもつと少くしてみるという考え方も出るのではないか。すなわち、きめた物については、もつと厳格に査定して、そのつど調整していき、公定價格というものは守られていく。しかしさらにそれ以外の物については、自然的な條件で決定されるというようにしていくという考え方もできるのではないかというように思いますので、私どもといたしましては、多少政策に修正を加える点があると思つておるのであります。しかし修正ということと、全面掲棄ということとは、別個に考えておるわけであります。
○周東委員 私は先ほど申しましたように、政府が物價体系と賃金水準の決定によつて悪循環を断ち切るということで、インフレーシヨン防止ということを考えるところに、非常な無理があるということを指摘したのであります。價格の同時決定は行わんとしても行えない。また生産を上げ得ずして、價格だけのプライス・コントロールだけの政策でインフレの防止をするということは、とうてい私どもには考えられない。結局生産が上らないところにインフレーシヨンの防止はなく、生産の上らないところに價格をいかにくいぎづけにしても、また生産のあがらなことを前提として、そういう條件があるにもかかわらず、物價と賃金の統制を禁止しようとしても、そこに無理があるので、むしろ逆に生産を上げる方策に十全を期す必要があることの立論のもとにお尋ねしたわけであります。殊に私は財政の健全ということをやることが、價格によつてコントロールするよりも、インフレーシヨンの防止に役立つと思う。先ほど健全財政を主張して云々というお話がありましたが、これに対しても、私は意見を異にするものであります。健全財政とお話になりましたけれども、私は形式上のバランスをとつて、収入と支出を合わせるということのみの健全財政ではだめであつて、やはり生産がしつかりと起つて、その生産の起つたところからくる收入に課税して収入がとれるということならば、それが健全なる財政収入ということでありますので、健全財政の裏づけができるのであります。生産なくして、ただいたずらに流通経済の上における價格の増加といいますか、収入の増加という面においての税を見込んでも、それから起る収入は、健全なる収入とは言えないではないかと考えておるのであります。從つて私は今日非常に遺憾に考えておりますけれども、前内閣のとつた石橋財政のいき方は、一つの眞理があると思う。この方がある程度生産を起し得るならば、多少金融の上において資金の撒布があつても、ここに生産を繰返し繰返し起すことによつて、インフレーションを防止するという見解のもとに、石橋財政があつた。私はその当時における考え方は正しかつたのだと思うが、撒布された資金が、原料資材等の不足のために、必ずしも生産こ向けられずして、その資金が横流れしたということが現状で、結果においては、なかなか生産は起らなかつたということを、私は是認するものであります。しかしながら、少くともその面においての考え方は、一つのいき方であつたと思う。今日においては四方八方、日本國中における原料資材はほとんど底をつきかけておる。この際に政府は、どういう形で生産に臨まれるかということが問題である。その面を衝いて、強く施策をなさらないと、それこそあなたのお話になるように、價格の統制、賃金水準をいかに縛ろうとしても縛れない結果が起つてくるじやないかと思う。健全財政、健全財政と申しますけれども、國に生産が起らぬところに、いかにして國の収入を上げ得るか、そこに根本の重要な点が残されておるじやないか。その意味において、政府の方に、どういう形において生産の増加についてインフレ防止の基礎となるべき、またプライス・コントロールの基礎となるべき生産についての施策をお考えになつておるか。そういう面においては、ある確実な生産に投下される資金ならば、ある程度会社の赤字賃金であつても、正しいいき方ではないかと私は考えておりますが、それについての御意見を伺いたい。
○小坂政府委員 私の話の中に、健全財政を主張したのでありますが、それは必ずしも周東さんが言われたような意味での健全財政ではないのでありまして、私どもといえども、もちろん生産が再興されなければ、日本経済全体が安定しない。從つてインフレの問題も解決されぬということは、その中に含ませて考えておるわけであります。その意味における重点政策ということは、御承知のように強行いたしておるのでありますが、私どもは健全財政という中に、重点政策、すなわち傾斜生産の考え方もやはり取入れまして、財政もある一点に傾斜しなくてはならぬ。傾斜財政の考え方を入れなくてはならぬというように考えております。今石橋さんのお話が出ましたが、石橋さんのおやりになつたことは、非常にいろいろな批判を受けております。私どもも量産を起すために資金を撒布してもかまわぬという考え方は、資金を撒布する瞬間と、生産が起つてくる瞬間との間に、時間的なずれがあつて、そのずれが非常に大きくインフレを促進する要因になつたというようにも思うのであります。私どもとしては、全体のわくをきめて、健全財政、健全金融というわくをきめる。そのわくの中においての使い方で、石橋さんのはわくがなくて、産業に強力に資金を注ぎこんでいくという考え方でしたが、私どものは、健全財政、健全金融によつて、その中でわくに強力に金を注ぎこんでいく。すなわち傾斜財政、傾斜金融という考え方を、今後私はとりたいと思つておるわけであります。 生産をどういうふうにして再開するかという問関に関しては、どうしても國内的には勤労意欲の問題を解決しなくてはならないと思います。またさらに國際的、対外的な問題といたしましては、外資を安全に導入し得るような受入れ能勢を早く確立することが必要だと思います。また企業が一應合理的な形に早くなるように進めていくには、どうしたらいいかということも、必要だと思う。さらにそのことに加えて、通貨の安定に対する対外的な関連ということも、考えてみる必要があると思う。ただいま連合國の非常な好意によりまして、回轉基金の問題も解決いたしたのでありますが、さらにまたこれと関連をもちますいろいろな、つまり國内の受入れ態勢の整備いかんによつて、期待し得るようになるではないかと思つております。私どもといたしましては、そういつた考え方で、一應國全体の均衡をとる——財政が健全化されて、均衡を得た状態になるという形をとる。そしてさらにその中において、生産に、財政なり金融なりを傾斜さしていく、そして一般の他の者は多少苦しくても、全般が耐乏して、この危機を乗り切つていくのだという國民精神のそういつた方面における盛上りを期待してやつていこう、こう思つております。單にプライス・コントロールだけでいくというスタビリゼーシヨン・フアンドを設定いたしまして、これを金科玉條としていつまでもやつていくということは、多少修正の余地があるというように考えます。
○周東委員 いろいろ御意見に対しては、必ずしも一致しない点がありますが、根本問題は略しまして、もう一点お伺いいたしたいことは、先ほど川合君からも指摘がありましたように、千八百円のベースが官吏にだけやつて一般は自由だということであります。これこそ私は大きな点であると考えます。今日日本の國民の総所得から考えて、その中から総支出を差引き、さらに残つた中から再生産に必要なる資産の蓄積というものが必要限度において考えられる。そうして残るものが、すべて賃金のプールとして考えらるべきものだと私は思う。そういう考え方からスタートして考えなければ、ある國の部分的々々々の企業なり、あるいは同じ企業なり、あるいは異種産業の内部において別々なる行動をとつて、賃金の引上等を考えたのでは、とても賄い切らぬことはあたりまえであります。これは第一回欧州戰争後における英國の賃金体系として考えられることは、同じ産業内においてすら、その企業の独立制、採算のとれる企業自体が勝手に賃金の引上等をなすことを認めないで、國全体としての賃金プール、総プールというものを考え出して、共通的な賃金を決定をしていこうと考えられた所以であると思う。從つて日本において全体の企業というものについて、日本全体の國民総所得というものを考えて、それからただいま申しましたように、総支出を差引く、再生産に必要な資本蓄積を最低限度に差引く、残つたものが國民に対する総賃金プールという観念になると私は思う。そういう考え方で按配していくことが私は必要だと思う。もしそれでなければいつかあるいは大藏当局がお話になつたように、あるいは労働省の問題でありましたか、民間の方でどんどん働け、うまく生産が上つて余裕があれば、どんどん拂つてもよいのだ、こういうことを政府当局がお話になつたことを聽きましたが、ここに根本の誤りがあるのではないか。今日の日本の破壊された現在の待遇、現在の賃金をいかに決定するかということは、官吏及び一般企業における労働者を通じて、いかなる水準に賃金のあり方を決めるかということは、根本的に考えられてしかるべきことです。今日こそ儲かりがあつて支出のできるところだけは勝手にどれだけ高いものを拂つてもよい。こういう考え方をしておるからこそ、官吏の方ではきようも聽いたのでありますが、中労委員の裁定だけでも足らぬ。民間においては平均五千円程度になつておる。中には九千円くらいもらつておる者もある。官吏だけは黙つておるがゆえにこれだけ叩かれるということを聽かされておるのであります。これは今日の國民の耐乏生活を説かれておるゆえにもわかります。日本の國の現状から見ての総所得と賃金プールが少いということが私はわかる。その点からみると、官吏に対しても耐乏を求めなければなりませんけれども、一般の民間というものは、政府のお考えになるように、儲かるところは自由にやつてもよろしいということを考えますと、これは官吏としても当然だと思う。從つてお伺いしたいことは、政府はなかなかむつかしいことでありまして、第一回欧州戰争以後における英國のような苦しみがあつたにしても、そういう考え方から、國民の総賃金というものが考え出され、そうして各産業の間における賃金が決められたと思います。そういう方向に今日後進んでゆくべきときではないか、そういうことにやつてもらわなければならぬ。繰返して言いますが、日本の現在の生産状況では、どうも収まらないと思いますが、これらに対してどういうふうにお考えになりますか。
○小坂政府委員 官公吏の賃金を一定のベースにおいて、民間の賃金を放任したというところに混乱の原因があるという御指摘でございますが、私どもの考え方は、千八百円ベースで新物價を考えた。すなわち公定價格で品物を賣つておれば、その基礎の賃金は千八百円ベースであるということにいたしまして、そこにおいて賃金と物價との関係を断ち切ろうと考えておつたのであります。しかしながら、その間におきまして、企業が非常に生産性を高めまして、そうして能率をよくして資本を蓄積することができるようになつておる場合におきましては、労資双方の円満なる協調によつて、それ以上稼ぎ出したものを余計とつても差支えないという考え方をもつておつたのでありますが、一般においては、必らずしもそう実行されなかつた。すなわち生産が上らないというのは、他の條件がある。他の條件においてひとしければ、生産が上つておるのかというと、あるいは電力がなかつた。そのために生産が上らなかつたということ。いわゆる團体交渉が十分な合理的な基礎が決められなくて、そうして賃金が無計画に支出されたということもあるかと思うのであります。しかし今御指摘のようが上らなかつたということ。いわゆる團体交渉が十分な合理的な基礎が決められなくて、そうして賃金が無計画に支出されたということもあるかと思うのであります。しかし今御指摘のように、平均五千円ベースということは、これはないのであります。すなわち今私が申し上げたような基礎の上できめられておりますので、こういうことができますのは、大体先ほどもちよつと触れましたが、安い原料でもつて前につくつた商品を、新しい公定價格で賣る場合に、政府に價格差納付金を納めないとか、あるいは建設勘定をやたらにごまかしておる、あるいは商品をやみに流して、その商品を分配しておるとか、そういうような面が考えられますので、政府といたしましては、そういう点の企業を十分に査察するという場合において、今からこの点を調査するようにとりかかつております。また一般の令融機関において、たとえその企業が限度を超えて賃金を決定した際に赤字融資をしないという原則からしますれば、それだけの資金が貸せないわけでありますから、事実五千百円ベースということにきまつても、その企業の生産が振つていなければ、実際金融の面において行きづまりを來しまして、それだけの賃金を実質において拂えないような実際になつておるかと考えておるのであります。そういうような事情でありまして、問題は非常にむずかしいのでありますが、政府といたしましては、一應決定の基準としてラインを引きまして、そのラインに安定せしむる努力をしておるわけなのであります。しかしたまたまいろいろな不確定な條件があつて、これが満たされないとすれば、これを調整していくというふうな考え方で進んでおるのであります。しかし今周東さんの言われましたように、全般的な國民総所得から見まして、賃金にどの辺にきめるべきかということを、さらにもう一度檢討するということは必要であろうと思いますから、また御意見を十分伺いまして、政府といたしましては、さらに研究していきたい。かように考えておるのであります。
○早稻田委員長 ほかに質疑はありませんか。
○中崎委員 質疑を打切り、ただちに討論採決されんことを望みます。
○早稻田委員長 中崎君より質疑を打切り、ただちに討論に入れという動議が出ましたが、御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○早稻田委員長 御異議がないようでありますから、討論に移ります。
○中崎委員 私は日本社会党を代表いたしまして、本案に賛成の意を表するものであります。國家財政窮乏の折柄、政府は今回労働者の実情に鑑み、生活の実情に鑑み、さらに中央労働委員会の勧告を勘案されまして、今回の処置に出られたわけであります。千八百円ベースを堅持することは、財政の國家経済の現状から考えまして、非常に困難なる事態に立ち至つておるわけでありまするけれども、さらに賃金と物價との悪循環を断ち切り、インフレを克服するがために、この千八百円ベースの堅持ということが、ぜひとも必要だと考えるのであります。しかしながら、労働者の現在の生活状態というものは、現在の千八百円ベースのもとにおいては、非常に困難なる事態にあるわけでありまして、これが生活安定のためには、日常生活物資の裏づけ等について、なお一段の努力を拂われる必要があるのではないかと思うのであります。その他の面におきましても、強力なる施策を実行されまして、そうして國民生活安定のために、さらに、千八百円ベース堅持のために、一段の努力を要望する次第であります。さらに昭和二十二年度予算編成にあたりましても、すでにあらゆる財源をあさられまして、ここに苦しい國家財政の中から、今回の経費を捻出されたわけでありまして、來年度の予算編成の上においても、幾多困難なる事態があろうと思います。こういう意味におきましても、千八百円ベース堅持の建前から、引続いて追加予算としまして、次から次へとこうした費用を出すということは、國家財政が許さないというふうなわけでもありますので、一日も早くこれら千八百円ベースの確立について、格段の努力を拂われんことを熱望する次第であります。 次に全官公労働者に対しましても、政府のこうした意図をくまれまして、ありとあらゆる努力と苦心を傾けて、今回の経農を捻出されたわけでありまするから、今後一段とこれらの職員もかくのごとき実情に深く思いをいたされまして、日本再建のためには、これらの人々が先端に立つてそうして努力を拂われることが必要でありますので、今回の政府の方針に対しましては、全面的の協力を表明されんことを切に希望する次第であります。傳え聞くところによりますと、全逓側におきましては、政府の今回の措置に対して、なおあきたらずというふうな空気があるやうにも承つておるのでありますが、ただいま申しましたような趣旨によりまして、日本再建の先端を担つておるところのこれら職員が、政府のこうした苦衷をも察しないで、いたずらに軽挙妄動に走るがごときは、日本の経済を崩壊に導くという責任をも分担しなければならぬし、さらに現在の時局というものは、ただ單にこれら労働者ばかりでなく、農民も、中小商工業者も、國民大衆も、ひとしくその苦しみに甘んじておる状態でありますので、どうか國家の現実をよくまともに認めまして、そうして政府のこうした措置に全面的な協力をするとともに、今後その職責に対して最善の努力を拂われんことを熱望いたしまして、私の賛成の意を表明する次第であります。
○後藤委員 私は民主党を代表いたしまして、本案に賛成するものでございますが、一言この機会に賛成の理由について申し述べておきたいのであります。少くとも本法案が提出をされますということは、すでに千八百円ベースが、いわゆる和田長官の説明にありました十一月黒字説は完全に覆えされた。こういうことを実証しておるものでございます。すなわちここに千八百円ベースを基準といたしまするところの新物價体系、これに基きまする片山内閣の経済諸政策、これは現実に政府それ自体がこの法案を提出することによつて、それの行きづまりと言いますか、負担と言いますか、それを認めておる証左でないか、こう言われても、私はしかたがないと思うのであります。いわんや政府が中労委の裁定案を受諾いたしました限りにおいては、一月にさらにこれが新賃金の設定をいたさなければならないのであります。かかる際に私どもは廣汎な物價との関連を考え合わせなければならなくなつてくるのであります。千八百円ベースを基準といたしまして打立てました物價体系は、少くともこの予算に基きまして、この事実を私どもは政府みずからが認識したものを存ずるのでありまするが、新たな賃金を一月に設定しようということは、あらゆる経済界に及ぼしますところの、新物價体系の労銀の千八百円べースを崩すのであります。さきの政府の説明のごとく、生産が増強したわく内において待遇を改善しようということならば、新物價体系の基礎を崩しませんけれども、これを新たに中労委の裁定に基いて官公吏の千八百円ベースを再檢討するというにとになるならば、これが必然的に経済界に及ぼすことは当然であります。しかるがゆえに、私はここに片山内閣は、経済政策面において、重大なる問題に当面したと言い得ると思うのであります。極言して申しますと、今日までの健全財政なり、あるいは千八百円ベースなり、あるいは新物價体系なり、一連のこの経済政策を、私が一言平たく批判をいたしますと、さきに判事の餓死がございましたが、今日のいたずらなる健全財政は、少くとも千八百円ベースの給與を受ける判事が、自分もみずから餓死するくらいであつて、しかも家族をも栄養不良に陥れなければならぬというような、ある意味の消極政策になるのであります。國家財政の消極性というものを、私どもは認めざるを得ないのであります。もしできるならば、この判事の生活が、若干の荒地を借銭をして購入し、これを耕して、芋でもつくつたならば、餓死しなくても済んだかもしれないのであります。こういう檢討が、私は日本の財政にも必要ではないかと思う。いたずらなる健全財政ではなく、政策の高揚性ある予算面に轉換しなければならぬではないかと考えておるのであります。私どもはこの意味から申しまして、今日のような状態でまいりますならば、財政的にも非常に窮迫してまいります。インフレは高進をいたします。しかも國内のストックは、だんだん減少してまいりまして、まことに重大なる國家的危局に逢着するのではないかと存ずるのであります。從いまして、政府が本案を提出されました今日の現状認識に対しまして、眞にやむを得ざるものとして、私どもは賛成をいたしまするけれども、決して双手をあげて賛成するわけではありません。やむを得ざるものなりとしての賛成であります。從いまして、明年度予算にあたりましては、この重大問題を、その関連性のもとにおいて十分に御考慮ありまして、新予算に対処せられんことを望む次第であります。かような見地から、やむを得ざるものとして、民主党を代表して賛成の意見を申述べる次第であります。
○塚田委員 私は日本自由党を代表いたしまして、賛成の意を表する次第であります。しかし賛成はいたしますけれども、内心においては、ただいま後藤委員から言われましたように、これはやむを得ざるものとして賛成をするということになるわけなのであります。一体働いておる人たちが食べられないという状態は、これは放つておかれない事実でありますから、この意味において、今回の手当の支給ということは、これは必ずやらなければならぬということで、歳出の面において私は賛成をする。ところがその支出を賄うべき歳入の面におきまして、また同じようなことが考えられる。大体今度の歳入のあげ方は、ついこの間までの政府のいろいろな追加予算を組まれるときの考えにおいては、これは極力避けようとされた方法であるということを、われわれは察しておるのであります。この方法を避けるがために、この間出されたあの厖大な追加予算に、非常な御困難をされた。ところがそれが通つてすぐあとに、結局そのときにぜひとも避けたいと思われた方法をとられなければならなくなつたということが、今度のこの法案の重大なる一つの論点になるわけであります。しかし働く人が食べられなくてはならぬという前提の上には、どうしてもその支出を賄うべき歳入がなければならぬ。ところがこういうような應急の際において、十分の歳入をあげ得る途はないからして、やむを得ずこの歳入に頼らざるを得なくなつたということになるでありましようから、その意味において、これもまたやむを得ざるものとして、私たちはこれを承認するわけなのであります。しかし、私たちの目から見ますれば、今度の追加予算というものは、これは今まで政府がとつてこれられた財政及び経済全般の方針に対しての、たとえて申すならば堤に大きな穴を開けられたことになると、私たちは考えております。これが必ず次々と大きな洪水を起す原因になるのであります。それをどういうふうにして政府が今後防ぐ決意及び施策をおもちになつておるかということを、私たちは今非常なる関心をもつて注視しておる次第であります。今後におきまして、はたして今まで政府がやつてこられたような政策の線によつて、この一つの大きな穴から出てやがて來らんとする大洪水が防ぎ得られるとお考えになつておるかどうか。その点は來るべき機会において、私たちもまたそれぞれの委員会において論戰するつもりであります。なおこの際附け加えて本案を通過さすに際しましても、特に政府当局に希望を申し述べておきたいのは、なるほど今度のこの手当でも、なお十分であるとは決して思つておりません。それによつてもなお得られるところのものは、ごくわすかなものでしかないということは、重々考えておりますけれども、今日の國家財政の苦しさ、今日の日本経済全体の苦しさというものを、全官公吏におきましても、十分に認識されて、殊に今年度の予算は、税収があがるかどうかということが、財政のうまくいくかどうかということに重大なる関係をもつておりますから、殊に徴税の任にあたられる官吏において、乏しいながらも、今度政府によつて支出ざれる給與によりまして、士氣を振興されて、職務に十分励精せられんことを切に希望する次第であります。
○吉川(久)委員 私は國民協同党の立場から、一言申し上げます。ただいまの政府の新物價体系の政策は、前議員からもお話がありました通り、おそらく支えきれないのではないかと思います。きわめて危険なる状態にあると思うのであります。先ほど周東委員のお話にもありました通り、私もまた生産なくしてただいまのインフレを支えることはできないと思う。その生産を考える場合に、國民の生産意欲というものを盛んにするということ、すなわちそれがためには、もう少し國民の心理をよく把握しなければならないと思う。私どもの立場から考えましても、たとえば農業の生産の問題にしましても、農民の心理というようなものについて、十分の御檢討なくして、いろいろな農業生産の施策が考えられているように痛感するのであります。その他の方面の生産にしましても、敗戰後の日本の國民のこの状態をよく把握なさつて、その上に立つて、強力なる生産政策をお立てにならない限り、私はこのインフレーシヨンの克服はできないと思うのであります。本案につきましても、各委員の御意見の通り、私もまたやむを得ずこれに賛成せざるを得ないというのであります。 それから本議案の趣旨に基きまして、地方の末端まで速やかに到達するように御配慮を願いたいこと、それから収入面においては、今後とも大衆課税はできるだけ避けるように御配慮を願いたいというような要望を申し上げて、賛成する次第であります。(拍手)
○早稻田委員長 第一議員倶楽部、農民党は欠席であります。討論は終了いたしました。これより採決に入ります。 政府提案の政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案。大藏省預金部特別会計、國有鉄道事業特別会計、通信事業特別会計並びに簡易生命保險及郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における歳入不足補填のための一般会計からする繰入金に関する法律の一部を改正する法律案、右両案に対し、原案に御賛成のお方は御起立をお願いいたします。 〔総員起立〕
○早稻田委員長 起立総員。両案とも原案の通り可決せられました。 これをもつて散会いたします。 午後四時五十七分散会