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2回国会衆議院1948/06/21

国土計画委員会請願小委員会 第10号

発言数
103
登壇者
13
会派数
3
開催日
1948/06/21

会議録

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 開会をする。小委員長において、日程を適宜変更することにしたいがどうか。     〔「異議者なし」と呼ぶ者あり〕

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 日程を適宜変更することがある。まず日程第三六、新篠津村地内の石狩川に橋梁架設の請願、松浦榮君外一名紹介、第九七一号を議題とする。

松浦榮民主自由党

○松浦榮君 北海道石狩郡新篠津村を中心として當別町及び月形村にわたる地帶の交通事情はきわめて悪いので、これが対策として北海道厚田、岩見澤間の道路改修計画を進めているが、既設道路の中間に石狩川があつて、工事の促進に大なる障害となつている。ついては速やかに石狩川に架橋されたい。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 必要性は認めるが、道廳より要望がないから、意向を聽取の上次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第五、十二湖を國立公園に指定の請願、坂東幸太郎君紹介、第七一〇号を議題とする。

野原正勝民主自由党

○野原正勝君 青森縣西津輕郡岩崎村地内の日本海に隣接する山中密林内に点在する十二湖の景勝は、その周囲のすぐれたる山景、湖景、海景、河景及び温泉等とともに、世界的に誇るべき壯嚴な公園で、関係方面及び地方人の來観者はまことに多数である。ついては、十二湖を國立公園に指定するとともに、國民保健並びに衛生のため温泉療養館を國において採用されたい。

石神甲子郎厚生技官

○石神説明員 本地区は崩山の大崩壊地と氷河の遺跡と云われる三十六箇所の湖を中心とした山林であつて、國有林は九五%を占め、全部學術参考林となつており、未調査のため確言いたしかねるが、地理的、その他の点より國立公園法の準用区域として運営いたしたい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第二五、松丸町地藏峠トンネル開設の請願、井谷正吉君外十一名紹介、第六六二号を議題とする。

井谷正吉日本社会党

○井谷正吉君 愛媛縣北宇和郡松丸町大字目黒より高知縣幡多郡津大村に至る路線には、まれに見る地藏峠の難所があつて、本地方の國有林並びに民有林の伐採搬出に支障を來し、特に木材の滯貨がはなはだしく、縣当局も地藏峠のトンネル開通を計画中である。ついては該峠のトンネル開設を速やかにされたい。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 隧道開設の重要性は十分認めるが、資材、資金の窮迫した今日ただちに施工はできないから、次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一六、潮受堤防維持管理費國庫支弁の請願、坂田道太君外一名紹介、第四五〇号を議題とする。

坂田道太民主自由党

○坂田道太君 熊本縣の沿岸潮受堤防は從來組合または個人の負担で維持管理されてきたため、その修理保存等はきわめて一時的なもので、このまま放置すれば再び潮害の惨事を繰り返すことは必至である。ついては該堤防の維持管理を國家に移管し、國庫負担とされたい。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 津浪或は大潮害等により、海岸潮受堤防に甚大な被害をこうむり、幾多の悲惨事を招く事例は少くないのであつて、海岸線を有する地方においては、これが維持管理にも相当の経費を要することと存する次第である。政府においても、これらの災害に対し相当多額の助成をしてきているのであつて、これをただちに國費支弁として國が維持管理することは、國庫財政その他の都合もあり困難かとも思うが、今後さらに考究いたして、極力地方負担の軽減をはかるよう善処したいと考える。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第二〇、砂川町、新十津川村間の石狩川に橋梁架設の請願、岡田春夫君紹介、第五二二号を議題とする。

岡田春夫日本社会党

○岡田春夫君 北海道石狩川の左岸右岸を通ずる橋梁はきわめて少く、この地方民はわずかに渡船によつて通行しているので、日常生活において受ける損害は多大である。ついては速やかに砂川町、新十津川村間の石狩川に架橋されたい。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 架橋の必要性は十分認めるが、本年度においては、道廳からの要望もなく、相当の資材、資金を要するから、知事の意向を聽取して、次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 紹介議員の出席していない請願については、専門調査員に紹介の説明をさせたいがどうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 そのように取計らう。日程第三、自由を國立公園を指定の請願、竹田儀一君外二名紹介、第六〇七号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 白山は古來靈峰白山と称えられて歴史的信仰の対象とせられ、その自然美と併せてわが國三名山の名に背かないものがあり、現に有する壮麗廣大な景観は、まことに裏日本随一の大自然公園たるの実を備えている。ついては自由を國立公園に指定されたいというのである。

石神甲子郎厚生技官

○石神説明員 白山は裏日本の宗教上の名山として古來善名であり、日本アルプスの眺望地でもあり、かつ植生上、景観上等にすぐれた條件を具備していると思われるが、現地については未調査であるので、なおよく研究した上で善処したい考えである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第四、琵琶湖を國立公園に指定の請願、長野重右ヱ門君外一名紹介、第六六一号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 琵琶湖は古來秀峰富士とともにわが國の象徴として内外に知られ、風光明美で他の國立公園に比して少しも劣らないばかりでなく、交通至便で一時に多数の観光客を收容し得る点において、國際観光地たるの條件を備えているから、琵琶湖を國立公園に指定されたいというのである。

石神甲子郎厚生技官

○石神説明員 本地域は、國立公園の有力なる候補地と認められるので、関係方面の意見を聽取の上で、速やかに指定の手続を進めたい考えである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第六、櫻島、開聞一帶を國立公園に指定の請願、上林山榮吉君紹介、第八七二号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 南國の情緒豊かな櫻島、開聞一帶は霧島とともに観光國策上國立公園として十分なる條件を具備しており、これが國立公園として指定の曉は施設の完備と相まつて地方財源を潤すものと信ずるので、該地区を國立公園に指定されたい。

石神甲子郎厚生技官

○石神説明員 請願の趣旨の通り、櫻島、開聞一帶は、やや位置的に偏するとはいえ、すぐれたる景勝地であることは異論のないところであつて、本地方を霧島國立公園の拡張予定地として一應当省にて取り上げ、目下どの範囲にとどめるか、関連を如何にするか等につき檢討中である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第七、大雪山國立公園施設促進に関する請願、坂東幸太郎君外一名紹介、第九三七号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 國立公園大雪山の施設完備は文化日本建設上の一大要因であり、かつ緊急事たることを信じて疑わない。ついては速やかに該施設を完備されたいというのである。

石神甲子郎厚生技官

○石神説明員 國立公園の利用諸施設を整備することは保護管理とともに指定当時より重点を注いできたのであるが、昨年指導標、案内板等の小さな施設を設置したが、本年もこれらを充実するとともに、道路、宿泊施設等の実現予算化につき、関係方面と接衝中である。

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第三一、松山温泉道路復旧の請願、坂東幸太郎君紹介、第八〇九号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 現下の情勢により外資導入の一翼をなす観光事業の重要性は、主要國策の一環として着々その方策が立てられているが、その礎石ともいうべき國立公園の整備は根本的重要問題である。しかるに昨年九月の風水害により、大雪山國立公園への幹線をなす松山温泉道路は、たちまち川床と化し、これが復旧に日夜苦心している。ついては政府においても外資導入の見地より観光事業の一環として、松山温泉への道路復旧に対して國庫助成をされたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 本箇所はは昭和二十二年度災害復旧工事として全面的に復旧工事を施行中であるから、道路としては改良計画はない。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第八、定山渓、登別、支笏湖、洞爺湖、羊蹄山一帶を國立公園に指定の請願、椎熊三郎君外二名紹介、第九四一号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 定山渓、登別、支笏湖、洞爺湖、羊蹄山一帶は、札幌、小樽、室蘭及び苫小牧の四市に囲まれ、風光明美で、學術的研究價値の高いもの多数を有し、氣候等も快適で、さきに國土対策委員会において國立公園の最適候補地と決定された地である。ついては速やかに該地区を國立公園に指定されたいというのである。

石神甲子郎厚生技官

○石神説明員 すでに國立公園候補地として、地元北海道廳並びに関係各省の同意を得たので、國立公園中央委員会に付議するため、目下準備中のものである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一〇、寒河江川上流に貯水池築設の請願、松浦東介君紹介、第三二三号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 山形縣朝日岳と寒河江山とに源を発する寒河江河は、三千二百町歩の水田を養い、一万九千九百三十キロワツトの発電をする重要河川であるが、土砂の流出多く、しばしば出水して沿岸地域の被害は大である。これが根本的解決策として、本川の上流に一大貯水池を築設されたいというのである。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 寒河江川は治水及び利水の見地から総合的に開発するのに適しているので、本年度予算をもつて上流貯水池計画の調査を行う予定である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一一、宮田川砂防工事施行に関する請願外四件、萬田五郎君紹介、第三六七号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 茨城縣日立市を貫流する宮田川は、その上流から浮流物、土砂等の流下多く、河床は隆起して護岸を流失、遂に石炭殻捨場を流失せしめ、目下その復旧に苦心している。ついてはこれが対策として徹底的な本川の砂防工事を施行するとともに、砂防河川に指定し、國費をもつて砂防を完備されたいというのである。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 宮田川砂防工事に関しては、砂防予算僅少のため未だに着手に至らないのはまことに遺憾である。本川節の計画は、昭和二十二年六月末の調査によると、今後約三千万円を要するので、できる限り砂防予算増額に努め、予算の許す限り工事に着手し、要望に副いたい。また砂防地域の指定も、着手の見透しがつき次第速やかに措置いたしたい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一三、別東川、平畑川及び入野川砂防工事施行の請願、守田道輔君紹介、第四一四号。日程第一四、坂根川砂防工事施行の請願、守田道輔君紹介、第四二七号を一括議題とする。

守田道輔日本社会党

○守田道輔君 日程第一三の請願の要旨は、山口縣玖珂郡祖生村は昭和二十年九月の大洪水で、別東川、平畑川、入野川の各河川はもとより、耕地、家屋、人畜の被害は絶大で、現在國庫の補助を得て復旧工事をしているが、根本的な砂防工事をしなければ再びこの惨劇を繰り返すこと必然である。ついては前記三河川の砂防工事を施行されたい。また日程第一四の請願の要旨は、山口縣郡濃郡鹿野町大字鹿野上字坂根一帶は、元アンチモニーの採掘地であつたため、鉱石が山積して、降雨ごとに狹小な坂根川を氾濫せしめて沿岸耕地に浸水し、農作物に多大の被害を與えている。ついては本川の砂防工事を速やかに施行されたいというのである。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 砂防予算僅少のため殆ど工事中断あるいは未着手の状態であるのは、まことに遺憾である。今後ともできる限り砂防予算の拡大に努め、予算の許す限り工事に着手あるいは、再開し御要望に副いたい考えである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一五、鮎喰川の治水工事施行の請願、岡田勢一君外四名紹介、第四四七号を議題とする。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 鮎喰川改修工事の緊要性は、政府もつとに認めているところであつて、本年度においても相当額を計上いたして鋭意工事の進捗に努めているのであるが、諸種の事情により予期の工程を見ないことは、まことに遺憾である。今後においても國庫財政等の許す限り、工費の増額をはかり、短期完成に努め、食糧の増産と、民生の安定を期したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一、與除村上水道敷設工事費國庫補助の情願、星島二郎君外一名紹介、第五六号を議題とする。

星島二郎民主自由党

○星島二郎君 岡山縣兒島郡興除村は、兒島湾の干拓地帶の農村として有名であるが、農業用水及び飲料水は遠隔の地より運搬する現状である。また雜用水として使用中の田用水路は、上流各町の発展に伴い非常に不潔となり、当地方特有の肝臓ジストマ発生の原因となつている。ついては今般上水道敷設に着手することになつたので、國費をもつて補助されたいとの紹介説明があつた。

濱野規矩雄厚生技官

○濱野政府委員 興除村の実情については御同情にたえないところである。水道に対する國庫の補助は、給水入口一万以上の場合に行われていて、興除村の場合にその適用は困難なるよう考えられるが、岡山縣ととくと協議して善処したい考えである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第二萩市上水道拡張工事費國庫補助の請願、今澄勇君紹介、第三三三号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 萩市の上水道は昭和十一年に竣功したもので、当初の水量では不足するので、現在では毎日五時間の断水をしている状態で、飲料水の不足はもとより、火災発生の場合には救済の方法がない。これが対策として水道の拡張を計画したが、本市の財政では到底その実施ができない。ついては本市の上水道拡張工事費に対して二百万円限度の國宿補助をされたいというのである。

濱野規矩雄厚生技官

○遠野政府委員 萩市水道の拡張については、その必要をとくと認めていて、本年度予算案にも、六十万円の補助を計上し、目下國会の審議を願つている次第である。國家財政の状態よりこの程度をもつて、事業を完了されるよういたされたい所存である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一二、長者村の砂防工事施行の請願、長野長廣君紹介、第四一〇号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 高知縣高岡郡長者村の山腹大崩壊は非常に大きなもので、このまま放置することができない。ついては速やかにこれが根本的解決をされたいというのである。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 長者村を貫流する仁淀川支川長者川の砂防工事は、昭和十三年度に着手、十七年度まで約七万円をもつて施行したが、戰時中戰費拡大のため工事中断のやむなきに至つたのはまことに遺憾である。その後の崩壊止まず昭和二十一年十一月末調査によると、今後なお千九百五十万円を要するので、できる限り砂防予算増額に努め、予算の認められる限り速やかに工事を再開したい考えである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一七、片岸川砂防工事施行の請願、小澤佐重喜君紹介、第四六〇号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 岩手縣片岸川はその源を北上山脈五葉山に発しているが、流域一帶の荒廃はその極に達し、出水の都度沿岸民は多大の被害を受けている。ついては國庫補助をもつて速やかに本川の砂防工事を施行されたいというのである。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 片岸川の砂防工事については、砂防予算僅少のため、未だ着手に至らないのはまことに遺憾である。本川筋砂防工事計画は昭和二十一年十一月末調査させるところによると、今後約百万円を要するので、できる限り砂防予算増額に努め、予算の認められる限り速やかに着手いたしたい考えである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第一八、船坂川砂防工事施行の請願、後藤悦治君紹介、第四七三号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 兵庫縣有馬郡山口村船坂地内船坂川は、船坂部落より金仙寺部落に至る中流部区間の河床が急勾配であることと、乱流している上に、上流に禿山があることで、出水の都度多くの被害を及ぼしている。ついては該川の砂防工事を速やかに施行されたいというのである。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤説明員 武庫川支川船坂川の砂防工事は、明治三十九年度に着手、明治四十四年度まで、大正三年度より五年度まで、同七年度より十四年度まで、昭和七、八年度及び十二年度、昭和十七年度より十九年度と上流部を施行してきたが、この間わずか十五万四千六百二十二円を支出したにすぎず、二十二年度より下流部に着手したが、砂防予算僅少のため、十二万円を投じたにすぎない。今後とも砂防予算の増大をはかり、下流部の完成を期して請願の要旨に副いたい考えである。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日度第一九、石動、羽咋間道路改修の請願、内藤友明君紹介、第五〇八号を議題する。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 富山縣西礪波郡石動町を起点とし、石川縣河合谷村を経て羽咋町に至る道路は、富山縣より石川縣え通ずる最重要路線であり、且つ沿道には林産資源多く、また風光明美で交通の往來が激しい、ついては該路線全線の改修工事を道路構造令により速やかに施行されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 改修の必要性は十分認めるが、他に整備の急を要する箇所が相当あるので緩急順序を考慮の結果次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第九、茨城縣の災害復旧費國庫補助の請願、原彪君紹介、第八九号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 茨城縣の昭和二十二年災害復旧につき、第四・四半期において速やかに高額の國宿補助金を交付するとともに、古河町下流七郷村に至る渡良瀬川、利根川左岸を急速にかさ上げし、これに要する工費を第四・四半期に大巾に計上されたいというのである。

伊藤六三総理廳事務官

○伊藤(六)説明員 昭和二十二年の水害復旧費の補助に対しましては政府は追加予算においてまた既定事業費の圧縮及資金の融通等の方法を講ずる等努力いたしたのであるが、國庫財政の現況下におきましては方針通りの実現を期し得なかつたことはまことに遺憾に思うが今後とも財政の許す限り短期増額を計りまして災害復旧工事の促進に努めたい。また昨秋の関東地方一円の大水害に鑑み、目下根本的治水計画を樹立すべく治水調査会を設置し十分檢討しているが昭和二十三年度において國庫の許す限り最大の経費を支出して万全を期したい意向である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程二一、飯田村地先の太田川に橋梁架設の請願、竹山祐太郎君外一名紹介、第五三五号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 靜岡縣周智郡飯田村は総耕地の九割が太田川の向側にあるため本村内に五橋を有しているが、何れも長さ百メートル幅二米の農作用木橋で、出水ごとに損傷あるいは流失の損害をうけている。殊に近年農耕上に牛馬車の通行ができず労力及び増産上多大の支障を來たしている。ついては本村地先の太田川に橋架を速やかに架設されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 架設の必要性は認めるが、相当の資材、資金を要するとともに整備の急を要する箇所が相当あるので、緩急順序を考慮の結果次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程二三、二万橋架換え並びに二万村地内道路改修の請願、重井鹿治君紹介、第五六〇号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 岡山縣吉備郡箭田村と山陽線西阿知停車場とを結ぶ路線は、本縣西北部と南部とを結ぶ自動車交通路として最適であるが、吉備郡二万村地内の小田川に架設された二万橋は貧弱な木橋で、一トン以上積載自動車の通行は危險であり、かつ夜間は歩行にも注意を要する状態である。加うるに上流宮田橋より本橋下流一町の間はわずかな雨にも浸水して交通を断絶する。ついては交通路を確保し、地方の文化、産業経済の発展をはかるため、二万橋の架換え並びに二万村地先内道路の改修をされたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 農産物搬出道路として本年度においては縣道の一部を施工の予定である。なお、縣道に接続する町村道については、縣当局の意向を聽取して次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程二四、亀井田村大字駒籠、海谷間道路改修工事國庫補助の請願、金野定吉君紹介、第六五九号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 山形縣北村山郡亀井田村大字駒籠より同村大字海谷に至る間の道路は巨石が突出し、かつ幅員狭小で屈曲激しく自動車の出入ができない状態にあるため、住民の不便はもとより、沿線一帶の豊富な亞炭及び農産物の輸送に困難を來している。ついては該区間の道路の改修を國庫補助工事として施行されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 鉱山物搬出道路として本年度において補助工事として施工する予定である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程二六、福島、都城間道路改修並びに都城、都井岬間観光路線指定の請願、川越博君外三名紹介、第七〇七号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 縣道福島、都城線は應急的工事をもつて開通を見たが、崩土その他管理不十分のため、交通は阻害され、資材搬出等に困難を極めている。また都城、都井岬間は自然の景勝奇勝に富みその観光價値は大なるものがある。ついては福島、都城線の改修並びに霧島國立公園の一環として都城、都井岬間の道路を観光路線として指定されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 改修の必要性は認めるが、他に整備の急を要する箇所が相当あるので、緩急順序を考慮の上次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程二七、足尾、粕尾間道路改修の請願、高瀬傳君紹介、第七〇八号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 栃木縣足尾町は耕地が狭小で、その全食糧と銅山事業用資材等を他地方から移入しているが、その輸送路としては國鉄足尾線と乗合自動車運行用の日光、足尾路線があるが、足尾線はしばしば不通となるおそれがあり、日光、足尾路線は、急勾配、急カーブで貨物輸送に適せず、冬期は積雪のため交通杜絶する状態で、二万町民は食糧調達に多大の困難を感じている。ゆえに本町と上都賀郡粕尾村とを結ぶ路線の改修は全町民の熱望するところであり、かつ産業、文化の進展にもその利便は大である。ついては足尾、粕尾間の道路を速やかに改修されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 林産物搬出道路として本年度において一部施工の予定である。

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第二八、大都市道路緊急整備費國庫補助の請願、梅林時雄君紹介、第七五〇号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 從來大都市の道路は、連合軍によつて終戰処理費をもつて修理を行い、辛うじて都市道路の体裁を保ち得たのであるが、昭和二十三年度からはそのような工事は期待することができないとのことである。ついては、政府が自主的に道路の整備をするため、昭和二十三年度の予算に公共事業費として数十億円を計上するように取り計らわれたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 戰時中より荒廃せる大都市の道路補修の必要性は常に痛感しているところである。本年度においてはそれら都市の道路の舗装を國庫助成工事として施工させる予定である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第二九、観音寺、原間道路改修工事費國庫補助増額の請願、藤田榮君紹介、第七七九号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 廣島縣佐伯郡観音村地内町村道観音線の改良工事は、すでに一部の完成を見、引き続き施行されているが、現在の國庫補助金額では完成までにはまだ二、三年を要し、折角の道路もただちに有効適切な働きをすることができない。ついては該工事に対する國庫補助金を増額されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 本箇所は前年度において國庫補助工事として一部施工し、本年度においても引続き助成施工の予定である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程三〇、三原、呉間海岸道路改修の請願、前田榮之助君紹介、第八〇二号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 三原、呉線はその起点を三原市に発し、國鉄呉線と並行して呉市に通ずる海岸線ただ一つの主要連絡路線で、両市並びに沿道各町村の産業開発上重要なる使命を有するのみならず、廣島、愛媛両縣の移力島嶼部及び農産地たる後方地域を包含し、これらの生産物資搬出道路として欠くことのできない重要路線である。一方國際観光路線としても重要であるにかかわらず、現在の状態は依然として昔ながらの空地利用による自然道路に過ぎず、近代的自動車道路として不適当である。ついては該道路の改修工事を施行されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 農産物搬出道路として前年度に引続き本年度においても施工の予定である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第三二、尾札部村字木直、椴法華村間道路開設の請願、川村善八郎君紹介、第八四八号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 北海道茅部郡尾札部村字木直より椴法華村に至る間の道路は、未開のままで、通行にきわめて困難を感じ、住民の不便はもとより地方産業の振興のためにも大なる障害となつている。ついては該区間の道路を開設されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 必要性は認めるが、他に整備の急を要する箇所が相当あるので、緩急順序を考慮の結果次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第三三、三原、呉問海岸道路改修の請願、武田キヨ君紹介、第九〇九号を議題とし、日程第三〇、三原、呉間海岸道路改修の請願と同一趣旨であるから、その審査を省略することとしたい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第三四、上狛、市坂間道路改修工事促進の請願、太田典禮君紹介、第九一八号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 國道第十五号線は京都、奈良を結ぶただ一つの路線であるため、交通が激しいにもかかわらず、道幅狹く、屈曲が多いので、輸送機関の運行保全を期することができない、殊に京都府相樂郡上狛町より同郡木津町字市坂に至る間にある泉橋の腐朽はなはだしく、きわめて危險であるから、本橋の架設並びに道路不良箇所の改修工事を速やかに実施されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 直轄工事として前年度より継続施工の予定である。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程三五、新井、川奈間道路改修の請願、小松勇次君紹介、第九三六号を議題とし、去る六月十五日に審査した新井、川奈間海岸道路改修の請願、小松勇次君紹介、第四八七号と同一趣旨であるから、その審査を省略することとする。

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程三七、吐合、尾八重間道路改修の請願、川野芳滿君紹介、第九九四号を議題とする。

田中義一專門調査員

○田中專門調査員 宮崎縣兒湯郡東米良村尾八重より吐合に至る路線は、大正五年地元民の自力で着手以來漸く車道としての形を整えたが、岩石の多い箇所は、とうてい貧弱な地元民の力では完成を期することはできない。しかるに本路線は開発道路として産業及び交通上または観光的見地からしてきわめて重要である。ついては該路線の改修工事を速やかに施行されたいというのである。

菊池明総理廳技官

○菊池政府委員 本箇所について縣当局からの要望がないから、縣の意向を聽取して次年度において考慮したい。     —————————————

村瀬宣親民主党

○村瀬委員長 次に日程第二二、有珠登山道路開設の請願、稻村順三君紹介、第五五七号を議題とし、本請願は有珠登山道路開設の請願、山中日露史君紹介、第四三一号と同一趣旨であるから、その審査を省略することにしたい。  今日はこれをもつて散会する。     午後零時三十六分散会

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