国土計画委員会請願小委員会 第6号
- 発言数
- 47 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1948/06/10
会議録
○山本委員長代理 開会を宣告する。 紹介議員の都合上、日程を適宜変更することがあるから御了承願いたい。先ず日程一八、水無川砂防工事施行の請願、泉山三六君紹介、第六四〇号を議題とする。
○泉山三六君 山形縣西田川郡郡界に源を発する青瀧寺川支川水無川は増水の都度多大の土砂を流出し青瀧寺川はそのため灌漑上一大支障を來しつつあり、かつ近時の森林過伐によりますます災害の公算が大である。ついては速やかに水無川の砂防工事を施行されたい。
○伊藤説明員 水無川の砂防工事は昭和十一年度より昭和十八年度迄に約九万九千円を支出したにすぎず、戰時下砂防予算縮少のため、その後工事中断のやむなきに至つたのはまことに遺憾である。 本川筋砂防計画は昭和二十一年十一月末及び二十二年六月末の調査を総合すると、今後なお五百五十万円程度を要するので、鋭意砂防予算の増額にめ、予算の許す限り速やかに工事を再開して御要望に副いたい考えである。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第二三、宇津戸川砂防工事費國庫補助の請願、森戸辰男君紹介、第六九二号、ないし日程第三〇野間川等の砂防工事施行の請願、森戸辰男君紹介、第七〇四号を一括議題とする。
○田淵実夫君 廣島縣下宇津戸川外十六河川はきわめて急流なためしばしば出水し、土砂が流下して河床が隆起し、耕地及び護岸等に災害を生ずることが多く、資材不足、物價暴騰等により窮迫せる村経済においては復旧する経費もない状態である、ついては該河川の砂防工事を國費をもつて施行されるよう要望する。
○伊藤説明員 本請願にかかる宇津戸川外十六河川について既住工事費並びに昭和二十一年十一月末及び二十二年六月末調査による計画工事費を示すと別表の通りであり、砂防予算僅少のため、山田川、光明寺川及び大谷川を除いてはいずれも未着手の状態であるのはまことに遺憾である。今後ともできる限り砂防予算増額に努め、予算の許す限り山田川、光明寺川の工事拡大及び大谷川工事の再開をはかるとともに未着手河川にありては速やかに工事に着手いたしたい。 —————————————
○山本委員長代理 紹介議員の出席のない請願については、專門調査員に請願の趣旨説明をいたさせることにしてはいかん。 〔「異議者なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長代理 さようにいたします。次に日程第六、揖保川改修工事施行の請願、永江一夫君紹介、第四七〇号を議題とする。
○田中專門調査員 揖保用水は揖保川の流域中最大の灌漑地域を有し、縣下屈指の穀倉地帶を灌漑する用水であるが、近年揖保川の水流河床いちじるしく低下したので、毎年用水取入に困難を來たし食糧増産その他に多大の損害をこうむつているので、國庫補助のもとに縣営により工事を施行せられたいというのである。
○伊藤説明員 揖保川改修工事の緊要性は政府もこれを認め、直轄事業として相当額を計上し鋭意工事の進捗に努めているところである。本請願の用水取入に関しては改修工事と緊密なる関係もあるので今後十分調査して善処したい考えである。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第八、大淀川改修工事費増額の請願、川野芳滿君外一名紹介、第四九四号を議題とする。
○田中專門調査員 大淀川昭和二十三年度計画工事は河口整備工事、溝川水門工事及び本庄川流頭の流路付替工事でありいずれも宮崎地方に與える効果大なるものがあり、特別の詮議を以てこれが速やかなる完成と工費増額を計られたいというのである。
○伊藤説明員 大淀川改修工事の緊要性は政府も十分認識しているところであつて、目下國直轄事業として鋭意工事の進捗に努めている次第である。今後においても國庫財政資材等とにらみ合せ、でき得る限り工費の増額をはかり短期完成をはかりたい考えである。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第一〇、江戸川取入口改修の請願、鈴木明良君紹介、第五二六号を議題とする。
○田中專門調査員 利根川治水に関し江戸川分流点たる高水路の附替と拡張の計画あるよう聞き及んだがこれが実施について全地を買收せられることなれば、農地法実施されたる今日二百戸以上の移轉者を割込居住させることも不可能であり、さりとて遠地への移轉はなおさら困難を極めるので、入口に堆積せる土砂を掘鑿せられ閘門の中島を撤去するよう御施策下されたいというのである。
○伊藤説明員 昨秋の大災害に鑑み治水調査会を設置いたし、利根川治水根本対策を考究中である。本請願の趣旨は政府といたしましても十分認識しているところであるが、治水事業は公共の利益、國土保全等の観点から多少の犠牲はやむを得ない現状であるから、なお今後根本対策の決定をまつて善処いたしたいと考えておる。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第一一、誕生川改修工事施行の請願、松浦東介君紹介、第五四五号を議題とする。
○田中專門調査員 最上川支川誕生川は流路屈曲はなはだしく氾濫ごとの田畑の被害甚大なるものあり、よつてこれが急速なる改修工事を施行、食糧増産の確保と民生の安定をはかられたいというのである。
○伊藤説明員 誕生川については未だ十分なる調査もしていないが縣当局と緊密なる連絡をとり、縣において工事を施行する場合は國庫財政の許す限り助成して速やかに施行いたし、食糧増産と民生の安定を期したい考えである。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第一二、那賀川改修工事施行の請願、成瀬喜五郎君紹介、第五五三号を議題とする。
○田中專門調査員 那賀川は徳島縣下の南部をほぼ東西に貫流し、流域には五千町歩の沃野を有し、上流部は木材薪炭等を産する重要なる河川であるが、毎年洪水による被害もまた甚大であるので、未改修堤防を速やかに施行するため國庫予算につき特別に配慮されたいというのである。
○伊藤説明員 那賀川改修工事の緊急を要することは政府においてもつとに認めているところであり、昨年度においても相当額の工費を支出して促進に努めていた次第であるが何分にも物價等の変動はなはだしく、工程予期に反した結果を生じておることはまことに遺憾に存じている次第である。本年度においても國庫財政等の許す限り工費の増額をはかり迅速完成に努める方針である。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第一三、利根川改修工事施行の請願、馬場秀夫君外三名紹介、第五七五号を議題とする。
○田中專門調査員 利根川は昭和十年以來洪水量が逐次増大する傾向にあり、遂に昨秋の大洪水となつたのであるがこの際政府においては利根川の根本治水対策の速やかなる樹立と急速なる実施をはかられもつて民生の安定をはかられたいというのである。
○伊藤説明員 昨秋の関東一円の大災害に鑑みて政府といたしてはただちに治水調査会を設置し、利根川治水事業根本対策を考究中である。目下一定計画に基き各地区にわたり重点的に施行中であるが、根本対策の決定をまつて國庫財政資源等とにらみ合せできる限りの工費を計上し治水の万全を期したい所存である。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程一四、渡良瀬川治水工事施行の請願、金子益太郎君外一名紹介、第五七九号を議題とする。
○田中專門調査員 渡良瀬沿岸の群馬、栃木両縣下各三郡の市町村民は、根本治水大会を開催し左記事項を決議したのでここにこれを請願するというのである。 一、渡良瀬上流足尾地区砂防及び緑化、造林計画実施 一、中流地域の河川改修工事の急速完成(河底浚渫、堤防補強) 一、渡良瀬川下流赤麻沼遊水池の利根川水流の逆流防止及び利根川治水対策。
○伊藤説明員 昨秋の関東一円の大災害に鑑みて政府といたしてもただちに治水調査会を設置しまして根本的治水対策を調査考究中である。目下國直轄事業として相当額を計上し重点的施行中であるが根本対策の決定をまちて本請願の通り諸種の事業を遂行したいと考えている。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程一五、佐治川改修工事施行の請願、小島徹三君紹介、第六二一号を議題とする。
○田中專門調査員 加古川上流佐治川並びにその支流は河川の屈曲はなはだしく、各河川から吐出する砂礫により流水の疎通を妨げているのであるが、上流部は昭和十六年から七ヶ年継続事業として計画をたてられましたけれども、未だ完了の域に達していない。ついてはこれが急速なる完了の計画を樹立せられもつて災害を防止されたいというのである。
○伊藤説明員 佐治川改修工事の重要性は政府として十分認識しているところであつて、中小河川として相当額を助成いたし、目下鋭意工事の進捗に努めている次第である。今後においても國庫財政の許す限度に助成いたして短期完成をはかりたい意向である。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程一六、北上川治水工事促進の請願、淺利三朗君外五名紹介、第六二七号を議題とする。
○田中專門調査員 岩手縣下の北上川は昭和十六年内務省の直轄として着工せられたのであるが、その後中止となつており昨年七、八、九の三度にわたり大氾濫による惨害は言語に絶するものがあつたので、低水路の浚渫、狹溢部及び捷水路の開鑿、貯水ダムの設置、砂防施設の完備等これが治水工事を一日も早く施行せられたいというのである。
○伊藤説明員 昨年の大水害に鑑みて、北上川改修工事の重要性は十分認識しているところであつて、治水調査会を設置して根本的対策を考究中である。目下國直轄工事として相当額を計上し鋭意工事の進捗に努めている次第であるが、今後根本的対策の決定をまつて請願の通り種々の工事を施行したいと考えている次第である。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程一七、岩手縣の砂防工事施行の請願、山本猛夫君外七名紹介、第六三一号を議題とする。
○田中專門調査員 岩手縣の砂防工事は單に自縣の利害に止まらず隣縣に及ぼす関係大なるものがある。ついては本縣下左記河川の治水砂防工事を施行されんことを要望する。 閉伊川、織笠川、神田川、攝待川、小本川、明戸川、馬淵川、夏井川、長内川、宇部川、普代川、守比川、米代川、雫石川、松川、五内川、岩崎川、瀬川、豊澤川、和賀川、尻平川、永澤川、衣川、白鳥川、松ノ木澤川、廣瀬川、人首川、伊手川、盤井川、猿ヶ石川、早瀬川、長野川、鷹鳥屋川、大槌川、片寄川、千厩川、砂鐡川、猿澤川、中川、遲澤川、鳥海川、興田川
○伊藤説明員 本請願にかかる諸河川については砂防予算僅少なためほとんど未着手あるいは工事中断のやむなきに至つているのはまことに遺憾である。今後ともできる限り砂防予算の増額に努め、予算の許す限り工事に着手または再開し、御要望に副いたい考えである。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第二〇、高瀬川砂防工事施行の請願、降旗徳弥君紹介、第六七一号を議題とする。
○田中專門調査員 長野縣北安曇郡平村より同郡の中央を貫流して七貴村において犀川に合する高瀬川は、その源を北アルプス槍ヶ岳に発し、河道は急であり水源地の地質はきわめて薄弱のため、崩壞が著しいので、降雨ごとに多大の土砂を流出して年々河床の上昇、河幅の拡大を來し、戰時中の濫材と相まつてまつたく荒廃河川の樣相を呈し、沿岸地方一帶に大なる被害を及ぼしている。ついては高瀬川外鹿島川、籠川等砂防工事を施行されたいというのである。
○伊藤説明員 高瀬川流域の砂防工事は、公共の利害関係特に廣汎なので、國直轄で施行する計画を立てているが、予算事情のため今日まで実現を見ないでいる。昭和二十一年十一月末の調査によると、今後高瀬川約八千七百万円、鹿島川一億三百万円、籠川約五千七百万円を要するのでできる限り砂防予算の増額に努め、予算の許す限り御要望に副いたい考えである。 —————————————
○山本委員長代理 日程二一、梓川砂防工事施行の請願、第六七二号を議題とする。
○田中專門調査員 信濃川上流梓川はその源を中部山岳の高峯槍ヶ岳に発し、河床が急勾配をなし、水源地は薄弱な地質であるのみならず、火山作用と相まつて崩壞が著しく、多大の土砂を流出しつつあり、これがため河床は漸次上昇し、河幅は拡大して農耕地を伴い用水の取入れも困難となり、一方発電施設にも危險を及ぼしつつある。ついてはすでに計画実施中の該川の砂防工事を速やかに完成されんことを要望するというのである。
○伊藤説明員 信濃川水系の砂防工事は直轄工事として大正七年度着手以來、二十二年度迄約三百三十万円を支出したが、本川の重要性に徴してもかかる僅少の予算ではとうては治水の完璧を期し得ない状態である。昭和二十一年十一月末の調査によると今後なお約六億三千万円の工事費を要するから、でき得る限り砂防予算増額に努め、工事の拡大をはかり御要望に副いたい。 —————————————
○山本委員長代理 次に日程第二二、古町川等の砂防工事施行の請願、石原登君紹介、第六七三号を議題とした。
○田中專門調査員 九州甑島列島の南部の一小島にある下甑村内の砂防工事は一部施行され、また調査測量されているが、本島は花崗岩で形成され、豊富なる漁庫に囲まれ、百合根その他の特産物に惠まれているが、昭和二十年の大豪雨と山津波のため致命的大打撃を受け、産業開発上に及ぼした影響はいうまでもなく、食生活をも脅かされている。本村として應急的復旧工事をなしつつあるが、再度の被害を受けることは明白であるから、速やかに古町川等の河川に砂防工事を施行されたいというのである。
○伊藤説明員 下甑村内の砂防工事については、昭和二十二年度より工費二十万四千円で古町川に着手したが、予算が僅少なため進捗微々たる状態で、また他の二河川、大川、長川はいずれも未だ着手に至らず、はなはだ遺憾である。昭和二十一年十一月末の調査によると、今後なお古町川八十万円、大川、長川計三百五十万円程度を要するから、鋭意これが予算化に努め、御要望に副いたい考である。
○山本委員長代理 残余の請願は延期し、本日はこれにて散会する。 午後二時四十九分散会