国土計画委員会請願小委員会 第4号
- 発言数
- 89 件
- 登壇者
- 14 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1948/06/07
会議録
○村瀬委員長 これより会議を開きます。 本日は道路、橋梁関係の請願三十件を議題に供しますが、紹介職員の都合によりまして、日程を適宜委員長において変更いたしますので、あらかじめ御了承を願います。それでは本日の議題に入ります。 日程第二七、関門國道トンネル建設工事促進の請願、守田道輔君紹介、文書表番号第四二三号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。
○守田委員 本関門國道トンネル建設工事促進の請願の趣旨を申し上げたいと思います。 東京を起点とし鹿兒島を終点とする二号國道は、本州西部及び九州を貫く最重要幹線道路であるが、昔のまま関門海峽により本州と九州に遮断され、産業の興隆と國民生活の向上を企図するためには非常なる障害となつておるのでありまして、再建日本の文化に適應した機能を発揮することができない実情であります。この隘路を打開するため、関門海峽海底隧道工事が國直轄工事として、昭和十四年度に着工され、爾來九年有余速やかなる完成に努力してまいりましたが、その間戰爭に遇い、地上施設が空襲により爆碎されましたが、工事関係者の不撓の努力により工事は引続き進められ、本隧道の導坑はすでに貫通し、掘鑿工事の三分の一以上を推捗し、完成までに今一息のところまでに達して今日に至つたのであります。これまで使用して工費は六千三百万円、時價に換算して三億一千六百万円で、今後完成までに十四億九千二百万円を要する見込みであります。新日本建設に渇望せらるる産業復興及び國民生活向上の見地から、本土と九州を速やかに結び、運輸、交通の円滑はもちろん、通信、送電、水道等の合体を期しておる次第でありまして、完成後における本隧道の効果は、別册「関門隧道について」に述ぶるごとく、交通、産業、文化交流の大動脈となり、通行人運賃の節約、貨物積卸費節約、自動車利用率増加による利益、船舶の節約額等総合したる節約額は年間一億八千三百万円に上る構想でありますから、投資経費を数年にしてはるかに凌駕するほどの利用價値を有することになるのであります。また工事完成時期を遷延する場合、これを維持していく経費は年間六千万円を要し、無用の費用を投ずることになり、工事上不経済なるは申すまでもなく、工事の性質上、危險性を招來するおそれが多分にあるのであります。 右に述べるような本工事の緊急にして重要性を御檢討くだされ、國家再建の見地から速やかにこれを完成せしめて、現在の鉄道トンネルと相まつて、木土、九州間の合流をはからんことを熱望し、昭和二十一年十一月十八日岡山縣以西九州全域にわたる縣、市及び業者の有志一千六百余名相はかり、関門國道隧道工事促進同盟を結成して、工事完成促進方を同年十二月及び翌二十二年九月十六日陳情並びに請願をいたしました。ここに一日も早く工事完成を熱望のあまり、関係地元代表者連署をもつて請願いたす次第であります。関門國道隧道建設工事促進同盟委員長の下関市長松尾守治、副委員長の門司市糧議長栗林力太郎、下関市会議長齊藤善次、それからさらに実行委員代表、門司市長中野眞吾、下関商工会議所会頭、門司商工会議所会頭、この六名をもつて連署請願をお願いいたした次第であります。
○村瀬委員長 本件に対する政府の意見を伺います。政府委員建設院地政局長菊池明君。
○菊池政府委員 関門トンネルを一日も早く完成いたしたいのは、ただいまのお話の通りでありまして、われわれも何とかして早くと存じておるのでありますが、遺憾ながら戰爭中から主として資材の面で抑えられまして、今日までああいう形でまいつておるのであります。もうそろそろ資材も何とかなるだろうというので、今年度におきまして本工事に轉換いたしたいと思いまして、いろいろやつてみたのでありまするが、やはり今年度ないし明年度くらいまでは、少くとも資材もこれに十分まわし得るだけのものがないという関係方面の見透しでありまして、遺憾ながら本年度におきましても大きなことはやれませんので、わずかに七、八千万トン程度でもつて戰爭中のいろいろ戰災等で壊れましたものの復旧及び維持の不十分でありました所を十分補修いたしまして、資材がまわり始めたら、すぐ使えるようにいたす考えで、今年度はこの程度で行こうということであります。
○村瀬委員長 御質問はございませんか。
○守田委員 この際お尋ね申し上げておきたいと思います。本工事に本格的に着手でき得ないといたしまして、維持補修されるのでありますが、やはり維持補修と申しましても、これは計画的でないといけないということは、これはもうこの仕事を担当せられている專門家の諸氏に向つて、私が申すまでもないことでありますが、本工事の一部として維持補修するというふうになされているのでありましようか。それとも、あくまで維持補修するということであるのかどうか。ちよつとお伺いいたしたいと思います。
○菊池政府委員 本年度やりますことは、そう新しい工事にはとりかかり得ないと思います。相当機械設備等で復旧を要するものもありますので、そういうものを十分にやる。それから導坑等の取扱いも十分いかなかつたというような所、それから一部巻立をやつてありませんために崩れている所、それらの地盤の悪い所の一部にセメント注入をもやるという程度でございまして、現地において將來やる場合役立つような、それは確かにマイナスではなくプラスの方に向いておる仕事もあるのでありますけれども、進めていくという本格的な工事というのにはいるものは少いと思いますが、やはり維持と申しましても、水をかえるというだけではなくして、一部では本格的な工事とまではいきませんけれども、やはり完成の方に向つた工事も多々あるのでございますから、たとえば出入口等につきましては下関側の入口なんかについては、御承知のように先へいつても使えるようなものにしていくつもりでおります。
○守田委員 私はあの構内を一度調査にまいつたのでありますが、本格的な工事の計画というものを決定して、それに対する維持補修ということでなければいけないと思うのであります。たとえば隧道の直径を七メートル半にするかあるいは六メートル半にするかというようなことが問題になると思うのでありますが、その決定は速やかにせられまして、その上で維持補修ということが成り立つのではないかと思います。そういうふうになつておりましようか。
○菊池政府委員 ただいまのところは巾を狹めるということは一應考えておらないのでございます。やはり前の方針でいこうということでやつておるのでございますが、今年の維持あるいはいくらか進んだ工事であるとしましても、今年の工事では巾については変らないと思います。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第七、浜厚眞、穗別間道路改修の請願、三好竹勇君紹介、文書表番号第一七四号を議題にいたします。紹介者の説明を求めます。三好竹勇君。
○三好竹勇君 請願の要旨を申し上げたいと存じます。本請願は、北海道勇拂郡濱厚眞村より穗別村に至る道路は、主要な産業道路の幹線で、その沿道には水田千二百町歩、農家千五百戸以上もありまして、木材、薪炭林、木炭等の産出多く、未開の炭田、大森林を有しております。更に開拓適地も相当にありまして、將來の発展を期待されているところでありますが、本道路は泥濘で、改修も効なく、自動車等の運行が困難で、開発は遅々として進んでおらないのであります。ついては速やかに該道路の改修工事を施行されたいというのであります。
○村瀬委員長 政府の御意見を伺います。
○菊池政府委員 本件につきましては、地方当局からもただいまの御趣旨のような要望がございまして、本年度においてほぼある程度の施行をいたすことに内定をいたしております。
○村瀬委員長 御質問はございませんか。
○村瀬委員長 次は日程第八、膽振支廳東部地区内七道路の開設又は改修の請願、三好竹勇君紹介、文書表番号第一七八号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。
○三好竹勇君 請願の要旨を申し上げます。北海道開拓の進展しない原因は道路の不備にあります。ついては本道の開拓と資源開発のため、膽振支廳東部地区内の次の道路を開設又は改修されたいというのであります。一、開設道路(イ)勇拂郡苫小牧町沼の端より同郡早來に至る路線(ロ)苫小牧町より支笏湖に至る路線 二、改修道路(イ)勇拂郡穗別市街より空知郡登川を経て夕張郡夕張市に至る路線(ロ)勇拂郡鵡川村より穗別村の至る路線(ハ)穗別村穗別より同村邉富内に至る路線(ニ)室蘭本線白老駅より膽振縱貫線徳舜瞥駅に至る路線(ホ)勇拂郡濱厚眞より上厚眞、厚眞、幌内、上幌内を経て穗別に至る路線。 以上の路線は産業道路として、かつまた開拓道路として重要な道路でありますが、地方費、町村費をもつてはとうてい選良し得ないというのでありまして、何とぞ國費をもつて改良せられるよう請願いたす次第であります。
○村瀬委員長 政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 本件はおのおの二十キロ、三十キロの延長をもつておりますもので、相当に工事費もかかりますので、道鰻におきましても優先的にどれからというような意見もあるようでありますから、政府といたしましても、本年度この中で二箇所ないし三箇所ぐらい、まず工事にかかる予定でございます。
○村瀬委員長 御質問はございませんか。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第一八、錦織村地元の北上川に橋梁架設促進の請願、内海安吉君紹介、文書表番号第二六六号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。
○内海委員 この請願は昨年九月の水害におきまして、宮城縣登米郡錦織村と同郡上沼村を連絡する北上川不動橋の架設を、昨年の十月当委員におきまして請願いたしましたところ、さいわいにも皆さんの御同意を得まして、満場一致御採択をいただいたのでありまするが、この橋梁は縣下本吉郡地方及び岩手縣下の海岸地域と、縣下登米郡、栗原郡の両郡はもちろん、仙台市及び岩手縣一関方面に通ずる重要な橋梁でありまして、これが架設をいただきます上においては、いろいろな点において非常な便宜を得るばかりでなく、産業開発の上にも、最も重大なる使命を果すことであろうと考えるのであります。昨年九月の水害にあたりましても、当委員会より、それぞれ專門の方々を御派遣くださいまして、この橋梁の絶対必要であるということは、この委員会におきましてもお認めになつておられることであります。また政府御当局におきましても、この問題を取上げて、昨年の請願委員会におきましても御同意を得たのであります。またその後当委員会の方々の報告に対しましても、急速に施行しなければならぬということに御同意を得ておるはずであります。これが促進の請願を提出に相なるわけでありまするが、何とぞこの重要性に鑑みまして、一日も速やかにこの架橋工事を実施せられんことをお願いする次第であります。何とぞ御採択せられんことをお願い申し上げます。
○村瀬委員長 政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 本件につきましては、昨年も請願があつたわけでありますが、本年度何とかいたしてやりたいと存じておりまするが、予算、資材の関係で、はなはだ遺憾でありまするが、本年度もこれは次年度にまわしたいというふうに現在思つておるのであります。縣の方からももちろんこれは要望がありまして、許す限りやりたいと思つておるのでありまするけれども、そういうわけではなはだ遺憾でありますが、本年度もやりかねると思つております。
○内海委員 ただいま菊池政府委員の方の御答弁でありますけれども、この問題は非常に重要な問題でありまして、先般一松國務大臣までもこの土地に行かれて、そうして地方民に対してある種の黙契までも成つておるやに聞いておるのであります。これは菊池さんお一人の御意思であるか、それとも國務大臣としての一松さんの御意思であるか、それを確かめておきたい。
○菊池政府委員 これは一松総裁にはまだ話しておりません。私の局の方の今の意見で申し上げたのであります。
○内海委員 それならなおさらのことであります。総裁までも行つて見なければならないような重要な橋梁であります。ただ水政局なりあるいは一課のテーブル上において御決定なさるということは、はなはだこの問題は軽く扱われておるのではないかと思うのであります。でき得るならば本予算がもしも決定されたとしたならば、何か災害予算なりあるいは追加予算の形式でもつてでも、ぜひとも二十三年度において施行せられたいということを希望すると同時に、もう一度政府委員の方の御意見を承りたいと思います。
○菊池政府委員 総裁にも私から一應お話いたしまして御意見も伺いますと同時に、この災害予算あるいは追加予算にも考慮するように努力いたします。これはずつと前の災害でやられた橋だと思つておりますが、ひとつ話をしてみたいと思います。
○内海委員 ぜひともひとつ政府委員の方におかれまして、建設院の方にお任せいたしまして、この希望を達成するように御盡力を願います。
○村瀬委員長 御質疑はございませんか——この際政府委員に伺います。公共事業予算のほかに、橋梁等については進駐軍関係、その他の予算を流用し得る部面があるのではないかと思いますが、そういう点につきまして概略のことをお伺いいたしたいと思います。
○菊池政府委員 いわゆるP・D行為としまして、終戰処理費によつてやります道路工事が、前年度におきましては相当見込まれたのでありますが、本年度はほとんどないという話で、公共事業費の予算を組む際にはないということで臨んでおつたのでありますが、また相当出るように向うから話が出まして、そろそろあちらこちら出ております。これは主として道路の路面の悪い所を維持、補修するという面で命令を受けるのでありまするが、橋梁等につきましても非常に傷んでおりますものにつきまして、特に進駐軍が多く使いますものについてはそういう命令を出すことがありますが、これはやはり進駐軍がたくさんおりまして、これが非常に使うという道路についてのお話でございますので、どこにでもは考え得られないのであります。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程一三、大竹、浜田港間道路改修促進の請願、松本瀧藏君外二名紹介、文書表番号二〇七号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。
○松本瀧藏君 大竹浜田港間の縣道改修の請願の対象となります地区は、廣島縣佐伯郡大竹町、上水内村間の一万五千百五十六メートルでありまして、その工事費は、四千七百四十万円であります。この地方は廣島縣の西端に位しておりまして、関係各町村ともに山口縣に接しているのであります。縣境に木野川という川がありまして、津田町にその源を発しております。この川が大竹町に至つて瀬戸内海に注いでおるのでありますが、この流域には数百年そのままになつている大森林があり、亜炭、マンガン、その他未開発の鉱山があるのであります。奧地には米、麦、その他農産物が豊かであり、木材、木炭の製造も盛んで、その他燐鉱物の埋藏量の甚大なものがあるのであります。なお木野川は水量豊かにして水質がよく、そのために流域には数箇所の発電所があり、また有名な和紙の生産が盛んであります。また上流には随所に絶景な景勝がありまして、木野川に育成しておりますたちがいは川眞珠を包藏して、天然記念物に指定されております。さらに本地方には幾多の天然資源が千古の謎を秘めて眠つている有様であります。本計画路線は大竹町に端を発しまして、木野川に沿い関係町村を経て島根縣浜田市に通ずるものであります。大竹町浜田市ともに港湾を有しておりまして、海陸交通の要路であり、山陰、山陽の物資の集散地であります。本路線は山陰、山陽の國道、鉄道を結ぶ最短重要路線でありまして、これが開通の曉には、國家社会に偉大な貢献をなすことは疑いないのであります。資材の不足、食糧問題解決等の観点からいたしまして、生産増強、食糧増産、未開地の開発に偉大なる貢献をいたすのであります。なおこまかい点につきましては、すでに提出中の請願書類に示してある通りであります。ただ本地方の先覚者は、幾十年幾度かこの縣道改修の計画をいたしまして陳情し、汗と血をしぼつてまいつたのであります。その目的を完遂し得ず今日に至つているのでありますが、何分にも地方財政の窮迫せる今日、國家の力に頼るほかに途がなく、重ねてここに請願書が、提出されたのであります。何とぞ地方関係者の決意と努力を御斟酌くだされ本路線の完遂に御考慮、御斡旋くださらんことを切にお願いする次第であります。
○村瀬委員長 これに対する政府の所見を伺います。
○菊池政府委員 これは七箇所につきまして縣からも要望がありましたので、本年度四箇所ないし五箇所工事をいたすことに内定をいたしております。
○村瀬委員長 御質疑等ございませんか。
○松本瀧藏君 その他の工事はどうなりましようか、見透しは……。
○菊池政府委員 今年それだけ着手いたしまして、あとできるだけ早く來年度なり、再來年度なりに、予算の許す限りの範囲でだんだんやつてまいります。
○松本瀧藏君 なお残りの三箇所につきまして、できるだけ早急に、ひとつ御視察の上この工事を促進していただきたいと思うのでありますが、何か御視察していただくような機会はございましようか。
○菊池政府委員 これはもう見に行つたことがあるのではないかと思いますが、また機会がございましたら、だれか差向けることにいたします。
○松本瀧藏君 何とぞ地方のこの血のにじむような十数年來の努力に対しまして、政府側におきましても、十分なるところの御考慮をお拂いくださいまして、一日も早くこの重要な路線工事が完遂するように御斡旋方をお願いいたしまして、私の質問を打切ることにいたします。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第二二、縣道岐阜富山縣を國道に編入の請願、岡村利右衞門君紹介、文書表第三二八号、紹介議員の説明を求めます。
○岡村利右衞門君 現在の経済危機すなわち生産低下、流通不円滑の原因が、交通運輸の貧困にあることは皆樣御存じの通りであります。運輸交通の貧困は石炭事情にあることもまたきわめて重要なことでありまして、この悪循環がなお当分続くことと思うのであります。それのために必然的に陸上自動車運輸というものを考えねばならないときとなつたのでありますが、わが陸上交通の系統を見ますると、大体海岸線に沿つて縱断線が発達しておるのであります。横断線というものはほとんどないのでございます。殊に本土の中國において、東海及び北陸の連絡上重大なる関係あるところの岐阜富山間約五十七里の間が、僅かに戰軌の高山線を有するに過ぎないのであります。縣道岐阜富山線を國道に編入することを請願する趣意がそこにあるのでございまして、その沿線には非常に木材の資源がたくさんあり、また地方民としてもひとしく文化の思惠に浴したいと熱望しておる次第でございます。この希望は富山縣民及び岐阜縣民こぞつての要望でありますので、何とぞこの請願を御採択あらんことを切にお願いする次第でございます。
○村瀬委員長 本件に対する政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 本件は國道路線に編入せよということのようでありますが、ただいま現行の道路法によつて、府縣道なり國道の認定編入をいたしておるのでありますが、現行道路法そのままでは、すぐにどうこうということは相当に困難があるのであります。この道路法の改正ということがむしろ今日先に論ぜられることじやなかろうかと思いまして、それを今研究いたしております。ただ今日の取扱いといたしましては、國道、縣道ということをもちろん考えておりまするけれども、幹線道路というものを別に取り出しまして、國道あるいは府縣道にかかわらず、幹線に相当するもの、あるいは將來重要と考えられるものを取り上げまして重要視いたしております。從つて実際上にはそう差は現在ないのじやなかろうかと存じますが、將來は道路法改正にあたりまして、そういう幹線網を考慮に入れて、現在の道路法による國道の編入、ある方針をかえたいというふうに考えておる次第でございます。
○岡村利右衞門君 この道路法が改正になりまして、幹線網が布かれる場合は、ぜひともこの岐阜富山間の縣道を幹線に編入されるように切にお願いしておく次第でございます。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第一四、五家莊産業道路開発の請願、坂田道太君外一名紹介、文書表第二一〇号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。
○坂田道太君 平家の落人部落として有名な五家莊は、九州の屋根と呼ばれるくらいでございまして、海抜千三百メートル以上の山が八つもありまして、全面積の九割六分が林野をもつて占められておるのであります。一たびこの原始林に足を踏み入れますならば、けやきあるいはもみ、杉などの樹齢百数十年を算える大木が乱立し、あるいは谷間に腐つておるのであります。あるいは一かかえもある雑木林が畑にするために焼き拂われておるというような始末でありまして、原始林が約二万町歩、林木の蓄積は六千万石余と推定されておるのであります。その資源はまさに数十億に上るでありましよう。しかるに周囲は高峰をもつて囲まれ。山岳重として、山間僻地のために道路は完備されず、現在縣道といたしましては延長八里あまりにすぎず、これに反しまして村道は四十三里余もあるのであります。かかる交通不便のために電燈も電話もなく、今でもたいまつを燃やしておるような状態であります。新聞もなく郵便配達だけ唯一の通信機関で、六千人にあまる村人たちはまつたく原始的な生活を営んでおりまして、配給食糧をとるために馬をひいて二晩泊りで出かけるというような不便さであります。もちろん医者もおらないというようなひどい状態であるのであります。從いまして一つには新憲法下、文化の光をこの僻村の人たちにも浴せしめるという意味におきましても、また一つには道路不完備のため搬出困難でいたずらに死藏しておるところの木材資源を、日本復興のために寄與するという意味におきましても、また一つには水の事情からいたしまして、道路ができますならば発電事業も適地と考えられるのでありまして、産業開発の総合的見地からいたしまして、もちろん縣の財政ではとうてい開発できないのでありまして、國費の非常に節約を要望される今日ではありますけれども、何とぞ國家の力でこれを開発していただきたい。産業道路をぜひともつくつていただきたいというのがこの請願の趣旨であるのでございます。何とぞ本委員会におかれまして、この実情をよく調査をくださつて、またこの村民たちの要望を入れられまして、速やかに産業道路を開発せられんことを切にお願いする次第であります。
○村瀬委員長 本件に対する政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 林産資源の開発のために必要な道路につきましては、全國到るところございまして、極力産業開発のための道路といたしまして、われわれは予算を提出いたしておる次第でございますが、本件につきましては一まず一箇所だけ今年度にすぐにかかろうということで現在進んでおります。
○村瀬委員長 御質疑ございませんか。
○坂田道太君 今一箇所と申されたのでありますが、それはどこでございましようか。
○菊池政府委員 それは縣の方とももう少し打合せしなければはつきりいたしませんが、今日こちらで図上でやつたものを申し上げたのでありまして、なお縣の方と打合わせまして、後にほんとうの場所は決定いたすつもりであります。
○坂田道太君 大体それに要する予算は二十三年度の予算にはいつておるのでありますか。
○菊池政府委員 当初われわれの要求いたしました予算は認められましたものの約五倍ありましたので、相当にやれると思つておつたのでありますが、御承知のような状況で約二割に減りましたので、特に全國にばらまきますと、零細なものになつてしまいますので、あまりに小さな工事ではまるで中途半端なものがたくさんできて困ります。やるとしてもある程度以上は小さくできないというわけで、自然箇所も減るわけでございます。まだ金ははつきりいたしておりませんが、二、三百万円と存じております。
○坂田道太君 何とぞ一つ地方民の要望にこたえられまして、ぜひとも一箇所でもよろしうございますから、やつていただきますならば、非常に希望がもてると思うのであります。どうぞ一つ縣当局とも御相談になつて、これが実現のために御努力あらんことを切にお願いする次第であります。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程一五、四日市、関間道路改修の請願、文書表第二一六号、紹介議員田中久男君。紹介議員の説明を求めます。
○田中久雄君 本請願は國道第二号線、すなわち旧東海道の名古屋から大阪、京都へ向います一部に当るわけでございますが、さいわいにしまして内務省で戰時中から立案せられて、非常に重要なところであるというので、着々その工事を進められておるのでございますが、民間貿易が再開せられまして、四日市港というものが非常に重要性を増しまして、羊毛のごときは、日本へはいる羊毛の半分が四日市港へ陸揚げせられるという重要な地点となつてまいりましたようなことであります。しかるにいろいろな関係で部分的に計画が実施せられておりますために、実は非常に困難なところは、相当工事が進んででき上つておりまして、現在としましては比較的平坦地に近いところがぽつぽつと残つておりますので、せつかくの計画がこれがつながらないために十分に利用できない。こういうことに相なつておるわけであります。旧東海道は今の汽車の東海道線のように関ケ原を通らずに、名古屋からこの計画の近くを通つて、鈴鹿山脈を横切つていつたものでありまして、何百年続いておりましたこの道路が本格的に取上げられて、國策的に重要な路線となつておりますことは、まことに当然のことであります。とりわけこの関と四日市間は、先ほど申し上げましたように非常に大事なところでありますし、相当工事が難関の部分は済んでおりますので、もう一つお力添えを願つてこれを仕上げしていただければ、この目的が達成せられると思います。いろいろ財政面において困難な事情は私ども了承しておりますが、地方住民といたしましても、非常にこの点を熱望しております。また國家的に見ましても、産業上特に重要な地点であります。この際特にお骨折り願つて、この完成に一段の御配慮を願いたい。これが本請願の趣旨でございます。
○村瀬委員長 政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 今年度も前年度に引続きまして、残りの分を実施いたす予定になつております。ただいまのところ約一千万円ぐらいを投じて、工事を続けようと思つたおります。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第二八、有珠登山道路開設の請願、山中日露史君紹介、文書表第四三一号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。山中日露史君。
○山中日露史君 有珠登山道路開設に関する請願の趣旨につきまして、簡單に御説明申し上げたいと存じます。 今回開設しようと計画しておる登山道路は、室蘭線有珠駅より有珠山を越えて洞爺湖温泉に至る六キロを、自動車をもつて往復できるように開設いたしたいと熱願するものであります。そもそもこの地は國立公園、登別温泉、洞爺湖、有珠山を結ぶ観光地帶の有力なる一環をなすものでありまして、東径百四十度四十九分、北緯四十二度三十三分の地点にあつて、海抜七百二十五米の活火山であります。登山は比較的容易でありまして、北海道三古刹の善光寺を有し、北海江の島の称ある有珠湾の勝景を探究して後、有珠山を越えて洞爺湖に遊ぶ者年年数千を下らないのであります。殊に頂上より西南噴火湾を距てて遠く地球岬、駒獄に相対する景観、北方洞爺湖を眼下にして蝦夷富士を望み、裾野に続いて開ける後志平原の雄大さに接するとき、初めて國立公園観光の眞價を満喫できるのであります。さらにまた奇峰有珠山は、山頂に油礫層を有し、地質学上世界有数の山でありまして、これが研究のために登山する者もまたはなはだ多いのであります。加うるに昭和十八年十二月鳴動を始め、超えて十九年五月有珠山東部の畑地より大爆発を見、爆発とともに噴火口を中心とする附近一帶が隆起を始めて、突如として標高六百メートル、世界で最も新しい川の昭和新山が現出して、世界学界注視の的になつておるのであります。この地穀の驚異は、有珠山頂の河礫層とともに、これが研究のために登山する者をますます多くする実情にあるのであります。このようにして観光の上にも学究の上にも、登山道路は眞に主要性があるのであります。さらにこれに自動車を通ずることによつて、登山時間の短縮をはかり、かつ容易にその目的を達成することのでき得るようにすることは、一層海外観光客の誘致にも資して、國際親善に盡すとともに、國家の與隆に寄與するところもまた非常に多いと信ずるものであります。 何とぞこの有珠登山道路を、自動車をもつて登山でき得るように閉設せられることを、何分の御盡力によつてぜひ達成いたしたいとお願い申し上ぐる次第であります。以上が大体本請願の趣旨であります。
○村瀬委員長 本件に対する政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 有珠登山道路につきましては、実は私の方の調査がまだ不十分なのでございまして、道廳の方に今紹介して、どういうものかを聞きたいと思つております。ただ観光道路につきましては、今年度は観光道路であつても、それが生産に相当役立つようなものを優先的にとろうという方針でやつております。観光はもちろん今後考えなければならないのでございますが、まず生産ということを取上げておりますので、生産と観光を兼ねるような道路をまずわれわれとしては優先的にとりたい。こういうふうに考えております。なお本件につきましては道廳の方の意向を聞いて考えたいと思います。
○村瀬委員長 御質疑等ございませんか。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第一九、岡山縣における地方産業開発道路改修費國庫補助の請願、多賀安郎君外六名紹介、文書表番号第二七二号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。多賀安郎君。
○多賀安郎君 岡山縣の産業は、特に肥沃な土地と温暖な氣候によつて、農業生産の高度の発展を遂げております。一方豊冨な各種資源は、木材、薪炭、石炭、亜炭、硫化鉄の多額の生産と、塩業、漁業の発達をもたらしたのでありますが、さらに水陸交通の利便は相まつて南部地方の金属、機械、化学、紡績、窯業、食料品の加工等、近代産業の與隆を助長し、生産縣としての本縣の地位は中國、四國地方において決定的であります。しかしながら現在生産の重大な隘路として、きわめて貧困な道路の現状があげられ、これが改良の促進は地方産業再建の前提として喫緊の要務であります。岡山縣における府縣道路線の現状は、路線数三百四十線、延長三千二百六十キロに及び、全國的にも高度の普及率を有しているのでありますが、幅員、勾配、屈曲等、その現況はきわめて低位であります。すなわち道路構造令の規格を有する延長は、総延長のわずかに一割でありますが、なお自動車交通に不適当な道路はその六割五分であつて、現状をもつては、時代の要請である各種重要資源の高度の開発はきわめて制約を受け、これが根本的解決を急ぐのでなければ、再建計画の実現はとうてい望み得ないことは明らかであります。よつて本縣はかねて管下産業資源の調査をとげ、これが画期的開発をはかるために、新たに地方産業開発道路改良十五年計画を樹立し、その成案を得たのでありますが、まず昭和二十三年度事業としては農、林、水、鉱産資源開発上、特に短期にかつ重要な効果をもたらすと認められる八十六箇所の道路改良事業を選び、その遂行を期しておりますが、これが産業開発を促進し、民生の安定に資することきわめて大きいのであります。國家産業再建の一環として最も有効な事業であることは十分に認められます。なおこれが工費は七千四百三十五万七千円の多額を要し、今日の地方財政の負担にたえない実情にありますので、特に國庫の補助を得て所期目的を達成したく念願いたすものであります。本計画の國家的性格と地方財政の実情を御勘案の上、ぜひ本年度公共事業として御採択くださるようお願いを申し上げる次第であります。
○村瀬委員長 政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 岡山縣下の地方産業開発のための道路の件でありますが、今年度岡山縣の方からは約六十三箇所ばかり場所を御選定になつたのですが、それは金が一億数千万円だろうと思うのでありますが、御承知のような予算状況でありますので、これはまだ確定はいたしておりませんが、特に十箇所程度のものを補助いたしたいと思います。
○村瀬委員長 御質疑等ございませんか。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第二十、岡山縣下の三國道改修の請願、多賀安郎君外六名紹介、文書表番号第二七七号。紹介議員の説明を求めます。多賀安郎君。
○多賀安郎君 岡山縣下の三箇道改修の請願について御説明申し上げます。 その一つは、二号國道線でありますが、この縱号國道線は、岡山縣の倉敷市から西は、昭和十四年度以降改良工事を施行せられ、現在までに倉敷市地内三キロ、及び浅口郡玉島町地内が四キロ、これらの一部が改修せられただけで、その倉敷市と玉島町のでき上つた一部の道路を繋ぐ途中が四キロばかりありますが、これが工事ができていず、非常に緩慢な工事を続けでおりますために、この間が連絡できなくて、せつかくできた倉敷市地内の三キロと、玉島町地内の四キロの道路を結ぶことができないという実情であります。 第二は、國道二号線岡山市から、東和氣郡の三石町を経て兵庫縣にはいる、兵庫縣と岡山縣の境であります延長約四十一キロ区間の現況は、道路の幅がわずかに三メートル半ないし四メートル半で、屈曲半經十メートル以下の箇所が十五箇所、鉄道との区間が一・七キロ、最急勾配一〇%であつて、自動車による貨物の輸送はきわめて制約されておるのであります。しかもこの区間は山陽、山陰地方から、阪神方面への食糧、建設資材、その他一般重要物資の搬出路としてきわめて重要であり、また特に沿道の三石町から片上港を中心とする伊里村、片上町、伊部町、香登町一帶の地域は、わが國最大の窯業地で、耐火れんが、クレーモルタルの生産量は、過去の最大月産三万トン、現在の月額四万トン、わが國全生産額の三分の一を占めており、これに要する原石、燃料等の資材及び製品の搬入、搬出のため、その約七割は現在の國道を利用している現状であります。本事業はその最も緊要かつ有効な事業として、速やかに着工せられるよう要望いたす次第であります。 その三は、二十二号國道、岡山市から玉野市に通ずる道路の改修であります。岡山市から玉野市を経て四國に通ずる國道第二十二号線改修工事は、昭和九年四月着工せられ、玉野市地内及び岡山市地内の両端のみをおえて、中間を結ぶ工事は中止せられ、中間部十四キロは平均幅員はわずか四米内外で、狹隘の上屈曲はなはだしく、半経十メートル未満の急曲線は十箇所に及び、見透しきかず、その上鉄道との平面交叉は五箇所もあつて、自動車による輸送はもちろん、一般交通も非常な障害と危險にさらされておる現状であります。本事業も速やかに施行せられますよう本請願の御採択を申請いたした次第であります。
○村瀬委員長 本件に対する政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 倉敷から西の方につきましては、お話の、残つております四キロはぜひ今年度中に完成いたす予定であります。それから岡山から東の片上附近は今年度着手いたしたいと思つております。そらから二十二号につきましては、まだ確定はいたしませんが、残念ながら今年度は着手いたしかねると思つております。
○村瀬委員長 御質疑等ございませんか。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第三、多田野村字休石より三森峠を経て中野村に至る間の道路開設の請願、文書表第八三号を議題に供します。紹介議員に説明を求めます。原孝吉君。
○原(孝)委員 多田野村から中野村通ずる道路は一名三森峠道路と言つておりますが、この道路は縣道になつておりまして、昭和元年より縣会でたびたび問題になつておりましたが、なかなかその運びに至らなかつたのでありまして、この道路は平より郡山、郡山より多田野、多田野から中野に行きして会津に通ずる道路でありまして、その間には猪苗代湖水がありまして、中野村ほか四箇村は郡山に出て來るためには猪苗代の東の方を通るのでありますが、冬になれば十月よりはまつたく絶縁状態になり半年間は交通は遮断されるのであります。それがために産業はもちろんのこと、大変な損害を五箇村はこうむつておるのでありますが、その道路ができますと、若松までは約十五里あるのでありますが、七里ほど近くなるのであります。さらにまたその峠の一帶の道路約二里の間を開発すれば、これは十分に多田野より中野へ通じまして、会津、新潟、あるいは南会津、北会津等の観光道路の一つにもなるのであります。今より十二三年前に縣会でも失業対策でやつたのでありましたが、約一キロばかりやりましてそのままになつておりまして、ほとんど縣道ではありますが、多田野より中野へ通ずる道路は遮断されておるのであります。これができますと、産業の開発はもちろんのこと、炭、薪等におきましても非常に寒くなる都度中央へ出るのも便利がよくなり、また里程においても四里半ほど近くなるのであります。ゆえにぜひともこの道路の開発を取上げていただきたいというのが請願の要旨であります。何とぞ國庫補助にてこの道路の完成をいたされんことをお願いいたす次第であります。
○村瀬委員長 政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 本件に付きましては、まだわれわれの方には十分の資料を持つておりません。縣の方からもまだ希望も出ていないようでありまして、資料もいただいておりませんが、できますことならば縣の方に御連絡荘願いたいと思います。
○原(孝)委員 今回は縣の方からは別に請願、陳情などはなかつたと思います。実はずつと早くには請願もいたし、猛烈な陳情をいたしたことがあつたのでありますが、戰爭の最中でありましたゆえに流れ流れになつておつたのであります。この問題は縣会におきまして毎年問題になつておる道路でありまして、なお縣にも私の方から話をいたしまして、縣からもあらいは陳情、打合せ等にまいるはずになつておりますから、そのときには当局といたしまして、しかるべく善処されんことをお願いする次第であります。なお縣からまいりましたときには、こちらの方からも実地調査をお願いしたいと思つております。以上申し上げましてお願いいたします。
○村瀬委員長 次は日程第二六佐川町越知町間トンネル開設の請願、長野長廣君紹介、文書表第四〇九号を議題に供します。紹介議員に説明を求めます。長野長廣君。
○長野長廣君 高知縣は実は鉄道としてはきわめて惠まれない状態にありますのにかかわらず、道路におきましてもまた過去において相当の努力をしたにかかわらず、今日では全國に比較してもつとも遅れておるのであります。これは横道にはいるようではありますけれども、順序として一應お聽き願つておきたいと思いますことは、鉄道当局としては鉄道大臣も何名か出ております。また過去において内務大臣も出ております。しかるにもかかわらずこれらの先輩は、いずれも全國のそれぞれ要地に向つて鉄道、道路、港湾等の設定に努力せられまして、比較的当時においては産業上日本全体の立場から見れば、忍んでもいいというきわめて公正な立場からこれに努力しなかつたのであります。從いまして鉄道のほとんど見るべきものもなく、國道等におきましては敷設当時と何らの違いがないという現状にあるのであります。ここにお願いしますところの佐川、越知間は、愛媛縣松山よりまいつております國道に当つておるのでありますが、相当の峻坂であります。從いましてガソリンの消費はもちろんのこと、高知縣のほとんど半分から西にある町村が、あるいは高知に向い、あるいは松山に向つて動いておるにかかわらず、多大の不便を感じておるのであります。それでこの際この間にある赤土峠という峠のもとにトンネルを掘鑿していただきますと、ただに高知縣のみならず、愛媛縣方面との運輸交通に隔世的の解決を與えることになるわけでございます。政府としてはこのトンネルの実現に御努力願いたいと思います。 なお序ででありますが、この越知町は山間のしかも山の中腹にありますにかかわらず、附近の川の中に縣道が設けられております。これが洪水の際において障害となりまして、現に昨年のごときは、町は四、五尺道路上に水が上げてきる状態でありまして、この向きでまいりますと、近き將來において町全体の移轉を考えなければならぬ状態を呈しておるのであります。つきましては河川方面の当局と御連絡いただきまして、國道の上に相当の改良をお願い申し上げたいと存ずる次第であります。縣といたしましては他に二、三のトンネル事業等の要望もありましたので、現在までにはまだ申請をいたしていないものと存じますけれども、かような次第でありますから、從來お願いしたものが近く実現の運びに至りましたならば、必ずや縣としても成規の申請をいたすように取計らうことと思つておりますから、その際には極力実現方をお願い申し上げる次第であります。 なおかかる状態にありますから御多端の際恐縮でありますけれども、政府といたしましては速やかにこの山及び附近國道の調査測量等をお願い申し上げたいと存ずる次第であります。以上が請願の趣旨であります。
○村瀬委員長 本件に対する政府の意見を伺います。
○菊池政府委員 高知、松山間の道路はこの地方の幹線でありまして、われわれも重要視いたしております。このトンネルの問題につきましては、実はまだ縣の方からも連絡ございませんので十分の調査ができておりませんから、ひとつ縣の方と打合わせまして措置をとりたいと思います。本年度内にというわけにはまいらぬかと思います。それから川の中を通つておる部分があるということでありますが、この点はひとつ河川の方と連絡いたしまして將來の計画を調査の上こめたいと思います。 —————————————
○村瀬委員長 次は日程第二四、靜岡縣内産業道路改修の請願、文書表第三七一号、日程第二五、由比町及び吉原町地内道路改修の請願、文書表第三七二号を一括議題に供します。紹介議員の説明を求めます。神田博君。
○神田博君 ただいま議題になりました請願につきまして御説明申し上げます。第二四、靜岡縣内生産道路改良及び補修の促進につきまする請願は一般的の陳情でございまして、生産道路の改良、補修につきましては、ひとり靜岡縣に限らず、各府縣とも要望されるところと信じておりまするが、御承知のように靜岡縣におきましては天龍、あるいは大井、富士、安倍等の大河川がございまして、この奥地開発ということはきわめて重要なことでございます。殊にこれらの奥地は無限の資源をもつており、今日わが國経済再建の途上におきまして、この重要なる資源の開発なくして再建できるということは、とうてい望めないことでございます。この奥地資源開発のために、靜岡縣といたしては今いろいろ道路の施策をねり、あるいはすでに着手しておる実情でございます。先般の靜岡縣会におきましても、満場一致をもちまして、この奥地開発のための生産道路の改良及び補修につきまして國庫の補助をひとつお願いいたしたい。國の財政もなかなかなみなみならないようにわれわれ承知いたしております。しかしながらそのなみなみならないところを、何とかひとつやり繰りをいたしまして、資源の開発、いわゆる國富を増進することによつて國の財政も強固になるわけでありますから、万難を排して、ひとつ特殊の事情を御勘案願いまして、ぜひとも國庫の補助をできるだけ多く、またなるべく速やかにお骨折れを願いたい。この問題はひとりこの國土委員会の扱う問題だけでなく、あるいは農林関係、すなわち開拓道路の問題とか、あるいは林道の開発とかいうことが関連してまいると存じますが、いずれにいたしましても当委員会のもつ役割がきわめて大きな力がございますので、その方面からひとつ特に御配慮をお願いいたしたい。 次に議題となつております二五号議案の國道一号線、すなわち靜岡縣庵原郡由比町と富士郡吉原町地内におきますところの國道の改良の問題でございます。靜岡縣は御承知のように海岸線もきわめて長く、一号國道が百八十七キロというような長さをもつておりまして、そのうち未改良が百四キロというように、未改良地帶が多い。しかも幅員狹隘、屈折実にはなはだしいのでございまして、近代交通には適せないので、われわれ遺憾に考えておるのでありますが、特に本日請願になつております由比町と吉原町は、実に幅員の狹いまた屈折がはなはだしいということについては、おそらく東海道随一ではないかと思います。菊池政府委員は、この國道の点については重々御承知になつておられるところで、われわれがここで請願を申し上げるよりも、すでに内務省の時代から、今日の建設院になりましても、國道の改良、殊に一号線の改良ということは、焦眉の急であることを十分御承知であられます。最近は東京・神戸間に直通の貨物やバスの計画等のあることもわれわれ耳にしておりますので、この際財政上の問題もあると思いますが、速やかに工を起していただきたい。町の形態をなしておりますが、むかしの東海道そのままの姿でありまして、本縣の交通問題と申すよりも、むしろこれはわが國國道の根幹である第一号國道として國の重大な関心をもたれておることでないか。縣におきましても、先般の縣会におきまして満場一致をもつて、これらの改良促進について國会に請願し、政府にひとつ実行していただきたいということでございます。今年度の予算もすでに公共事業費等のわくもきまつておるようでありますが、予算そのものを先般の内示会で拜見いたしますと、私どもの考えておりましたよりはきわめて少いようでありますが、この少い予算をどうするかは別といたしまして、とにかく重要なこの幹線に注ぎこんでいただき、そうして一日も早く今の交通難を解除していただきたい。これが靜岡縣二百三十六万を代表しております縣会の要望でもあれば、またわれわれ國会議員全体の希望でもありますので、國家的見地から、私ども地方開発がいかに重要な役割をもつているかという意味におきまして請願いたしたような次第でございまして、何とぞこの請願が御採択になりまして、速やかに実行していただきたいというのが請願の要旨でございます。
○村瀬委員長 政府の所見を伺います。
○菊池政府委員 靜岡縣の生産道路関係についてでありますが、靜岡縣の農産、林産、水産、各種につきまして非常に重要な地位を占めておりますことは十分承知いたしておりますので、そのために必要な道路につきましても、できるだけのことを考えておる次第でございます。本年度におきましても、当初二十数箇所にわたりまして工事に着手しようと存じておつたのでありますが、御承知のような状況でありまして、現在のところでは約十箇所ばかりについて工事に着手しようと考えております。 次に國道由井、吉原間の問題でありますが、これは本年度から直轄工事として着手いたすことに内定いたしております。
○神田博君 ただいま菊池政府委員の御説明によりまして、当初産業道路の改良補修等につきましては二十数箇所実は考えておつたのだが、十箇所ぐらいになるのじやないか。靜岡縣の産業的地位が、わが國経済の再建上特殊の地位にあり、またきわめて重要であるということについて大きな関心と認識をもつていることを聽きまして、私ども非常に意を強うしたのでありますが、計画の半分ぐらいのことでは私どもなかなか満足できないので、これは他の機会に讓りますが、とにかくこれは縣の方からも十分連絡をとらせることにいたしますが、できるだけ速やかに御配慮を願いたい。なお由井、富士の第一号國道改修については、すでに計画をされていることをただいま耳にいたしまして、非常に意を強うした次第でございます。しかしこのごろの政府のおやりになることを見ておりますと、予定されても途中で消えてしまつたり、またインフレ高進の際でありますので、途中で経費の関係で仕事が中断されるというようなことなしとも保しがたいのでありまして、さようなことにつきましても十分御留意いただきまして、万々違漏のないように、本請願を名委員長ひとつ御採択の御斡旋をしていただくと同時に、政府委員の方方におきましても、ただいま御説明ございましたように、ひとつ手落ちなく御実行願いたい。かように要望いたしまして本請願のことを打切りたいと思います。
○村瀬委員長 本日はこの程度に止め、残余の請願は次会に延期いたします。次会は追つて公報をもつてお知らせいたします。本日はこれにて散会いたします。 午後零時十一分散会