決算委員会 第10号
- 発言数
- 29 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1948/06/02
会議録
○松原委員長 これより開会いたします。 田中健吉委員から一昨日御要求のありました暫定予算に対する速記録を配付せよとの問題につきましては、事務当局ともいろいろ交渉いたしまして、でき次第配布することにいたしますから御承知を願います。但しただいまのところでは三月三十一日の分までができておるのでありまして、この査察廳に関する予算を含んだ補正予算第二号は、四月二十六日に始まつて四月三十日に終つております。この間の速記録はただいまのところではまだできておりません。せいぜい取急がせますということでございますから御了承願います。
○田中(健)委員 私はこの法案を審議するのに当つてしかるべき重要な参考ではなかろうかと思いますので、その資料として要求しておつたのでありますが、そうするとそれが出てこなくとも審議を委員長は進めるというわけですね。
○松原委員長 進めたいと思います。
○田中(健)委員 次に、なお資料として追加してお願いいたしたいのは、世界各國の経済取締りに関する資料を、この際政府当局より御提出を煩わしたいと思います。 それからこの間の政府当局の説明によりますと、大部関係方面はこうだ、その筋とか関係方面とかいう言葉がたくさん出てきます。そこで関係方面と密接な関係を保つてやつておりましたところの安定本部の御斡旋または委員長の御斡旋によつて、関係方面の係員とわれわれ決算委員が篤と懇談いたし、この法案の審議の参考にいたしたいと思いますので、さような機会をこの際おつくり願いたいと思います。その方々と懇談してみることが、私はこの法案を審議するのに非常に参考になるのじやないかと思いますから、あらためて、世界各國における経済取締りの状況に関する法規その他の資料の提出、それから関係方面の方々との御懇談の機会をおつくり願いたい。このことを提言いたします。
○松原委員長 御要求の趣旨はよくわかりましたから、せいぜい御意見に副うようにいたしたいと思いますが、今の関係方面との懇談の件につきましては、いま少し委員の方が多数御出席の上においてあらためて相談いたしたいと思いますけれども、よろしゆうございますか。
○田中(健)委員 それではなるたけ早くお願いいたします。審議する都合上……。
○松原委員長 せいぜい取計らいたいと思います。
○田中(健)委員 資料の方は……。
○松原委員長 資料の提出はできる限り求めます。
○田中(健)委員 なるべく早くお願いいたします。
○中曽根委員 安本の斡旋でなくて、委員長が向うに申しこんで懇談すべきだと思います。
○松原委員長 委員各位に御了承を願つておきます。本日の審議順序を申し上げますれば、新たに本委員会に付託となりました法律案の説明を承るに止め、引続き前会の質問を続けたいと思います。 ―――――――――――――
○松原委員長 この際総理府設置法律並びに内閣法の一部を改正する法律案を議題とし、政府より提案理由の説明を求めます。内閣官房長官苫米地義三君。
○苫米地國務大臣 ただいま議題となりました総理府設置法案の提案理由を説明いたします。 新憲法施行後その制定の趣旨に基き、わが國の行政組織を規律する恒久的な法律として、さきに政府は國家行政組織法案を立案し、現に國会に提案し、目下御審議を願つておりますことは、皆樣御承知の通りであります。しかしながらこの法律はわが國の行政機関の組織の基準を定めるためのものでありまして、具体的な行政機関の組織権限については、それぞれの行政機関の設置法以下の立案を予定しているのであります。政府は右の國家行政組織法に規定する基準に基き、ここに総理府設置法案を作成し、本会議に提案することとなつたのであります。 この法案の内容について特に御説明申し上げたい事項の第一点は、総理府の外局を網羅的に列挙して、それぞれの根拠法を掲げたことであります。從來は総理廰における外局は、それぞれの根拠法令にのみ規定せられておりましたが、これらを本法には一括列挙いたしまして、およそ内閣総理大臣の所轄に属する國の中央行政機関は、すべて本法において一目瞭然たらしめようとしたわけであります。なお名称につきましても、國家行政組織法の定める基準に基いてそれぞれ委員会、院及び廳の区別に從つて整理して規定いたしたのであります。 第二点は各行政機関の改廃新設の点であります。まず公職適否審査委員会及び同事務局並びに公職資格訴願審査委員会及び同事務局であります。これらは総理廳の外局として、それぞれいわゆる追放に関する資格審査と訴願の事務を遂行してまいつたのでありますが、去る五月十日をもつてそれぞれ一應その任務を終了いたしたのであります。なお選挙その他に際しての資格審査に関する一部の事務等は引続きこれを行う必要がありますので、右に申し述べました諸機関はこれを合併し、縮小して、総理府内における一箇の内部部局といたして残存することといたしたわけであります。次に賞勲局は從來総理廳の外局として栄典に関する事務を行つてきたのでありまするが、終戰後特に新憲法施行後の諸情勢に鑑みて、これを総理府の内部部局といたしたわけであります。次に俘虜情報局は國際條約の規定に從つて、今次戰爭の開始と同時に設置せられたものでありまするが、終戰後その事務の範囲も漸次減小いたしました関係上、総理府内における附属機関として残存事務を行わしめることといたしたわけであります。なお経済査察廳、中央統計廳、建設省及び経済安定本部につきましては、それぞれの設置法案について御審議をお願いいたす所存であります。 第三点は國家公務員法との関係であります。同法は國家公務員たる職員について適用すべき各般の根本基準を定めているのであります。從つて総理府の内部部局における官吏の任免、給與分限及び懲戒その他人事に関する事務につきましても、同本に從つてこれを処理すべきことは当然のことでありまするが、なお同法との関係を明白ならしめるために、特に本法にはそのことを明記したわけであります。 以上のごとき理由と考慮に基いて、政府は総理府設置法案を本國会に提案した次第であります。何とぞ御審議の上、可決あらんことを希望いたします。 次に内閣法の一部を改正する法律案の提案理由を説明したします。 現行の行政官廳法は新憲法附属の法律といたしまして、昨年五月三日から施行せられたのでありまするが、同法はさしあたり必要な立法措置として暫定的に制定せられたものでありました。この法律にかえまして、政府はさきに國家行政組織法を立案いたしまして、目下御審議を願つておることは御承知の通りであります。右に伴いまして、現行の内閣法についてその一部を改正する必要が生じ、ここに法律案を提案いたした次第であります。 本法案の作成にあたりまして政府が考慮いたしました第一点は、國家行政組織法の制定によりまして効力を失する行政官廳法の規定の一部を内閣法中に追加規定した点でございます。すなわち行政官廳法における從來の内閣官房長官の規定を本法中に移しまして、かつ内閣官房長官は國務大臣をもつて充てることができるといたしました次第であります。 第二点は國家行政組織法に定める基準に從つて所要の改正を加え、從來政令をもつて規定せられておりました内閣官房次長、國務大臣秘書官に関する規定を法律に移しまして、また次長の名称はその職務に鑑みまして從前の副書記官長の例をとり、内閣官房副長官と改めました。 次に内閣官房における内部部局に関しまして、國家行政組織法に定める基準を踏襲して規定いたしました。 第三点は國家公務員法との関係を明白にいたしますために、職員の所掌事務の範囲及び権限が同法の規定に從うべきことを明らかにいたしましたことでございます。 以上のような理由と考慮のもとにおきまして、政府は内閣法の一部改正法律案を今議会に提案いたした次第であります。何とぞ御審議の上御可決あらんことを希望いたします。 ―――――――――――――
○松原委員長 次に物價院法案を議題とし当局の説明を伺います。物價廳次長野田信夫君。
○野田政府委員 次に、物價院法案の提案理由の説明をいたします。 本日この委員会に付託されました物價院法案につきましては、ただいま提案理由の御説明がありました総理府設置法案の中に盛られておりまするので、物價院は総理府の外局として設置されるものであります。この法律におきましては、國家行政組織法案に盛られておりまする方針に從いまして、主として物價院の所掌事務の範囲及び権限を明らかに規定いたしますとともに、地方支部部局として、地方物價局を置くことと、物價院所轄の公團に價格調整公團があることを定めたものであります。 物價院の所掌事務の範囲及び権限は、從來の物價廳官制、物價統制令、地代家賃統制令等によつて物價廳または内閣総理大臣もしくは物價廳長官のそれとまつたく同一でありまして、その他の点は現在の地方物價事務局と称せられているものを、地方物價局に改め、物價廳を物價院に、また物價廳長官を物價院総裁に改めたほか、從來物價廳に関して定められていたところとまつたく同一であります。 以上をもちまして物價院法案の提案の理由説明を終りたいと存じます。何とぞ御審議の上御賛成あらんことを希望いたします。 ―――――――――――――
○松原委員長 お諮りいたしますが、先日來引続いて議題となつておりまする経済査察廳法案に関しまして、昨日商業常任委員長から連合審査の申出がございましたからこれをお受けすることに御異議ございますまいか。ちよつと速記を止めてください。 〔速記中止〕
○松原委員長 それでは速記を始めてください。 連合審査の件は一應商業委員長とも打合せの上に決定いたしたいと思いますから、どうかお任せを願いとうございます。 それでは前会に引続きまして、経済査察廳法案の質疑を行います。質疑の方はどうぞ御発言を願います。
○樋貝委員 私は行政整理と各官廳の増設等に関して政府の御意見を承りたいと思いますが、今日は大臣はどなたもおいでにならないようです。この間その点についてあらかじめ申し上げてはおいたのですけれども、しかし細目にはいつて審議するまでに至らず、ただ題目を掲げただけで終つてしまいました。國務大臣はいつごろおいでになりましようか。
○松原委員長 大臣の出席要求はしてありますが、今日はまだお見えになつておりません。すぐに連絡いたします。
○樋貝委員 それじやそのときまで留保いたします。
○松原委員長 ほかに御質問ありませんか。
○田中(健)委員 資料を要求しておるのだが、それを待つているのです。そういつたものが出てこなければどうにもならない。それに関係法令というような紙二、三枚書いたものでやれといつても、どういう内容をもつているものかさつぱりわかりません。どうも安定本部は不親切で困る。
○松原委員長 ただいま田中委員から御要求になりました資料について、政府の方にはすぐ御提出になる御用意がございますか。政府委員の御意見を伺いたい。
○國塩政府委員 先ほど田中委員から世界各國の経済取締法令に関して資料として御提出願いたいという御要望がございましたが、御承知のように世界各國との交通が杜絶いたしまして以來数年あるいは十年近くなるのでありまして、殊に戰後の経済界の激変に関しましては何らの情報資料というものはわが國に入手することができない状態でありまして、われわれもその点は苦心いたしておるのであります。アメリカの取締制度に関しては若干の資料がございますが、それ以外の資料は手に入らないのであります。世界各國ということになりますと、まことに御要望に副いがたいのではなはだ申訳ないのでありますが、そういう事情を御了承願いたいと思います。
○田中(健)委員 國塩さんにちよつとお伺いいたします。戰爭が始まつたといつて戰爭に区切をつけているのじやない。戰爭前のものがある。先ほどの懇談したいというのは、アメリカ側の資料を相当もつておるだろうと思つたのです。あなたの方で連合國の方に連絡をとつて資料を集められれば集められないことはないと思う。こういう重大な法案をここへもつてくるにはやはりそこには参考資料がなければならぬ。ただ皆さんの頭だけでもつてこられても簡單にはいかないだろうと思いますが、日本は日本だけで経済取締りというわけにいかぬじやないか。これだけの査察廳を設けるには輸入の関係の取締りもあるでしようし、輸出関係のものもあるでしよう。そこには非常に貿易などに関係する面もあるのじやないかと思う。ですから諸外國における取締りの例、そういうようなものをぜひとも参考のためにほしい、こういうことを申し上げておるのであつて、戰爭中のものはないことは私もわかつている。だがそれだけの努力をしてぜひともお願いしたいと思うのですが、國塩さんのおつしやることは出せないという意味なのか、徹底的に努力して出したいという意味なのか今おつしやることではいくつにも聽えますので、その点を重ねて御明確にしなければない、こういうのであればこちらも考えがありますから、その点を御明確にお答えを願いたい。
○國塩政府委員 今後も努力して蒐集しますが、急速に準備するということは不可能ではないか、資料を取寄せるには相当長時日を要するのではないか、從いまして本会期における資料として間に合うかどうか、たいへん恐縮ですが私は確信をもてない次第であります。
○松原委員長 ただいま栗栖安定本部長官は閣議中でございましてはずしかねますということでございます。從つて審議はこの辺に止めて、本日は散会することにいたしたいと思いますがいかがでありますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松原委員長 それでは本日はこれで散会いたします。 午前十一時三十二分散会