議院運営委員会 第85号
- 発言数
- 59 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1948/10/09
会議録
○淺沼委員長 それではこれより運営委員会を開きます。 本日はこの前の申合せに基きまして、明後日召集されます当日の議事日程のことについて事務総長から御説明を願います。
○大池事務總長 お手もとに差上げてある日程順序について申し上げます。まず午前十時に御参集願つて、三分の一以上お集まりの上で会議を開き、議席の指定、その次に國会法の一部改正法律案の上程、それに基く衆議院規則の改正、附則の方の改正も同時におやり願う。それから不当財産と災害地対策並びに海外同法引揚の三つの特別委員会の設置の問題があります。不当委員会は第三國会の召集日までしか予算等の支出ができないことになつておりまして、第二國会で一応切れる形になつておりますから、引続きおやり願うとすれば、特にそれだけでも御決定を願つて、閉会中も続いてやれるようにしたらどうかと思つております。 それから常任委員をどうするか、委員長をどうするかという点につきましては、常任委員の方は別といたしまして、委員長は與党をもつてこれに充てるという先例的な取扱いになつておりますので、與党関係が決定しませんと委員長の選任は一応困難になります。それでこれは内閣ができた後にまた変更するか、これまで延ばした例もありますので、五、六の問題はそういう意味で御審議を願いたいと思います。 それから七の会期の決定ですが、國会が召集されて、その國会の会期がどれだけであるかということが不確定では法律上少しおかしいと思いますので、一応会期の決定もでき得ればおきめ願つた方がいいと思つております。それだけが大体國会の構成的な面で、あとは具体的の審議の問題で、すぐに始まる問題は内閣総理大臣の指名であります。 その前に儀礼的な問題といたしましては、本田英作さんがお亡くなりになりましたので、これが弔辞を本会議で述べていただくことになつております。
○淺沼委員長 そうしますと、本日の議事日程については、事務総長から報告があつた通りでありますが、まず最初に基本的条件をつくるためには、議席の指定を議長に一任していいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○淺沼委員長 それから國会法の一部を改正する法律案並びに衆議院規則中改正案、この問題の取扱い方について、事務総長の説明では一応現國会法の規定に基いてやつたらどうかという説と、もう一つはどうせ変るものだから、基本的な立場だけはきめておいたらどうかという二つの御意見があるのです。
○林(百)委員 まだだれが首班になるか、どういう政局の動きになるか皆目わからないから、しばらく現行のまま事務管理でやつたらどうですか。
○淺沼委員長 ただいまの問題は二、三をやるかどうかという問題です。
○林(百)委員 そうすると常任委員会の数だとか、あるいはその中における委員の数だとか、各党の比率だけをきめる程度のものですか。
○淺沼委員長 それ以外にはないでしよう。
○林(百)委員 この前予算委員会の委員の数をきめるとき五十人にすると野党が多くなり、四十五人にすると與党が多くなるという問題があつた。だからあの問題も今きめて、あとでまた……。
○淺沼委員長 結局多数派に成功したものが政府與党になるのですから、政府與党の方が頭数はよけいになる。だから今の通りで同じことになりはしないか。政府與党側が委員長をとるようにすれば、奇数にしておけば委員の数は多数になる。
○林(百)委員 ところが小会派が多くなると、かえつて野党の方が多くなる場合がある。
○淺沼委員長 多数派に成功すれば総理大臣になるのですから、問題はないと思います。
○林(百)委員 それはわからない。
○小島委員 しかし原則は奇数になることには何人も異論はないと思う。
○林(百)委員 現行のままで首班がきまるまで事務管理にしたらどうですか。
○小島委員 第三國会までという法律があるのです。
○林(百)委員 國会法の中にありますか。
○淺沼委員長 あります。明日までは生きておりますが、明後日からは新しい委員会になるのです。
○林(百)委員 延ばしたらいい。
○小島委員 それはできない。
○林(百)委員 そういう意味の一部改正ならよろしい。
○山口(喜)委員 これは議会の構成の問題であつて、いかなる首班がお立ちになろうと、これをかえるような政治的な含みのある案件ではないのですから、これはやはりあらゆる議案に先立つというらち外に考えて差支えないと思う。
○小島委員 それでいこうじやないか。
○淺沼委員長 そう決定してよろしいですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○淺沼委員長 そう決定いたします。 それに基いてこの間の申合せで、不当財産取引調査特別委員会、災害地対策委員会、引揚促進に関する特別委員会、この三つの特別委員会を設置することになつたのですが、員数は、これらの委員会は災害地対策を除く以外は三十名づつ、災害地対策は四十五名ということにきまつたわけです。委員はあとから議長に報告することにして、設定することに決定して異議ないですか。
○小島委員 それについて聴いておきたいのですが、議会の構成というもは、常任委員ができなければ完備しないのじやないか。その完備しない議会において特別委員会を設置するということは、これは具体的な問題になるが、差支えないのか、それを聴きたい。
○大池事務總長 それは今言う通り特別委員会の方は、常任委員を設置して委員長を選んでいただくのが一番いいのですけれども、與党関係で委員長をとるということですから、それができないために便宜上延ばすだけであつて、できれば常任委員会までこしらえていただく方がいいに違いない。
○小島委員 議会の構成は常任委員をつくらなければできないのじやないか。常任委員を選挙しなくても議会の構成ができておるということなら、特別委員会を設置することも差支えないと思う。問題は、議会ができていないのに、特別委員会だけ設置するということができるものかということです。
○大池事務總長 それは常任委員会も特別委員会も両方つくるのが一番結構なんですが、常任委員の方の委員長の関係でできなければ、できるものだけでもやつておくという方が便利でいいのじやないか。特に不当財産のような特殊なものがなければ、そういう必要性はないだろうと思う。
○小島委員 不当財産取引調査特別委員会の性格からいつて、今すぐこしらえた方が便利は便利だと思う。しかし実際において一旦不当財産取引調査特別委員会を消滅し、常任委員会ができて、すぐまた復活して特別委員会をこしらえたつて、これは当然構わないわけです。それをただ、今証人調べをやつていて都合が悪いから便宜的にこしらえようというなら、便宜的はよろしいが、議会構成ができてなくてもやつてよいかということです。
○林(百)委員 議会構成は常任委員会の設置さえあればいいので、具体的な委員長、委員がなくても議会の構成はできるのでしよう。
○淺沼委員長 この前の片山内閣のときにはそういう事例があつたという報告があつた。
○小島委員 しかしその事例は、実際から言うと正しい事例ではなかつたので、やはり便宜上やむを得ないものとしてそういうことを認めるのか。
○成重委員 小島君の心配しているのは当然だ。五、六は常任委員の選任だけにして、委員長は首班のきまるまでだれか委員会に適当な人をかりに委員長をこしらえてやればいい。
○淺沼委員長 議論はそこまで発展させないで、まず第一に特別委員会を設置することには異議ありませんか。そうして内容は引揚促進に関する特別委員会と、それから不当財産取引調査特別委員会は三十名。もう一つ災害地対策特別委員会は四十五名、この数字を確認することに御異義ありませんか。
○林(百)委員 今と同じですか。
○淺沼委員長 今と同じです。いろいろな事情があつて、奇数という議論もこの前のときには出ましたが、しかし不当財産の委員会なんか今になつて変更するということも、何が作為的に思われてもいかぬから、現状のままにしようじやないかということになつたのです。それでよろしゆうございますね。
○吉川(兼)委員 その災害地対策委員会ですが、いつも災害が起ると、その災害を受けた地方の國会議員團が臨時的に一緒になつて行動を起して、委員会を動かし、農林は農林、建設は建設というところからも行つてもらうことになつている。日本は非常に災害が多いから、特別委員会を置いてもいいけれども、何だか二重になつて、結局他の常任委員会からも出さねばならぬ。だからこの際災害地対策特別委員会というものは置かぬことにしてもいいじやないか、どうですか。
○淺沼委員長 置くことにきまつているのです。これは常任委員の選挙の話合いがつけば、指名してもいいし、つかなければ延期せざるを得ないと思いますが、どうでしようか。常任委員会の数字の話合いがついて、各派から出すことができれば、やつてもいい。ただ委員長選挙があるが……。
○小島委員 事務総長に聴いたところが、委員は選任しても、委員長を選任しないと動かないということだが、動かないということであれば……。
○淺沼委員長 いや、不当財産取引調査特別委員会という特別な委員会があるから、委員だけを選んでおいて、いろいろな客観的な関係でやらなければならぬことになつてくれば、そのとき委員長の互選をやることもできるわけです。一応の陣立てだけはつくつておこうというわけです。それも話しいがつかなければ先に延ばす。せめて常任委員の選任までやりたいのですが…。
○小島委員 ぼくは、委員長がなければ運営ができないと言うが、それはそのときとして、委員長は即日でなくても、委員会が即日開けない場合もあるから、常任委員までは選任しておいて、委員長の選挙はあとでやつてもいい。
○淺沼委員長 これはそうしようといつてもなかなかむずかしいけれども、人選ができればやることにしよう。
○林(百)委員 どれが與党になり野党になるということがきまらなければ、むずかしい問題だ。
○淺沼委員長 十一日の正午までですから、あるいはできないかも知れませんが、あくる日できれば委員の指名だけはやつておいて、委員長だけは延ばしてもいいわけですね。
○山口(喜)委員 委員の選任は、諸般の情勢から各党がなかなかきちんとそろわない。だからこれはやることにしておいてもやれないと思う。だから特別委員会の設置までにしようじやないか。
○淺沼委員長 一応常任委員長の選挙は與党側が委員長になるという一つの慣例になつている。それをここで確認して、従つて與党、野党が明確になるまで委員長選挙は引延ばす。しかしそれ以外のものはできるものはきめていく。もう一つは、不当財産取引調査特別委員会のごとき特別なる委員会については、もし首班の選挙が延びるようなことがあつた場合に、いろいろな情勢できめなければならぬときに話合いをつける。それでよろしうございますね。——それではさよう決定いたします。 —————————————
○淺沼委員長 次に会期の決定でございます。 〔「三十日」と呼ぶ者あり〕
○淺沼委員長 それでよろしゆうございますね。
○大池事務總長 この前の開会式を十三日に行うことに決定になつておりますが、これは今の情勢では一応お延ばしを願わなければならぬと思います。
○淺沼委員長 開会式は新内閣成立後にしてもらうということで異議ありませんね。——それではさよう決定いたします。 —————————————
○大池事務總長 協議事項はこれで終りましたが、こういうお申出がありましたので、御決定を願いたいと思いますのは、衆議院前議員團という刷物ができておりまして、EX会というものがあるのですが、これに加盟しておられる方は十八名であります。この会の連絡執務等に関して、ぜひひとつどこか部屋を貸していただきたい、もし適当な部屋がないならば、どこかの部屋の一つのいすだけでもよろしいから御配慮を願いたい、こういう申出であります。私の方といたしますと、前國会議員の皆さんの團体のために、部屋を提供することも結構だと思いますが、現実の状態においては、一つの部屋を差上げる余裕が全然ございません。従つて問題は、向うの申出の最後にある、どこかの部屋の一つの机を差上げて、そこで連絡をとることを認めるか、認めないかという点にかかつてくるわけです。 〔速記中止〕
○淺沼委員長 それではこの案件は保留することにして、よく御研究を願いたいと思います。ただ部屋の問題はむずかしい。
○大池事務總長 もう一つ各党でお考え願いたいと思いますのは、本田さんがお亡くなりになりました結果、長崎縣でこの前今村さんが補欠になつておつたので、補欠選挙を行う。これは大体一箇月以内にやらなければならぬ。明後日から今期が始まることになつておりますから、議長の方でも早急に補欠選挙をやるようにしなければならぬ。その点を御了承願います。今日にも選挙委員会の方と連絡して請求したいと思います。
○淺沼委員長 それでは本田英作君に対する弔詞の件十一日の議題に扱うことに決定しておきます。 もう一つは、明日をもつて当委員会も形をなくなすことになりまして、十一日からは新國会法に基いて新たな委員会ができなければならないわけですが、それができるまでの過渡的な運営をどうするか、一応御相談願いたいと思います。
○大池事務總長 その開議長の方から諮問事項もございましようし、各派の間の御連絡も必要と思いますので、各派から非公式の連絡委員を出していただきたいと思うのですが……。
○淺沼委員長 それでは運営委員会でその取扱いを各派に諮つて、各派で了承していただくことにして、この会の従来のメンバーをもつて各派連絡会議を構成して議長の諮問に応ずる。従つてその氏名決定は各派で了解を得ていただくということに決定いたします。
○松岡議長 ちよつと簡単に御報告申し上げます。 事実は皆さんも新聞を通して、今から私が御報告すること以上に詳しく御存じではないかと思いますが、各党を歴訪いたしまして、総裁にお会いしてそれぞれ御出席をお願いいたしました。民自党の方では、大体昨日支部会議が終るのは夕刻になるから、早くても夕刻でなくては回答できないであろうということであつたわけです。その他の党は詳しく申し上げるまでもないと思いますが、ある党はきわめて丁重に、大体いいと思うけれども、迫つて御返事するというようなことで、後に出席しましようというような御返事もあつたところもありますが、大体みな喜んで出ていただくというような態勢が整つているわけであります。ところが昨日夕刻になりまして、民自党の方でいろいろな点について御協議がまとまらないことがあつて、夕刻もまだ明確な御返事をいただくことができない。私の帰つたのが五時過ぎであつたと思いますが、七時ごろに民自党から正式に明日まで待つてもらいたい、多分昼前後には御返事申し上げることができると思うということで、実はまだ正式の回答に接しないわけであります。いよいよ正式な御回答がありましたら、またあらためて御報告申し上げます。
○淺沼委員長 それではこれで散会いたします。 午後零時二十七分散会