予算委員会 第30号
- 発言数
- 14 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1947/12/08
会議録
○川島委員長代理 會議を開きます。 本日は昭和二十二年度一般會計豫算補正(第一一號)の審査にはいります。 御質疑はございませんか。
○庄司(一)委員 簡單に一、二のお尋ねをして、最後に希望を申し述べておきたいと思います。ただいま議題と相なつておりまする補正第十一號、これは大體政府御提案が公正妥當な、餘儀ないところの御提案であることは字句において納得がいくのであります。ただこの歳出の面において、一昨日大藏當局に申し上げましたように、わが國會は憲法の上において御承知のごとく國家最高の政治機關である。この國會に職を奉じておる國會職員の諸君、特に議會の日程のいかんによつては、場合により午後の十二時近くまで、長い間健鬪されておる速記士の諸君、あるいは議會の運營上なくてならない委員部の諸君、あるいは衛視の諸君、その他庶務關係の諸君等々、これは全國官公吏のいわゆる畫一的なるところの待遇であつてはならない。何らかそこに格段なるところの特別の措置を政府がとるといつたことが、きわめて妥當な待遇であると思うのであります。すなわち官公吏に對する、政府の中の各省が均衡を得たるところの平等的なる待遇というようにものを處置しなければ、公正を缺くというような要領をもつて、政府はややともすると畫一主義に陷つておるおそれがあることが看取される。私は生活の最少限度を保障する意味においては、むろんそうでなくてはならぬけれども、仕事の内容の煩瑣等により、またただいま申し上げたように、夜間深更に至るまで速記をとる。あるいは庶務に從事する。かような諸君に對しては、なにもあらためて勞働基準法に準據して云々を必要といたしません。平等の中に差別を求め、差別の中に平等を求むるところの公正なる待遇法が講ぜられていかなければならない。もしそれ、この國會のただいま申し上げたような速記士の諸君、あるいは委員部の諸君、庶務等の諸々の雜務を鞅掌されておる諸君たちが、過度なるところの勞働の奉仕によつて、生理的に、肉體的に、あるいは精神的に倒れるようなことがあつてはならないのであります。國家最高の政治機關たるこの國會の運營に、もしそれ一沫の不安を與え、そのよりよき運營を阻害するようなことがあつてはならない。こういうことは十分大藏當局におかれては、賢明なるところの察知をされまして、ただいま議題となつておる本案の歳出の中には、國會職員の待遇費も若干計上されておるようでありまするが、こういう點については、ただ殘業をやつたら、あるいは深夜業をやつたら、何時間について規定の金何十圓を増すというだけのことであつてはならない。これはよほど特別なる御考慮のもとに善處される必要がある。かように考えるのであります。過般大藏大臣よりおざなりな簡單な御答辯は得ましたけれども、特にあらためてただいま議題となつておりまする關係上、政府の御意見を承つておきたいと思うのであります。 それに關連して、一昨日も中原君から御質問があつたようでありますが、ただいま當面の問題となつておるいわゆる二・八の官公吏諸君、公務員諸君の越冬資金と言いましようか、あるいは從來の古い言葉で言えば年末賞與的な意味でありましようか、その待遇の問題の一箇月分は、すでに豫算として獲得されたけれども、あとの一・八の問題は、これはきわめて敏速に、果敢に、速やかなる日において、その授受を果さなければ、せつかくの中勞委の裁定というものも、その權威が地におち、また政府があらゆる苦心慘憺されて、合計の二・八の豫算をくめんされましても、その受渡しの時期を失するようなことがありますならば、それは頂戴する方のか側ら言えば、たいしたありがたみはなくなるのであります。これは何とか英斷に出られて、速やかにこれを交付されたい。そのためには第二囘國會の冒頭において、昭和二十二年度豫算の補正第一號と相なりますか、どういう形式になるかわかりませんが、速やかに本委員會は上程されて、殘るところの一・八の授受を速かならしめてもらいたい。これらに對するところの政府の對策あるいは準備、心構え等いかん、こういうことをお伺い申し上げて、簡單な本議題に直接關連のある質問を終りたいと思います。
○河野(一)政府委員 お答え申し上げる前にちよつとお斷りしたいことがございます。補正第十一號豫算、ガリ版が提出いたしましたものにミスプリントがございますで、一應御訂正申し上げます。豫算總則の第一條の歳出のところに、修正減少額の欄に一億五千八百二十二萬三千圓という数字が計上せられておりますが、これは一億五千八百十八萬五千圓のミスプリントでありますので、これは正誤として出しておりまするが、未だお手もとの方に參つておらぬかと存じますので、この機會においてお斷り申し上げておきます。 次いで御質問に對してお答え申し上げます。國會職員が非常に過激な勤勞に從事せられておりますることは、私どももよく承知いたしておるところでございます。國會の職員につきましては國會職員法という法律がございまして、議院におきまして國會職員の給與を定めるという建前になつておりまして、一般官公職員とは立て方が少し違つております。議院におきまして、國會職員の給與についての基準を定めるという建前でありまして、もちろん議院運營委員會にお諮りになつて、おきめになるわけでありまして、そのラインに沿つて政府としては豫算を提出いたしておる次第でございます。今囘の十一號、補正豫算におきましても、その金額が計上せられておるわけでありますが、前囘の九號豫算でありましたか、これにおきましては、超過勤務手當が大體八月までの分しか組んでなかつたのでありますが、今囘の豫算におきまして、ずつとこの先三月までの分を追加計上いたしておるわけでございます。この國會職員の勤勞の状況ということは、私どもよく承知いたしておるのでありまして、その優遇あるいは待遇の改善については、私どもも十分考慮し、善處いたしたいと考えておる次第でございます。 それからその次の中勞委の裁定いたしました二・八箇月の問題でありますが、すでに一箇月分は前囘の補正第十號に計上いたしておるのでありますが、その殘りの分につきましては、目下政府におきましていろいろ考究しておるところであります。財源その他の點につきまして、關係方面その他とも折衝いたしておるのでありまして、できるだけ早い機會において一般の要望にも副いたい。財源その他の關係もにらみ合わせつつ、できるだけ要望に副いたいというような考えで、目下いろいろな檢討を續けておる次第であります。ただいまのところ、いかなる案があるというふうなことを申し上げる段階にはないのでありますが、以上の點をもつて御了承願いたいと存じます。
○庄司(一)委員 もう一點だけお伺いいたしたい。それは過般北海道在勤の官公吏諸君に對する特別の燃料關係の手當の法律案も出ました。それらの豫算もすでに計上されてあるのでございますが、この際將來のために希望を一點述べて、御意見を拜聽しておきたいのは、あの問題はひとり北海道においてのみ限定さるべき問題でありませんで、東北地方における秋田、青森、山形、宮城、福島の一部、あるいは新潟、富山の一部等々において、積雪丈餘の所に働いておる官公吏の諸君のごとき將に大藏省關係の徴税とか、調査のために各町村に出張されるところの大藏省系統の税務職員のごときは、あらゆる酷寒と鬪い、殊に燃料關係においては、それらの家庭あるいは税務署内においても、ストーブがたけないというようなただいまの状態に相なつておるのであります。私はすでに北海道關係には滿腔の贊意を表して御贊成を申し上げた一人でございますが、近き將來において、東北地方において、特に降雪の期間に働いておる政府職員、殊に税務職員等に對しても、北海道程度の手當は出ませんとしても、せめてその半額ぐらいに該當するところの特別な燃料手當とか、耐寒手當とかいうような方面を、大藏省當局においては温かい親心の上から考えておいていただきたい。それに對する所見を承りまして、これで終ります。
○河野(一)政府委員 お答え申し上げます。御趣旨の點は目下審冷地手當の問題として、具體的な案を一應考究中でございます。北海道もさることながら、東北その他積雪地方において、特別の燃料その他のものが必要であるということについては、まことに異議のないことでございまして、これにつきましては地區をわけて、また期間をわかち、またその期間における額をわかちまして、適當なものを立案いたしたいと考えております。勞働組合その他と目下具體案を交渉中でございます。ただいまどの程度のものになるかということについて、確たるお答えをできないような状況にありますことを御了承願いたいと思います。
○川島委員長代理 ほかに御質問がございませんか。まだ若干時間があるようでありますが……。 〔「質問なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長代理 御質問がないようでございますから、本案についてこれより討論にはいりたいと思います。
○稻村委員 大體内容もわかつておることでありますから、討論を省略して採決にはいらんことを望みます。
○川島委員長代理 稻村君のただいまの動議に對して御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長代理 御異議ないものと認めまして、討論を省略いたします。 採決いたします。本案は原案通り可決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長代理 全員御異議ないと認めまして、本案は原案通り可決決定いたしました。 なおこの際お諮りをいたしますが、去る九月三十日の本委員會におきまして提出いたしました國政調査承認要求書に基きまして設置いたしました二つの小委員會、すなわち豫算制度調査に關する小委員會及び豫算案調査に關する小委員會につきましては、會期終了日が明日に迫り、明後十日には通常國會が召集せられますので、右の二小委員會は次議會において改めて設置することにいたしまして、調査を一時打切りたいと存じます。御意見を承りたいと思います。
○庄司(一)委員 ただいまの委員長のお言葉はよく了承できないのでありますが、第一囘國會の期限中は、これをもつて一應打切りまして、第二囘國會以後における本委員會に該問題を繼續してやるという御趣旨のただいまの御相談でしようか。
○川島委員長代理 この小委員會は先ほどお話を申し上げました後において、議院運營委員とも相談をいたしました結果、明後日に通常國會が召集されることになつておりまして、この國會はすぐ閉會になり、從つてその間に期間がないことになつております。從つてただいま設置されてありまする二つの小委員會は、この國會の終了と共に一應打切りまして、來るべき通常國會にあらためて設置するということの方が妥當だという見地に到達いたしましたので、御了承を願いたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長代理 御異議ないと存じますので、その通り決定いたします。 本日はこれにて散會いたします。 午前十一時二十七分散會 ――――――――――――― 〔参照〕 昭和二十二年一般會計豫算補正(第一一號)に關する報告書 〔都合により附録に掲載〕