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1回国会衆議院1947/12/08

文化委員会 第18号

発言数
34
登壇者
7
会派数
3
開催日
1947/12/08

会議録

福田繁芳民主党

○福田委員長 これより會議を開きます。  本委員會も囘数を重ねまして、本日は最終囘となつておりますから、觀光事業に關する小委員會及び著作版に關する小委員會の経過報告を聴取したしたいと思います。佐藤小委員長。

佐藤觀次郎日本社会党

○佐藤(觀)委員 著作出版に關する小委員會の経過を簡単に御報告申し上げます、  本小委員會は、去る九月二十三日に設置せられ、同月三十日、委員長より不肖私が小委員長として御指名をこおむりました。爾来今日に至るまで、委員會、打合會、懇談會などを開くこと前後四囘、廣く終戦後の著作出版界の状況を検査し、また徳にいわゆり漱石問題を契機としての現行著作権法をめぐる諸問題についての協議を重ね、その間政府側よりは、文部社會教育局長柴沼直君、同著作権室長新発田小三郎君その他、また民間よりは有斐閣江草四郎君を招致して、諸般の事情なり意見なりを聴取するところがありました。  まず第一に、終戦後の著作出版界に惹起した諸問題でありますが、これはいずれも重要にして深刻なものがあります。その一、二を拾つてみましても、あるいは用紙割當問題、あるいは偽作、無斷出版、無斷飜譯ないし背徳官能圖書の出版などをめぐつていわゆる出版粛正問題、またあるいは納本問題など、そのいずれも文化国家建設上には、寸刻もゆるがせにすることのできないこのばかりあります。従つてこれが解決はもととり一朝一夕になし得るものではありませんが、さいわいにして關係筋よりの見解發表を始め、現に政府において措置を講じている部門もあり、さらにこのたびも刑法改正などのことも手傳つて、ようやく職者の關心が高まり、欠陥弊害の除去に糸口を見出しましたことは、まことに御同慶にたえませぬ。本委員會としは時日の不足と、またいろいろな事情もありまして、わずかに實情の検討と小委員各自の政府に對する注意喚起以外には、特に手を打つことができませんでしたけれども、欺界の健全なる発展のためには、今後とも文化委員として應分の奇興をいたしたく存する次第であります。  著作法をめぐる諸問題は、這般のいわゆる漱石問題を契機として、にわかに世論をにぎわしたところであります。これは出版法などとは違いまして、人格權法であり、あるいはその改正に手を染めることは可能かとも考えられましたが、蓄音器レコードや發聲映畫を初め、音樂演奏の著作權など、相當の難問題があります上に、またいろいろな事情もありますので、一應これを見合わせることとし、同僚各位とともに續けていきたいと存じている次第であります。  ただ立法府に列なる一員といたしまして、この際われわれがつくづくと感じましてことは、いまさらながら道義の高揚ということであります。法はこれを潛つたり悪用したりしようとすれば、いくらでもできるのでありますが、新憲法にもうたつてありますように、權利はただ利益のためばかりではなく、常に公共の福祉のために行使せられなければなりません。著作出版界においていろいろとおもせろからざることが惹起するにつけましても、いよいよこの點について官民の注意を喚起いたしたいと存じます。  本性委員會の任務は、この會期の終了とともに一應終ることになりますので、この際簡単ながら以上とりまとめて御報告申し上げた次第であります。  なお念の為申し添えておきますが、文化的な法規は、御承知のように他の技術的な法規とは違いまして、なかなか輕々しくは手をつけることができないのであります。それに先ほども申し上げましたような、ほかのいろいろな事情もございます。どうか小委員會としての直接の結果が出なかつたということをもつて、われわれの熱意と努力の不足をお責めくださらぬよう、これは小委員長としてとくに御願い申し上げておきます。著作出版に關する事項は、この文化委員會の所轄事項中でも、特に重要なものの一つであります。著作出版界の浮沈は、當然文化国家としてのわが国自體の浮沈に響いているのであります。われわれ小委員は、特にこの重要部門の調査研究の機會を與えられましたことにつき、委員長並びに同僚各位に感謝いたつとともの、今後とも文化委員會全員において、引續きこの方面に重大關心を寄せられんことを希つてあまない次第であります。

馬場秀夫日本社会党

○馬場委員 觀光事業に關する小委員長高橋長治君が差支欠席のため、わたしから簡単に御報告申し上げます。  国立公園及び觀光事業關係法規の整備立案のため、小委員會設置に決しましたのは、去る八月七日のことで、即日委員七名の選定も見、次いで九日にはいよいよ議長の承認も得ましたので、正式發足の運びに至りました。  小委員會が検討いたしましたことは、觀光關係行政の諸官庁に於ける所管状況でありました。この結果、運輸省所管は、運輸行政、ホテル助長行政、觀光接遇行政、觀光土産品助長行政などであり、厚生省所管は、国立光線行政、衛生行政などであり、内務省の所管としては、道路行政、風紀行政があり、文部省の所管事項としては、観光資源の保護行政があり、また商工、農林兩省は、觀光土産品の生産行政を所管し、復興院は、建築行政、物価庁は料金行政を所管していることが明らかになりました。  かように觀光行政は六省一院一庁に及ぶといふ錯雜したもので、その間にはいささか衝突重複のきらいがないものもない状態でありますので、小委員會としては、最二段の仕事として、これらの諸官庁に對して觀光關係の法規を立案中のものも含めて提示を求めたのであります。その結果出そろつたものとしては三十件を上囘つたのでありまるが、これらの中にも、やはり重複衝突するものがありますので、小委員會としては、一應各官廰各別に説明を求めました上で、第三段階の仕事として、この複雑な行政の調整構想を練ることにしたのであります。  この調整の構想といたしましては、二つの方向がございましよう。その一つは行政面であり、他の一つは法規面でありますが、法規の調整ということは、いきおい行政の調整ということにかかつてまいりますので、まず行政面の調整に者手することになり、觀光審議会とでもいつたものを考えたのであります。しかしこれとてもただ単なる諮問機關では指示とか訓令を發し得るものにいたしたいと思つて、いろいろ研究を重ねていた次第であります。  時日の餘裕がこれ以上ありませんので、會期の終了とともにわれわれの仕事は一應ここで終るわけでありますが、さいわいにして来會期もこの方面の小委員會設置を許されますならば、もう先もわかつていることでありますので、引續きこの仕事を進めまして、與えられました任務の結末をつけさせていただきたいと存じます。  今日まで小委員會を開きましたと、打合會も含めてまさに十囘、小委員各位の勵精は特筆に値するものがありましたことを申し述べて、私の簡単な御報告を終りたいと思います。

福田繁芳民主党

○福田委員長 只今の小委員會の報告通り、本委員會においても善處いたしたいと思います。また小委員諸君の御熱心まる討議に對してましても、委員長として、この機會の感謝の意を表します。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 それでは續いて、今日まで保留されておりました請願の審査を行い、併せて採擇すべきものにつきましては、この際採擇いたしたいと思います。なお、日程は多少變更いたしますからあらかじめ御了承ください。  それでは最初に關する請願から始めたいと思います。本請願は田中角榮君の紹介意となつて居りますから、田中君の發言を許します。

田中角榮民主党

○田中角榮君 紹介議員として説明の機會をお與えくだいましたことを感謝いたします。本請願の請願者は、第一囘北日本文化會議冨番團體たる新潟民主々義文化團體協議會幹事長たる三上美樹君であります。簡単に請願の要旨を申し上げますと、一、文化會館の設置、二、新學制の實施、三、文化課税の撤廃、四、用紙割當の民主化、五、文化審議會の設置等であります。何とぞ本請願の趣旨をおくみ取りくださいまして、御採擇あらんことを切望いたします。

福田繁芳民主党

○福田委員長 本請願は、前囘に當局の御答辯を了しておりまして、大體御趣旨に賛成のようであります。また請願の要旨は、當委員會においても再三議論されたところでありますので、採擇の上、内閣に送付いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 それではさよう決定いたします。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次に日程第十六、美術振興奨勵に關する請願の審査に移ります。鈴木里一郎君紹介となつておりますから、御説明を願います。鈴木委員。

鈴木里一郎日本自由党

○鈴木(里)委員 私が紹介議員の中に名を連ねておりますから、簡単に御説明いたします。  本請願人は、東京中野區野方町二ノ一四〇九、美術團體懇談會代表田村一男君でありまして、その要旨とするところは、美術振興奨勵のためい、展覧會入場税の十割課税を廢止してもらいたいというのでありまして、決して営利を目的とするものでないことは明らかであります。文化国家建設を国是とする以上かような問題はぜひ取り上げていただきたいと思います。何とぞ御採擇あらんことを望みます。

福田繁芳民主党

○福田委員長 ただいまの請願に對する當局の御意見を伺いたいと思います。松井説明委員。

松井善郎文部事務官

○松井説明員 文部省としましては、できるだけ努力したい所存であります。

福田繁芳民主党

○福田委員長 本請願も、採擇して内閣に送付いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 それではさよう決定いたします。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次に日程第十四、国立長崎博物館設立の請願の審査を行います。本請願設立の北村徳太郎君となつて居りますが、お見えがありませんから、成島君代わつて御説明を願います。成島委員。

成島憲子民主党

○成島委員 代わつて説明さしていただきます。  本請願の請願人は、長崎市長大橋博君、同じく長崎市議長望月圧七君の御指名となつておりまして、その要旨を御紹介いたしますと、現在の市立長崎博物館を擴大強化して、早急に国立長崎博物館を建設してほしいというのでありまして、その理由として掲げておりますところを見ますと一々もつとも思われますので、請願人に代わつて御採擇あらんことをお願いする次第であります。何とぞよろしく願います。

福田繁芳民主党

○福田委員長 らだいまの請願に關しまして、當局の説明を求めます。

松井善郎文部事務官

○松井説明員 御趣旨はよくわかりましたが、博物館全般から見て、にわかに賛意を表しがたいのでありますが、できるだけ努力いたしたいと思います。

福田繁芳民主党

○福田委員長 それでは採否を決したいと思いますが、只今の當局の御答辯を伺いましても、早急實現は困難かと存ぜられますが、一應採擇して内閣に送付していたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次に、日程第十五、感謝祭施行の請願を議題といたします。本請願はただいめ問題となつて居ります祝祭日の問題と關連しておりますので、祝祭日の問題と併せて審議いたしたいと思いますから、保留いたすことといたしますが、御異議ありませんか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 それではさよういたします。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次に日程第十一、地方新聞の要旨割當に關しますては、前囘政府委員の御意見を徴してあり、善處するとのことでありますから、ただちに決定に移りたいと思います。

佐藤觀次郎日本社会党

○佐藤(觀)委員 この際本請願につき、御採擇あらんことを望みます。

福田繁芳民主党

○福田委員長 ただいまの佐藤君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたし、内閣に送付することといたします。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次に日程第十二、松江城修築の請願に移ります。本請願は前日に當局の説明を聴取いたしておりまして、現下のわが國財産の立場からいかがかと思われますが、近日中に委員において現下を視察することになつておりますから、それまでに保留いたしとうございますが、御異議ありませんか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 それではさよういたしまして、次に移ります。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次は第十三、神奈川縣の観光施設促進の請願でありますが本請願が觀光事業に關する小委員會におきまして、採擇すべしという御意見でありますから、本委員會におきましてもさよう決定いたしたいと思いますが、御異議はありませんか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 それでは採擇いたし、内閣に送付することといたします。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次に日程第六、映畫技術者免許制度改正の請願でありますが、これまた前囘に當局の御意見を伺ております。本請願の要旨は、映畫技術者の資質の向上をはかり、災害を未然に防止せんとの趣旨でありますから、採擇して差支ないものと存じますが、諸君の意見を伺いたいと存じます。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 御異議ないようでありますから、採擇の上、内閣に送付いたしたいと思います。     —————————————

福田繁芳民主党

○福田委員長 次に日程第二、映畫産業の取扱種別引上に關する請願でありまして、本請願の要旨はすでに再三當局の御意見を伺い、當局もできるだけ努力いたすとのことでありますから、採擇いたしたいと思いますが、いかかでしようか。     〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

福田繁芳民主党

○福田委員長 それではさよう決定いたしまして、内閣へ送付することといたします。  こでにてほんじつの日程は全部終了いたしましたが、本日は今會期の最後の委員會でありますので、一言委員諸君の御熱心なる御討議を感謝し、併せて政府委員、委員部の御協力を感謝いたします。また引續行われる通常国會におきますても、各段の御協力をお願いします。  本日は委員會はこれにて散會いたします。     午後二時二十分散會

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