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第1回国会衆議院1947/12/08

通信委員会 第28号

発言数
23 件
登壇者
5 名
会派数
2
開催日
1947/12/08

会議録

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 會議を開きます。  これより去る五日本委員會に付託になりました請願七件につき審査いたします。紹介議員の都合により私より代つて紹介説明をいたしたいと思います。  まず日程第一、小野新町驛前に郵便局設置の請願を議題といたします。本請願の要旨は、福島縣田村郡小野新町は同郡の東南に位し、戸數千五百餘戸、人口七千八百餘あり、磐越東線の開通以來物資の集散地である。ついては同大字谷津作字平館に郵便局を設置されたいというのであります。本件に對する政府側の意見を聽取いたします。小笠原政府委員。

小笠原光壽逓信事務官

○小笠原政府委員 この請願は維持費を納付して設置するいわゆる勅令請願通信施設としての郵便取扱所を新設されたいというのでありますが、勅令請願通信施設は昭和十九年六月以降當分の間、これを受理しないことになつているし、また郵便取扱所制度も昭和十五年十一月限り廢止されたので、この請願はこのままでは遺憾ながら希望に副いがたく、そこでこれについて一般施設としての郵便局設置を考究して見たところ、この場合は、小野新町驛附近の利用人口ははなはだしく郵便局設置の標準に達しないので、さしむきは設置困難と思われる。なお電信電話事務開始については、郵便局設置後他との均衡を見て考慮したいと思います。     —————————————

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 次に日程第二、南金澤郵便局に電話事務開始の請願。日程第三、新潟市沼垂に電話分局設置の請願を一括議題といたします。  日程第二の請願の要旨は青森縣西津輕郡赤石村は、交通及び通信機關に惠まれず、他村に比し文化施設に乏しく、住民は二里、三里の道を歩行して電信電話の用を辨じている。ついては本村内南金澤郵便局に電話事務を開始されたいというのであります。  日程第三の請願の要旨は新潟市は裏日本における交通及び通信網の中心地であるが、電話施設の現状は、申込みから開通までに相當の日子を要するばかりでなく、電話の賣買價格は約四萬圓を稱え、一般需要者はいたずらに傍觀の状態である。特に信濃川東部の沼垂地區においては電話路線は全く行き詰まつている。ついてはこれが打開策として同市沼垂に電話分局を設置されたいというのであります。兩件に對する政府側の意見を聽取いたします。中山政府委員。

中山次郎逓信事務官

○中山政府委員 日程第二の請願の青森縣西津輕部赤石村は、交通はなはだ不便で通信施設の必要はよくわかり、當局としても今年度實施の計畫をしたのであるが、資材、豫算に制約されてできなかつたけれども、來年度實施いたしたいと考えております。  日程第三の請願の沼垂は急速に發展した地域で、新潟港も戰後重要な役割を果しつつあるので、電話増設の要あるものと官側に於ても認めており、今年度中に敷地買收が完了する手筈であり、二十三年度以降、準備整い次第、電話分局の設置をいたしたいと考えております。     —————————————

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 次に日程四、大高根郵便局に集配事務開始の請願。日程第五、與島村を坂出郵便局集配區域に變更その他に關する請願を一括議題といたします。  日程第四の請願の要旨は、山形縣北村山郡大高根村の郵便物は、白鳥局を經由するため多くの時日を要し、平常でも案内状あるいは官廳の指達等は期間に間に合わず、新聞は一日二日遅れる。殊に冬季積雪の際はまつたく停止する状態で、住民の不便は大である。ついては大高根郵便局に集配事務を開始されたいというのであります。  日程第五の請願の要旨は、香川縣沖多度郡與島村は、香川縣と岡山縣との間にある島で、現在郵便物集配は丸龜郵便局から本島郵便局を經て行われ、住民の不便はまことに大である。ついては本村を毎日二囘の定期船を利用できる坂出郵便局の集配區域に變更されるとともに、本村櫃石島に無集配三等郵便局を設置されたいというのであります。兩件に對する政府側の意見を聽取いたします。小笠原政府委員。

小笠原光壽逓信事務官

○小笠原政府委員 日程第四の大高根郵便局に集配事務開始の請願は、同局に集配事務を開始することは、郵便物速達、集配難救濟上、相的の效果があるものと認められるが、定員増加を必要とするので、豫算關係及び他との振合いを見た上で、次年度以降に於て實現方考慮したいと思います。ちなみに増員は夏季三名、冬季一名の外勤者を要するのであります。  次に日程第五の與島村に關する請願は、與島村一圓を坂出局郵便區内に組みかえることは、計畫上適當と認められるから、なるベく速やかに實現するよう考慮したい。なお同村櫃石鳥に無集配局を設置することは、享便戸數が著しく標準に達していないので急速に實現は困難であると思われます。     —————————————

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 次に日程第六、大野郵便局改築の請願。日程第七、岩内郵便局新築の請願を一括議題といたします。  日程第六の請願の要旨は、福員縣大野郡大野町にある大野郵便局は古い建築で、七十坪の狭小な建物であるのみでなく、腐蝕箇所多く、積雪丈餘に及ぶ當地方ではいつ倒壊するかも知れない、また天井も低く、採光通風不良で非衞生的な廳舎である。ついては本局を速やかに改築されたいというのであります。  日程第七の請願の要旨は、北海道岩内郵便局の廳舎は、明治三十八年の建築で、その後幾度か増修築を加えて、現在百四十二名を収容して業務を取扱つているが、腐朽はなはだしく、雨漏りを防止することができず、能率上、保健衞生上きわめて憂慮にたえない。ついては昭和二十三年度には同局舎を新築されたいというのであります。兩件に對する政府側の意見を聽取いたします。小笠原政府委員。

小笠原光壽逓信事務官

○小笠原政府委員 日程第六の大野郵便局改築の請願は、新築の必要ありと認め、來年度實施方を取り運びたいと考えております。  日程第七の岩内郵便局新築の請願は、財源の關係上、緊要度の高いものから實地しており、岩内郵便局は、二十四年度以降實施の豫定であります。

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 では採決をいたします。日程第一、小野新町驛前に郵便局設置の請願は保留し、他の日程第二乃至第七の六件は採擇の上、内閣へ送付するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 では日程第二より第七に至る請願六件は採擇の上、内閣へ送付するに決しました。     —————————————

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 次に日程を追加いたしまして陳情書一件すなわち無集配特定郵便局設置に關する陳情書を審査いたします。私よりその趣旨を申し上げますと、山梨縣北巨摩郡朝神村は、縣北部茅ヶ岳山麓に點在する七部落よりなり、五百八十餘世帯、約三千の人口を有しながら、郵便局未設のため、通信は本村中心地より約一里半を隔てた若神子局に、金融關係は約一里離れた隣村穂足局まで行き、用辨しつつあるが、いずれも道路悪く、その間鹽川洪水の際のごときは遠く迂囘路によらざれば、用辨不態の状態で、公私ともきわめて不便を忍んでゐる有様であるので、速やかに本村間に特定局を設置されたいというのであります。この陳情書を了承いたしておくに、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 ではさよう決します。     —————————————

梶川靜雄日本社会党

○梶川委員 本委員會で採擇した郵便集配局設置、改築等は、豫算、資材その他の點で實現にはいろいろ困難があると思うが、政府の説明で實現の可能性があるという案件に對しては、政府は十分見透しをつけて説明したと了承してよろしいでしようか。

小笠原光壽逓信事務官

○小笠原政府委員 明年度と言つたものにつきまししは、明年度に實施いたします。また明年度以降と申し上げたものは、豫算、他との振合い等を勘案いたしまして實施するものでありまして、大體區別して申し上げて居るはずでございます。

梶川靜雄日本社会党

○梶川委員 明年度實施と言う場合は、初めから政府の計畫に載つていた場合でありますか。

小笠原光壽逓信事務官

○小笠原政府委員 必ずしもそうではありません。政府は請願があれば所轄逓信局の意向を聽くので、計畫に載つているというわけではありません。

海野三朗日本社会党

○海野委員 私の紹介した大高根郵便局や、市野々郵便局のある山形縣は封建的な所で、こんな所の住民が請願を出すのはよくよくのことで、ほんとうに困つているのでなければ請願等はいたしません。政府においてはよく事情を了察されていると思うが、私どもの見るところでは、政府の末端の人達を見ると、どうもぴつたり來ない。私は大高根、市野々を歩いてみたが、實にひどい所で丈餘の雪の中を集配している。政府はよく實情を観察して採擇を決しないと、默つているものは損をするようなことになつてしまう。これに對する政府側の意見をお聽きしたい。

小笠原光壽逓信事務官

○小笠原政府委員 海野委員のお話はごもつともであると存じます、私どもは逓信局で積極的に調査し、必要度の高いものから實施するようにしております。お話の市野々の様な雪の多い所は、仙臺逓信局に對し實際を調査するよう通牒しております、大高根は逓信局でも實施したいと思つていたのでありますが、通信特別會計の現状では、新規の増員がなかなかむずかしいので、時期を見てなるべく早く實施したいと考えております。

海野三朗日本社会党

○海野委員 末端が目ざめない點を私はなさけなく思つており、政府も末端に頼るのでなく、本省から直接見ていただきたいと思います。

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 では本日到着いたしました電報を御紹介します、特定局問題に關し、存置希望四通、廢止希望十六通、公聽會開催希望二十二通合計四十二通の電報が参つております。

海野三朗日本社会党

○海野委員 特定局問題について御参考までに申し上げますが、この制度の缺陷の除去については格段の御配慮をお願いしたいのであります。私も故郷に歸りましたとき、特定局長、從業員双方から訴えられて慰留しておきましたが、政府におかれましても不平のないよう努力されたいと思います。

小笠原光壽逓信事務官

○小笠原政府委員 簡單に特定局制度と申しますが、いわゆる舊來の特定局制度から局長任用の物的條件が廢され、請負的な點も拂拭されて、まつたく内容も變つており、いわゆる特定局制度はまつたくなくなつておるとすら言えるのであり、私どもは百人以上の人を使う普通局と、少數の特定局と、それぞれ局の規模に應じて局の經營状態が違ふのは當然でもあり、合理的でもあると思つております。なお勞働條件の點は差別をなくするはずで、舊來の特定局はなくなつたといつても過言でないと思います。

岡田勢一国民協同党

○岡田委員長 本委員會は正式委員會を開くこと二十八囘、打合會三囘、理事會五囘、付託された法律案三件、請願五十七件、送付された陳情書五件、そのうろ請願十九件及び陳情書を除くほかはまつたく採決を終り、各委員會中でも審議成績をあげ得たのは、委員諸氏の御精勵にによるものと深甚なる敬意を表するものであります。また事務局の諸氏、専門調査員の御援助に對しても謝意を表します。  これをもつて本國會最後の通信委員會を散會いたします。    午後零時三十四分散會

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