通信委員会 第9号
- 発言数
- 50 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1947/08/26
会議録
○岡田委員長 會議を開きます。 これより去る八月十一日及び八月二十一日當委員會に付託になりました請願十一件につき審査いたしますが、その議決は後日に讓ることにいたします。 それに先立ちまして、先日委員會の散會後理事會を開きました、その決定事項を一應御報告を申しておきます。特定郵便局の廢止問題につきまして、全遞と全特——全國特別郵便局長連合會との懇談會を開いて兩方の意見を聽取するということに相談ができまして、もし會期が延長になりました場合は、九四月日の午前十時から全遞の代表者十名以内を呼びまして意見を聽取するということ、それから引續いて九月の八日午前十時から全特の代表者、これも十名以内を呼びまして意見を聽取する。この形式は懇談會の形式で、速記をつけないでやろうということに一應きまつたのであります。ただここで會期の延長でありますが、會期の延長がされるかされぬかはまだ決定しておりません。もし會期の延長がされまして、來月早々から一週間なり十日なり休會にはいることになりました場合、自然にこれもずらしまして延期する考へであります。一應御報告申しておきます。
○岡田委員長 日程第三、屋久島に無線電信電話局設置の請願。これについて紹介議員上林山君の紹介説明を求めます。上林山君。
○上林山榮吉君 請願の要旨を簡單に御説明いたしたいと思います。屋久島に無線電信電話局を設置していただきたい。こういう請願でありますが、屋久島はわが國の南方の洋上にあるところの寶庫でありまして、なお林業、水産物が非常に豊富であります。なかんずく林業のごときは國家の一大寶庫とも見るべき場所であることは各位の御承知の通りであると考えますが、しかるにこれらの寶庫を活用することができない一つの原因として、通信機關がほとんどあるかないかの状態になつておるのであります。戰前においては海底電信がありまして、相當通信は便であつたのでありますが戰爭開始のために杜絶せられ、その後は屋久島の宮浦局に小規模の無線機があるのでありますけれどもこれも資材の不足とかその他のために十分にその機能を發揮することができないので、これが缺陷を補う意味において強力なる無線電信局の設置をはかつていただきたい。こういうのでございます。詳しい説明は申すまでもないことで、賢明なる各位には御了承のことでありますが、ぜひこの際南方の寶庫である屋久島を開發するという意味において、またこの方面に住つておる住民の文化向上という意味において、本請願の採擇を希望してやまないのであります。以上簡單に説明申し上げます。
○岡田委員長 これについて政府側の意見を聽取いたします。
○椎熊政府委員 ただいま上林山議員から御紹介になりました請願の件の、鹿児島屋久島間の通信量は相當多量に上つておるので、現在の無線施設では不十分であるということを十分認めます。目下は三十ワツトの送信機をもつてやつておりますが、これを百ワツトにしようというので、これに適合する發電機を設置するように本年度の第二・四半期から計畫に掲上しております。目下經濟安定本部と折衝中なのでございます。なおまた短波無線電話を延長することにつきましてもその必要が認められるので、目下作成中の電信電話五箇年計畫の中に掲上して、必ずその實現をはかりたいと考えております。目下の通信状況から申しますと、鹿児島と種子島との間の通信囘數は七千五百通になつております。鹿兒島と屋久島間の囘數は三千三百囘になつておるので、非常に通信囘數が多いということ、現状はただいま上林山君から御説明の通りでありますが、もちろんこの地方の状況等も勘案して、ただいま御説明申し上げました通り、目下工事計畫が成り立つて、安本とも折衝中であり、無線電話等につきましては五箇年計畫に必ず掲上して實現したい。こういう考えであります。
○上林山榮吉君 本問題は昨年よりこの方面の住民が熱心に政府に要望した案件でございまして、今政府委員より具體的な計畫を承つて、意を強くいたしておるのでありますが、どうぞこの五箇年計畫のうちに優先的に入れていただきまして、今まで惠まれなかつたこの方面を活用していただくように、今後の熱意ある處置を希望いたします。私の希望を申し添えておく次第であります。
○岡田委員長 本請願について質疑はありませんか。
○千賀委員 奄美大島の問題が本會議で問題になつたのでございます。むろんわれわれの國民感情といたしましては、なるべく早急に奄美大島が昔通りわれわれの同胞を置く版圖になることを希望してやまないのでございますが、現在においては種子島、屋久島等はわが最南端の一つの民族生存の基地となつておるのであります。屋久島につきまして無線の増強をぜひせられるという政府案に對しましても、非常にわれわれは意を強くしておるのでございますが、同時に種子島と本邦との連絡ははたして遺憾なきや否や。この點も併せて報告を願つておきまして、われわれが本請願に贊成するかどうかという資料にしたいと思います。
○椎熊政府委員 種子島と本邦との關係におきましては今の屋久島と同様な状況にございまして、設備その他につきましても、同じような計畫のもとに進めていきたいと考えております。
○片島委員 現在は屋久島と鹿兒島との通信方式は、どういうふうな方式によつて連絡をとられておるものか、御説明を願いたいと思います。
○椎熊政府委員 現在は無線電信施設でやつております。これは三十ワツトの送信機ですが、それでは非常に不十分で、通信囘數も非常に多いですから、それに對應することができないので、目下それを百ワツトに直そうと思つております。現在は無線電信機でやつております。
○片島委員 本請願は無線電話の開通のようでありますが、無線電話のごとき計畫はどういうことになつておりますか。
○椎熊政府委員 無線電話の方は先ほど申し上げたように、目下電信電話の五箇年計畫というもので計畫中なのでございまして、これにはぜひ掲上して實現をはかりたいと考えております。 —————————————
○岡田委員長 次に移ります。日程第四、郵便年金支給額増額の請願、紹介職員菊池重作君の御説明を願います。
○菊池重作君 郵便年金支給額増額の請願について御説明を申し上げたいと思います。大體請願人の請願要旨を讀み上げまして、そのあとに私の意見を加えて申し上げたいと思います。 一、請願の目的 郵便年金支給額を増額して下さい。 二、拙者は昭和十七年金一萬五千六百十一圓六十四錢を即時終身年金として拂込み、郵便年金に加入、當時の契約に基き一箇月金百圓ずつ支給されております。 三、しかるところ物價が騰貴して百圓の年金では生活できない。貨幣價値が下落してゐるのであるから年金支給額を引上げてもらいたい。拙者は當年六十五歳しかも扶養家族三人あり(十一歳十二歳の女兒と精神異状ある妻と)この年金拂込金は拙者全資力を提供したるものである。 四、拙者が加入した即時終身年金は掛金全額拂込み、同時に契約成立しかも契約當初より拂込金は全部政府へ奉納したるも同様、中途解約も出來なければ、また何時死んでも一文も返金なしの條件附です。ただ生存中は生活を保證してもらえることを唯一つの樂みとして加入契約したものであります。「保險院簡易保險局郵便年金契約に關する注意書による」 五、この種加入契約者は不具發疾又は六十歳以上の老人であります。 右郵便年金支給額増額相なりたく憲法の條規に従い請願に及び候なり。こういう請願の趣意書であります。思うに今囘の貨幣價値下落のために損害をこうむつたものはひとり郵便年金にはいつたものばかりではないのであります。特に私がこの紹介にあたつた理由は、この請願書にもあるように、この郵便年金に加入した者は多くは年寄であつて、今後自分で働いて生活することのできない人達が多いのであります。しかも今囘の貨幣價値下落のために損害をこうむつた保險加入者、あるいは定期預金者、そういう人たちはみなこれで將來その金をまとめてとるとか、あるいはもし死亡したときは少しの拂込金でたくさんの支給金を得て家族に多くの利益を與えようというような、どちらかというと投機的な思想も含まれておるのであります。ところがこの郵便年金に加入したような人たちは、きわめてまじめな、しかも確實に自分のもつているわずかな資産を全部投じて生活をやつていきたいというまじめな考えから加入しておるのであります。この郵便年金はほかの保険だとか、あるいは定期預金だとかいうのとは違いまして、解約ができないという點にも注意しなければならないと思うのであります。前第一次歐洲大戰後にあの悪性インフレの一つのエピソードといたしまして、呑んだくれの兄とまじめな弟の、ビールを飲んだビール・ビンと貯金の話がありますが、そういう情勢が現在の日本に現實に見られるようになつたのであります。こういうことを考えてみますと、この郵便年金に加入したようなきわめて堅實な思想の持主、こういうものがありつたけの財産をかけて老後を安樂にしようと思つたのが、かえつてそのために非常な損害をこうむつたということになりますと、今後のわが國のこうしたいろいろな事業計畫に非常な支障を來すのではないかと考えられるのであります。この請願をぜひ取上げてもらいたいことは今言つたような點にあるのでありまして、どうぞ委員の諸君におかれましても、この點を十分御留意の上御贊成あられんことを希望する次第でございます。
○岡田委員長 本請願に對する政府側の意見を聴取いたします。
○椎熊政府委員 ただいま菊池議員から御紹介の郵便年金支給額増額の請願についての御紹介に對しお答えを申し上げます。郵便年金は國民の厚生とかあるいは國家社會の圓滿なる發達のために設けられたことは申すまでもないのであります。請願書を提出された田上氏のように、相當の御年輩であり、しかも病人あるいは精神病者の妻などを扶養しておる人、この實情に照らしましては、前記の請願の御趣旨をそのまま認めてあげたいということは、同感の至りなのであります。しかしながら毎年支拂う年金は、契約者の拂いこまれた一定の掛金と、それを運用して得た利息によつて支拂われるのでありまして、しかも掛金は一定の死亡率と一定の豫定利率を基礎としたもので、それなくしては保險運營というものは成り立たたない。一定の名目價値による契約でありまして、拂いこまれた掛金の貨幣價値の下落によつて、いささかも額面に變動を來すものではない。また變動を來すのでは、保險という事業が根本的に成り立たないのであります。よつて當初その契約した金額を増減することがまつたくできないということは、保險事業そのものの本來の性格であります。從つて本件のような場合は、事情はまことに氣の毒ではございますけれども、これは請願の趣旨に從つて、掛金その他の關係から、拂戻金を増額することは、保險運營上の全體を破滅せしむるもので、とうてい私どもとしては同意しかねるのであります。なお菊池議員が申されました解約ができないということは、誤解のようであります。昨年十月から第十條によりまして、解約することができることになつておりますから、それらについてはなお適當に御相談願われれば、方法等においても詳しい規定等もございます。郵便年金法の第十條にそのことが規定してございますからさよう御承知おき願います。
○岡田委員長 本請願について何か質疑ありませんか。
○菊池重作君 ただいま政府委員の説明によりますと、保險事業という一つの營利的な立場から考えますれば、經營が成り立たないということになりますが、少くとも郵便年金は政府の事業でありまして、養老年金のような年をとつた人に對するところの保障でありますから、こういうものは政府の責任において、こういう貨幣價値の下落に對しては、全體に對しての保障でなくとも、多少の色をつけてやることが、今後の政府の事業を起す上においても、またこれらの養老年金に加盟したところの人たちの氣分をやわらげてやる意味においても、必要ではないかと考えられるのでありまして、この點をぜひ御考慮願いたいと思うのであります。
○椎熊政府委員 先ほど申し上げた通りでございますけれども、保險事業は非常に精密な計算、數字の上から成り立つておるのでありまして、申し上げるまでもなく保險というものは一人の不幸を萬人が分擔して責任を負うという制度であります。それを何らか色をつけるとか何とかいうことで、一部の被害者とか、不幸な人だけに重い利率を與えられていくということになりますと、全體の迷惑で、保險事業自體が成り立たぬことになるのです。政府が今郵便年金をやつておるということは、慈善事業をやつておるわけではないのでありまして、その趣旨から言いましても、事業自體を破滅に招くようなおそれがあるということは、政府としてはちよつとやりかねる問題であると思います。けれども今日の請願自體の内容に對しては、まことにお氣の毒であつて、同情にあまりあるものがあることは、よくわかります。しかし貨幣價値の下落と保險事業自體との關連性ということについて、ただちに貨幣價値の下落を保險事業經營者が、それに適應して負擔していかなければならぬと私どもは考えない。貨幣價値の下落については、また別途に政治的意味があると思います。その責任等につきましては、それはまた別の觀點から追究していただかなければ、年金とか、こういうものをやつておるもの自體から申し上げると、とうていそれに應じきれない。浮動な貨幣價値に常に對應するようなことまでに、精密なる計算と精密な運營が、發達しておりません。一定の額面通りを基準といたしまして、それから利率が出ていくのでありますから、その點はどうか御了承を願いたい。
○菊池重作君 その點はわかりますが、但し政府が要するに金もうけをやるのとは違つて、ほかの保險會社の經營とは違うので政府の事業としてやる以上は、特に郵便局がやる郵便年金とか、あるいは簡易保險とかいうものは、社會政策的な意味を多分にもつておるのでありますから、その點を考慮したならば、これは特にその人だけにそうした支給をしてくれというのではなくして、全體的にそうした方法をとられるのが至當ではないかと考える。これは國家の責任においてやるべきでないか、こういうふうに考える。
○椎熊政府委員 あなたの御趣旨が政府の責任においてこれをなせというのであれば、これは一般會計から保障しなければならぬことになると思います。必ずしもあなたのおつしやるのも、無理とは申されない。國家の責任においてこういう貨幣價値が變動した。その變動を國家が責任を負えということになれば、國民全體が責任を負うということになるから、一般會計からの保障がなければならぬ。そういうことが現在財政上できるかどうか。目下はできません。それですから現實の日本の財政上のあり方と、その制度のあり方とを勘案いたしまして、事情は氣の毒であるが、そこに憐憫の情を加えて、目下の現われたる個々の問題についてどうするということは、國家の企業としてはできかねる問題であろうと思います。御了承願います。
○重井委員 請願者がたいへん年配であるということ、それから家庭の事情とを考慮した場合、契約を解除した結果は、いくらか請願者の希望を滿たすことになるかどうかということをお聽きいたします。
○椎熊政府委員 解約したことによつて契約者に戻る金がございますから、一時そういう金を戻してもらつたら、急場をしのぐということには、多少のお役には立つかとも思います。そのために契約解除の方法は、去年十月から開始されております。
○千賀委員 紹介議員の熱辯を聽いておりますと、ごもつともだと思いまするが、こうしたことは敗戰日本の必然の運命であつて、郵便貯金におきましても、これ以上に悲しい運命にある貯金者もあれば、あらゆる點の事業に關しまして、かつての日本民族がそれぞれの建設の面に向つて考えたことが、ことごとく畫餅に歸したことは、枚擧にいとまがないのであります。その面その面にどんな悲しい面があろうとも、こうしたことがすべて消散解消したことが、われわれの敗戰の悲しむべき現實であつて、こういうものを取上げてこの席において論議をしておるならば、これは盡きないことだと思います。われわれは悲しむべき人たちに決して同情がないのではないけれども、この委員會においてこれは論議されるべきことでないと思います。何らかの別な國家の機能ができまして、こういう人たちに對していかなる方法で救うべき手を伸べるかということは、當然論議されてもいいことだと思いますけれども、これが偶然にも郵便貯金に關係があつたから、ここで述べられるということでありまして、これはおそらくわれわれの本務には關係のないことである。どうか將來ともこうした問題で論議をされて、貴重な時間が費やされることは、お考えをいただきたいと思います。 —————————————
○岡田委員長 次に移ります。日程第五、湯本郵便局昇格の請願、文書表第一六四號、紹介議員の關内正一君から紹介説明を求めます。
○關内正一君 簡單に請願の趣旨を申し述べたいと思います。この問題につきましては先ほど委員長より、全國の特定郵便局の存廢についてはある機關に諮りまして、これを協議するというようなお話がありましたので、大體政府の方針といたしましてもこれに近づきつつあることと了承するものであります。きわめて簡單に御紹介申し上げます。 湯本町は人口二萬五千のきわめて小さい町でありまして、常磐炭田の中心をなしております。さらに温泉の町としての湯本町でありまして、これが郵便事務におきましては特定郵便局なるがゆえに、炭鑛方面におきましても、不便を感じておるのであります。殊に特定郵便局なるがゆえに郵便局長個人の資金によりまして、切手あるいははがきを購入するために、往々にして地方民に大きな不便を感ぜしめておるのであります。さらにまた電話工手の駐在がないために、これが炭鑛方面に對しましても非常な不利、不便を來しておるのであります。殊に湯本郵便局におきましては、日本の郵便制度開始以來その請負をしておりました前局長がやめられまして、その後そこの郵便局長になり手がないというような現状であるのであります。從いまして統制の上から見ましても、從業員その他が非常に迷惑をしておるというような状況でありまして、一日も早くこれを普通郵便局に昇格してもらいたいというのが炭鑛全部の要望であり、町民全部の要望と相なつておるのであります。さような意味合いにおきまして本請願を提出したのであります。何とぞ常磐炭田の中心であるという特異性をもつておるこの湯本の郵便局でありますので、こういう點に十分なる御配慮をいただきまして、一日も早く昇格するよう御配慮を願いたい。以上簡單でありますが、提案の説明とする次第であります。
○岡田委員長 政府側の意見を聽取いたします。
○椎熊政府委員 特定局を普通局に改めるのにはおおむね標準をつくつてありまして、局員五十人以上おるというところを標準にしております。目下五十人以上おる局でなお豫算その他の都合で、普通局に直されないでおるものが六十八局もあるのであります。ただいま御請願の湯本のごときは、この標準には未だ達しておらぬのであります。しかしながら利用上重要でないとは申されない、たいへん重要な地點であり、重要な局であると考えられますので、豫算關係等がこれを許すとあれば——それ以上に緊迫したところがたくさんありますので、それらの順序に從いまして、逐次請願の趣旨に副うようにしていきたい、そう考えておるのであります。それから局長の選定ということにつきましては十分こちらでも苦心しておりまして、推移ももう少し見究めたいと考えております。請願の中にはいつております郵便の遲達であるとか、電話工事の遲延というようなことにつきましては、早速實情を調査したいと思います。これらについてはその實情のいかんによつて本省としては必ず善處する。そういうことをお約束しても結構と思いますが、現在の状況から申しますと、普通局に直るべき條件にあつて、なおかつできない状態のものが六十八局もあつて、殊にはなはだしいのは七十七人も使つておる郵便局があるのであります。これらのごときは早急に普通局にしなければならぬ。そういうように湯本などよりはずつと條件が完備して、どうしてもしなければならぬというのがたくさんあるにもかかわらず、その條件より下におるものを先にするというわけには参りません。從いまして本請願票をただちに實現するということは、目下のところ本省としてはできかねると思います。しかし請願の御趣旨はまつたく同感にたえないものが多々ございますので、すべて豫算その他本省の計畫の上から善處したい、こう考えております。
○重井委員 ただいま政府委員からのお話でありますが、この人員の問題であります。その人員は遞信當局の方から人員の數というものは配置になるものか、またはその請負をしておりまする特定郵便局の局長の腹でその人數をきめるべきものかその點をちよつとお伺いしたいと思います。
○椎熊政府委員 人員は全部遞信省の直轄になつております。請負の中にははいつてはおりません。 —————————————
○岡田委員長 次に移ります。日程第六は紹介議員が出席しておりませんので、次の機會に讓ります。 —————————————
○岡田委員長 日程第七、三厩村に無集配特定郵便局設置の請願、これにつきまして紹介議員山崎岩男君の説明を求めます。
○山崎岩男君 請願の趣旨を簡單に御説明申し上げます。青森縣東津輕郡三厩村大字宇鐵字宇鐵という所に無集配特定郵便局を設置していただきたいというのが請願の趣旨でありますが、この村は本州の最北端にありまして、北海道の松前と相對しておるところであります。三厩というところは昔源義經が北海道に渡つたという由緒あるところでありますが、まことに文化の遲れた氣の毒な村でございます。この三厩村は三里十五丁にわたる海岸線をもつておるところでありまして、鐵道もなく、今西交通の關係というものは、機帆船を利用するより以外に方法のない所でございます。この村の南端の三厩本村と一番左の端の龍飛という所に特定の郵便局があるのでありますが、その龍飛中央部にありますのが宇鐵部落であり、戸數約二百二、三十戸、しかしてこの村は非常に漁撈の盛んなのところでありまして、冬分になりますとたらがとれ、ただいまから秋にかけては、たいへんないか漁がある所であります。青森縣においてもここは漁場として豐庫と言われておる所でありますが、なにせ通信が非常に遲れておりますので、鮮度のよい魚を青森、弘前というような都市、あるいは東京都の方面に送り出すことができないような状態であります。また郵便局に行くには一里半、二里も歩いて行かなければならぬような状態でありますので、こういう部落にせめて文化の恩澤に浴せしめる趣旨からしても、特定郵便局を一つ置いてもらいたい。これが地方民のお願いでございます。たいへんな僻村でありますけれども、今度御承知の通り北海道と青森縣との間に海底トンネルを穿鑿するという懸案がありまして、最近その測量隊がここに出向いておりまして、この村を根據として實は測量に從事中であります。それは龍飛の先から北海道海岸の福島という所まで通す工事は非常な難關であるというので、本村を基點として行われるようであります。それでぜひこの特定無集配郵便局を置いてもらいたい。この部落を起點として海底トンネルが通される見込みになつておるのでありまして、ただいまのところ二百二、三十戸よりない所でありますけれども、やがてこれが穿鑿されました曉には、立派な都市になるのではないかというような状態でありますので、本委員會におかれましては、青森縣のまことに氣の毒なこういう文化に惠まれない人たちのために、せめて通信の機關だけでも完備してやりたいものであると考えるのであります。なおこの土地は非常に裕福な土地でありまして、郵便局が設けられますと、郵便貯金も非常に殖えてくるかと考えられます。そうしてみますと、ただいま政府が要望するところの貯蓄奨勵の上にも重大な影響があるかと考えますので、何分にも御明鑑を垂れられまして、御採擇あそばれまするように御請願申し上げる次第でございます。
○重井委員 日程第八、第九の請願は同じ紹介議員のようでありますから、一括して趣旨を言つていただきたいと思います。
○岡田委員長 それでは重井君の動議のように取計らいます。 —————————————
○岡田委員長 日程第八、原別村郵便局に集配事務開始の請願、日程第九、佐井村字牛瀧に電話架設の請願、それと前の日程第七、この三件を一括して議題に供します。紹介議員の説明を求めます。山崎君。
○山崎岩男君 青森縣東津輕郡原別村郵便局に集配事務を開始せられたいという請願でありますが、本請願は第九十二議會において採擇を受けておるものであります。この原別村というのは青森市の郊外でありまして、ただいまのところ、おかげさまで電報の受付も開始されておりますし、電話もついております。また電報の配達等も許可されておるのであります。ただ許されていないのは、集配關係だけが許されていないような状況なのであります。この村は人口約六千ぐらいあります。その人口というのは、ちようどこの村に青森縣造船株式會社というのがありまして、資本金は四百萬圓、從業員は六百名でありますけれども、その社宅が約六百戸、これがただいまのところ造船の事業は衰徴しておりますけれども、木材業を營んでおりまして、東津輕郡というのはひのきという木材の名産地で非常に發展性のある所なのであります。それにまた田口製機株式會社、日本合板船株式會社、大和護謨株式會社、農林省青森種畜場、青森縣警察練習所、青森縣造船株式會社鑄物工場などがありまして、青森市の郊外でありますけれども、なかなか工業地帶として發展しておる所であります。また漁業地區としては冬分のたら漁を初めとして、いわし、こうなごのような漁撈であるのであります。その漁獲高はたらにしますと十二萬貫、いわしにしますと二十萬貫、またその産額にしますと、これも莫大な數字になるかと思いますが、青森市の郊外といたしましては、まことに有望な土地なのであります。ところがこの村の隣りの野内村の郵便局から集配を受けておるのでありまして、まことに集配の關係が遲遲としてはかどつていない。しかもこの村のすぐ一角に食いこんで青森市がありまして、青森市の方が非常に早く集配を受けるのでありますけれども、この村は青森市の配達を受けず、隣村である野内村の配達を受けますために、どうしても一日以上遲れるのであります。しかも野内村の郵便局は、局長さんが應召しておりましてまだ歸つてきていないので、代理の郵便局長さんがやつておることも一つの原因かもしれませんが、まことに郵便の集配關係が遲れておるのでありまして、こういういろいろな重要な産業に携わつておる會社は非常な迷惑を受けておる状態なのであります。すでに電話もついており、電報の受付も、配達までもあるというような状態なのでありますので、これに一つの集配關係を開始されるにしましても、必ずしも人口の關係の振合いとか、あるいはまた野内村の郵便局の關係とかを勘案されて許可されがたいものとは斷じがたいと私は考えます。しかも第九十二議會においては採擇を受け、また仙臺の遞信局等においても、この點においてはずいぶん同情ある態度をもつておるのでありまして、この請願をせぬでも、事務的な關係からでも解決がつくのではなかろうかと私どもも考えておつたのでありますが、第一囘國會であり、民論というものを國會を通して政府の行政面に反映せしむるのが建前であろうと考えましたので、あえて事務的な請願をいたしませんで、本委員會に上程いたしまして皆様方の御理解ある御決斷をお願い申し上げたいと思つて、ここに請願いたした次第であります。 次に青森縣下北郡佐井村に電話通信所設置に關する請願でありますが、この佐井村というのは津輕海峽から平館海峽に面しているところの僻村であります。約八里くらいの長さの海岸線の村でありますが、その中に六つの部落がございます。その六つの部落の中で佐井という本村とそれから長後という部落と二つにはただいまも郵便局がございますが、あとの四つの部落には全然ございません。この地方は日本でも一番文化の遅れているところでありまして、交通は機帆船を利用する以外ほとんど途はないのであります。道路さえもない。私はかつて縣會議員をやつておりました當時において、佐井村の縣道がわずか三寸より幅がないということを聞きました。三尺でなく三寸です。あまりに不思議なので、私はここへ實地に調査に參りました。ところがそれはほんとうの岩壁でありまして、その岩壁に足をかけてようやく渡るくらいのところがある。それが縣道になつているというような状態であります。それで船でなければ全然交通することができない状態であります。ところがこの村は非常に漁業の盛んなところであり、さらにまた木材もあるのでございます。木材の關係はほとんど官公林でありまして、ひのき材の名産地であります。木炭も二萬俵以上生産しておりますが、それも船でもつてほとんど運ばなければならぬというような状況であります。從いまして通信というようなものと至りましては、ちよつとでもしけが來ますと全然とだえてしまつて、一週間でも二週間でも親が死んでも知らせることができないような状態に相なつておるのであります。まことに氣の毒なのであります。しかもこの海岸線は非常に荒れるところでありますので、遭難船が非常に多い。一箇年にいたしましても五、六件の遭難船があります。この遭難している船を救濟するにつきましても、本村に通信するにも、あるいはまた青森等においてこれに對する處置をつけてもらおうとしましても、全然通信がきかないために、もう遭難いたしましたが最後、地獄のはてまで落ちこんでしまうといつたような状態なのでありまして、一雙の船も助かつたためしがない。そこで海難救濟という意味からいたしましても、私はこの村に一つの電話くらいはつけてやらなければならぬと考えているようなわけであります。まことに氣の毒な村でありますが、政府におきましてはいろいろな點において資材が不足である、豫算等もないことでありましよう。その場合にこういう請願をすることは私どもとしましてもまことに相濟まぬ氣がいたすのでありますが、しかしながらこれはこの地方の人人がほんとうに旱天慈雨といつたような氣持で政府におすがり申し上げているような次第でありますから、何とぞ御明鑑を垂れられまして、今年できなければ來年、來年できなければ再來年、これに對して處置をつけるような何かのごくふうを願いたいと思うのであります。しかもこの私の申し上げている部落から二里ばかり隔てたところの野平という數百町歩にわたる開墾地がありまして、これが今度縣營開墾となるのであります。縣はこれに對して著手しております。もはや二、三十戸の農民が開拓民としてはいつております。そういう所でございますので、どうぞ開拓事業という點につきましても、政府はこの點に十分の助成を賜わるという意味合いからしても、何とぞ村民のこの希望をかなえせしめらめるように御援助のほどをお願い申し上げたいと存じまして、御紹介申し上げた次第でございます。
○岡田委員長 本請願三件につきまして政府側の意見を聽取いたします。
○椎熊政府委員 この三厩村の方でありますが、これは山崎君御説明の通りでございまして、私も北海道關係ですけれども、山崎君が請願されるのに海底トンネルの問題を取上げてやつてもらえば、一層この請願の趣旨が徹底することと思うのでありますが、今の説明でやや皆さんにもわかつていただけたと思います。この宇鐵は本省の調査によりますと、戸數はわずかに二百十四でありますけれども、來年の春までには倍になることは明らかにわかつております。鐵道省などに行つて聽いてみても、施設擔當の設置は皆ここでやるのですから、ただちに人口が殖えるのであります。現在では三厩までに五・二キロ、宇鐵までには六・二キロで、遠距離で非常に道路が悪くて御不便ではありましようけれども、何せ戸數二百十七ですから標準に達しておりません。標準に達しておらないから捨てておいてもいいということではないのですが、標準に達しておつてもなおかつ設備ができない所がたくさんあるのでございます。どうしてもいきおいこういうものは後囘しになる、しかしながらこの宇鐵の問題は北海道海底トンネルの問題とにらみ合わして急速に人口も殖えるし、國家的に重要な施設をやるのですから、通信上の必要は當然だと思います。そこで今の状態のままでは標準に達しておりませんから、ただちにこれを設置することは困難だと思いますが、少くとも來年の春ごろになつて鐵道省が本格的な調査班を入れるにいたれば、當然それはいたさなければならないと思います。從いまして將來のこの土地の状況とにらみ合わせまして、それに適合するような設備をしたいということは十分心得ておりますが、目下のところはしばらくの御辛抱を願いたい、こうお答えいたすよりほかにないと思います。 それから原別の方は、もしここに郵便局を設置すると現在より不便がある。それは山崎君御承知のように郵便物は野内の驛におりる。原別に驛がない、そこで野内へおりて野内の集配局ですつかり區分してその日のうちに配達になる。これがもし原別に郵便局ができると、現在のままだと野内の停車場へおりたのが、野内の郵便局へ來て、ここで原別行というものを別にするそうして袋へ入れて別に送つてやると半日違つてしもう。それですから特定郵便局をつくることによつて、かえつて迅速という點からいつたら遲れてくると思います。そういう状況等もあつて、ここに停車場でもできれば別ですが、停車場のない現状としてはそうであります。それから集配する全區域が二十キロやや缺ける程度でありますので、集配の範圍があまりに小さい、それではちよつと標準にあまりに遠過ぎる。こういう状況で現在の状況ではわれわれの見方からすると、野内の區域ではここやつている方がかえつて一般には便利だ。他の郵通事務の集配以外のことでやつているのでありますから貯金その他のことについては一向差支えない状態であります。それですから停車場のない原別といたしましては現在の方が便利である、速達的であるということを申し上げて御了解願いたいと思います。ですから今御請願の趣旨に副うことはどうか——私どもと見解が違つております。しかしながらこれは第九十二議會にも請願が出つておつたのでございますが、この請願をどうしてもこの委員會が取上げて採擇するということになれば、これはまた國會の意思として私ども考え方をさらに飛躍させなければならぬと思うのですが、この委員會は多くの專門の方などおられますので、必ずしも實情を無視して請願が採擇されるとは思えない。そういう状況ですから、どうぞとひつ紹介者たる山崎君においては實際の状況を御了解願いたい。なお詳しくは委員會以外の所において御説明申し上げても結構と思います。 その三の佐井村の電話の問題、これはもうおつしやる通りで、實に氣の毒な部落なんです。戸數がわずかに七十戸でございます。これに電話を架設するということになると三十五キロの架線をしなければならない、十三キロの幹線の新設をしなければならぬ。今のところではとうてい七十戸の部落にこれだけの資材を向けるということは、今の遞信省の財政状況からいつては、實に殘念ですが、できかねる。遭難等の問題につきましては漁船等が無電で陸地に通信したいというならば、農林省は補助金を出してむしろ獎勵しております。その漁船からの通知を受ける陸上施設をやることは、こちらもただちに同意しますし、農林省は補助金まで出しておる。そういう設備を未だにもたたないということは、おそらく文化の程度が低くてそれがわからないのだろうと思いますが、山崎君なども御指導願つて、そういう必要のためならばそういう方法もあることをお知らせいただきたい。一般通話といたしましては非常に氣の毒なことでありますが、しかしこれを放つておいていいということではなくして、文化はあまねく全國に及ぼしたいというのが理想でありますから、財政と資材の許す限りにおいてはいずれはつくるのでしようが、目下の戰後復興を急いでおる状態では、この七十戸の土地にこれだけの資材を流し込んでやるという以上にもつと必要な所がある。こう考えるのでありまして、御請願の趣旨にただちに即應することには同意できない状態でございますから、御了承願います。
○山崎岩男君 ただいまの佐井村電話の關係については了承いたしました。それはなかなか尋常のことでないことはわかつております。しかし海難救濟等の關係で農林省と連絡をとれということはまことによい示唆でございますので、私の方からもその點に對しては働くつもりでおりますから、どうか遞信省當局におかれましても、御援助のほどをお願いする次第であります。 それから原別の郵便局の關係は、今政務次官からも御説明ございましたけれども、私は戰時中におきまして一年ばかりこの原別村に避難しておつたのであります。しかもこの郵便局の傍らにおつたわけでありますが、野内の郵便局の方は、ただいまお話のように郵便物が參りますが、原別の方は無集配局である、原別の方が集配局になれば配達等の關係と別個になつてくるのではないかと思います。また必ずしも野内の停車場におろさなくても、これは浪打の停車場におろしても私は差支えないと思います。それですから政府の方でさえおやりになるお考えがあれば、この問題はきわめて簡單にできると考えます。何せこれは一つのりつぱな部落で、しかも六千人からの人口をもつておりますところのりつぱな村です、その村にたつた一つしかない郵便局がしかも無集配である、これは村の體裁としてもよくない。しかもこの村はなかなかよく働いている村でありまして、その村にたつた一つしかない郵便局がしかも無集配であるということは、何としても私ども腑に落ちない。何とかひとつこれは御考慮願いたい。しかも九十二議會においては滿場一致採擇になつております。何分御再考を賜わりますようにお願い申し上げます。
○椎熊政府委員 この前の議會でこの請願が採擇されたについては十分理由が認められたからであろうと思います。よつて事務當局から私のところへ來ている參考書類のみをもつて私の判斷を申し上げることもどうかと思いますので、私は議會終了後は北海道の選擧區に歸りますから、ついでと申しては何ですが、そこを一度實情を調査してみたいと思います。その際は山崎君にも自分の選擧區でございますから御案内を願いまして、つぶさに實情を點検してみて、それが妥當ならば私は本省に歸つて推薦したいと思いますが、事務當局としては目下こういう状況にあるということを本省の意見として申し上げるよりほかないのであります。しかしながらせつかくの御請願でありますし、前の議會で採擇されているという重大な問題でありますから、實際の状況について點検してみたいと思います。
○山崎岩男君 御親切に有難うございました、よろしくお願いします。 —————————————
○岡田委員長 次に移ります。日程第一〇、第一一に二件を一括して議題に供します。第一〇、高山町大字後田に内集配特定郵便局設置の請願、第一一、高山町宮下及び富山に無集配特定郵便局設置の請願、紹介議員的場金右衞門君の説明を求めます。
○的場金右衞門君 二つの郵便局設置請願の紹介議員といたしまして概要御説明申し上げます。今ここに請願をいたしております高山町というのは、鹿兒島縣の大隅半島に中央にある大きな村でありまして、元來日向、大隅の方面は一町村の區域が非常に大きいのであります。本高山町のごときも大體四國の香川縣より少し小さいくらいの大きな村でありまして、こういうふうで大隅、熊毛方面は村の區域が大きいので、學校にしても村に一つ、郵便局も村に一つというようなことで從來きましたので、今は非常な不便を感じておるのであります。ここに請願しておる後田というのも、村の郵便局からも二里あまり奥の方の終端部落で、普通の府縣ならりつぱに一町村をなしておる區域なのであります。それに郵便局がない。富山、宮下という方面もやはり同じような關係でありまして、こういう大きな部落では今までどちらの郵便局へ行つても遠いし、非常に部落の住民は不便を感じておる。同時に郵便局關係の貯金とか保険とか年金とかいつたような、從來の政府の奬勵、助長、保護施設というものにも恩惠に浴する機會がなくて、非常に不便を感じておりますので、まだこのほかにもありますが、これらの地方に特定郵便局を設置していただきたいというのであります。これは地圖をごらんいただきますとよくわかるのでありますが、普通の府縣における市町村と鹿兒島の市町村の關係は非常に違つておる。そのために特に大隅、熊毛の方面は今まで捨てられておつた。昨今大隅、熊毛の開發ということが提唱されて、縣としても非常に努力しておりますが、その開發の第一歩はまず便利にてしやらなければここに移住させることもできぬ。そこでまずこの遞信の事務、交通がうまくいかなければならぬ。その第一歩としても、ぜひ一つ郵便局の設置にお力添えくださるようにお願いしたい。こう思つておる次第であります。どうぞ皆さんにおいてもこの實情を御了察くださつて、御採擇くださるようにお願いいたします。
○岡田委員長 政府側の意見を聽取いたします。
○椎熊政府委員 ただいま御紹介になりました高山町字後田に内集配特定郵便局を設置するの件、これは御説明の通りでございます。この戸數等から申しまして、十分その條件は備わつておるのであります。そこで實は早速こういう所には局を設けるということを考慮しておつたのですが、今年度は先般の委員會でも御説明申しました通り、郵便局は百局新設する豫定であります。それが大藏當局と安本との關係で、財政上半分に削減された。遺憾ながらその關係で本年度實現するという分にははいつておらぬのです。まことに申しわけない。お氣の毒に思う次第でありますが、將來は必ず計畫の許す範圍において、急速にこの地點には設置いたしたい。御説明の通りに實情はよくこちらにわかつておりますので、本年もそういう財政上の障害がなければできるのでありますが、遺憾ながらどうかそういうことで御了承を願います。次の計畫には必ず載せたい。こう考えております。 なお宮下の方はただいま御説明の通りで、これも今申し上げた後田の状況と同じでありまして、こちらの計畫では當然なすべきものと考えておつたのでありますが、ただいまできない状況であります。財政の許す範圍内において急速に實施したい。ただ富山の方は條件が適合しておりません。戸數等もそれに達しておりませんので、計畫に上つておりません。將來土地の發展状況等を勘案いたしまして、その條件を充たすに至りますれば、當然そういうことを考慮せられると思います。どうぞただいまの御請願の中の二つの問題は、目下の財政事情の都合によるものだということで、當局としては十分考慮して計畫した問題でございますが、その點御了承願いたいのであります。
○片島委員 ちよつと政府側にお尋ねしたいのですが、無集配特定郵便局は本省で全國をにらんでおつて、一つ一つどこどこに無集配特定郵便局をつくるというようにきめてつくられるのか。あるいはどこの遞信局管内はいくらというように指示してから、實際のつくる場所を各遞信局できめるのか。その點を伺いたい。
○椎熊政府委員 これは豫算等の關係は全部本省でやるのですが、數は全國の遞信局に割當てまして、遞信局がその範圍内でどこどこへやるということを本省と打合せの上決定する。實施は遞信局の方でやる。そういうことであります。
○岡田委員長 ではきようの豫定のうち第一、第二、第六の各請願は紹介議員が見えませんので、いずれも後日に延期いたします。次會は二十九日金曜日午前十時から開會いたします。 ちよつと散會前に申し上げておきますが、明二十七日午前十時半に衆議院正面玄關をバスで出發をいたしまして、夕刻五時ごろまでに歸京の豫定であります。川口と岩槻の無線通信施設を視察いたすことになつております。これは科學的施設であり、電波通信という見地から有意議なものと聞いておりますので、お繰合せの上、參會願いたいと思います。晝食は簡單なものが用意されてあります。 本日はこれで散會いたします。 午後零時九分散會