財政及び金融委員会 第21号
- 発言数
- 59 件
- 登壇者
- 14 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1947/09/25
会議録
○北村委員長 これより會議を開きます。 會計檢査院法の一部を改正する法律案について質疑は終了いたしたのであります。これより討論採決に入ります。
○佐藤(觀)委員 この前理事會できまつたことを報告してもらつたらいかがですか。
○北村委員長 それでは葉梨委員から一應理事會の模樣を御報告願いましよう。
○葉梨委員 理事會におきましては種種協議をいたしました結果、會計檢査院が行政部竝びに司法部と對立の形において、その權感を發揮するということが、新憲法においてすでに規定せられているところであつて、從つてこの會計檢査院の檢査官の身分に關しては、當然特別官として取扱うべきが至當であるということに、理事會の意向は大體決定いたしたのであります。ただ本委員會において論議の中心と相なりました國會法第三十五條によります、解釋の仕方から考えまして、從來におきましてもたとえば公正取引委員長、あるいは公正取引委員の俸給の決定のごときが、この三十五條の法の精神に照らしまして、必ずしも公正を得た適當な決定の仕方ではなかつた。すなわち三十五條の法の精神に鑑みまするときには、一般官更にあらざるいわゆる特別官であります、つまり内閣總理大臣、もしくは國務大臣、あるいり司法部における最高裁判所長官、もしくは最高裁判所判事、あるいは會計檢査院の檢査官というがごとき、今囘提案されておりますがごとき、いわゆる特別の官に對するものは、一般官吏ではないという解釋をもつて進む。しかる際には特別法を國會に提出しまして、その特別法の規定によつて一般官吏ではない、特別官であるということの承認を受け、かつその支出を國會の議決を經て初めて確立すべきである。そうでなくして單に政令等において、一般官吏であるか、特別官であるかわからないようなものに、一般官吏以上が給與支出を見る、つまり三十五條の法の精神に反したような決定をするというごときは、これは嚴に愼しむべきであつて、またこれは改正を加えなければならぬものであるという意向が大體理事會におきまして一致いたした意見であります。從いまして今囘の檢査官の給與令改正に關する特別法に對しましては、特に修正を施すというよはも、特別官としてこれを認めるということに意向がまとまつたのであります。むしろ國務大臣に準ずるということよりも、國務大臣と同額にするという、最高裁判所の特別官に對しまする給與規定のごとき立法を欲するのであるというような意見が強かつたのであります。ただ原案においてこれを認めましても、その意味においては變ることなく、いわゆる特別官としての特別法規をここに規定するものであるという意味においては變りがない。それであれば原案のまま認めても差支えないじやないかというようなことに、理事會におきましては意見が一致いたしたような次第であります。この段御報告申し上げます。
○北村委員長 本件は社會黨においてまだおきまりになつていないそうでありますし、きようは理事の御出席もありませんので、やむを得ませんから延ばしたいと思います。 —————————————
○北村委員長 これより請願についての審査に入りたいと思いますが、審査に入ります前に、まず請願の審査方針について一應御協議いたしておきたいと思うのであります。請願の審査につきましては、新しい國會法によりまして特に愼重を期することは當然であります。從つていやしくも採擇いたしました以上は、必ずそれが實現するような方途を併せて講じなければならぬ、こういうような考え方から、請願の内容に應じまして必要がございますときには、委員會においてその法律案の起草もいたしまして、これを提出するということになりましようし、また豫算的措置を必要といたしますものにつきましては、必要に應じて豫算委員會と連合審査會を聞くというふうに定められておるのであります。それで本日の會議に付しました請願についての採決は、あらゆる角度から檢討して、そういう必要がございますので、採擇不採擇、その他の決定はしばらく留保することにいたしまして、本日はまず一應、紹介議員等から請願の趣旨の辯明を聽くということにいたしたいと思いますが、さよういたすことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」な呼ぶ者あり〕
○北村委員長 御異議なければこれより請願の審査に入ります。日程第一、賠償税新設に關する請願を議題といたします。まず紹介議員の御紹介を願います。坂東幸太郎君。
○坂東幸太郎君 私紹介議員でありますので、簡單に請願の理由を紹介いたしたいと思います。 この請願は倉持高之進氏の請願であります。前議會衆議院において大藏省所管第十九號をもつて採擇せられたる戰勝諸國に對し賠償に要する賠償税新設施行促進に關する件であります。およそ生を日本國に受くる者、ことごとく忍び難きを忍び、數倍の熱と努力をもつて、いかなる悪條件にも最低生活に甘んじ、勤險貯蓄の精神を涵養し、自發的國民自身の心構えを堅持し、すべてを感謝し、不平不滿を拭去し、至誠精神の立脚し、一日も早く平和交渉成立を希望し、戰勝國に對しては賠償に必要なる誠を對象とする賠償税、すなわち誠心税の新設の急務なることを自覺し、難關權たわる諸問題の解決、日本再建、世界平和建設には本目的を遂行するにあり、しかして寸刻も早く聖慮を安じ奉る精神において、初めて日本は、すなわち日出ずる國、誠は日本よりとの精神を必要とするものであります。しかる上はいかなる暗礁をも解決できるものと信じます。ゆえに右の種目を急速に新設し、國民の良心に訴うるときは皆喜んでこれを納入するものと信じます。しかして戰勝國においても必ずやわが日本の誠意を認めざるを得ざるものとなることと確信いたします。私は愛國の至情やむにやまれずこの案を出したような次第であります。どうか何とぞ十分御審議の上、この賠償税案が成立するように特にお願いするのがこの請願の趣旨であります。
○北村委員長 委員の方で御質疑なり御意見はございませんか。——なければ政府委員の御出席もありませんから、これはこの程度にしまして次に移りたいと思います。 —————————————
○北村委員長 日程第二、船岡町所在元第一海軍火藥厰敷地拂下の請願、紹介議員の説明を願います。
○庄司一郎君 本請願は、前の第九十九議會の衆議院の請願特別委員會においても御採擇をいただいた案件でございます。すなわち本請願は宮城縣柴田郡船岡町長、宮城縣柴田郡大河原町長、宮城縣伊具郡北郷村長、これら三箇町村長の名によつて、おのおの町村會の協議の決議の上において提出されております。 請願の内容を簡單に申し上げるならば、昭和十三年宮城縣柴田郡船岡町に第一海軍火藥厰が設置せられ、當時地元船岡町は大部分の耕地及び山林を敷地をして買收されました。さらに隣接の柴田郡大河原町及び伊具郡北郷村においても、同樣多大なる田地、田畑、山林、平野等が買收されたのであります。しかもその買收されたる當時の價格は、憲兵隊立會のもとに地方の警察署長、地方事務所長等が立會をされてほとんど壓迫的な、地主の不本意なる價格において、彈壓的な買收を餘儀なくされたのであります。すなわちこれは臺帳段別でありまして、段當り田の場合には二百五十圓、畑は二百圓、山林は七十圓、原野は三十五圓等々の價格をもつて、合計約三百七十五町歩が強制的に買收をされました。またその當時の情勢として、強制的の買收ではありましたけれども、地主等はいずれも爆藥海軍の火藥を、急速に製造する工厰なりとの理解のもとに、一面においては愛國心の上において、この強制的な一方的の價格に應ぜざるを得なかつたのであります。そこで船岡町の場合は、船岡町内の山林というものが全部買收されてしまいました。從つて船岡町において木炭、薪炭等の原料を得る山林というものは、一坪もなくなつてしまつているただいまの現状であります。そのために燃料關係においてこの町は非常に困窮の状態に陷つております。また同樣に大河原町及び北郷村も、船岡町に準ずる困窮状態に相なつております。しかもこの三箇町村關係において、元この第一海軍火藥厰に働いておられた勤勞者諸君は、いずれもこの三箇町村に永住をされておりまして、人口においてはいささかも減退しておりません。むしろ外地の引揚者あるいは戰災者及び復員者等が、續々歸つて來られました關係上、人口は幾何級數的に殖えているのであります。 以上のような理由のもとに、現在元の海軍火藥厰の合計約三百七十五町歩は臺帳面の關係でありまするから、その實測においてはおそらく五百町歩以上の面積であろうと推定されるのであります。終戰後二箇年、これらのもと田であり、畑であり、あるいは原野であり、山林であつた所は、きわめて不生産的に放置されているのであります。從いましてこの關係三箇町村は、元通りこれを政府より拂下げを受けたい。一應三箇町村にこの拂下げを受けたら、三箇町村は追つて植林の適地には植林をやり、あるいは開墾の可能性のある所は開墾をやり、あるいは元通り田あるいは畑に復舊する等いたしまして、食糧増産、燃料資源等々の方面に向けて善處をいたしたい。かような熱望の上においてこの請願を提出いたしておるのであります。 何とぞ本委員會におかれまして御檢討を賜わりまして、この三箇町村が前申し上げたような、たとえ昭和十三年といえどもまことに格安なる價格をもつて、政府の買收に應じましたような次第でありますから、これを元通り一應この三箇町村に拂下げをいただいて、三箇町村は政府の御指導のもとに、これらの土地を過當なる方面に利用厚生していきたいという請願でございますので、この際參考のために大藏省のお係りを政府委員から、この請願に對する御意見を承りたいと思います。
○北村委員長 それは紹介議員からおつしやることではありません。私の方から申します。舟山國有財産管理局長がお見えになつておりますから、政府側の御意見をこの際委員會として承りたいと思います。
○舟山政府委員 ただいまの請願に對しまして當局の意見を申し上げます。ただいま國有財産は舊陸海軍の財産を引繼ぎまして、非常に厖大なものになつております。これは歳入補填の意味もありまして、極力賣拂その他の處分をいたしてまいる方針でございますが、ただこれをいかなる價格で、いかなる人に拂下げていくかということにつきましては、一般的な方針もございます。なるほど戰時中にはずいぶんむりな買收もあつたように聞いておりますが、必ずしも原所有者に直接もとの値段で返すということが許されない場合もあるような状況でございます。これは一般的な方針によつて處分してまいるほかないと考えております。ただいま請願になりました件につきましては、なお實情を十分調査いたしたいと考えております。
○内藤委員 一つ政府委員の方にお尋ねしたいと思いますけれども、國有財産に移管せられたものの中で、土地のごときものはそのままに放つて置きましても腐るものでも何でもありませんが、木造建物などで長らくそのまま放置してあるものが、軍用地の農家が開懇しております所に多いと思います。入植いたしました者がそれを拂下げてもらいたいということを、現地の管理に當つておる人に申すのでありますが、一向にお聽き届けにならぬ。いたずらにそれらの建物は腐るに任せてあるということがよく私どもが開拓地に參りまして、これを現實に見るのであります。こういうことは一體どういうことになつておるのでありましようか。およそものには程度があるのでありまして、速やかにそういうものを何らかの方針で入植者に拂下げるなら拂下げるとかしなければならぬと思うのでありますが、そういうことにつきまして、何らか御指示になつておりますか、どうか、お尋ねしたいのと、もう一つは今ほど庄司さんからの請願の中にもありましたようにその土地をもとの町村に拂下げてもらいたいということであつたのでありますが、田畑、つまり耕地は農地調整法によりまして政府のものは、ただちに耕作者に適當にわけて自作農にならしめるという制度があるのでありまして、今庄司さんがお話になつたようなことは、これはできるのかどうか。この二點をお伺いしたいと思います。
○舟山政府委員 ただいまの御質問の第一點でございますが、從來この國有財産の使用料あるいは拂下げの價格というものにつきまして、これをいかにきめるかというようなことにつきまして、若干手間取りましたために、この處分が遲れてまいつた場合もあると思います。それからまた御質問の例にはあてはまらぬと思いますが、司令部とか地方軍政部關係の指示その他によりまして、ただちに日本政府だけでこれが處分ができなかつた場合もあるかと思います。いろいろなその他の事情によりまして處分が遲れておつたかと思いますが、最近に至りまして政府の態勢も整い、また拂下げ等の基準もできましたので、今後は急速に進行してまいりたい。またこれが歳入補填に役立つ一つの途であると考えておる次第でございますから、なお具體的の事例につきましてはお示した願いまして、その遲れておる事情、あるいは關係者がこれの貸付けを認めておらないというような事情を調べてみたいと思うのであります。 それから御質問の第二點の關係は、御指示の通りでありまして、農地調整法の規定その他によりまして、單に昔の所有者にもどるというわけにはまいらぬという事情がございます。いろいろそちらの關係の法規によつて處斷しなければならない場合が、非常に多いという實情でございます。
○川島委員 ついでに私も一點お聽きしてみたいと思います。この陸海軍のもつておつた建物、土地こういつた全體の數はどのくらいあるか。それから大藏省で考へておる拂下げの方針があるらしいですが、その價格等を具體的に御明示が願えればお伺いしたいと思います。
○舟山政府委員 舊陸海軍のもつておりました財産價格の總額ということはこれははつきりしたことを早くつきとめたいのでありますが、何分戰爭によつて資料がなくなりました分もありますし、またその臺帳等も古い評價によつておりますので、時價がどのくらいあるかということは、殘念ながら今でも正確にはつかめておらぬ實情でございます。ただ坪數とか、そういうものに關しましては、大體の状況はわかつておりますが、價格につきましてはいろいろの議論のあるところでございます。先般新聞に發表いたしましたときには、約六百億ばかりあるのではないかというふうな發表をいたした次第でございます。これらはできるだけ早く賣拂等の最終的處分をいたしたい考えであります。終戰後二年になりますが、その間大部分が進駐軍に接收されておりまして、進駐軍の意向によりまして、ただこれを日本國民に一時使用さすということだけは許されておりましたが、最後處分は許されなかつたのであります。ところが最近に至りまして、續々と進駐軍の方から日本政府に返還されまして、日本政府の最終的な處分が認められる状況になりましたのみならず、司令部の方も早くこれを處分しろという内意も漏らされておるのであります。この價格につきましては國有財産法の規定その他がございまして、時價によるということになつております。それで私どもの方といたしましては、これを具體的に各種の物件について、大體目安となる價格をこしらえておる次第でありますが、時價、あるいは時價という意味を複成價格というふうにいたしまして、それぞれの價格を調べておる次第でございます。もちろん建前に例をとりますれば、その所在地等によりまして、いろいろ具體的に價格について考えなければならぬ點があると思います。所在地にも一つの例でありますが、また建設以來の經過年數といつたようなことについても斟酌をいたす建前になつております。
○川島委員 よくわかりましたが、私の聽きたいのは價格の問題だけでなく、土地、建物ごとの種類別と、坪數とか、そういつたものをできれば詳しく知りたいと思います。
○北村委員長 これは川島委員いかがですか、あとで書類にして……。
○川島委員 ではあと資料にして出していただきます。
○中崎委員 先般本委員會の理事會におきまして、國有財産に關する説明と、それからさらに懸案となつております復興金融金庫に關する説明を聽取することになつておるわけであります。一時も早くこの問題に手をつけてみたいと思いますから、さらに委員長の方からそういう點を政府側と折衝願いたいと思います。 それから災害に關する問題でありますが、この金融的措置に關しては政府側からも、國會においても、あるいに委員會においても聽いておりますが、さらに豫算的措置について質問をしてみたいと思いますので、大藏大臣の出席を委員長の方から要求願いたいと思います。
○北村委員長 了承いたしました。それでは紹介議員の御出席に從つて日程を變更いたします。 —————————————
○北村委員長 日程第五、家賃の適正化に關する請願、それから日程第六、非戰災家屋税を財産税不課税者に課税の請願、この兩案を議題といたします。紹介議員坂東幸太郎君。
○坂東幸太郎君 本請願の要旨は、現在新家屋の建築費及び既設家屋の賣價が、最低時代の百倍以上に上つているが、家賃はわずかに二倍以内外の値上りに過ぎない。これは餘りにも不合理なことで、家主はそのため經濟的に非常な壓迫を受けている、ついては速やかにこれが適正化をはかられたいというのがこの請願の趣旨でございます。何とぞ御審議をお願いいたします。 次は日程第六、非戰災家屋税を財産税不課税者に課税の請願であります。本請願の要旨は、非戰災家屋税を課する場合、財産税を納めたものと納めないものとに一律に課税することは、税の二重負擔となつて不公平である。ついてはこれが課税に當つては財産税を納めないものだけを對象とせられたいというのであります。何とぞ愼重に御審議をお願いいたします。
○北村委員長 本件に關して政府側の意見を求めたいと思いますが、見えておりませんから、委員側に御質疑がございましたら續けたいと思います。——御質疑がなければ次に移ります。 —————————————
○北村委員長 それでは日程第一三、一六、一七、紹介議員後藤悦治君。
○後藤委員 本件は三つの請願書でございますが、いずれもその趣旨を同じくいたしておりますので、同時に御説明申し上げたいと存じます。 一つは時計類に對する物品税率輕減に關する請願であります。請願者は日本時計工業會理事長服部正次君であります。 一つはミシン及びミシン針に對する物品税率輕減に關する請願であります。請願者は全日本ミシン商工業組合連合會委員長竹谷政次郎君であります。 いま一つの請願は樂器、著音器類に對する物品税率輕減に關する請願であります。請願者は全國樂器業組合連合會長川上嘉市君竝びに蓄音器レコード協會會長武藤與市君であります。 これら三つの請願ともその趣旨といたしまするところは、いずれも物品税の減額をこの際はかつていただきたい點を請願いたしておるのでございまして、これが請願の願意といたしまするところは、本三請願ともいずれも日支事變の直前に製造禁止的な高率課税を課せられたのでございまして、當時の國内情勢はむしろ税收をはかるということよりも、それによつて戰爭に對する資材を、不要不急の面に流さないというような、資材面からまいりまする製造禁止的課税措置であつたということが、大體當時の高率課税をされたねらいであつた由であります。ただいまそれぞれ請願者が陳情いたしておりまする點は、このミシン類におきましては、現行税率が三割になつておるのでありまして、これを現行は家庭用ミシンと工業用ミシンに區別をいたしておりまして、いずれも三割の課税となつておるのでございます。それを請願の趣意は、改正希望税率は家庭用ミシンに對しては一割、工業用ミシンに對しては撤廢をしてもらいたいということでありまして、これが理由の主たるものを述べますと、今日家庭用ミシンとしての各種の纖維製品が逼迫しておりまする場合、再加工してまいりまする上についても、また家庭の科學化、能率化を進めまするについても、なるべく多くの家庭ミシンの普及を望みたい。それに現行の三割の課税は高率であるという點であります。それから工業用ミシンで撤廢をしてもらいたいということは、今後貿易再開に伴いまして、各種の纖維製品が製品化されて、雜貨品として輸出されるのでございますが、これらの工業商品に對して三割の課税は苛酷に類する。ひいては輸出品に對するところの原價高を招來するという理由でございます。いまひとつの理由は、これらが輸出用、あるいは家庭用に内地向けとして送られまする以外に、ミシンそれ自體としての輸出をはかりたいというのでございまして、これらを併せて多量生産に向けていく。あるいは生産の繼續性、こういうような點から申しまして、内外地の兩方に普遍性のある商品でございまするから、これら必ずしも圓滑に輸出向に契約が繼續していない場合にも、内地販賣ができるという普及化をはかりたいというのでありまして、これが主たる理由でございます。 樂器類、蓄音器類に對しまする課税率は、現行におきましては、樂器類が八割、蓄音器レコード八割、蓄音器完成品が十割、これをいずれも二割に減額をしていただきたいというのでございまして、この理由も先ほど申し上げました事變直前の國内の情勢によつた措置と、終戰後の今日の文化的國家として再出發しようという日本が、情操教育、あるいは文化生活を向上してまいります節に、はなはだしく不適當であるという點と、ただいまミシンについて申し上げました輸出振興に關します點と同一の理由でございます。時計に關しましても同樣でございまして、時計も現行は五割という高率を課せられておるのでありまして、これが改正希望税率を一割にしてもらいたいという願意でございます。これらはいずれも國際的に普遍性のある製品でございまして、私ども國内における文化生活確保の上から申しまして、國内の高率課税を減額いたしまして生活水準を高めます上に、いずれもこれらが普及いたしますことを望みますと同時に、國内用、輸出用を問わず、これらの製造が、貿易の受註がとだえておるときには、あるいは國内用、貿易の受註が旺盛になりましたときには、その製造技術、製造規模をもつてただちに輸出用にというように、國内の普及化と同時に、製造上におきます強力性ももたせることが、私どもは將來の輸出振興につていも、ぜひとも必要であろうかと考えられるのでございまして、いずれもこれらの願意については事變直前、あるいは事變後の國内情勢と、今日の國内情勢とよほど異つておりますので、何卒この點に御留意を願いまして、本委員會においても願意の御採擇あらんことを望む次第であります。以上簡單でありましたが、御説明といたします。 —————————————
○北村委員長 日程第一九、煙草配給制度是正の請願、紹介議員河井榮藏君。
○河井委員 煙草配給制度改正の請願、紹介議員は佐竹晴記君でございますが、私が代りまして説明いたします。請願人は高知縣の安藝郡井の口村溝淵久壽という人であります。今年の五月から煙草の配給制度が改正されました結果、愛煙家と非愛煙家の差別がなく一定量を、また婦人にも同樣差別なく——但し婦人は男子の三分の一量を配給されておりますが、しかるにこれによつて愛煙家ははなはだ少量を嘆き、非愛煙家は公定價の約十倍をもつてやみに流しておるというような實情は周知のことであります。新憲法下においてこのような制度は速やかに改正して、男女の差別なく愛煙家にのみ、喫煙者にのみ配給されることが、あらゆる面から見まして妥當だと考えます。また技術的には喫煙者と非喫煙者の區別をすることが困難だとも思われますが、これはきわめて簡單でありまして、舊町内會、部落會當時の名簿によりまして、ただちに判明することができる次第であります。全國民の世論、社會の實情を察しまして、一日も速やかに右のような實情に即した改正をされんことを請願いたす次第であります。 —————————————
○北村委員長 次の日程第二八、元霞ケ浦海軍航空隊建物及び土地一部拂下の請願、紹介議員葉梨新五郎君。
○葉梨委員 本請願の趣意は、先ほど議題に相なりました宮城縣における海軍火藥厰跡拂下の請願にやや類似したものでありまして、霞ケ浦航空隊所在地でありました阿見町の當局がその航空隊の施設の一部を、新制中學校の校舍竝びに敷地、及び四ケ村連合の司法事務局を設置する建物竝びに敷地を、この霞ケ浦元航空隊跡の建物竝びに敷地から拂下を受けたい。かような意味の請願であります。阿見町の地域約五百町歩は、舊海軍施設のために耕地が軍用地として買上をせられまして、阿見町民は從來の農耕地を失うこととなりまして、そのために從來終戰前まではあるいは下宿業を營むとか、あるいは軍に附屬したる商業を營むというような轉業をやむなくせしめられておつたのであります。終戰と同時にこれらの施設だけが残つて人間がいなくなつたということのために、非常に町の樣相は變つたのであります。從いまして町財政におきましても非常な變化をみるに至りまして、六・三制の新制中學をつくるにしろ、あるいは司法事務局を設けるにしろ新規の建築等をなすということになりますと、非常な財政的な困難を伴うに至つておるのであります。そこで建ち腐れ同樣に放置されておるところの建物を利用するということでは、だれしも考えが一致するところであります、先ほど國有財産局長の説明がありまして、ようよう處分することとなつたということでありますけれども、事實におきましては、過去二年間におきまして、非常なる腐朽荒發をみまして、あるものはほとんど使用にたえないような状態になつておるというようなものが、相當に多いのであります。かような状況をみますときに、地元民がこれを渇望するということは、當然であります。ところがここに元霞ヶ浦の航空隊の建物及び土地につきましては、すでに政府におきまして、なんと申しますか、一括處置とでも申しますか、非常に廣範圍にわたる處置が行われております。 〔委員長退席、中崎委員代理著席〕 それは霞ヶ浦農業大學というものが終戰後設けられまして、この霞ヶ浦農業大學なるものに對しまして、ほとんど五千人からの兵員を收容し、かつその幹部及び指揮者等がおりましたところを、全部これを一つの單科大學に使用を許可いたしたのであります。厖大なる地域竝びに建物の使用を認可いたして、ほとんど他のものの容喙を許さないというような状態になつておる。また土浦航空隊という方面におきましては、これは日本體育學校という專門學校がはいつておりますが、元霞ヶ浦航空隊における施設の大半は、霞ヶ浦農業大學と申します單科大學に使用を認可いたしております。他の方面からこれの拂下を交渉するといたしますと、今囘の例におきましても、この請願書にも明らかでありますが、大藏當局におきましては、霞ヶ浦農業大學との交渉を慫慂する。その交渉がなければ處置ができないというようなことをもつて、公共團體等に對しておるようであります。從いまして大藏省の委任事務が、あたかも霞ヶ浦農業大學にあるがような状態になつておるのであります。霞ヶ浦農業大學は單科大學としまして、數百名を收容するに過ぎない農業大學であります。ところがこれに對しまして五千名を收容しておりましたところの兵舍竝びにこれが幹部の指揮をとつておりましたところの事務所を。一切合財これに貸與と言いますか、使用認可を與え、そうしてそれの他からの拂下に關しましては、この單科大學と協議をしろというようなことに指示せられるのであります。かようなことであつては到底この腐朽を防ぐということはもちろん困難なことであるばかりでなく、かような不合理がやがては地方において種々の流言を生んでいる原因となつているのであります。私は紹介議員として詳しいことは申しません。いずれ、先ほど中崎理事から御指摘ありましたように、理事會の決議に基きます本委員會の國有財産に關する調査會におきまして詳細なことは申し上げ、かつお調べを願いたいと思つておりますが、要はさような不合理なことになつておりますがゆえに、かような請願がここに提出せられるに至つたということを頭において、政府におきましてはこの處置を誤らざらんことを願うものであります。本委員會の委員各位におかれましても、この事情をとくと御了承の上に御處置方をお願いいたしたいと思う次第であります。以上簡單でございますが、請願の趣旨を申し述べた次第であります。
○川島委員 ただいま同僚の河井君からタバコの問題が出てまいりましたが、この問題については巷間いろいろと報道されている事柄であり、すでに政府の追加豫算等も大體目安がついたように承つているのでありまして、おそらくタバコの問題についても、當局ではすでに具體的な方針が決定したのではないかと想像されますので、でき得ましたならばこの機會に、追加豫算とタバコの關係について一應お話をお願いしたいと思うのであります。
○野田政府委員 追加豫算とタバコ專賣益金の問題でございますが、先日もこの委員會において一應御説明申し上げましたように、政府の方といたしまして今一應きまつておりますのは、百四億のタバコ益金の増收、これは配給を減らしまして、それを自由品にまわしてそれだけの收益をあげる、こういう案でありますが、これは政府のほんとの一案、要するに試案的な案に過ぎません。それが實行されるかどうかということについては最終的にまだきまつておりません。それも各方面といろいろ追加豫算を話し合つておりますうちに、この百四億圓では少し足りない。歳出歳入の見合いから申しまして、專賣益金でもつと出してもらわなければならぬというような空氣が今濃厚でございます。それに對しまして目下政府部内で檢討中でありますが、專賣益金からさらにどのくらい出すかという金額はまだ決定いたしておりません。從いましてどういう方法で出すかということにつきましても、まだ未定の状態にある實情でございます。これに對しましては配給の本數を減らせば、やはり喫煙家にとりましては非常な打撃になります。また價格を上げるといたしますと、物資體系に影響を及ぼすというようなことになりまして、その措置につきましては政府としてはきわめて愼重を期して、今いろいろな方面のことを考えまして萬全の途をとりたいと考えております。 なお先ほど請願がございましたタバコの配給制度の問題でありますが、現在とつております月に男百二十本、女三十本という制度は、これは常識的に申しましてもきわめて機械的な制度であります。二十歳以上の成年であれば、男はみな百二十本、女は三十本もらつている。タバコをほんとうに吸うかどうかということはあまり問題にされていない。きわめて機械的な分け方でありまして、御指摘のようなきわめて矛盾があるのであります。ほんとうに吸いたい者だけ吸わしたらよいじやないか、吸わない者に對してまで配給するのは、はなはだおもしろくない、怪しからぬじやないか、こういう御意見の出るのは、しごくもつともだと思うのであります。しかし實際の配給の衝にあたるものといたしましては、お説のようにやりたいのはやまやまでありますが、實際問題としてできない、こういう實情であります。タバコを吸う人と吸わない人の區別はなかなかつかない。きのうまで吸わなかつたが、きよう吸うことはできるのでありまして、特に配給のタバコは安くて自由タバコは高いということになりますと、喫煙の習慣は一日でできるようなものでございますので、非常にむつかしい。いや、そんな急にのむようになつた者は問題にならないのだ、從來からのんでいる者だけということになりますと、從來からのんでいる者だけを調べ上げて、一種の特權を附するというような恰好になりますが、新しくのむ者はのまさないということになる。これは專賣局の中でもいろいろ研究いたしているのでありますが、實際何ともしようがなくて現在のような制度をとつているこういう實情であります。なおこの間も申し上げましたけれども、男百二十本、女三十本というのは、憲法における男女平等に反するじやないかという御議論もありますが、大體女の方は吸う人が少いのでありますし、また奥さんのは御主人にまわるというようなことも考えて、この程度でよいんじやないかというところに、おちついているわけでありまして、その邊のところは非常な實際上の困難があるということを御了承願いたいと思います。
○佐藤(觀)委員 タバコはこれ以上配給は絶對殖えないのですか。
○野田政府委員 タバコの配給は專賣局としては漸次殖やしていきたいという方針をもつているのでありますが、他面財政が今日非常に窮屈になつておりますので、その方からできるだけたくさんの益金をあげるようにということを申しております。しかしまたそういたしますと、配給品の値段をそう上げることはできないということになりまして、値段は高い自由品を殖やしてそこから益金をあげるよりほか手はない。こういうわけて、少し長い目で見ますと配給を殖やしたいという考えはもつておりますけれども、今年のところを例にとりますと、さしずめのところは、むしろ配給の本數が減る方向に大體向つているということを御了承願いたいと思います。今大藏當局としてもつております計畫によりますと、もう三、四年したら戰前のレベルに達する。戰前は大體年間に八百億本をつくつてのんでいたのですが、今年は五百億本、まだ三百億本差がありますが、これはいろいろな機械を据えつけるとか、あるいはタバコの耕作面績を殖やすとかいたしまして、かけ足で昔のラインに追いつこうということで努力しております。大體の成績は割合に順調にいつておりますから、固い見積をりする者は、昭和二十八年と言うておりますが、われわれ事務當局といたしましては、もう少し早くそういう戰前のレベルまで達し得られるんじやないかと考えております。
○川合委員 ついでにお尋ねいたしますが、タバコの一般的な配給量は減る傾向の方が強いというのは、われわれもある程度了承いたしますが、ちようど勞働者に對して加配米をするごとくに、職場に對する特殊な加配ということは專賣局ではお考えになつておりますか。
○野田政府委員 現在の配給制度におきましても、家庭配給のほかに職場の特配をやつております。今後配給量を減らす場合におきましても、現在やつております職場に對する特配は極力維持する、こういうふうに考えております。
○石原(登)委員 私もついでにちよつとお尋ねいたしますが、先般の新聞に、何か外國タバコを東久邇宮が中心になつて日本で賣りさばく、こういうような記事が出たようでありますが、こういうことに對して政府は何かそういう暗示でも與えられたかどうか。なお今後外國タバコを輸入して日本で賣らせるというようなお考えでもおもちでありますか。その點をお伺いいたします。
○野田政府委員 この間、朝日新聞か何かに載りました宮樣のタバコの件は、實際の話であります。實際の話と申しますのは、あれは大體關係者がおりまして、ある人が主としてやつているのでありますが。その人が外國人と折衝しまして、向うはフイラデルフイアのステフアノ・ブラザーズという會社の社長のウイリアム・ブルツクスという人が來て話し合つて、月に千五百萬本ずつ向うのタバコを入れる。そういう話は一應政府の許可を得たらやりましようといつたような契約はできたようであります。それにつきまして、まずタバコの輸入につきましては貿易廳に許可申請をする。その許可申請が貿易廳に出ましたのは事實であります。それで早速われわれの方も貿易廳と連絡をとつて檢討いたしており、またこの問題は外貨資金との關係もございますので、その關係方面とも連絡をとつておるのでありますが、ただいまのところではいろいろな關係で實行されないのではないかというふうに、われわれはみておるのであります。この製造タバコの輸入の問題は、これは戰前は相當數量あつたのでありますが、戰後の今日におきまして、これをいつから始めるかといつた問題があるのでございます。製造タバコは、今日の日本といたしましては、やはり外貨資金を使つて入れるということは非常に困難ではないかと思います。專賣局だけの立揚から申しますと、今國内は非常にタバコが拂底している。もしタバコが外國から輸入できますれば、内地のものより高く賣れますから、そこから專賣益金は出てまいります。がもう少し高い立場で、外貨資金の現況からみると、とても許されない状況ではないかというこうにみております。またタバコを輸入するなら、むしろ製品を輸入するよりも葉タバコを入れたい。葉タバコでありますと、それを日本の葉つぱとまぜまして、非常に效率を發揮するわけであります。タバコもおいしくなりますし、いろいろな點で價値があります。しかし製造タバコよりも葉タバコを入れるということを實行するにいたしましても、もつと先にいたしたいというふうな考え方をもつております。
○石原(登)委員 こういうタバコが拂底している時分に、おいしいアメリカのタバコがはいつてくる、あるいは他國タバコがはいつてくるというのは、個人的には非常に喜ばしいことでありますが、日本の今日の財政の立場、特に財源の立場から申しましても、タバコから得るところの益金は非常な大きな面をもつておる。こういうときに少くとも日本からタバコで外國にどんどん金が出ていくということは、よほど考慮しなければいかんのじやないか。さらに外國タバコの製品を日本に輸入して、それをある會社で賣らせるということは、私は專賣法と牴觸するのではないかと危惧するのでございますが、そういう點の見解はいかがでございますか。
○野田政府委員 御指摘の專賣法との關係におきましては、タバコをかりにステフアノ・ブラザーズという商會と、こちらのAならAという者が買付の契約をいたしまして輸入しましても、その輸入したものは專賣局に賣渡さなければならない。專賣局がそれを買上げまして、普通のタバコの配給のルートを通じで賣出すということに專賣法できまつておるのであります。もしその話が成り立つたといたしましても、國内では、やはり專賣局が全部買上げて賣るということになつております。
○石原(登)委員 そうしますと今日の委員會にも二つ三つ出ておりますが、全國で非常にタバコ工場の設置を欲しておる向きが多いようであります。私鹿兒島でありますが、私どもの知つておるものでも、すでに建物が立つておる。これを利用してくれれば非常に助かるという面もあるわけであります。そうすると何も外國からタバコを輸入しなくても、國内のタバコの生産、栽培その他の面を強化することによりまして、少くとも輸入を排除できるのではないか。こういう面に對して國内のタバコ工場をにわかに設置できないというような事情は、財政的な面からであるか、機械設備や資材等が非常に制約されておるという面にあるのか、その點を伺いたいと思います。
○野田政府委員 國内のタバコ製造工場の整備につきましては、專賣局としては今大馬力をかけてやつておるわけであります。機械と工場兩方の問題がございます。これは御參考に申し上げるのでございますが、戰前におきましては工場が三十三あつた、それが戰災で大都會にある十四の立派な工場がやられましたので、生産能力といたしましては戰前は八百億本であつたのが、やられた直後は三百五十億本に減つてしまつた。要するに四百五十億本つくるだけの工場がやられたということになるわけであります。その復舊に終戰後大わらわで專賣局としては努力しております。その結果最近においては五百億本ぐらいはできる。こういう状況になつております。機械は例の巻上機でありますが、それをさかんに民間に注文してつくらせておりますが、これも最近だいぶ製造が順調になつてまいりました。そこで御承知のように今「のぞみ」というタバコが出ておりますが、あれは手捲きでありまして、ほんとうのシガレツトではないのであります。ああいうものも、そういう機械ができますれば、ああいう不自由なものを民間に出さなくてもよいのであります。だんだん機械が整備して、早ければ來年の九月ごろから、遲くても來年の末ごろまでには、ああいうものをなくすることができるだろうと思つております。そういうわけで機械の整備も急いでおります。建物も着々先ほどもお話が出ましたが、從來の軍用建物等の轉用ということをいたしまして、どんどん整備いたしております。工場の方は大分整備いたしておりますが、他面原料の點がなかなか思うに任せぬ。原料につきましては、來年度の作付反別が五萬町歩ということになるわけであります。從來日本で一番たくさんとれましたときが、四萬八千町歩で、來年度の作付反別が、五萬町歩というのは、過去の最高記録を超えておるわけであります。だんだんタバコ耕作も順調になつてまいりまして、工場の方の整備と材料の方の増産によりまして、できるだけ早くタバコが自由に吸えるようにしたい、こういうふうに考えております。タバコ工場の設置の問題につきましては、政府の方針といたしましては、戰災を受けた工場の復舊ということを第一に考えております。これはどうしても地元の方から熾烈な要望があつて、それにこたえなければならぬような立場にあるのであります。それをやりまして、戰災工場の中でも製造タバコがよけいできるというようなものを先にやる方針でやつております。そのほかに、新しくタバコの工場をつくりたいという要望が各地から出ております。私ちよつと調べたところによりますと、今出ておるものだけでも十數件新設工場の要望が出ております。これはまず第一に國内の戰災工場の復舊ということをやりまして、その次になお足らぬという場合に備えて新設を考えたい。だから新設工場は第二次的にしか考慮できない。こういうような實情になつております。御了解を願います。
○石原(登)委員 最後にもう一つ簡單に……。これもやはり新聞報道であります。きのうでしたか、おとといでしたか、讀賣新聞に、アメリカのタバコを近く配給する、その價格はたしか百二十圓とか何とかというようなことが出ておつたと思いますが、これは事實ですか。
○野田政府委員 お話の點は事實でございます。進駐軍の方から相當タバコを放出してくれるのでございまして、中には巻タバコもありますし、葉巻その他いろいろなものがございます。私これを擔當者から聽いてみますと、何か進駐軍が非常に米とか、麥とか、そういつたような食糧の供出ということに關心をもつている。そういう意味で自分たちの放出するものを農民の方に、アメリカ軍が非常に供出に關心をもつているしるしとして放出してもらいたいというような希望らしいのであります。しかし葉巻とかいろいろなものがありますが、これをすぐ農民に與えましてもどうかと思う點がありますので、そういうものはかえつてむしろ自由販賣いたしまして、その代わりの品物を、米軍の厚意なりとして農民等に配給した方がよしのじやないかと思いもす。數量も一番多いのはシガシツトでありまして、シガレツトの中でも一番多いのはキヤメルというシガレツトであります。これが私の記憶では二千二百萬本ぐらい、その他いろいろし御存じのような名前のものは全部含まれております。これをどういうふうにして賣るか、いくらぐらいにして賣るかということは、目下專賣局の方で檢討中であります。
○石原(登)委員 そこで問題は値段ですが、實は新聞報道によりますと百二十圓とか何とか書いてある。事實今日私は承知しているところでは、一部で取引されている價格が百圓ぐらいで取引されているようであります。政府がそれに關與して値段を二十圓も釣上げるということになれば、ほかにもよほど影響する。こういうふうに思われます。そこで政府は値段については、何も日本のタバコだけを参考に——あるいはピースとかコロナとかいうようなものを基準にして値段をつけることのないように、實情をよく考えて、そういうことによつて今後値段をつり上げることのないようにその點よく御注意願いたい。このことだけ特にお願い申し上げて私の質問を終ります。
○内藤委員 この前の委員會並びにきようの委員會で、配給タバコを減らして、それを自由販賣に囘して百四億の財源を得られるというお話を承つたのでありますが配給タバコを自由販賣にまわすことによつて百四億出るということが、私了解し兼ねるのであります。自由販賣にすることによつて品質がよくなるのですか。それとも名前だけかえることによつてそれだけの増收になるのですか。どうもそこらあたりがちよつと私に了解し兼ねるのでありますので、お聽きいたしたいと思うのであります。
○野田政府委員 現在配給しております主力は「きんし」でありますが、この「きんし」を減らしまして、これを新しいタバコ、今暫定的な名前でありますが、「新生」という名前が考えられておりますが、さようなタバコをつくつて、それを二十圓とか二十五圓とかいう値段にいたしますと、今「きんし」でありますと二圓五十錢ですが、それに對して二十圓、二十五圓になると、ほとんど十倍近く上つてくる、こういうことになれば、この數量から考えればただいま申した金額が大部分あがるのであります。御參考までに申し上げますが、まず第一、「ひかり」をピースに直しますと、これからあがる利益が十七億ぐらい豫定しております。それから「きんし」を「新生」にまわした關係で生ずる利益が百十三億ぐらい、そうすると合計いたしますと百三十億ぐらい、その中から約二十六、七億のいろいろな經費の増加を生じますので、それを差引きますと百四億ぐらいの利益増が出るわけであります。
○内藤委員 そうするとタバコの値上というふうに心得ていいのですか。
○野田政府委員 「きんし」としてはやはり殘るものもあるのでありまして、「きんし」を全部やめるということはありません。やはり二圓五十錢の「きんし」も殘るのであります。その「きんし」に向けられるべき材料を他にまわしまして少しは違うかと思いますが、大體同じような製品、「きんし」クラスの製品が新しくできてくる、「きんし」は「きんし」として殘しておきます、これは數は減りますが殘るのです。
○内藤委員 殘ることはわかりますが名前をかえることによつて値上になるのですか、そして質は同じであるかどうですか。
○野田政府委員 質は、ただいまのところは大體あまり變らぬと思いますが、この點はなお技術的に檢討中で多少變るかとも思います。
○内藤委員 一種の値上ですね。
○野田政府委員 値上と言いますが、たとえばピース、コロナをつくりましたときに、大體「ひかり」をかえてピース、コロナをつくつたのでありますが、そのときに「ひかり」を値上したということでなしに、やはり新しい製品をつくつて自由品として賣り出した、われわれはこういうような感じをもつております。
○内藤委員 一種のごまかしの政策ですね。
○野田政府委員 ごまかしというわけではなく、苦しい政策でございます。
○中崎委員長代理 以上日程第一、第二、第五、第六、第一三、第一六、第一七、第一九、第二八の説明を大體終了したわけでありますが……。
○葉梨委員 私の請願に對しては、まだ政府の御見解を何ら承りません。
○中崎委員長代理 さらにこれらについては政府側から説明を聽く必要がありますので、政府側の出席を求めてあらためて審査を繼續したいと思います。 それから先ほど大藏大臣の出席を要求したわけでありますが今どこにいるかわからぬそうでありますから、いずれあらためて出席を要求して審査を進めたいと思います。 それからもう一つ申し上げたいと思いますが、明日午前十時から、國家公務員法の連合審査をやりたいと思うのであります。これは今まで決算と勞働委員會にかかつておつたわけでありますが、さらにこの問題は同時に金融財政委員會とも關係がありますので、これらの委員會が三つ一緒になつて明日午前十時からこの部屋で連合審査會を開くことになつておりますから、委員各位の御出席をお願いしたいと思います。 それではきようはこれをもつて散會いたします。 午後零時十六分散會