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1回国会衆議院1947/11/28

国土計画委員会 第27号

発言数
17
登壇者
4
会派数
2
開催日
1947/11/28

会議録

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 開會いたします。  皆様にお諮りいたします。木村公平君より理事辭任の申出がまいつておりますが、これを許可いたすことに御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 異議なしと認め、木村君の辭任を許可いたします。つきましては、理事の補缺選擧を行わねばなりませんが、これは前例によりまして、委員長指名ということに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 それでは松浦東介君を理事に指名いたします。  本日は、去る二十五日本委員會に付託されました都會地轉入抑制緊急措置令を改正する法律案、内閣提出、第一一八號について審査を進めたいと存じます。まず政府の説明を聽取いたします。長野内務政務次官。

長野長廣民主党内務政務次官

○長野政府委員 都會地における人口の過度の集中による食糧、住宅の不足、交通その他公共施設の混亂等は、都市生活者の不安を増大し、各種の弊害が惹起されるおそれがありますので、これら弊害を防止するため、昨年三月一日「ポツダム宣言」の受諾に伴い發する命令に關する件に基き、都會地轉入抑制緊急措置令が公布施行され、全國二十五都市に對して人口過度の流入を抑制してまいつたのでありまして、當初の方針といたしましては、前述いたしましたような食糧、住宅及び各種公共施設の好轉復舊等により、漸次抑制を解除いたす豫定で、その有效期限も同年五月末と一應決定いたしておきましたが、その後の情勢は各種事情に制約されまして、依然樂觀できぬものがありましたため、同年五月、九月、十一月、及び本年三月期限延長の改正勅令を公布して、本年十二月末日まで抑制を繼續してまいりました。  その間昨年十二月一日各種の事情を勘案いたしまして、二十五の指定都市のうち、富山市と豐橋市とを解除したのであります。しかしながら、その有效期限も餘すところわずかになりましたので、期間滿了後の善後措置を講ずるため、過般來指定都市の状況を調査中でありましたところ、十月末連合軍當局よりも、本措置についての希望もありましたので、關係各省とも協議の上、この都會地轉入抑制法案を立案し、ここに上程した次第であります。  本案の内容につきましては、都會地轉入抑制緊急措置令と大差ないものでありますが、從来の經緯に鑑みまして、轉入許可に際して一定の期間を付することができ得ることにしたのと、都市指定にあたつては、現行都市の各種事情を勘案檢討して、特に都市が連擔して食糧住宅等が不良であり、これに伴う混亂が豫想される東京都を中心とする京濱地區、大阪を中心とする京阪神地區、北九州地區の十四都市を指定し、函館、長崎、佐世保、名古屋、靜岡、岐阜、仙臺、廣島、呉の九都市を指定から除外したことが改正の主要な點であります。  なお、實際の運營等につきましては、各都市の状況を愼重に考慮して、實情に則した實施基準を設定するよう鋭意研究を進めております。  以上本案上程に際しまして、その要旨を説明した次第であります。

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 本法案につきましては、本日は政府側の説明を聽取するに止めまして、次會において質疑を續行いたしたいと存じます、御質疑のある方は御通告を願います。通告順に從つて審査を進めてまいります。     —————————————

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 引續き請願について審査を進めます。  日程第一、錦川、御庄川等改修促進の請願、守田道輔君紹介、文書表第一一二九號、日程第二、山口縣下災害復舊費國庫補助増額の請願、守田道輔君紹介、文書表第一一三〇號。日程第三、伊陸村外四箇町村の山岳地滯に砂防に砂防工事施行の請願、守田道輔君紹介、文書表第一一三一號。日程第五、島田川改修工事施行の請願、守田道輔君紹介、文書表第一一六九號、以上四件を一括議題といたします。紹介議員の説明を求めます。守田道輔君。

守田道輔日本社会党

○守田委員 ごく簡単に申し上げます。  錦川及び御庄川改修促進に關する請願でありますが、昭和十年災害以來毎年のごとく相當の被害をこうむり、その都度當局におかせられてはわざわざ實地御踏査の上、莫大な國庫補助を仰ぎ、著々復舊いたしておりましたが、殊に昭和十七年及び二十年關西地方は未曽有の大災害をこうむり、これが復舊については、當局におかれても技術的に考慮を拂われ、姑息的災害復舊に默することなく、一大英斷のもとに錦川、御庄川その他各河川とも總合計畫を樹立され、一定計畫のもとにその工事も著々と進捗しつつある今日、關係市町村民は感謝と滿腔の敬意を表する次第であります。しかるに本年六月の出水によりまたも相當の被害をこうむり、降雨量は百六十八ミリでその量は非常に僅少でありましたが、溢水氾濫により、家畜、田畑に及ぼした被害は相當甚大でありました。この原因は二十年及び二十一年災害により、上流より流出した土砂のため、河床隆起によるものと認められ、二十年、二十一年災害補助増額を仰ぎ、至急工事の完成を希うとともに、先般國庫補補助の申請をいたしました。二十二年災害に對しましては、治山、治水の見地より、再度災害に遭遇せざる計畫のもとに、河川改修または砂防工事を併せて御計畫御考慮の上に、災害による被害防止に格段の御配慮願いたいので、關係市町村が連署して請願した次第であります。ただいまのは岩國市長と玖珂郡小瀬村長、和木村長、藤河村長、北河内村長、南河内村長、御庄村長、師木野村長、由宇町長、通達村長等がお願いしたものであります。  さらに災害復舊の請願でありますが、これは先般も全山口縣の市町村長がお願いしたものでありますが、特に玖珂町、伊陸町、祖生村、南河内郡、高森町、米川村、師木野村、御庄村、藤河村さらに由宇町、日積村、神代村、鳴門村、柳井町、新庄村、餘田村、通達村長の請願でございますが、これはこの地方が一番被害が多くて、今日なお災害復舊が遲々として行われていないというのでありまして、それに對して國庫の補助額を増率していただくことによりまして、この事業が進捗するのである。こういうお願いでございます。  さらに山口縣玖珂郡の伊陸村外四箇村の山嶽地帶に砂防工事施行の請願でございますが、これは御承知のごとく、すでに明治四十二年以來二十箇年の歳月を費し、鋭意砂防工事を施行したる結果、欝蒼たる森林地帶となり、地方民の福祉に寄與する所少なからぬものがあります。しかるに戰時松根の採掘は山腹に実地を生じ、昭和二十年九月の豪雨により大山崩れを生じ、これがため川床はいやが上にも上昇し、山林は往時のはげ山時代を思わしむる状況となり、爾來降雨ごとに土砂流出し、ますます川床を高め、耕地を埋め、災害頻々たる状態となりました。森治により初めて治水の效果も發揚するゆえんでありますので、當町山嶽地帶の砂防工事を熱望し、熱望し、ここに事情を具して施行方を請願に及ぶ次第であります。これは高森町と玖珂町と伊陸村と祖生村でありまして、山口縣の昭和二十年の災害の中心地をなしており、未だに山腹砂防等が行われていないのであります。  次に島田川の河川改修でありますが、これも同じく高森町、玖珂町、祖生村、伊陸村の四箇村で、島田川上流地帶はただいま申しました砂防が十分できていないために、豪雨ごとに堤防を決壞し、橋梁を流出し、田畑を荒廢に歸せしめ、災害人畜に及び、目をおおうの慘状を呈しておるのでありまして、未だに賽の河原になつておるようなところが多々あるのでありまして、一日も早くこれが改修をやつていただきたいのであります。特にこの災害の一番大きな原因は、米川村、中曽根耕地整理組合の石堰堤のために、上流の四箇村は土砂の流出ができぬのでありまして、毎年この大きな水害があるわけであります。これについてはその堰堤の水準を低位にし、完全なる土砂放流口を設備していただきたいのであります。しかしながら數年來堆積したる土砂は一朝一夕に流出するものでありませんので、これのみにてはなお十分と言いがたい。堤防は度々の水害増嵩に際しまして、全般的に脆弱となり、砂州のため河幅は狹隘となり、水流は變更してますます堤防耕地を破壞し、耕地は漸次浸蝕せられて河床と化し、いわゆる桑園變じて河床となるの古言を現實に見るありさまなれば、十分なる調査研究を遂げ、水勢に順應して河川改修を完全に施行せられんことを希望いたす次第であります。かくいたしまして上流の各町村は水災を免れ、住民は鼓腹撃壤、大平を樂しむこととなります。しこうして河川改修の希望區域の高森町、玖珂町、祖生村、伊陸村の地域の準用河川なれば、これが實現を期せられた、各町村長連署をもつてこの請願に及んだ次第であります。ぜひ本委員會においても御採擇くださいまして、ただちに施行せられるようお願いいたす次第であります。

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 これに對する政府側の意見を求めます——岩澤國土局長。

岩沢忠恭内務事務官

○岩沢政府委員 ただいまの錦川及び御庄川の改修促進に對する點につきましては、錦川及び御庄川は昭和十七年及び二十年にこの兩河川とも未曽有の水が出まして、非常な被害をこうむつたのであります。從いましてこの兩河については、できるだけ根本的な改修を早くするという意味において、政府においても高率な助成をしておるのでありますけれども、何ぶんにも上流地方が相當荒れたために、今後における兩川の改修というものは、請願にもあります通りに、水源地帶の砂防工事と併せてこれをやるということにしなければ、目的を達しないというのが現状でありますから、その方針において、政府においてもやはり砂防工事と本川の改修を併せて至急やりたいというように考えております。  それから國庫補助の増額の件でありますが、これはすでに二十一年度までの災害については、山口縣に對しては高率の補助を出しておるのでありま す。ただ問題は從來の補助の額がだんだん年度割の後年度の分が、物價騰貴のために相當現状においては窮迫を來しておるということがあるので、その點については、すでに今囘議決に相なりました五十二億の公共事業の追加豫算の中に、二十年度及び二十一年度の物價騰貴も交えた國庫補助を、參議院の方で通過いたしますれば、すぐ各縣に配布をするというように考えております。これはすなわち從來のこちらできめておる率以上の物價騰貴率をためこんだ國庫補助に相なつておりますから、今請願の件についての過年度のものについては、多少増額を來しておる次第であります。しかしながらこれは全額ではありませんから今後においては過年度における災害の助成費というものは、やはり現在における物價を基準にしてできるだけ明年度に増額の補助を出したいと考えております。また二十二年度の災害の補助については、これは一應は今三分の二という補助でいつておりますけれども、これは縣の財政が逼迫しておる折でありますから、できるだけ縣の財政を救助するという意味において、高率の補助にもつていくように努力したいと考えております。 それから島田川流域のこの山岳地帶の砂防でありますが、これはお説の通りに相當從來から荒れに荒れておる地方でありまして、そのためにこの島田川流域の砂防工事はすでに明治四十年に著工して、大正十四年にいたるまでにおいて、大體その當時の金額にして五十萬近い金を出して一應本川の流域の砂防工事は完成はいたしたのでありますが、その後昭和時代になりまして相當な大雨が頻々と來たために、せつかくできた砂防工事がまた崩れて、なお一層從來より悪化したというのが現状であります。そういうような關係から、この島田川流域の砂防工事は島田川の改修と關連いたすのでありますから、できるだけ早く流域の土砂止工事をするということが、最も必要に迫られておるのでありますけれども、何しろこの流域は非常に荒れておるために、なお今後三千萬圓程度の砂防工事を要するような状態であります。しかしながら下流地帶の島田川沿線を救うという意味から言つても、できるだけこの砂防工事と島田川の改修工事を必要と認めておるのであります。  島田川につきましては、これをできるだけ早く中小河川として取上げて改修をいたしたいつもりで、すでに調査は完了いたしておるのでありますが、年々相次ぐ水害のために相當被害を受けておる關係上、まずもつて現在におきましては、災害復舊第一にして、それから今度ただいま申し上げました通りに、上流地方の砂防工事と併せて河川改修に著手したい。こういうように考えております。

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 御質疑等ございませんか。

守田道輔日本社会党

○守田委員 島田川の改修工事でありますが、この點問題となりまするのは、實は灌漑用水を引込むために、川の中に石堰堤と言つて石疊をもつて堰堤をつくつたために、從來はその堰堤がくいを打ち、土俵を竝べてつくつてあつたが、洪水毎にそれが流れておつたのであります。今度はそれが流れないために、その上流全體が大きな水害を受けておるのでありますけれども、この點を農林當局がおられますとお伺いしておきたいと思うのであります。しかしながらことは今言つた島田川上流の高森町、玖珂町、祖生村、伊陸村の四箇町村だけの問題でありませずに、方々においてそうしたことがあるのでありまして、河川に堰堤をつくる場合におきましては、水害の防止措置を講じて堰堤をつくらなければならないのではなかつたかと思うのでありますが、向後この點におきまして農林側の何に屬すかは知れませんが、地方では耕地課になつております。耕地課と兩方が会議の上で、堰堤をつくる場合に、十分の檢討をしなければいけなかつたのじやないかと思いますが、今度の場合におきましても實はそれが原因となりまして、毎年大きな水害が發生しておるのでありまして、この點につきまして國土局の方としては、どういうふうなお考えをおもちになつておられますか、ちよつとお伺いいたします。

岩沢忠恭内務事務官

○岩沢政府委員 お話の通りに、中小河川における災害の頻發する原因というものは、大體灌漑用水の取入れのダムから來る場合が非常に多いのです。そのダムの形も川の形に應じて適當なる取入口を選定すれば、被害は非常に少く限定することができるのでありますけれども、從來から見ますと、河川における工作物は、土木部の方に一應会議してやるというのが普通ではありますけれども、とかく地元の方では府縣の方の指導を全然受けずに、ただ自分勝手にやるというのが、從來の慣わしのように考えておる。ところが一朝水が出ますと、その自分らがつくつた堰堤のために自分らの美田を侵されて、非常な被害をこうむつておるというのが、全國的にその實例が少くないのであります。でありますから河川改修をいたします場合においては、そういつたような非常に影響の著しい堰堤というものはなるべく除去して、そうしてたくさん數のあるやつはこれを合同して、共同の集水口をつくるように、現在においてはすべての各町村に勸奬しておるのでありますが、しかしながら今後におきましても、農地部の方とも十分連絡をとつて、こういつた災害の原因となるような堰堤は、できるだけ是正していきたいというように考えております。     —————————————

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 次は日程第四、柳井町外十三箇町村に旱害防止施設の請願、守田道輔君紹介、文書表番號第一一三二號、紹介議員の説明を求めます。守田道輔君。

守田道輔日本社会党

○守田委員 柳井町外十三箇町村の旱害防止の請願につきましては、ぜひこれが對策を講ぜられんことを望み、本請願を御採擇くださらんことをお願いする次第でありまして、玖珂町長、由宇町長、伊陸村長、日積村長、祖生村長、神代村長、高森町長、鳴門村長、米川村長、柳井町長、川越村長、新庄村長、通達村長、餘田村長、これらからお願いした次第であります。本年も非常な旱害で、その地方は減收を來しておるので、今日の食糧事情からみまして、これが對策を講じなければならぬのでありますが、ぜひ當局におかれましても、さつき申しました森林の治山治水の面からみまして、治山治水を行うことによつてこうした旱害對策ができると存じますので、これをお願いしたいと思う次第であります。

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 守田君に御相談いたしますが、農林政府委員が参議院に全部出拂つておりまして、催促いたしましたけれども、ちよつときようは見込みがなさそうに思います。議事の進行上本日は紹介議員の御紹介だけにいたしまして、次の機會に政府當局の意見を求めることにいたしますから御了承願います。

守田道輔日本社会党

○守田委員 よろしゆうございます

荒木萬壽夫民主党

○荒木委員長 本日はこれくらいにいたしまして、次の委員會の日時は公報をもつて御通知申し上げます。  本日はこれをもつて散會いたします。    午前十一時十一分散會

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