厚生委員会 第39号
- 発言数
- 25 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1947/12/08
会議録
○小野委員長 これより會議を開きます。 まず、前囘までに審議未了の請願陳情を議題といたします。日程第一、伊勢崎市の庶民住宅建築費國庫補助その他に關する請願、鈴木強平君外三名紹介、第一一三四號、紹介議員缺席のため、後刻、文書を以てお知らせいたします。政府委員の意見を求めます。八嶋説明員。
○八嶋説明員 伊勢崎市の國庫補助の件につきましては、もちろん考慮しているのでありますが、何しろ戰災による焼失はなはだしく、全國で現在約四百萬戸不足しております。この補填にあらゆる方途を盡して復興を急いでいる次第であります。それには、自力だけでは到底困難でありまして、賃貸家屋の促進増加が必要であります。しかるに、今秋突發いたしました、水害地に對する緊急補助が、所要額の四分の三を充當して居りますし、さらにこの二分の一についても、増額を考慮していますので、戰災家屋の復興とともに政府は、相當な負擔を擔うておるわけであります。しかし、伊勢崎市の分につきましては、群馬縣當局と交渉中でありまして、ただいま資材、資金について檢討しております。當市の實状をよく調査研究しまして、できる限り早急に話をつけるつもりであります。なお、本委員會におかれまして何分の御援助を願いたいと思います。 —————————————
○小野委員長 日程第二、竹田町綜合運動場設置費國庫補助の請願、金光義邦君外六名紹介、第一一四〇號、紹介議員缺席のため、前囘同樣後刻、文書をもつてお知らせいたします。政府委員の意見を求めます。富山説明員。
○富山説明員 竹田町の國庫補助の請願について、御説明いたします。本年度の失業救濟公共事業につきましては、既定の一般豫算をもつて賄う方針でありまして、全國各都道府縣に照會して逐一對策を練つてまいりました。本件につきましては、第二、四半期より新對策を考えておりましたところ、水害のために實行困難となりました。なお、考慮いたすつもりでありますが、本委員會でも南分の御援助を賜りたいと存じます。 —————————————
○小野委員長 日程第三、矢田村所在國立藥草試驗場拂下の請願、松本眞一君紹介、第一三四七號、紹介議員が缺席しておりますので、後刻、文書をもつて、お知らせいたします。政府委員の意見を求めます。星野説明員。
○星野説明員 先月下旬この試驗場附屬の農機具、倉庫等を和歌山縣中學校に拂下げすることについて、縣當局と一應解決いたしましたが、本件に關する引揚者の分については、後日發生したものと思われます。それで政府といたしましては、別途に話を進める方針でありますが、とりあえず地元と交渉されることがよろしいと存じます。 —————————————
○小野委員長 日程第四、國立富山病院復興に關する請願、矢後嘉藏君外二名紹介、第一四〇七號、紹介議員缺席のため、後刻、文書をもつてお知らせいたします。政府委員の意見を求めます。佐藤説明員。
○佐藤説明員 富山病院は富山縣唯一のものでありまして、現在はきわめて貧弱であります。それでこれを是非復興させるつもりでおります。ただ豫算、物資等の面で思うように進渉しませんが、明年度には、多少まとまつた病院に改革する方針でありますので、できる限り早急に實施いたしたいと思います。本委員會では、何卒御援助賜りたいと存じます。
○小野委員長 日程第五、成年男女の身體檢査實施の請願、豐澤豐雄君紹介、第一四九四號、紹介議員缺席のため後刻、文書でお知らせいたします。政府委員の意見を求めます。田波説明員。
○田波説明員 結核花柳病豫防の見地から、ぜひこの種の檢査は必要であります。それには現行の國民體力法を改正して實施する必要がありますが、この法律は戰時中つくられたもので、多分に全體主義的色彩が強いので、改廢する方針でただいま準備中であります。結核豫防法と併行してかかる檢査の實施につとめたいと考えております。 —————————————
○小野委員長 日程第六、元住宅營團經營住宅に關する請願、武藤運十郎君外一名紹介、第一五二五號、紹介議員武藤運十郎君。
○武藤(運)委員 本請願は、元住宅營團經營住宅の處分問題について、團地ごとに居住者代表から成る營團住宅處分協議會を設けて、これを協議させ、居住權竝びに借地權を確保することはもとより、買取に際しては、勤勞庶民階級の生活費を基準としてその資金の融資、免税等特別の考慮を拂われるとともに、不良住宅に對する補修費の融資、第三者への讓渡の排除、公共施設の當該團地居住者への無償讓渡等、適當な方策をとられたいというのであります。
○小野委員長 政府委員の意見を求めます。八嶋説明員。
○八嶋説明員 元住宅營團の件につきましては、なるべく圓滿な措置をとる方針で閉鎖機關に對して、この意圖を徹底しております。この問題は居住者の福祉をはかるために優先的に取得できるように買ひやすくしてあります。金融方面のことと併せ考えてありまして、資金面は五箇年に三分の二を融資することにきめました。これは千八百圓ベースの範圍内の負擔力で支拂いできるように考えてありますが、何しろ住家の買入れとなりますと、どうしても、まとまつた資金が要りますので、あの値段になりました。 —————————————
○小野委員長 次に陳情にうつります。日程第一、臨時建築制限規則緩和に關する陳情書、九州各縣議會正副議長幹事福岡縣議會議長稻員稔、第六五三號、川井專門調査員より報告説明致させます。川井專門調査員。
○川井專門調査員 臨時建築制限規則緩和については、戰災復興院建築局長通牒により、昭和二十二年二月八日以前の資材手持ちに限り小住宅及び住宅付店舗の建築許可が速やかにできるようになつたが、これをもつて住宅難は容易に緩和されないのみならず、他面建築許可の制阪強化に伴い、その現地取締りのため各地に戰災復興院監視官を駐在せしめてあるが、これらの取締りは單に法令のみにとらわれ、適正を缺く實情にあつて、戰後の復興は遲々として進まず、地方産業の復興に重大なる影響あるをもつて、この際建築についての制限を相當緩和するとともに、その權限を地方廳に移讓し、縣關係職員を取締りに當らしめるよう關係法令の改正を要望する。というのであります。
○小野委員長 政府委員の意見を求めます。八嶋説明員。
○八嶋説明員 小住宅の建築はなるベく許可する方針でまいつたのであります。今後もこの問題につきましては、簡易迅速をモツトーとして行く方針でおります。又不要不急のものは、さらに制限を強化するつもりでありますが、一般のものは、なるベく緩和の方針をとります。ただこの問題に關する各省との交渉が意外に遲延しまして、思うように進渉いたしておりませんが、できる限り努力いたします。 —————————————
○小野委員長 日程第二、住宅開放竝びに生業資金に關する陳情書、香川縣三豐郡莊間村海外引揚同胞會長石川茂吉、第六八三號、專門調査員より報告説明致させます。川井專門調査員。
○川井專門調査員 海外引揚者は歸國後生活の據點を失い、戰災者に比し再起困難の事情にあり、殊に智能勞働者にあつては全く進路を閉がれ、辛うじて面目を保持するものが大多數である一方、引揚者に對する救援の手は遲々として進まぬ現状である。ついては各人のよるべき所によらしむるため、住宅開放問題の解決と、外地資産に對する前貸として、二十箇年賦による生産資金の貸出を實施し、生業に從事し得る道を講ぜられたいというのであります。
○小野委員長 政府委員の意見を求めます。八嶋説明員。
○八嶋説明員 海外引揚者には、住宅を供給することが先決であります。これには第一に、庶民住宅の開放であり、第二に、遊休餘裕住宅の開放であります。政府といたしましては、終始この方針で對策してまいりました、餘裕住宅は、各都道府縣知事に委任してありますが、未だ十分活發とは言えませんので、さらに徹底するようにいたしております。また住宅問題處理に關する法制も整備して、できる限り御期待に副いたいと存じます。引揚者には極力優先取得できるように取計らいます。 —————————————
○小野委員長 以上を以て請願陳情の審査を終ります。 次に審査經過の概要を申述べます。先ず請願は、總數百二十三件、取下二件、審議百二十一件であります。これを特定の案件に關するもの十一件、一般の案件に關するもの百十件と分けます。一般の案件をさらに内譯いたしますと、恩給増額に關するもの二十七件、引揚者遺家族等の援護に關するもの二十二件、あんま、はり、きゆう等營業に關するもの十五件、禁酒に關するもの十件内二件は贊成、八件は反對であります。生活協同組合法制定に關するもの八件、内五件は贊成、三件は反對であります。國立療養所入院費患者負擔反對に關するもの八件、他に雜件二十件となります。 陳情書は總數七十八件、審議七十八件であります。これも特定の案件八件、一般の案件七十件と分けます。一般の案件を内譯しますと、生活協同組合法制定に關するもの十五件、内五件は贊成、十件は反對であります。引揚者遺家族の援護に關するもの十五件、社會保險制度に關するもの十件、恩給に關するもの五件、あんま、はり、きゆう等營業に關するもの五件、他に雜件二十件となります。 次に採決することになりますが、議院の會議に付するを要するものと要しないものに區分し、さらに議院の會議に付するものを、採擇の上内閣に送付するものと送付しないものに分けます。この分類の方針といたしまして、立法に關するものは、衆議院に止め、純然たる行政行為に屬するものは、内閣に送付することにいたしました。 この方針に基きまして、次のように分類して見ました。まず請願では、採擇の上内閣に送付するもの、日程番號第一、第二、第四ないし第十九、第二十一ないし第二十三、第二十八ないし第三十一、第三十八ないし第四十八、第五十、第五十三ないし第五十七、第五十九ないし第六十七、第六十九ないし第七十四、第七十六ないし第七十八、第八十、第八十二ないし第八十七、第八十九、第九十二、第九十五ないし第九十九、第百四、第百八、第百十、第百十二、第百十四、第百十五、第百十七、第百十八、第百二十、以上八十三件、採擇のみのもの、第四十九、第五十二、第七十九、第百、以上四件議院の會議に付するを要しないもの、第三、第二十、第二十四ないし第二十七、第三十二ないし第三十七、第五十一、第五十八、第六十八、第七十五、第八十一、第八十八、第九十、第九十一、第九十三、第九十四、第百一ないし第百三、第百五ないし第百七、第百九、第百十一、第百十六、第百十九、第百二十一、以上三十四件 次に陳情では、採擇の上内閣に送付するもの、日程番號第一、第二、第四ないし第十二、第十五ないし第二十四、第二十八ないし第三十、第三十二、第三十四ないし第三十六、第三十八、第四十ないし第四十五、第四十七ないし第四十九、第五十二、第五十三、第五十六、第五十八ないし第六十二、第六十四、第六十八、第七十一ないし第七十五、第七十七、以上五十五件、採擇のみのもの第三、第十四、第三十一、以上三件議院の會議に付するを要しないもの、第十三、第二十五、第二十七、第三十三、第三十七、第三十九、第四十六、第五十、第五十一、第五十四、第五十五、第五十七、第六十三、第六十五、第六十六、第六十九、第七十、第七十六、第七十八、以上二十件。 以上に分類いたしましたが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小野委員長 それでは左樣決定いたします。 なお、お諮りいたします。ただいまの各請願及び陳情書に關する報告書の作成につきましては、委員長に一任していただきたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小野委員長 御異議なしと認めまして、左樣決定いたします。 それでは本日はこれで散會いたします。會期は明日もう一日ありますので、緊急問題がありますれば、開くことにしまして、今日は一應第一囘國會の委員會を終了したことにいたします。 最後に一言御挨拶申上げたいと思います。長期にわたる御審議、御苦勞さまでございました。皆さまの御協力によりまして大過なく過し得ましたことは喜びにたえません。來議會で再び御壯容に接したいと存じます。いよいよ向寒の折柄御健康に御留意下さいますようお祈りいたします。 午後零時三十一分散會