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1回国会衆議院1947/12/06

決算委員会 第28号

発言数
43
登壇者
10
会派数
4
開催日
1947/12/06

会議録

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 これより會議を開をます。  前囘、高津委員よりの質問に對する政府の答辯が留保になつておりますので、これよりその答辯を求めます。

大野勝三逓信事務官

○大野(勝三)政府委員 前囘の委員會において高津委員から私に對して御質問がございましたが、ちようどやむを得ない用事がございまして委員會の席をはずしておりまして、お答えを留保さしていただきまして、まことに申譯ないと存じております。  問題は特定局制度に關連してのことでございましたが、ちようど局舎の直接買入れその他のお話のあとに續いての御質問でございまいたので、あるいはその際に私の答えのしかたが適當でございませんでしたし、また言葉も足りなかつたせいでもございましたでしようか、制度そのものを撤廢する意思がないというふうにおとりになつたのではないかというふうにうかがわれる節のございます點は、まことに私の遺憾とするところでありまして、御承知のように、特定局制度自體は、先般中央勞働委員會の調停案に示されましたあの方針について、いかに取扱うかという問題について政府の囘答が近くなされるはずでございますので、それまでは今なお審議中で、何ともお答えいたしかねるような状況でございます。さような意味のことを申し上げるつもりでありましたが、言葉の不十分その他で徹底いたしせんでしたことをおわび申し上げる次第でございます。  さて御質問になりました第一の點は、國家公務員法もできようというこの際、その精神に基いて特定郵便局長のほとんど世襲制ともいうような現在の制度をやめるつもりはないかというのでございますが、高津委員も御承知の通り、制度的には特定郵便局長の任命は世襲ということにはなつておらないのでございますが、ただ在來の特定郵便局長の任命につきまして、資産條件、身元保證制度あるいは局舎提供の義務などが隨伴しておりましたので、自然そういつた特殊の條件とからみ合つて、事實上世襲的な任命が行われるような事例がかなりあつたことは事實でございます。しかし御指摘の通り、いやしくも國家公務員として公務を擔當し、その局務の運行の責任者であります局長としては、その人の人物あるいは手腕、そういつたものよりも、單に世襲的な關係ということだけを重視して任命が行わるベき筋合のものではございませんので、最近に局長任用のために必要な資産條件あるいは身分保證の制度もこれを撤廢いたしました。それからまた局舎提供の義務は新任の局長につきましては來年一月より——全般的には來年度からこれをなくして、局舎の直轄借入という方向に向いたいと考えておるのでございます。  それから第二に御質問になりました、特定郵便局制度の廢止に關するいろいろな方法を審議するために委員會のようなものを設けるつもりはないかという問題でございますが、これも御案内と存じますが、昨年の暮この特定郵便局制度の問題が起りました際に、中央勞働委員會の調停がございまして、その結果特定郵便局制度についてのいろいろの問題を討議するために、特定郵便局制度特別研究委員會というものを設け、官側、組合側及び必要ならば第三者をも加えて審議をするようにということに調停があり、これを双方とも受諾いたしまして、その結果委員會の前に官側と組合側との懇談會二囘ほどございましたが、結局五月にはいりまして、三囘この特別研究委員會を開きまして、制度の根本ともなるべき任用制度の問題、局舎の問題、渡切の問題、切手歩合の問題、その他について討議をいたされまして、その討議の結果双方結論に達したものにつきましては、著々これを實施しておるような次第でございます。この特別研究委員會で未だ双方の意見が一致しておりませんのは、局長の任用制度の問題でございますが、この任用制度の問題につきましては、ただいま申し述べましたような世襲的なところが組合側の強く指摘せられ、これを廢止するように主張せられる理由でございますが、その點につきましては、世襲的になるいろいろな附帶する條件をはずしていつて、そうしてほんとうに適材を廣く選任し得るような、自由任用制度を活かしていきたいというようなことで、まだ結論には達しておりませんが、さらに折衝を續けていきたいと考えておるのでございます。ほかの問題につきましては、双方の意見が一致しまして、著々實行に移されておりますことは、ただいま申し上げております通りでございます。さようなわけでございますから、ここに新しく委員會を設けるということは、ただいまのところは考えておりませんで、從前からございます特別研究委員會をさらに活用していきたいと考えておるのでございます。  それから第三番目に御質問になりました、千葉縣のある特定郵便局長の問題でございますが、非常に重要な事項につきましてお話がございましたので、早速昨日東京逓信局の係員が現地にまいりまして、八方愼重なる調査をいたしておるのでございます。今日までまだ調査員は歸つてまいつておりませんが、その調査の結果をよく見まして、はたして御指摘になりましたような事實がありといたしますれば、まことにこれは不都合な話でありますから、しかるべき處置をとりたいと考えておるのでございます。

高津正道日本社会党

○高津委員 第四に、私は質問をしてあるのですが、その點に對するお考えを聽いておきたいと思います。申し上げますが、私は特定郵便局長の中にりつぱな人があることを知つておるものでありますが、千葉縣の森局長類似の人物が他にも相當あるのではないかと思います。それらの人物の下で勤務する從業員の苦しみや悩みを考えると、逓信當局は世襲的な制度が廢止されるに至るまでの措置として、監督を強化し、何らかの措置をとる意思ありや否やをお伺いしたのであります。

大野勝三逓信事務官

○大野(勝三)政府委員 具體的に例をお示しになりましたような事例が他にもありといたしますれば、これは同じように監督の手をさらに強化いたしまして、これを是正していくように努めなければならないことは當然でございまして、實は最近におきましても局長でありながら局に出勤をしないで、いわゆる不在局長としてその義務を怠つておるといつたような者などにつきましては、あるいは退官を慫慂し、辭表を出してもらい、さらに退官取運び中の者などが若干ございますが、そういつたふうに、こういう相當大切な責任の地位にある人でございますから、將來局長として、眞に非難を受けない、りつぱに責務を果してもらうように、一層注意をいたしたいと考えます。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ではなお前會河合委員の質問に対して農林當局より質問の保留をいたしておる分がありますから、續いて答辯を求めます。

山根東明農林事務官

○山根政府委員 この前河合委員から後戰以來今日まで相當な食糧を輸入いたしておるはずであるが、金額にしてどのぐらいのものになるか。こういう御質問がありましたのに對しまして、私から當時こまかい資料を持合せておりませんでした關係上、概算を申し上げておいたのでありますが、日本こまかい資料を持參いたしましたので、なお先般申し上げました概算に若干食い違いの點もありましたので、あらためて御説明を申し上げます。  終戰以來會計年度といたしましては二十年、二十一年、二十二年と三箇年にわたつておるのでありますが、この間諭入いたしました食糧は、この前も申し上げましたように、貿易廳特別會計から食糧管理特別會計におきまして、内地の生産者價格を基準にいたしまして、代金の支拂をいたしておるのであります。それによりますと昭和二十年度に、數量にいたしまして二萬八千七百四十二トン——これは會計年度でいつておりますから二十年の十一月から二十一年の三月末日までの數量であります。二萬八千七百四十二トン、金額にして食管會計から貿易廳特別會計へ支拂いいたしました金額が四億八千七百六十三萬七百一圓ということになつております。それから昭和二十一年度、これも會計年度でありますから、昭和二十一年の四月から翌年の三月までの輸入總數量が百九萬一千三十二トンということになつておりまして、この金額が三十二億三千二百七十五萬五千圓であります。それから昭和二十二年度であります。すなわち本年の四月から十月末日までの輸入總數量、買入總數量は百五十二萬二千三百九十二トンでありまして、六十億一千八百四十七萬六千四百九十五圓、しめますと買入總トンは二百六十四萬二千百五十六トン、總代金が九十七億三千八百八十六萬二千圓餘になつております。これは最初おことわりいたしましたように、食管特別會計が貿易廳特別會計へ支拂いました金額でありまして、從つて内地の内種のものの生産者價格を基準にして支拂つておるような關係があるのでありまして、外國における相場がいかようであるかによつて、河合委員から御質問がございましたように、日本國民としてどれだけの、何と申しますか外貨の支拂になるかというような御質問には、この數字は實はそのままで推算できないような關係にありますことを御了承願いたいと思います。以上補足的にこの問題のお答えをいたします。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 續いて本日本委員會に付託になりました昭和二十二年法律第百二十一號(國家公務員法の規定が適用せられるまでの官吏の任免等に關する法律)の一部を改正する法律案の審議にはいりたいと思います。まず政府委員より説明を求めます。     —————————————

井手成三法制局次長

○井手政府委員 ただいま本委員會に付託になりました昭和二十二年法律第百二十一號(國家公務員法の規定が適用せられるまでの官吏の任免等に關する法律)の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨をごく簡単に御説明させていただきます。實は官吏以外の政府職員、すなわち雇用員等の問題でございまするが、これの給與につきましては、主として給與が問題でございまするが、給與につきましては、從來命令以下で定まつておつたのでございます。しかして政府といたしましては、明年一月以降これを立法事項として法律に改むべく、別途の給與についての暫定的な法律を用意いたして、いろいろとその進捗をはかつたのでございまするが、いろいろな事情から今囘の國會に提案の運びになることができませんでしたので、とりあえず暫定的の措置のまた暫定といたしまして、この法律の改正を願いまして、從前の制度が官吏につきましては當分のうち有效であるという、この法律の中へ、官吏以外の政府職員につきましてもこれが適用せられるという旨を規定していただきたいという考えでございます。すなわち雇用員につきまして、共濟組合というようなものがございまするが、これにつきましても、これを法律的、效力をもたせる必要がある。現在は命令以下できまつておりまするが、これは別途昭和二十一年法律第七十二號の一部改正の法で、明年の五月二日までその命令を法律と改めるものとすという改正を願つております。かつまた勞働基準法、失業保險法、船員法等の限度まで給與を引上げることにつきまして、現行制度以上に給與を引上げなければならないということにつきましては、別途の法律によりましてその措置をお願いしておる次第であります。そうして現行制度のものは、從前、命令でありましたが、これはやはり立法事項として法律に引上げるという措置をこれによつてお願いした次第であります。これもほんとうの暫定でございまして、別途に官吏以下雇用員全部を含めました公務員の給與が、おそらく次の國會の初めのうちに提案になるだろうと思うのでありまするが、これができれば、それに乗り移ることが可能だろうと思いますが、それまでとりあえずこの法律によつて雇用員の給與その他の身分關係の立法の裏打ちをするというのが、この法律の趣旨でございます。  實は私が提案説明に當る準備がなくて、他の政府委員が當る豫定でありましたが、杜撰な説明でありますから、御質疑によりましてこまかいことをお答えいたしたいと思います。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 質疑に入ります。前に國家公務員法の審議の際に、當然豫想し得たこともあつたと思いますが、今囘また改めてこの法律を出さなければならぬ理由を、もう一度明確に御説明を願いたいと思います。

井手成三法制局次長

○井手政府委員 國家公務員法の審議の際におきまして、國家公務員法が今後は官吏といわず、すべてもつと廣い意味の公務員全體についてこれをカバーすることになりました。そうしてその國家公務員法の適用は、いろいろな準備の都合で、實際的には來年の七月以降——あるいは七月以降になりましても、官職につきまして具體的な規定が定まりまするまでは、規定は動かない。そのつなぎをどうなるのかということにつきまして、實は法律をこの前に御審議を願つた次第でございます。そのときに官吏及び政府職員全部の規定にしたらよくはないかということに今考えるとなるのでありまするが、このときに出しました態度は、憲法七十三條で、内閣は云々の事務を行うとありますうちで、「四 法律の定める基準に從ひ、官吏に關する事務を掌理すること。」とありまして、官吏關係の身分の基準は立法事項であるということを憲法ではつきりしております。從つて現行の命令以下は来年の十二月三十一日で切れまして、一月以降はどうしてもこの憲法の要請に基きまして、官吏の身分關係については法律の裏打ちが要る、その裏打ちとしましては、公務員法が本格的にできているのでありまするから、これが動くまでは從來の實態をまず踏襲してよかろうというので、この前の法律をお願いした次第であります。從つて官吏以外の政府職員につきましては、憲法七十三條の四號は別段要求していないのであります。しかし雇用員以下の一般の問題でありまするが、少くともその給與につきましては、法律によつて規定するのが正しい。先ほど申し上げました共濟組合というような事項についても、法律で規定するのが正しいというような考えで、別途政府としましてはその法案の準備を進めた次第であります。おそらく今囘の國會に提案の運びになるように努力いたしたのでありますが、諸般の事情から暫定的ではありまするが、雇用員全體をひつくるめた公務員の給與を中心とした法律案が間に合いませんでした。從つて前に法律を出しましたときには、それはそれでいけると思つておつたのでありますが、今日に至りまして、とうとうそれが間に合いませんので、非常に申し譯ない次第でありますが、この法律の中に追いかけて、政府職員一般の例によるということにしていただきまして、しばらくのつなぎをお願いしたいということになりまして、この前の提案のときは多少事實に對する認識を異にしておつて、何とか仕上げたいと思つておつたものが、遂に議會提案の運びに至らないというようなことになりまして、皆樣には二度もこれをお願いすることになりまして、はなはだ恐縮でありますが、お願いいたしたいと思います。  なお官吏待遇者というものが多少あるのであります。實はずいぶん前に待遇官吏というものはほとんど整理いたしまして、巡査、學校教員なども全部本官にいたしました。しかし多少待遇官吏が殘つたのであります。それは都道府縣立少年教護院の教員であります。これもいずれはそういう整理をするつもりであつたのでありまするが、國家公務員給與法が適用になりますると、別にその必要がないというので、そのままになつております。この官吏待遇につきましても、七十三條の第四號の精神に基きまして、やはり身分その他については法律でやつたらいいのじやないかということになりまして、政府の職員の中では必常に少薮でありまするが、官吏待遇者もはいつておるのでございます。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ただいままで豫想しておられた法律はどういう法律であるか、同時にそれがどういう事情で出し得なかつたかをもう一度明確にお願いいたしたいと思います。

井手成三法制局次長

○井手政府委員 これは主として大藏省が擔當しておつた法律でありまして、必ずしも明確に事情が述べ得ないかもしれませんが、法制局としてみております限りにおいて申し上げたいと思います。内容は國家公務員暫定給與法案という名稱であつたので、おそらくそれから内容をお察し願えると思います。すなわち本格的な給與の問題は公務員法の給與の準則によつてできてきます。これは人事院係統で檢討しまして、そうしてクラシフイケーシヨン——職階制度を仕上げるはずであつたのでありますが、それが時日がかかりますので、少くともそれまででも現在のような勅令以下に任せて——今日は政令でありますが、政令以下に任してあることを早く整理したいというので、相當程度現行の給與制度に改善を加えて、不合理なものを改めまして、失業救濟法、保險法、船員法、勞働基準法というような社會立法の限度までこれを引上げ、その他いろいろな整理を加えまして、まず暫定的にはかなりよいものを大藏省としては起案いたしました。そうして非常に早くから關係方面と折衝いたしておつたのでありまするが、何分この内容が政府職員に對して非常に重大な關係がございますので、關係當局でも非常に愼重な審議を進めておられまして、今期議會には大分進んでおつたように私聞いておりますが、とうとう今日まで提案の運びに至りませんで、他のこの法律、及び先ほど申し上げました勞働基準法等の程度に至るまでの追加給與ができるという單行法と共濟組合關係の命令は法律に當分代つたものだとするという三つの法律によつてしばらくはこの手當をするというような態度において、關係方面から容認を得たように聞いております。これは相當進行しておりますから、この國家公務員暫定給與法案なるものは近いうちにお目にかけることができて、御審議を願えることになるだろうと思います。内容はただいま申し上げましたように、從前の制度を整理して、勞働基準法以下の要望に合うような内容にするものと私は承知いたしております。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 臨時休憩をいたします。     午前十一時四十六分休憩     ━━━━◇━━━━━     午前十一時四十七分開議

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 休憩前に續いて會議を續けます。  ただいま御説明になりました法律案について、他に御質疑はございませんか。——ではこれにて質疑を打切ります。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 これより昭和二十二年法律第百二十一號國家公務員法の規定を適用せられるまでの官吏の任免等に關する法律の一部を改正する法律案について、討論に入ります。

高津正道日本社会党

○高津委員 社會黨を代表いたしまして、昭和二十二年法律第百二十一號の一部を改正する法律案について意見を申しますが、政府の事情を聴いてみまして、もつともだと思いますから、この案に賛成いたします。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ただいま高津委員より御同意がありました。他に御發言がありますか。——冨田委員。

冨田照日本自由党

○冨田委員 ただいま議題になつております昭和二十二年法律第百二十一號の一部を改正する法律案は、高津委員から御賛成の御意見がありました。討論を終結いたしまして、採決されるようにお願いいたします。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ただいま冨田委員の御動機がありました。これにて討論を終結するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 それでは採決に入ります。昭和二十二年法律第百二十一號の一部を改正する法律案に、賛成の諸君の起立を求めます。     〔總員起立〕

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 起立全員。決定いたしました。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 續いて本委員會に付託になりました請願について、順次お諮りいたします。  日程第一は、建設省設置に關する請願、坂藤幸太郎議員の紹介であります。われわれは左の理由により、建設院設立に反對し、建設省設置を要望するという理由であります。この請願は、國土委員會とも關連がありますので、國土委員會の意向もはかつて決定いたしたいと思います。そこでこの問題につきましては、國土委員會と協議の上で決定をいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 それではさよう決定いたします。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 次に、内務省の廢止に當り、同省と他省との共管事項整理に關する請願、松岡駒吉議員よりの紹介であります。

冨田照日本自由党

○冨田委員 ただいま松岡駒吉君から請願になつております内務省廢止に當り同省と他省との共管事項整理に關する請願でありますが、その要旨しするところは、内務省の解體に鑑みまして、産業の振興、民主化の徹底の面から、その所管事項の廢合整理については、以前の權限あるいは慣習にとらわれずに、行政機構の簡易化、執務の能率をはかるために、内務省と他省との共管事項となつております軌道法及び軌道の抵當に關する法律、自動車交通事業法、陸上交通事業調整法、帝都高速度交通營團法等の各法律、及びその附帶命令を運輸省に移管いたしまして、また交通に關連する事項は、この際併せて運輸省の主管としていただきたい。こういう趣旨でございますが、何とぞ御採擇あらんことをお願いいたします。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 これについて政府當局の意見を求めます。

金子柾内務技官

○金子説明員 ただいまの御請願の御趣旨は、内務省の解體にあたりまして、産業の振興、また民主化の徹底の面から、運輸省と内務省と共管になつておる法律命令その他を、運輸省の所管に移してもらいたい。こういう御請願でありますが、これらの法律は、運輸交通に密接な關連のありますことはもちろんでありますが、一方道路とか、都市計畫の面から密接な關係がありますので、この法律の運用の必要から、今まで兩省の共管になつておつたものでありまして、内務省がこのたび解體されますが、解體しました後には、道路都市計畫の業務は、建設院に移ることにただいま進んでおります。從つて道路なり都市計畫の面と、一切仕事の上で切り離せない關係になつておりますので、やはり從前通り運職省と建設院の共管として進んでいくのが、實際の業務の實施の面から見ましても、當然そうあるべきでありまして、これを一元化することは困難だというふうに考えております。なお共管になつておりますと、いろいろ事務の手續その他に時間的な問題がからんでいきまして、手續が遲れるということが實際には起り得るわけであります。これは兩者の間で連絡を緊密にしまして、できるだけ早く事務を進めていくというふうに、努力していきたいと考えております。

高津正道日本社会党

○高津委員 松岡駒吉君紹介にかかる本請願は、議院の會議に付するを要する請願と認め、これを採擇すべきものと議決せられんことを望みます。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ただいまの高津君の動議に御異議ございませんか。     〔「異議なし」呼ぶ者あり〕

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 それではさように決定いたしまして、取計らいをいたしたいと存じます。  暫時休憩いたします。     午前十一時五十六分休憩    ━━━━◇━━━━━     午前十一時五十九分開議

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 休憩前に續いて會議を開きます。  續いて日程第五、商工省窯業課を窯業部に昇格の請願、早稻田議員の紹介であります。第六九三號を議題といたします。早稻田君。

早稻田柳右エ門民主党

○早稻田柳右エ門君 本請願はお手もとへ詳細な書類が配付されておると存じまするが、終戰後平和産業として復活發展せんといたしておりまするわが國諸産業のうちで、窯業すなわちこれはセメント、板ガラス、陶磁器等、廣範な業種にわたるのでありまするが、この窯業は新時代に對處すべき國民的作業として、その重要性を戰前に比較し著しく増加したるものの一つであると考えられます。すなわち原料面より見ましても、この産業はその大部分が國内産のものをもつて賄い得られるものであり、また製造技術的に考えましても、わが國民に適し、歴史的に古くからこれが行われておつた業種であります。また需要面より見ますれば、戰災その他の災害復舊用として不可缺の基礎資材が多いのであります。すなわち先ほど申し上げましたように、セメントのごとき、あるいはガラスのごとき、あるいは衞生陶器のごとき、タイルのごとき、いずれも重要なものであり、さらにまたこれが國外的には重要な見返り輸出品の一つとして、厖大な需要が見込まれておる業種であります。この窯業の振興は現下わが國産業政策上緊喫の大きな問題であるように存じまするが、ややもするとこの産業が忘られがちでございまして、資材の配給のごとき、あるいは業種に對する政府の熱意のごとき、缺けておる面が非常に多いように私どもは考えておるのであります。そこで今般この請願を出しましたのは、ぜひともこの窯業を重要な國民的産業であり、また資材をわが國内において賄い得るという面、あるいは需要が非常に厖大であるという面等をお考え併せいただきまして、ぜひとも窯業部門を擔當する商工省その他の政府當局を今少しく充實して、この方面の事業の發展振興に寄與してもらいたい。こういう念願からこの請願をいたしたのでございます。すなわち商工省へ參りますると、窯業課というのが化學局の一部にあるのでありまするが、わずかに十餘名の者がこの業務に携わつております。全國から參りまする業者に對する應接等につきましても、きわめてこの政府陣容が貧困でありまして、門前市をなすような盛況をきわめておるのであります。商工省の大臣または局長等は、おそらくこれらの部面をごらんになつたこともないと思いまするが、私どもは、いつ行つてみましても、この窯業課がほとんど足を踏み入れることもできないような繁昌ぶりを見せておるという一事をもつていたしましても、この業界が非常に戰後大きな役割を演じつつあるということはお察しいただけると存じます。かような状態でありまするので、ぜひともまず指導官廳であり、監督官廳である窯業課を少くとも局または部に昇格せられまして、そうして政府の陣容を固め、これら業界のますます發展するように御配慮を頂戴いたしたい、かように私は存ずるものであります。詳しいことは陳情書に詳細に書いてございますので、ぜひひとつこれを御檢討いただきまして、現在の商工省窯業課を部または局に昇格方を願いたい、かように私は存ずるものであります。業界の各代表がこの請願をいたしておりますので、ぜひとも愼重御審議をいただきました上で、本請願を御採擇の上、速やかにこれが實現を期せられるように重ねて御配慮をお願いし、私の紹介竝びに説明の言葉にかえる次第であります。どうぞよろしくお願いいたします。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 日程第三、鑄物課新設の請願、山口六郎次君外四名紹介、第四二二號の請願も同一趣旨のものでありますから、併せて御審議を願いたいと思います。——今の御説明に對し何か御質疑でもあれば……。では本件につきましては、請願の趣旨はよく了解いたしましたが、なお商工業委員會及び財政委員會と協議の必要もありますので、その上で最後に決定をいたしたいと存じます。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 次に日程第六、中央官廳出先機關設置反對その他に關する請願、志賀健次郎君外七名紹介、第一に六八號。これは前に本委員會でも御審議いただきました中央出先機關の問題であります。本件は他の問題とも關連がありますので、なお審議の上處理をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ではさように決定いたします。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 次に、日程を追加して、水産廳設置に關する請願、青木清左ヱ門君紹介、第一五一九號であります。これは、紹介議員が見えませんが、趣旨はすでに御承知の問題であります。これに關する政府の所見を求めます。

藤田巖農林事務官

○藤田政府委員 水産廳設置の問題は水産業界多年の要望であり、かつまた農林省としても急速にこれを實現いたしたいと考えておりまして、現在いろいろとこの實現について努力しておるのでありまして、現に衆議院の水産委員會においても成案を得られて、現在關係方面ともお打合せ中であるわけであります。この問題は多少所管の事務とも關連もございます。なお解決をいたしておりませんけれども、私どもとしても早急に水産廳の實現を見ますよう、努力をいたしたいと考えております。

冨田照日本自由党

○冨田委員 ただいまの水産廳設置の請願は、まことに時宜に適したものとも存じますし、また農林當局においてもその熱意をおもちになつておるようでございますから、これを採擇されるように希望いたします。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ただいまの冨田君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 ではさように決します。     —————————————

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 なお前に議題にやりました窯業問題について商工省政務次官の政府側の御見解を伺います。

冨吉榮二日本社会党商工政務次官

○冨吉政府委員 商工省の窯業課におきましては、戦災復興の問題、さらに民生安定と進駐軍向けの供給、貿易振興の問題あるいはまた基礎資材等各方面の重要な物資を所管いたしておるのでありまするが、これらを處理いたしまする人員がきわめて少いのでございまして、その大半は物資調整官と雇員をもつて構成しているような状態でございます。しかしながら商工省といたしましては、この重要な仕事を擔當いたしておりますこの課の實情に鑑みまして、人員の増員組織の方面におきましても相當に強化して、こうした御期待に副いたいというようなふうに豫算措置等も講じておるような次第でございます。御承知のごとく議會等でもしばしば問題になりますように、役人の數が比較的多すぎるというようなことの御議論等もいろいろございまするので、國家財政の點とも重要な關係があるのでございまするから、それらの點ともかね合いまして、できるだけ當業者竝びに全體の物資の生産及び供給に對して支障のないような措置を講じていきたいと考えている次第であります。さよう御了承を願います。

竹山祐太郎国民協同党

○竹山委員長 本案の取扱いは先ほどお諮りいたした通りであります。  以上で請願の付託されましたものは終了いたしました。御決定に基きまして、内閣に送付すベきものはこれをさよう手續をいたしたいと存じます。  これにて本日の會議を終り散會いたします。    午後零時十分散會

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