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1回国会衆議院1947/12/08

海外同胞引揚に関する特別委員会 第16号

発言数
13
登壇者
4
会派数
1
開催日
1947/12/08

会議録

天野久民主党

○天野委員長 これより海外同胞引揚に關する特別委員會を開會いたします。  本日は海外同胞現在状況及び國立病院における傷病者保護對策と關し政府より説明聽取の件を議題といたします。  まず金光厚生政務次官より、國立病院における傷病者保護對策、それに關連しました事項を御説明願うことといたしますが、この件に關しましては、懇談の形式で議事を進めていきます。

天野久民主党

○天野委員長 ただいまの懇談會におきましては、表題の件及び國立病院における醫官の現状、補充對策竝びに待遇の問題につきまして、委員との間に質疑應答がありました。     —————————————

天野久民主党

○天野委員長 次に、海外同胞の現在状況につきまして、復員局官房長森田政府委員より説明を聽取することといたします。

森田俊介復員事務官

○森田政府委員 まず南方の關係であるが、數日前に最後の引揚船輝山丸が内地に到著して、これで南方からの集團輸送は終ることとなる。輝山丸で終つた此の輸送は主としてマレー方面からの引揚であるが、ビルマ方面からは、その方面の最高指揮官本多元中將の搭乘船を最後として二箇月ばかり前に終つている。南方その他引揚げの終つた所に殘つている人員は、陸海軍合わせて五千人近くあるが、これは戰犯關係の人々である。  なお生死等の状況がまで不明のままになつている人たちが南方關係だけで、約二十萬もある。これもだんだんに究明を進めてきたのであるが、今殘つているのは、當時の戰犯その他の關係からいよいよ困難なものが殘つているといふ状況である。御家族にも相濟まぬので、なるべく早く結末をつけるようにせつかく努力中である。  ここで殘る復員關係の問題は、北方に殘る五十一、二萬の引揚促進である。この人達はソ連關係地域だけでなく、中共地區にも殘つておられると考へる。今後ともその引揚促進には努力いたすつもりである。

村瀬宣親民主党

○村瀬委員 ソ連關係地區から引揚げる毎月五萬人のうち、約二萬人が舊軍人が軍屬で本年中の引揚者も二十數萬もあるはずで、この人たちを通じて殘留者の状況もよくわかつているはずと思うが實情はどうか。

森田俊介復員事務官

○森田政府委員 上陸地で復員者が知つている限りの戰友たちの状況はできるだけ調べているが、その書類を活用して御家族の方にも御安心を願うところまでには相當の整理を必要とする事情は御了承ありたい。復員當局としては事務的にもさらに一段の努力をして整理を迅速にし、留守宅の御期待に副うように努めたい。  なお御參考までに申し上げたいことは、御承知のように、南方その他では、舊軍隊が部隊の組織を保つて歸つてきた關係で、事情の判明も早かつたが、北方關係では部隊組織が破壊され、ばらばらの状況で收容されている關係上、状況をはつきりさせる上に、調べた書類がなお不完全なものが多いとか、極め狹い範圍に限られているとか、整理の上にも困難なことが多い、とにかく北方に多數の人たちが殘留しておられ、この方面からの引揚げを促進すめことは、復員當局としても重大な責務として努力していき度い。國會としてもこれまでたいへんな御援助をしていだいたのであるが、この點御禮を申し上げるとともに、將來もよろしくお願ひ申す次第である。

村瀬宣親民主党

○村瀬委員 十二月に入つてからも、ナホトカから引き續き歸つてくるか。

森田俊介復員事務官

○森田政府委員 ナホトカ港は十二月になると使えなくなるという状況ではないと聞つている。われわれとしても歸つてくることを期待いたしているのであるが、配船表を見ていないので、確實なことはお答へいたしかねる。

最上英子民主党

○最上委員 目下状況不明となつている人の留守宅で戸籍等、身分の關係をはつきりする必要があるというところから一日も早く死亡の公報が來るのを待つているものもあるが、この身分關係はいかように考えて處置されているか。

森田俊介復員事務官

○森田政府委員 身分關係の件は復員當局の擔任でないことは申すまでもないが、私どもとしては民法の規定で三年後には失踪の宣告もできるのであるけれども、これでは相濟まぬと考え究明が一日の早くできるように努力している。

最上英子民主党

○最上委員 状況を究明するというが結局どうしてもわからぬというものが出ることと豫想されるが、これは一體どういうことになるか。

森田俊介復員事務官

○森田政府委員 これは私見にとどまるが、さような場合には、また特別に立法でもしていただいて、この點をきめていただく必要もあろうかと考えている。

天野久民主党

○天野委員長 御質疑もないようでありますから、本日の議事を終りたいと思いますが、この際一言御挨拶を申し上げます。  本委員會もいよいよ本日をもつて、第一囘國會における使命を終ることとなりますが、委員諸君竝びに關係各當局には委員會設置以來半歳、不敏なる委員長を御助け下さいまして、よく御精勵を願いまして所期の效果をあげることができました。ここに厚く感謝を申し上げる次第であります。  本日はこれにて散會いたします。    午後四時三十分散會

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