運輸及び交通委員会 第35号
- 発言数
- 38 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1947/11/12
会議録
○高瀬委員長代理 これより會議を開きます。本日は委員長の都合により私が委員長代理を勤めます。 まず道路運送法案修正起草小委員會の修正案が大體決定いたしましたので、その經過について御報告申し上げます。 小委員會における道路運送法案の審議經過については、去る六日の本委員會に中間報告をいたしましたが、その御檢討を重ねました結果次のような結論を得るにいたりました。 一、貨物、輕車輛運送事業に關する主管行政廳 の問題は、委員長試案によること。 二、道路運送委員會の委員の府縣における選出 員數は二人、その任期に三年とし、半數交代 制を採用すること。 三、退職官公吏の道路運送委員就任 の制限に關する規定を追加し、その制限期間 は一年とすること。 四、營業中の道路運送事業に深い經濟的利害關 係を有する者、またはこれと競爭的もしくは 對立的立場にある者の道路運送委員罷免に關 する規定を追加すること。 五、道路運送委員會に關する第八條の規定の施 行期日については、委員の選考準備を考慮し て、この法律の公布後四十五日以内に政令で これを定めるものとすること。 六、この法律の施行に關しては地方自治の圓滑 なる遂行上、道路運送監理事務所長と、府縣 知事との間における緊密なる連繋の保持につ き附帶決議をすること。 七、その他は委員長試案によること。以上であります。よつて小委員會といたしましては、右に基き別紙お手もとに配付いたしましたような修正案を得ましたので、ここにこれを報告いたす次第であります。 なおこの修正案につきましては、さらに關係筋やその他とも話合いをしなければなりませんので、本委員會におきましてしかるべくお取扱いくださるようお願いいたす次第でございます。 なお佐伯委員から、個人の意見として本法の圓滑な運用を期する上から、本質的な問題として第一條ないし第六條に關し御意見がございましたが、詳細の點は速記録をごらんを願いたいと存じます。 それでは先ほど申し上げましたような點について、關係方面と御相談することに御異議はございませんでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高瀬委員長代理 御異議ないと認めます。 〔高瀬委員長代理退席、高橋(英)委員長代理著席〕 —————————————
○高橋(英)委員長代理 ではこれより請願の審査に入ります。が、その議決は後日に讓ります。なお議事進行上随時日程の順序を變更して審議をいたしていきたいと思います。 日程第二二、稻荷山、姨捨、兩驛間に停車場設置促進の請願、文書表第一一八號、日程第二三、稚内驛から拔海驛の間に鐵道連絡工事施行の請願、文書表第一四八號、紹介議員坂東幸太郎君、これを一括議題として紹介議員坂東幸太郎君の紹介説明を聽取いたします。
○坂東幸太郎君 第一の稻荷山、姨捨間に停車場設置促進の請願は信濃桑原驛設置促進期成同盟會會長松林天上から出ている請願であります。 本請願は提出者松林天上の名において、すでに第八十四、第八十六兩議會の審議採驛を得、續いて去る二十年第九十議會には地元桑原村長を初め一町五箇村の町村長連名をもつて請願採擇せられたるものでありますが、今もつて何らの進行を見ざることは、著しく地元住民の失望を買い、併せて新國家再建の基礎たる林産業振興に一大支障を來すことになりまして、まことに遺憾の至りであります。政府は請願の都度、急勾配にて技術上不可能との一點張りの答辯を重ねておりますが、今や電化にあたりては、急勾配も設置囘避の理由とならず、新憲法下において請願令尊重の趣意よりするも、速やかにこれが實現を公約し、地元住民總意にこたえられ、併せて林産業振興に寄與せられたく、もしそれ本問題實現の運びに至らば、敷地を初め建設資材のほか、勞力等できる限り地元より提供の用意あり、すでに促進期成同盟會結成せられ、驛名も信濃桑原驛と假稱、大いに氣勢をあげておる次第であります。願わくば右理由に明察を加えられ、新國家再建策の一端として審議御採擇、關係町村民の宿望をかなえ、附近林産業に光明を與えられんことを切望主張するものであります。右御採擇をお願い申し上げます。 次は稚内から拔海驛の間に鐵道連絡工事施行に關する請願でありまして、宗谷線終點檜内驛より野寒市、西稚内、坂ノ下を經て宗谷線拔海附近の間に鐵道連絡工事實施せられ、もつて沿線町住民の利便と福祉に貢獻し、北海道開發の一端に資し、新日本建設のためにつくしたく、道民一同の念願につき、特段の御高配を賜わりたく、理由竝びに圖面相添え町民連署の上の請願で、請願区域は稚内町字野寒市、西稚内内、拔海間にして、終戰後國境となり、宗谷海峡を距てて利尻、禮文兩島と相對し、住民は漁業竝びに水産加工製造をもつて主要産業として、漁業者八百戸、四千八百二十人、その操業海区は、宗谷海峡に面せる沿海ゑ中心とし、西は日本海に、東はオホツク海にまたがり、寒暖二潮流を合わせ、漁族の豐富なること全道有數にして明治の初期よりにしん、さけ、ます、ほたてがい、ほつきがい、なまこ、こんぶ、たこ、うに、ふじこ等の無動力船による沿岸漁業盛んであつて、加うるに近年動力船による沖合漁業勃興し、油ざる底刺網、たこ空釣繩等、各種の水産物の發達著しく、總年産漁穫高七千萬圓に上り、さらに水産加工を加うるにおいては、二億四千萬圓に上り、食糧逼迫の非常時下において、國策る刻下の食糧問題を解決し、併せて北海道開發に資すべく、國利民福の見地よりまさに喫緊事であります。なお工事の施行箇所は西北の方位に海岸線走り、これと約二キロ間隔をおいて平坦なる兵陵竝行し、其の間、河川、渓谷なく、工事きわけめて容易なるべしと確信せらるるをもつて、速急御調査の上、工事著手相なるよう特段の御高配を願いたいというのが請願の趣旨であります。何とぞ御採擇願います。
○高橋(英)委員長代理 それでは本請願に對する政府側の意見を聽取いたします——坂東君に御相談いたしますが、政府委員が來ておりませんので、意見を留保にして他日に讓ることにしてよろしゆうございますか。
○坂東幸太郎君 結構であります。 —————————————
○高橋(英)委員長代理 それでは日程第四、柳井驛より三路線に、及び田布施驛より二路線に省營バス運輸開始の請願。文書表第三一號、紹介議員中嶋勝一君。
○中嶋勝一君 ただいま議題となつております、山口縣の柳井驛より光市に至る省營バス路線の請願と、もう一つはやはり起點は柳井になるのでありますけれども、田布施にその線が參りまして、それからまた田布施から室津に行く路線となつておりまして、その中間でまた交叉いたします所もありますので、こうした三路線、二路線になつているのでございます。この路線は運輸省の豫定線になつているのでありまして、もうすでに早く省營になるようになつていたのでありますけれども、いろいろな事情のために遲れているのであります。しかしながらこれが豫定線になつておりましたために、現在私營で經營せられておりますが、これがすでに省營になるということが豫定になり、しかも運輸省においては、これには百萬圓を超えるところの金を出されていると聞くのであります。そういつた状態ですから、私營がいつでも省營になるものと思うので、車を十分配車いたさないのであります。そういたしまして、これらの人々が乘ります停留場にも、從來雨漏りが防がれ、暑い日も光線を受けない程度の設備をしておつたのでありますけれども、それが腐朽いたしまして現在では何もございません。ただいま申し上げる事情でありますから、旅客が非常に輻湊いたします。輻湊いたしますのに現在でも二時間も三時間もあの暑い日に行列をして立つて待つておらなければ乘れない。そういうために雨が降る日には雨ざらしに遇うし、日陰にもはいつておることができないような状態でありまして、すでにそのために暘病患者を出したというようなことは今年の夏あたりたくさんあつたのでございます。しかるにこれは山口縣熊毛郡におけるところの穀倉地帶である。そのために非常に交通が頻繁でございます。殊に米の供出問題、麥その他の主食の供出問題につきましても、あの附近は柳井が一番大きな都會でありますから、そこに出てくるものが多いために、そういうふうに輻湊いたしますのと、それからもう一つは山口縣における風光明媚の觀光地でございまいす。そうした所のために、春夏秋冬にかけまして觀光客も非常に輻湊いたすのでございます。でありますからこの路線だけはどうしても速やかに著手していただきたい。著手せられ、これが省營になつてバスが走り、トラツクが走りますならば、その地域の者が仕合せすることはむろんでございますし、それによつて主食の供出等も非常に促進せられることであるし、なお觀光地として將來大いに觀客を誘致するというような點につきましても、非常に仕合せすることと思うのでございまして、これはもう廣島鐵道局あたりにおきましては手を空けてその日を待つておる状態に置かれてあるのでございまするから、實現せしめていただきたいと思うのでございます。以上お願い申し上げます。
○高橋(英)委員長代理 それでは本請願に與する政府側の意見を聽取いたします。
○郷野政府委員 ただいまのお話のございました柳井驛を中心といたしまする三路線のうち、柳井、室津問及び平生、室積間につきましては、お話のごとくすでに國營自動車の豫定路線といをしまして計畫を立てておる路線でございまするが、既存の民營自動車との關係もございまして、また道路状態や車輛資材等の不足、その他の事情でただいままで實施に至らず、この計畫の實現の遲延を見ておりますることは、はなはだ遺憾でございます。他の田布施驛起點の二路線につきましては、實はまだ詳細調査を完了いたしておりません。また從つて計畫を立てるところまで至つていないのでございます。ただいまお話のございました三路線全體につきまして考えまするならば、既存の民間の業者といたしまして周防自動車の經營があるのでございます。この民間の事業との關係も十分に考慮に取入れまして、資材その他の關係、また豫算の上におきまする資金の關係等も考慮いたしまして、この路線の國營自動車開設につきまして、できるだけ早い機會に結論を得たいと存じておるのでございまするが、ただいまお話のように、現在いろいろな面におきまして輸送力が不足し、これを利用せられまする國民に對しまして、御迷惑をかけるような實情もあるようでありますから、省營實施に至りまする間におきましては、十分に現在の民間事業に對しましてこれが助成をはかりまして、他方の要求を滿たすに足りるだけの輸送力をつけてまいるようにいたしたいと存じます。なお今後先ほど申し上げました資材や豫算などの關係を考慮いたしまして、國營自動車の實施につきましても十分にさらに檢討を加えてまいりたい、さように考えております。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
○高橋(英)委員長代理 質疑はないようでありまするから、日程第一、黒松内、静狩間國營バス竝びにトラツク運輸開始の請願、文書番號第一三號を議題として、紹介議員小川原政信君の説明を聽取いたします。
○小川原政信君 ただいま議題になりましたのは、黒松内より静狩に至りまする間の省營バスをお願いしたい、こういうことでありますが、黒松内と申しますのは函館本線の一驛でありまして、日本海側の壽都の方から參つて、この黒松内より室蘭線の静狩驛までの二十四キロの間をつなぎ合わせることが、日本海と太平洋を結びつける最短距離であります。その沿路には百五十戸の農家があるのであります。五、六年前にはこの沿路には四、五百戸の農家があつたのでありますが、何でそんなに減つたのかと申しのすと、非常に交通が悪いために遂に農家が去つたというように次第であります。それでは現在寝發にどうしておるかと申しますと、この北海道の七十五萬町歩の開發のうちにおきましてこの沿路に一千町歩以上の開墾土地があるのであります。そこに百八十戸の農家を入れようということを今企畫しておるのでありますけれども、この交通が悪いためにはいる者がおらぬのでありまして、この農家を誘致するためには、その土地にある木を伐つたりなどするよりも、一番初めにこの省營バスとトラツクを入れてもらうことが第一の要件でありますので、これをひとつ政府にお願いいたしたい、こう考えております。前々議會におきましても省營で入れることはいかぬという反對派があつたのでありますが、それは實に困つたものであります。何でも省營でやつたからといつて民主主義に反するものではないのでありまして、會社がやれ、こう言うが會社でではできぬ。御承知の通り油もなし、トラツクもなし、車もなし、そういうことを片一方に主張しておりますと、せつかく開發していかなければならぬ土地が、開發できぬという困難に遭遇するのであります。これは會社に求めてはできぬのでありますから、ぜひ省營バスを入れていただきたい。省營バスを入れたからといつて民主主義に反するものではない、こう私は考えておるものでありますから、こういう請願が出てきたのでありますが、どうかこの點は特段にこの委員會におかれましても、政府當局におかれましても、ひとつ御採用願わなければならぬ。そうして速やかにこのトラツクとバスが運行されるように特段の御配慮をもちましてこの請願をお願いする次第であります。こうして請願に及びましたので、國民の意思を御忖度願いまして、速やかに省營バスとトラツクをお入れくださることをお願いいたします。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
○郷野政府委員 この路線につきましては、函館本線と室蘭本線と短絡いたしまするのみならず、ただいまお話のように、この地方の開發の上におきましても、特に重要な路線であると考えます。しかしながら、この路線につきましては、今囘初めて請願を拜見したようなわけでございまして、私どもといたしましては、まだ詳細に調査を完了いたしておりません。しかし現在民營のバス事業といたしましては、この路線に事業の經營をいたしておるものはございません。トラツクの關係におきましては、道南貨物自動車の經營がこの附近に行われておるわけでございます。この路線の重要性に對しまして、輸送力を強化して交通上の需要を十分滿たすような方向に向いまして、資材その他不足の折柄ではございますが、私どもといたしまして十分努力をしなければならぬものと考えておりまするけれども、ただいまの資材の窮迫の状態からいたしまして、ただちに十分なる輸送力を整備いたしますることは、國營、民營を問わず非常にむずかしいことではないかと存じております。しかしながら、できるだけこの困難を排しまして、地方の御要求に應ずるような輸送力を整備したいと存じておりますが、國營自動車の開設の點につきましては、なお調査をすべき問題も殘つておりまするし、なお現在豫算の上におきましても、また國營自動車の資材の割當の點から見ましても、相當困難な事情がございまするので、これらの點を詳細調査いたしました上で決定してまいりたい、かように考えておる次第でございます。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する質疑はありませんか——ないようであります。 —————————————
○高橋(英)委員長代理 日程第三及び第二五の兩請願を一括議題といたします。日程第三、嬉野、川棚間國營バス運輸開始の請願、文書表第二九號。日程二五川棚、有田間國營バス運輸開始の請、文書表第一五八號、紹介議員西村久之君の説明を聽取いたします。
○西村久之君 嬉野、川棚間國營バス運輸開始の請願についてごく簡單に御説明申し上げたいと思います。 嬉野、川棚間には現在鐵道があるのでございますが、その間に窯業地帶が存在いたしておりまする關係上、今日の時勢に最も要望されておりますところの陶磁器の輸送に少からぬ不便と困難を感じておるような實情にあるのでございます。從いまして、見返品となりまする窯業生産地帶たる佐賀縣の嬉野及び長崎縣の上、下波佐見を通過する川棚線に、省營バス開通をお願いしたいという請願にほかならないのであります。 次に川棚、有田間省營バス運輸開始の請願について御説明申し上げてみたいと存じます。 川棚驛と有田驛とを連絡いたしまする省營バスの運輸に關しましては、關係地もと住民の多年熱望したところであります。昭和二十年十二月、九十一議會においてもその緊急性を認めまして、請は採擇せられておる次第であります。殊に終戰後の地方の平和産業の振興は、新生日本の建設に重大な關係を有するものであります。川棚町におきましては、元海軍工廠を今囘平和生業轉換工場といたしまして、東洋一を誇る一大窯業生産計畫を立てまして、國際陶器株式會社を組織いたしまして、すでに事業を開始して著々生産の實をあげておるのでありますが、最近の占領軍からも多數の御注文がありまして、これが完成の曉におきましては、數千の織工を擁し、一億以上に達する生産額をあげんと懸命に努力をいたしているような事情でございます。また國際理化工業株式會社においては、日常生活上必要な食鹽及び農家の渇望いたします石炭窒素の多量生産その他におきまして、化學藥品の日産五十トンの生産計畫をいたしまして、それぞれ發足いたしておるような實情であるのでございます。有田町、上波佐見町及び下波佐見村は古來陶器の産地として天下に有名でありましたが、今後は名古屋に代る内地需要の補給源たるばかりではありません。重要なる輸出陶磁器の生産地として大なる期待を有しておるのでございます。なお本事業の原料は長崎縣、佐賀縣、熊本縣等に豐富にあるのでありまして、その運送が便利となりますならば、本産業はさらに急激なる發展を見ることと信ずるのでございます。また本地区を一貫いたします平野は食糧の重要産地であり、なお山地には薪炭、木炭等の林産物も豐富に生産せられ、縣内外に搬出せられ、これらの産業に關係ある人々の往來も最近著しく増加をいたしておるような實情であります。しかるに陸上運輸施設がきわめて貧弱でありますことは、まことに遺憾とするところでございます。何とかしてこの不備、困難を打開して、輸送交通上の施設を擴充いたしまして、もつて産業の進展をはかり、日本の再建に貢獻したいということが、本地区住民の哀心よりの熱望であるのであります。本請願はひとり地区的、地方的産業の發展に終るものでなく、輸出貿易の有望なる將來性を有する窯業地帶であることを御理解くださいまして、省營バス運轉の豫算を昭和二十三年度豫算に計上せられて具現相なりますよう、特別の御詮議を賜わりたく本請願に及んでいるようなわけであります。何とぞ御審議の上、御採擇あらんことをお願いいたします。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する政府側の意見を徴します。
○郷野政府委員 嬉野、川棚間の自動車路線につきましては、省營自動車の豫定線でありまする佐世保、嬉野、祐徳間の路線に大半が該當しておるのでございまするが、現在の計畫では川棚に結びつくことにまだなつておりません。またいま一つの路線でありまする川棚、有田間の路線につきましても、この川棚、嬉野間の途中、八島からわかれております部分につきましても、現在この区間につきましては有力な民間の自動車の經營があるのでございます。從いましてこの請願に對しましては、私どもといたしまして、國營自動車運營の要否、また現在の豫算、資材などの點から考えまして、これがいつの時期において可能であるかということにつきまして、さらに詳細調査いたしたいと考えておりますが、現在の民營事業につきまして、これを助成強化いたしまして、交通上の需要を滿たしてまいることにつきましても、十分に考慮を拂つてまいりたいと考えております。
○西村久之君 ただいま政府委員の御答辯を伺つたのでありますが、民營事業がなるほどあることはあるのでありますけれども、現在の民營自動車の輸送は、機械等が非常に不備でありまして、その輸送力がはなはだ貧困な状態であるようなわけであります。この事情を御賢察の上、なるたけ速やかに御調査を遂げられまして、運輸上の支障をなくしていただくことを重ねてお願い申し上げておきます。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋(英)委員長代理 それでは日程第一一、福知山、舞鶴間竝びに福知山、宮津間國營バス運輸開始の請願、文書番第五七號を議題として、紹介議員大石ヨシエ君の説明を聽取いたします。
○大石ヨシエ君 京都府福知山市と舞鶴市及び宮津町は經濟、運輸等あらゆる面において密接不離の連繋がありまして、その中間由良川沿線は一町十二箇村、總戸數一萬戸、人口總計五萬餘人を有しております。なお豐富なる農林鑛産資源等あるにかかわらず、兩者間の交通機關は一部分に介在するのみでありまして、貨物運輸上の不利はもとより、通勤、通學の不便まことに大であつて、地方民といたしましては、國營バスの運輸開始を熱望すること切なるものがあります。よつて速やかに國營バス竝びに貨物自動車の運行を開始し、もつて舞鶴港、宮津港及び福知山市の繁榮に寄與し、大阪京都邊等における食糧及び燃料問題の解決に貢獻せんとするものであります。よつ政府は可及的速やかに、福知山市と舞鶴市及び宮津町問に國營バス竝びにトラツク運行を開始せられることを切望するものでございます。これが本請願を提出した理由でございます。つきましてはこの福知山、舞鶴間には辛うじて私設の運行事業がございますが、それもたまたま休んだり、またはたいへん遲延したりして、附近の者が非常に困つておるような現状でございます。よつて政府は速やかにこの請願の趣旨に副い、可及的速やかに國營バスを實行されんことを切に希望する次第であります。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
○郷野政府委員 この路線につきましては、舞鶴、河守間に現在民間のバスが一日三往復いたしておるのでございます、なお河守、福知山間につきましては、地方鐵道の運行がございます。河守、宮津間につきましてはただいまバスは運轉休止をいたしておる實情でございます。ただいま自動車の事業につきましては、車輛その他資材が非常に不足しておりまするので、民營事業についても輸送力を整備していきます上において、非常に困難を感じております。國營の自動車の事業につきましても、やはり資材不足の現状からいたしまして、新しく開設いたす上におきましては困難があるのでございます。なおまた豫算の上においても大きな制約を受けております。この路線について輸送力を整備充實すべき必要性については、ただいまお話のありました通りであろうかと、私どもも存じておるのでございますが、遺憾ながら資材、車輛その他の關係において思うような輸送力がつけ得られない現状にあるのでございます。現在この区間の運營に當つております民間の自動車の企業について考えてみますと、相當有力な會社がありまして、これの發達を助成いたして、資材事情の好轉とともに、十分の資材を割當てて強化いたしますけば、一應交通上の需要を滿たし得るのではないかと考えております。從つて私どもいたしましては、國營自動車の開設の要否などにつきまして、十分に調査はしてみたいと存じておりまするが、現在この方面の運營を擔當しておりまする民間の企業の發達助成をはかりまして、輸送力を整備充實させるということが、さしあたりの措置として必要であろうと考えまして、この點についてまず努力をしてまいりたい、かように考えておる次第であります。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
○高橋(英)委員長代理 次は日程第二七、自石、上ノ山間國營バス運輸開始の請願、庄司一郎君紹介。文書番號第一七二號を議題として、紹介議員庄司君の説明を求めます。
○庄司一郎君 本請願の趣旨をきわめて簡單に申し上げます。賞請願は宮城縣刈田郡白石町から、山形縣南村山郡上ノ山町までここは山形縣も宮城縣側も主要縣道となつておりまして、道路はほとんど國道と同様の程度のりつぱなものであります。この白石と山ノ上町のことを、特に地方では白石地方と言つております。この白石と上ノ山間に省營のバスを運營していただきたいというのが、この請願の結論のお願いでございます。本請願は、本請願とまつたく同一の趣旨の請願が昭和十二年以降、私の記憶に誤りがなければ兩三囘ほど、今まで請願委員會において御採擇を願つておるのであります。地方では非常に熱心に、兩縣の關係町村長二十五、六名が連署連名をもつて願い出ておる請願であります。この白上間には温泉がたくさんあります。また木炭等の生産は一箇年に何百萬俵という驚くほどの産額がございます。人口も非常に密集しておるのでありますし、酪農地帶として有名な地帶であります。ぜひ運輸省の御了携をいただいて、速やかに省營バスの御運行を願いたいというのが、この請願の趣旨のあるところでありますが、御參考までに申し上げますと、今から十二、三年前に白石町から福島縣の中村まで——これは地方では白中と言つておりますが、白中間はすでに省營バスの運轉をしていただいておるので、その白中バスを山形縣まで延ばしていただきたいという意味の請願であります。また地方には温泉バス會社という會社がありますが、省營のバスが運行される場合は、われわれは省營さんの方にわれわれの權限を快く提供するということを申しております。以上が請願の趣旨であります。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
○郷野政府委員 この路線については、すでにたびたび請願もありまして、調査もいたしておりますが、鐵道敷設法豫定線に該當もいたしておりますし、地方交通上及藏王山麓の開發の上において重要な路線であると考えております。しかしながら現在におきまして、この路線の大部分については、すでに民間の自動車が運營されております。そういう關係もございますので、この點も考慮に入れ、實情を調査し、豫算資材その他の關係をにらみ合わせまして、この路線の計畫につきまして、さらに研究を進めたいと考えております。なおこの路線の縣界に近い部分において、一部道路の悪い所もあるようでございますので、道路改修の點につきましても、併せて研究をいたしてまいりたいと考えております。
○庄司一郎君 なお御參考までに政府に申し上げておきたいのは、縣界の道路の一部思わしくない部分だけは、關係町村民が勞力奉仕をもつて自治的に改良してあげたいとの希望を表明しておりますから、このことを申し上げておきます。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
○高橋(英)委員長代理 それでは日程第一八、武生、上池田問國營トラツク運輸開始の請願、坪川信三君紹介。文書番號第七八號を議題として、紹介議員坪川信三君の説明を聽取いたします。
○坪川信三君 ただいま議題となりました趣旨を一應申し上げたいと存じます。武生、上池田問の省營自動車運營に關しましては、關係町村民の種年の宿題として、これが實現方を御當局に屡次にわたつて請願し續けてまいつた次第であり、昭和十八年の議會におきましても、さいわいに採擇されたのであります。爾來再度にわたる鐵道官の實地御踏査によつて、省營トラツク運營の必要を十分お認めになつた次第でありますが、時あたかも戰時中のために、空襲激化その他の事情から、車輛その他各種資材の消耗はなはだしきとの理由のもとに、遂に今日まで運營を見るに至らなかつたのであります。しかしながら終戰後の諸般の情勢を考えますのに、上池田から生産される木材竝びに薪炭その他厖大なる森林資源と、上池田に産する亞炭を絶對必要とするに至つたのであります。一面トラツクの運營の圓滑を缺き滯貨が累積しており、生産品が消耗するばかりでなく、最近運賃の急騰によりまして生産の意欲が減退するばかりでなく、消費者の負擔も著しく増大するというような結果になりまして、産業の復興に影響を及ぼすところきわめて大きいと思われるのであります。またこの問題に關しましては、業者の方におきましては何らの反對もなく同調しておるような状態でありまして、何とぞ御當局におかれましては、この實積を御了察の上お認めいただきまして、本省營トラツクの實施方につきまして十分の御理解と急速なる實現をはかられるよう、切にお願い申し上げたいと思うのでございます。以上本案の趣旨辯明をいたしましたが、何とぞ各委員におかれましては、十分御審議せされ御採擇あらんことをお願いいたす次第であります。
○高橋(英)委員長代理 それでは本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。郷野政府委員。
○郷野政府委員 この路線につきましては、ただいまお話がございました通り、たびたび熱心な御要求がございました。私どもといたしましても十分に調査をいたしてまいつた路線でございます。このたびの連合軍の拂下げのトラツクによります運營につきましても、この路線について檢討をいたしたのでございますが、この拂下げのトラツクの運用については、民間との摩擦競爭を起さないようにという條件が附せられておるような次第もございまして、この路綜の運營を決定いたす上におきまして、この點から少し難點がございまして、まだこれを決定することができなかつたような次第でございます。本路線についてはさらに十分調査いたしまして、民營業者との關係その他、將來における車輛その他資材の關係、豫算の關係も考慮いたしまして今後の對策を講じてまいりたい。かように考えております。
○高橋(英)委員長代理 本請願に對する質疑はありませんか——他の請願については紹介議員がお見えになりませんので、後日に審査を延期いたします。 それでは本日はこれにて散會いたします。 午後二時三十三分散會